2018年度EDPアイスブレイク集
こんにちは! 2017年度EDP受講生の伊藤です。2018年度にはTA(Teaching Assistant)を務めました。
東京工業大学エンジニアリングデザインプロジェクト(略してEDP)では、授業の最初に必ずアイスブレイクをやっています。雰囲気が良くなったり、チームメンバーの意外な一面を知ることができたり、これから授業が始まるぞ!とやる気スイッチを入れたりできるのがメリットです。
ここでは、2018年度で行なったアイスブレイクの一部を紹介します!
風が吹けば桶屋が儲かるゲーム
おすすめ度:☆☆☆
「風が吹けば桶屋が儲かる」ということわざがあります。皆さんは、風が吹いたら、なぜ桶屋が儲かるか知っていますか??
正解はこちら。
風が吹くと土ぼこりがたって目に入り盲人が増える。盲人は三味線で生計を立てようとするから、三味線の胴を張る猫の皮の需要が増える。猫が減るとねずみが増え、ねずみが桶をかじるから桶屋がもうかって喜ぶということ。(デジタル大辞泉より)
一見きれいなストーリーになっているように思いますが、いやいやいや、おかしいでしょう。
風が吹く → 土ぼこりがたつ・・・まあ、分かります。
土ぼこりがたつ → 目に入って盲人が増える・・・!?!?
土ぼこりが目に入ることはあっても、それで失明してしまう人はどのくらいの数なのだろうか……(可能性はゼロではありませんが)。
ここに「え!そうなるの!?」という大きな飛躍ポイントがあります。
前置きが長くなってしまいました。ルール説明に入ります。
ルール
- 6人くらいのグループに分かれる。
- 最初の人が「EDPの講義を受けると……」に続くことを付箋に書く。
- 次の人は、最初の人が書いたことに続くように、「〇〇が起きたら△△になる」と話を繋げる。
- 全員が書き終わるまで続ける。
ただし、少なくともどこか1か所に「え!そうなるの!?」という飛躍ポイントを作る。 - 最後に皆の前で発表する。
「EDPの講義を受けると、◇◇が起きる(最後の人の話)」を言ってから、詳細を説明。
こんな感じです。頭を柔軟に使う練習になるのかな?
6人くらいでやると話が逸れに逸れていくので、とても面白いです。
1つ目が長くなってしまったので、サクサク進みます。
フィードバックビンゴ
おすすめ度:☆☆☆
EDPの講義では、各チームが進捗発表をして、それに対して先生や他の受講生がフィードバックのコメントを返す時間があります。そのときのフィードバックコメントを事前に予想してみよう!というゲームです。
ルール
- 自チームの発表に対して返ってくるであろうコメントを付箋にできるだけ多く書く。
- その中から9つ選んで、3×3のビンゴ用紙を作る。
- 進捗発表後にどのコメントが当たったかをチェックする。
- ビンゴの結果をSlackにアップする。
このゲームでは、先生がどんなコメントを返してくるだろうかと予想することによって、自分たちの成果(進捗)を客観的に見ることを狙いとしています。
個人的ニュースを漢字1字で
おすすめ度:☆☆
最近あった個人的なニュースを漢字1字で表して、そのエピソードを順番に話していくというアイスブレイクです。エピソードを話すだけではつまらない(普通すぎる)ので、少しアレンジしてみました。
ルール
- 最近の個人的なニュースをそれぞれ思い浮かべて、それを表す漢字1字を考える(英語チームは1 wordで考える)。
- ホワイトボードに利き手と逆の手で大きく書く。
- 順番にエピソードを話してもらう。
授業でやったのは上のルールだったのですが、色々とアレンジできると思います。漢字1字じゃなくて10文字ぴったりの見出しとか、漢字を(上下)左右反転して書くとか、新しい漢字を作るとか。
ペーパータワー
おすすめ度:☆☆
ペーパータワーはけっこう有名なアイスブレイクだと思います。紙を使ってどのチームが一番高いタワーを作れるか競うゲームです。
似たようなアイスブレイクに「マシュマロチャレンジ」というのもありますが、ペーパータワーの方が準備が楽です。
用意するもの
- A4用紙(各チーム10枚ずつ)
- ふせん(各チーム5枚ずつ)
- はさみ(必要なら)
A4用紙だけでもできるのですが、なんとなくふせんを追加してみました。
ルール
- 「よーい、ドン!」の合図でタワー作りを始める。(事前に作戦タイムを作っても良いかも。)
- 使って良いのはA4用紙とふせんとはさみだけ。
- 制限時間(5~10分)が終わったら、高さを計測。計測するときに倒れていたらアウト。(計測する順番で有利/不利になるのはご愛嬌ってことで。アイスブレイクだし。)
人間知恵の輪
おすすめ度:☆☆☆
なかなか解けない知恵の輪を人間でやってみよう!というゲームです。どんなゲームかは動画でどうぞ。
初対面より、ある程度仲が良くなってからの方がやりやすいし、盛り上がると思います。
ルール
- 10~15人くらいのグループを作って円になる。
- できるだけ向かいにいる人と手をつなぐ。(隣の人は絶対にダメ。)
- 「よーい、ドン!」の合図で一つの大きな円になるように、ほどいていく。(手は放しちゃダメ)
- 最初にほどくことができたグループが勝ち。
はい。ここまでが私のおすすめアイスブレイクTOP 5です。
残り4つはさらっと説明していきます。最後に、アイスブレイクを考えるときに意識したことを載せて終わりにしたいと思います。
テーマに沿ってひたすら絵を描く
おすすめ度:☆☆
文字じゃなくて絵を描くところがポイント。下手でも良いからとりあえず絵を描くことに慣れてもらうのが裏の目的。
ルール
- 3~4人のグループに分かれる。
- テーマを与える(食べ物とか、乗り物とか、国旗とか、地名とか)。
- そのテーマに沿って、文字ではなく絵をできる限りたくさん書く。(ふせんとかホワイトボードに。)
- 一番多く描けたグループが勝ち。
「今日は何の日?」にまつわるエピソード
おすすめ度:☆
エピソード系アイスブレイクでテーマに困ったときに、使えるアイスブレイク。
ルール
- (準備段階)授業の日は「何の日(記念日)」か調べる。
- アイスブレイクの最初にクイズ(今日は何の日でしょうか?)を出す。(ここに時間をかける必要はない)
- そのお題に沿ったエピソードを思い出してもらって、各チームで一人ずつ順番に話す。
即興でビジネスアイデア作り
おすすめ度:☆☆
自己紹介+αのアイスブレイク。
ルール
- それぞれが好きなこと/得意なことをふせんに書く。(最低3つ)
- 好きなこと/得意なことを紹介しながら、自己紹介。
- すべての付箋の中から2~3個を組み合わせてビジネスアイデアをできるだけ多く作る。
共通点探し
おすすめ度:☆
チームメンバーの相互理解のためのアイスブレイク。
ルール
- 3~5人くらいのグループに分かれる
- 全員の共通点や、2人だけ(3人だけ、4人だけ)の共通点をできるだけ多く見つける。(「全員時計をしている」とかつまらない共通点は無し。)
- 面白かった共通点を1つずつ発表。
番外編:アイスブレイクを考えるときに意識したこと
アイスブレイクを考えるのって意外と難しかったです。笑
実は、来年度のTAさんの手助けになればと思ってこの記事を書きました。
ネットで「アイスブレイク」と調べると色々出てくるのですが、そのまま使っても良いですし、自分でアレンジを加えても良いと思います。
アイスブレイクの最中は音楽を流すとそれっぽくなります。
他には、眠気を吹き飛ばすためにも、声を出すことや身体を動かすことを意識しました。また、10~15分のアイスブレイクなのでルールが簡単なことも大事だと思います。
アイスブレイクは楽しむことが一番だと思うので、僕も楽しんで企画していました!
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