2019年度EDP「Coi Coi Mat」team coi

Yuka Okumura:シェアハウスにおける家族体験をデザインせよ.チームコイが発表を行います.こちらのチームは留学生チームのため,英語日本語ミックスでお届けします.

Yuka okumura:我々のプロダクトはこちら「Coi Coi Mat~step into my new home~」です.まずはこちらをご覧ください.

Yuka Okumura:このプロダクトはこんなユーザーニーズを満たすために生まれました.シェアハウスに住む人たちは,今日あったことを誰かと話したいなぁと思っても,相手の生活や性格を考慮すぎて誘えないということがあります.連絡しないでひたすら相手の帰りを待ったり,偶然を装って会いに行ったりするのです.遠慮しちゃって誘えない,でもほんとは喋りたい、そんなニーズを捉えました.しかし,ちょっと不思議に思いませんか?シェアハウスに住む人というと,コミュニケーションが上手で,よくホームパーティをしてたりなんかして,明るくて,人との距離を自分からぐいぐい縮めにいく人と言うイメージがありませんか?

Yuka Okumura: しかし,実は違うんです.彼らは通常の日には,あまりお互いに介入しない,ある程度の距離感を保った,ご近所付き合いのような関係を望んでいます.しかし,誰かと飲みたい,喋りたいというときには,兄弟のように遠慮なく誘い合える,そんな関係を望んでいるのです.そこで我々は,どうすれば誘い合うことに対する心理的負担を減らせるか,兄弟のような関係に近づけるお手伝いができるかを考えました.また,同時に,誘いやすいだけではなく,断りやすいものにすること,暮らしの中で自然に使えること,相手に気を遣わせるネガティブな感情ではなく,ポジティブな感情だけを見せること,そういったことにこだわりながらプロダクトを考えました.そうしてできたのが,このCoi Coi Matです.

Yuka Okumura:Coi Coi Matはシェアハウスに置く玄関マットです.今日誰かと飲みたいなー喋りたいなぁと思った時に,マットを踏むと,壁に名前が表示されたりスマホに通知が行ったりします.「あ、一緒に飲もう!」と気軽に誘える,一人でいたい時は断らなくてもいい,そんなメリットを提供し,一緒に飲んだりしゃべったりする機会を増やして,兄弟のような関係を作っていくお手伝いをする,そんなプロダクトです.

WANG Yuke:We did user tests in different share houses. Here are what the user said. Makio san in Edogawa Bashi share house said. When I come back, my home is dark and I feel a little disappointed. This situation might change if I have this product. When I receive notifications, even if I’m still working, I will be happy and want to come back home early. Yong-san in Ebisu share house said. With just one step on the mat, I can save time to type the message and can know others’ feelings. I’d be happy to push the button of “complain about the boss of the company” if you have it Wu san in Senzokuike share house said. I want to use this! Especially when I don’t know other housemates too much. I like it that when you want to drink, you’ll find a company.

WANG Yuke:While all these above are positive feedback. We also get some complaints. Some people said the notification is annoying, and some people don’t like drinking. So in the future, we’ll change the notification system and make it customized. You can change the icon to the function you want. Like shopping together, eating together.

WANG Yuke:We think that our products have the charm that we could not introduce this time, so please come to our booth. In addition, we have opened a website, so please use this QR code.

Yu Jungwha:デザイン結果に至るまでのデザインプロセスの紹介をいたします.

Yu Jungwha:我々はインタビューとフィールドワークから始めました.インタビューにご協力いただいたのは26名の方.そして5つのシェアハウスにお邪魔しながら調査させていただきました.そこから分析,アイディエーションを繰り返し,さらに23回のユーザテストを通じてブラッシュアップをしながら最終的にこの製品にたどり着きました.

Yu Jungwha: しかしなかなか計画通りきれいには行けなくて,喋る機会を作れば良いんじゃないかとか,介入される恐れをなくせば良いんじゃないかとか,自然に集まる場所を作れば良いんじゃないかとか,いろんなユーザニーズからプロトタイプを制作しました.

Yu Jungwha: いろんな説で34個のプロトタイプを作りましたが,「これは何?」とか「これはなんのメリットがあるの?」とか,なかなかユーザから良いボイスは得られなかったのです.

Yuto Shimada:悩んでいた時,斎藤先生がこういった.(吹き出しのセリフを話す)そうなんですね.自分たちはユーザーが言った言葉を一度自分たちの言葉に変換して,そこから解釈してニーズを捉えようとしていたのです.分かりました,斎藤先生,じゃあ生の声を書き出します.といって,録音を何度も何度も何度も何度も聞いて文字起こしをしました.この「???」は,本当にこの方法であっているのかという斎藤先生への疑問です.このやり方に変えてから,さて結果はどうなったか.

Yuto Shimada:結果は,もうポコポコでてくる.インサイトが.斎藤先生万歳.こちらが今回の鍵となったインタビュー結果の一部ですが,僕たちが驚いたこととして,シェアハウスに住んでる人たちって結構交流に消極的なんですよね.そういったインサイトが,この「斎藤メソッド」をやり始めてでてきました.

木田:このようなキーインタビューから,先ほど紹介いたしました顕在的なニーズと潜在的なニーズをとらえることができました.

木田:デザインをする上での指針作りでは,家族体験に関するユーザーインタビューでは,「家族体験とは様々な時間を共有しあうこと」や「実の兄弟,姉妹のような関係である」との声をいただき,製品コンセプトと指針を作りこみました.

木田:この指針に合うような製品を全員でアイデア出しを行い,靴箱式のもの,ドアの取手式,複数のボタンがあるマット,花びらで人数をディスプレイする装置,家などを考えました.これらの案に関して,ユーザの視点で考えたときに,どれが一番使いやすいのか,普段使い出来るのか,導入した際にシェアハウスの雰囲気の改善に貢献できるのかを考えた結果,「飲みたい」という気持ちにフォーカスし,その気持ちをディスプレイする装置 Coi Coi Mat にたどり着きました.また,この製品のユーザーインタビューでは,同じような状況を経験したといったことや,狙い通りの使い勝手がよくて,先に人の気持ちを知れるのが良いといったフィードバックを得ることができました.

木田:今回の製品開発の裏にはメンターの方々,インタビューにご協力いただきました方々,先生方,TAの方々,チームYR²の方々,そのほかEDPの受講生の方々のご協力があったからであると思っております.この場を借りて感謝申し上げます.

Slide

Website

最終報告会に向けWebサイトを開設しました.下記のURL,QRコードからアクセス可能です.

URL: https://coicoimat.myportfolio.com/

最終報告会特設サイト

Poster

最終発表で展示したポスター

Promotion Movie

Member’s self-reflection

Kohei Kida:最終成果物を横浜のシェアハウスで1週間実証試験をさせていただく機会を作ることができたことが今回の一番の成果でした.この成果を支えたのは,班のメンバーの貢献が大きいが,その中で自分が貢献できたと思えるのは,「成果報告会を全員で実施することの提案をしたこと」であると思っている.成果報告会を全員が担当するので,チームの結束力向上につながったほか,先生からの指導を他人事ととらえず一人一人が真剣に良い製品とは何かを考えるきっかけになっていたのではないかと思っている.最後に今回支えてくれたメンバー,メンターの方々,先生方,受講生の方々に感謝の意を添えて,反省とする.

Yuto Shimada:なかなかニーズをとらえきれずつらい時期がありましたが、斎藤先生をはじめとするメンターの方々の助言により最終的に満足のいく製品ができあがりました。また、つらい時期を一緒に乗り越られたのはメンバーの協力があったためであります。メンバーの方々に心から感謝いたします。自分はものづくりが得意ですので、いつもプロジェクトのときはエンジニアとして働いていますが、EDPのように実際にユーザーのところへ行き話を聞くといて貴重な体験ができました。ユーザーのニーズをとらえることの難しさを感じるとともに、実際にニーズをとらえたときの達成感や喜びは非常に大きなものでした。ニーズをとらえた製品を作ることにも一層、熱を入れることができ、ニーズのとらえた製品を作ることってこんなに面白いのかとものづくりの楽しさの幅も広がりました。

Yu Jungwha: みんなとても有能で優しくて、多くのことを学ぶことができたし本当に楽しかったです。工科大学では頭の中の考えを本当に実現できるのですごく感動しました。逃げずに最後まであきらめない姿勢も学ぶことができたし、最終プロダクトに至るまでの過程で多くの反省も得たので大変勉強になりました。みなさま同じチームになってくださいまして誠にありがとうございました。

Yuka Okumura:シェアハウスという、あえて自分と縁遠い、共感しにくそうなテーマを選びました。その結果、見事に苦しみましたが、得るものも大きかったと感じています。
インタビューをしても「自分とは価値観の違う人だ」と捉えてしまってユーザーに共感できなかったり、プロトタイプを作ってもユーザーに「?」という反応をされたり、空回りの時期が続きました。
めげそうになりながらも、教員の方からいただいた、ログを丁寧に見直してザワザワを探す、言葉に出てこない人間の暗い部分(不安や寂しさ)に目を向けてみるといった助言を愚直に実行したり、メンターの方に思考の整理や次のアクションの検討の支援をしていただいたりしながら諦めずにチームでじたばたし続けた結果、徐々に共感する点やインサイトを見つけていけました。
ニーズが当たっているとそうでないときでユーザーの反応がどう変わるかなど、自分で何人も何度もユーザーと話したからこそ気付けたことも多かったです。また、メンバ皆が真摯にテーマに向き合い、いろんな角度から考えて意見を交わしたため、「そこ見るのか!」「気付かなかった!」という発見もたくさんありました。
もどかしい時期もメンバが一緒に走り続けてくれたから、やり切ることが出来ました。メンバにとても感謝しています。

Wang Yuke: It’s my first time to work for an integrated project like this. I’m very happy to participate in the whole process in our team and see how other teams develop their ideas and design. I also found some problem with my design. Sometimes I considered too much without realizing less is more. And keep asking why is needed in user interview to catch their real need. Thanks for all the professors, mentors, TAs, and all the team members. You teach me a lot and give me many new insights. I also find interest in making product video. To tell a good story in a short time is hard but fascinating.

Messages to Kohei Kida

  • 木田くんは非常にアクティブで色々と勉強させられることがありました。実際にシェアハウスで一週間のユーザーテストをするために管理会社の社長に直接プレゼンしにいくなど自分では考えられないほどの恐ろしい行動力を発揮するたびす「すげぇなぁ」と感嘆しておりました。また、スライドやら事務手続きやらブログやらの諸々の面倒くさい事務作業を買ってでていただきました。本当にありがとうございました。(Shimada)
  • 空回りが続いた時期、私自身モチベーションが下がる時もあったのですが、常に変わらない馬力で動く木田君を見ているうちに「さあ、私もやるか」という気持ちになって自然と復活できました。めげない・負けない・諦めないという姿に、チームの皆も影響を受けたと思います。他にもいろんなこと自ら手を挙げてやってくれてありがとう!とても助かりました。(Okumura)
  • It’s happy to work with you in this project! Sometimes you have many interesting but strange ideas. Thank you for discussing about design methods with me to help me and the team to get a better design. (Wang)
  • 何があっても諦めない、疲れない情熱が本当にすごくて学びたいと思いました。意見のいつも良く聞いてくださったり、常にいろんな事を引き受けてくださって本当にありがとうございました。(Yu)

Messages to Yuto Shimada

  • 今回チームで一緒にものつくりをしてくれてありがとうございます.技術的な部分を冬休みですべて終わらせたのには正直驚いたし,さすがだと思いました.また機会ありましたら,一緒にものつくりしたいです.(Kida)
  • しまちゃんが粘って文字起こしやログの読み返しをし続けてくれたおかげで、ニーズやインサイトにたどり着けたと思っています。もどかしくて近道を探したくなるときでもじっくりと丁寧に取り組んでいた姿に、すごいなぁと感じていました。他にも慣れていないことや苦手なことでも逃げずにやっていて、見習いたいと思うところがたくさんありました。ものづくりもすごいスピードと品質で完成させてくれてありがとう!びっくりした!(Okumura)
  • It’s happy to work with you in this project! Thank you for your design and ideas. You don’t say too much but you worked a lot. Looking forward to see your other work in the future. (Wang)
  • 面白いアイデアをたくさんあげてくださいましてありがとうございました。何でも作り出して、実現までできてて、やはり工科大学はすごいと思いました。真面目に多くのことを担当していただき、本当にありがとうございました。大変勉強になりました。(Yu)

Messages to Yuka Okumura

  • 今回チームで一緒にものつくりをしてくれてありがとうございます.リーダシップ面,スケジュール管理,社会人のふるまいをプロジェクトを通して,教えていただいたように感じております.また機会ありましたら,一緒にものつくりしたいです.本当は自分がヒロイン役をやりたかったです.(Kida)
  • 奥村さんは何度もインタビューやユーザーテストの機会を設けて頂いたり、ミーティングの際、司会進行役としてチームを間違わない(この授業で正解はないが間違いはあると思うのでこの表現にしています)ように導いていただきました。最終的なニーズやインサイトを得られたのも奥村さんのご尽力のおかげだと思います。本当にありがとうございました。(Shimada)
  • It’s happy to work with you in this project! Thank you for helping with so many user interview and test. You’re very good at communication and help to organize our team well.(Wang)
  • チームを常にリードしてくださいましてすごいといつも思いました。本当に見習いたいです。イラストでみんなの意見をまとめる能力も本当に素晴らしいと思いました。多くのことを学びました。ありがとうございます。(Yu)

Messages to Yu Jungwha

  • Thank you for design Coi Coi Mat with me. Your sense is a treasure for our team and give us lots of cooool drawing that also helps understanding. Please design new user experiences again if there is a chance.(Kida)
  • yuちゃんは最終的なプロダクトのデザインやポスターの作成をしていただきありがとうございます。yuちゃんのアイデアは非常に面白く、デザインだけでなく考え方やアイデアの出し方など勉強させられることが多かったです。yuちゃんのおかげで最終的なプロダクトの受けもよかったと思いますし、デザインってこんなに力があるんだと感じさせられました。本当にありがとうございました(Shimada)
  • Yuちゃんが「これはどういうことですか?」とふと口にする疑問ではっと気づくということが何度もありました。私がユーザーに共感できない、疑問も持てないという時期が長かったので、yuちゃんの視点がユーザーの理解やインタビュー時の質問の際にとてもありがたかったです。ポスターも、まさにプロダクトで叶えたいシェアハウスの中の雰囲気をイメージできるようなデザインで、とても気に入っています。ありがとう!(Okumura)
  • It’s happy to work with you in this project! I like your sketch and design. They’re warm and attractive. Hope to talk with you about design more.(Wang)

Messages to Wang Yuke

  • Thank you for design Coi Coi Mat with me. You teach me lots of English and designs. Please design new user experiences again if there is a chance.(Kida)
  • wangちゃんは最終的な動画であったりインタビューやユーザーテストをスケジュールしていただき本当にありがとうございます。英語グループということで最初は英語ベースの議論だったのですが、集中してくると日本語で議論していたのでwangちゃんを置きざりにしていたシーンがあって本当に申し訳ありませんでした。それでもwangちゃんは言語がだめとなると絵を描いて議論の輪の中心に入ってくれて、wangちゃんのおかげでアイデアもたくさんでたし、絵で伝えることの大事さを知ることができました。本当にありがとうございました。(Shimada)
  • 拙い英語+漢字+絵という無理やり感あふれるコミュニケーション方法だったのにも関わらず、言いたいことをすっと理解してたくさん意見をくれていたのがとてもありがたかったです。Echoは迷ったとき悩んだ時、すぐに相談したくなる相手でした。アイディアもガチャポンなど遊び心があって「私もこれできるようになりたい」とよく思っていました。動画編集もありがとう!「感動した」のコメントをいくつももらえたの、やったね!(Okumura)
  • Echo was very passionate about design and really good at drawing and making videos so I was very impressive. she has a romantic view of life so I was always happy to be together. I learned a lot. Thank you so much.(Yu)

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