2019年度EDP「YORAYORADIO」team-YR²

我々team-YR²は,Panasonic様から“シェアハウスにおける「家族」体験をデザインせよ”というテーマを頂きました.

昨今の日本においては,持ち家でもない、賃貸でもない、新しい住み方・暮らし方が増えつつあります.
そんななか,異なる文化・常識の人(外国人移住者を含む)が隣に暮らし始める可能性も十分に存在します.
そこで,エクストリームケースとしてのシェアハウスを掘り下げることにより,新たな社会貢献の可能性へと繋げることを目標とします.

シェアハウスにおける「家族」体験をデザインせよ

しかし「お風呂や洗濯時間が合わない」「冷蔵庫の中身がなくなる」のような,単純な生活課題の解決ではありません.
「家族体験とは何か」というアプローチにより,本質的な課題の解決を目指します.

Target User

広いリビングルームを共有
個人部屋も沢山

そこで,実際に取材したシェアハウスをモデルとし,
90~100世帯の大規模なシェアハウスを想定しました.

取材先は,イメージ写真のような共有スペースが複数ありことに加え,
100畳を越える大型ラウンジを備えるシェアハウスです.

実際に取材すると,
20代の単身者,バツイチ,中年世代,留学生,シングルマザーetc…とにかく色んな方が入居されていました!

一般的なシェアハウスのイメージとは少し違うかもしれませんが,これこそ我々のテーマにふさわしいターゲットではないでしょうか?

What is “Family like” ?

では,「家族体験」とは一体何なんでしょう?
取材して分かったことから考えてみます.

例えば、「誰かが帰ってきた」という場面を想像してみてください。
本物の家族だったら、こうなると思います。

実際の家族は「帰ってきた」だけでこれだけの感想

もちろん、「俺は家族に無関心だから」なんて人もいるでしょう。
例として挙げた家族は仲良しなことを想定していますし、仲が悪い家族もいますよね。

でも、それも含めて「家族」です。
仲がいい必要なんてありません。年頃の娘に無視される父親も、酒を酌み交わす中年親子も、家族の形なんて色々あるのですから。

では、100世帯ほどのシェアハウスではどうなるでしょうか。

「あ、いるな」….以上。

インタビューを重ねた結果、大多数の人はこうなることが分かりました。
勿論仲がいい人もいますし、そうなると軽い会話くらいは交わすでしょう。

でも、それを100人全員とできるでしょうか。
例えば中高生の頃、30~40人程度のクラスでも全員と仲良くなれる人は稀です。シェアハウスでも同じですよね。

さて、改めて「本物の家族関係」を思い返してみてください。
本物の家族に対しても私は無関心、という人がいたとしても、シェアハウスのそれとは決定的な違いがあります。

「その人の ”人となり” を知っている」ことです。

反抗期の娘が父親に「あ、いるな」といった態度を取っていたとします。
それって、シェアハウスと同じ「あ、いるな」なのでしょうか。

違いますよね。

シェアハウスの「あ、いるな」は、単によく知らないから仲良くなっていないだけの話です。
反抗期の娘は、父親のことをよく知ったうえで無関心を装っている。

シェアハウスの住民は、家族体験以前に、同居人のことを知らないということです。

知ることができたら、あとはその人たち次第です。
相性を踏まえてちょうどいい距離を保っても、人生観を語り合うくらい仲良くなっても、どちらも家族体験です。

知ってから仲良くするかどうかはその人次第

もし今後、留学生・バツイチ・単身者など、いろいろな境遇の人が入るシェアハウスがあるとしたら、知らない人も沢山出てきますよね。

そうなると安心して生活もできない。

「知る」ことは、家族体験の前提でもあり、安心・信頼の前提でもあるのです。

YORAYORADIOの使い方

そこで我々が提案するのが、YORAYORADIO(よらよラジオ)という端末です。

前の章で述べた「知る」ことのきっかけになるにはどうしたらいいか?
大勢が所属するシェアハウスにおいて、グループチャットで会話を広げるのも気が引ける…
リビングで話しかけようにも、人見知りだし会話が続かない…

そんな人のため、会話を通じて「知る」ことに着目させた製品です。

2つの端末から成る製品 “YORAYORADIO”

簡単に言うと、リビングなどで盛り上がっている会話を、ラジオのように部屋でも聞ける端末です。

最大の特徴は、「リクエスト」と「リアクション」という機能。

誰が聞いているかもわからない中、自らラジオのパーソナリティになる人なんていませんよね。
このラジオは、聞き手が「こんな話をして!」とリクエストを送ることから始まります。話題がある方が、話し手も進めやすいですよね。
さらに、ここではラジオネームとしてリクエストが送られるので、人見知りでもどんどんリクエストできます。

さらに、話が面白ければ、リスナーから「いいね!」などのリアクションが送られてきます。
SNSでも自分の投稿が「いいね!」と言われればもっと楽しいですよね。YORAYORADIOは、他にも「面白い!」や「もっと詳しく!」のようなリアクションを搭載しており、聞き手と話し手のインタラクションを促します。

ここで注意したいのが、「リクエスト」も「リアクション」も、キーボードで打ち込むのではなく、機器にいくつか備えられているものからダイヤルで選択する、という方式を取ります。
そうすれば、聞き手も匿名であることを良いことにやりたい放題できるわけではなくなります。話し手も、どんなコメントが飛んでくるのかビクビクすることもないですよね。

話を聞いて、この人ともっと仲良くなりたいな、と思ったら、直接リビングでお話しても良し。
まだ直接お話しするのは気が引けるな…なんて思ったら、「自己紹介して!」などとリクエストを送ってもよし。

勿論、話を聞いて相性が合わないな、と思ったら、適度な距離感を保って生活するのもひとつの「家族体験」です。

では、詳しい使い方を見てみましょう。

リスナー端末の使い方
パーソナリティ端末の使い方

まず、自分の部屋でくつろいでいるリスナーから。
チャンネルとトークテーマのダイヤルを操作して、リビングにトークテーマとリクエストを送ってみましょう。

続いてリビングにいるパーソナリティ。
リスナーから送られてきたトークテーマが表示されます。話してもいいなと思ったら、パーソナリティ用の電源を押してみてください。これで放送スタートです。

とはいえ、いつも喋りたい気分って訳ではないはず。そんなときは、思い切って無視しておくのも手かもしれません。

放送が開始したら、リスナーから送られてきたテーマで取り敢えず話してみましょう
途中からテーマから脱線しても盛り上がれば、何でもOK!

そんなラジオを聞いているリスナーは「いいね!」や「もっと詳しく!」とかリアクションを送ってみましょう
リビングにいるパーソナリティの励みになるでしょう。

もし、話に飽きたと思ったら、新しいトークテーマを送るのもOK。

自分の話題がトークに登場してきたら、リビングに突撃するのも盛り上がるでしょう。

そのシェアハウスなりに、盛り上がる使い方を試してみてください。

端末は、共有スペースと個人スペースに設置

ここまでお読みの方はお気づきかもしれませんが、端末はシェアハウスにいくつも設置してあります。
住民みんなの個人部屋は勿論のこと、共有スペースもリビングだけではありません。

今日は料理の話題が聞きたいな…となったらキッチンにリクエスト、今日はパーティが盛り上がっているな…と思ったらTVルームやカラオケルームにリクエスト、などと、状況に応じていろいろな使い方ができるのも魅力です。

Promotion Video

実際にこの製品がシェアハウスにあるとどうなるか、再現してみました。

YORAYORADIO STORY

User’s voice

モデルとしたシェアハウスに赴き,実際にテストを行ったところ…

(パーソナリティ)
「めっちゃ反応きてる!!」
「***が**で**して….!!」「ちょっ…!これ放送されてますよ!!笑」
パーソナリティ同士で仲良くなれるね!本当に!!

(リスナー)
「なんか自分の住んでるところって、 あったかいんだな、って。」
「人間観察してるみたい笑」
誰が喋っているのかな?
「”自己紹介して!”ってリクエストしましょう!」

想像以上に良い反応を頂けました!特に,パーソナリティ同士で仲良くなれること,シェアハウスの暖かさを感じられること,etc…
我々が想定していなかった良さ”まで発見できました!

ProtoType

これらの機能をもとに,展示会に向けて実際に作成したプロトタイプが以下の写真です。

リスナー端末
パーソナリティ端末

リスナー端末は,ダイヤルを回して話題を選択できるよう再現しました.

赤いボタンを押すことでパーソナリティ端末と通信し,写真のように選択された話題が表示されます!

パーソナリティ端末でスイッチをONにすると,ON AIRランプが点灯して配信がスタート!

会話はマイクを通じてリアルタイムで配信され,リスナー端末に取り付けられたヘッドホンで聞くことが出来ます.
聞こえる音の雰囲気は,本物のラジオさながらです!

リスナー端末にはリアクション機能も搭載されています.連打しやすいようにボタンは上部に配置しました(笑)

送られてきたリアクションはパーソナリティ端末に表示され,リスナーとのインタラクションを実現しています.

Presentation

2月8日,最終発表の様子です.ブースには多くの方々がいらっしゃり,大変盛り上がることが出来ました!
実際に使用したスライドやポスターはページ下部をご覧ください。

林くん「我々がターゲットとしたのは….!!」
学内・学外共に大勢の方に体験して頂きました!
ご来場の皆さん,本当にありがとうございました!

Members

メンバーに対するコメントと、活動を通した感想です。

team YR²

野上 健吾

のがみ けんご

東京工業大学 修士1年
工学院 機械系

【感想、メンバーに向けて】

半年間ありがとうございました!最高の製品と、最高のプレゼンができたと思っています!

まさか自分のような工学系大学院生が「家族って何だろう….」なんて考える日が来るとは思っていませんでした。想像以上に斬新な体験だったので…。

この半年間で一番思ったことは、本当にメンバーに恵まれたな、ってことです。誰が欠けてもここまでできなかったし、違う人がメンバーだったとしてもこのアイデアにはたどり着かなかったと思います。

初めて赴く地でのインタビューや、デザイン工房でいろいろ考える時間など、あらゆる瞬間で助けられていたことを思い出します。突飛なアイデアで班を混乱させたり、メンバーに無理なお願いをしたり…。
その度にメンバーがそれを受け止めて、ときにはえげつない要求を実現してくれたおかげで今があります。それがなかったら出来なかった。本当に。

メンバーの皆さん、半年間ありがとうございました!
不束者ではありましたが、一緒に活動してくれて楽しかったです!

【班員からのコメント】

健吾なしでは絶対にここまで満足のいく発表はできなかったと思います。それぐらい健吾の存在はチームの中で大きかったです。自分から率先して議論を進めてくれたり、インタビューや会議の日程調整をしてくれたり、その行動力やリーダーシップそしてたぐいまれなる演技力(すごい気持ち悪かったです。良い意味で笑)からは同期でありながら本当に多くのことを学ばせてもらいました。本当にありがとう!我らがリーダー!!(by 林)

プレゼン発表、スライド構成のすごさに毎回俺もこれぐらい出来るようになりたいなと後期始まった当初から思っていました。そして、プロトタイプだけど毎回作るものに対する意識の高さにすごいなと思っていました。動画の時はコミュ障役とてもできていました(笑)。こちらもその素材をちゃんと活かせるように、滑らせないように何とか動画にさせていただきました。編集や脚本に困ったときは、たくさんのアドバイスをいただき、ブレイクスルーを手伝ってくれてありがとうございました。(by K1)

野上くん程ものづくりに誠実な人に、この東工大のEDPで出会えたことは自分のものづくり人生にとって、大きな財産になりました。自分が普段大学で取り組んでいる「ものづくり」というものは例えるなら「波乗り」のようなものです。抜群なアイデアと自分の創作意欲が最も高ぶるタイミングの波を待ち受け、波の上でいかに良いものを作るかというイメージがあります。しかし、今回のEDP-B/Cでは恐ろしいほどその波が発生せず、初回から暗雲が立ち込めていたのを覚えています。自分は普段プロダクデザインを学んでいる身としてチームを引っ張っていけると思っていたのですが、与えられた課題の大きさにつまずきました。しかし、野上くんは違いました。彼は波も風もない状態からチームをがむしゃらに引っ張ってくれました。野上くんが最初に引っ張ってくれたから、僕らはそれに賛成したり提案したりできました。「まずは手を動かす」というのは頭ではわかってても実際に行動に移すにはパワーと責任感を要します。それをグループワークでやってくれた野上くんはクラフトマンとして尊敬できる存在です。映像での演技はあえていうことは何もないです。本当にやりきってくれてありがとう!(by きくちゃん)

いつも野上さんみんなを集めて本当にありがとうございます。野上さんの責任感と真面目な態度に本当に感動しました!野上さんおかげてこのプロダクトを順調に進め、日本語がよくない私もこのプロセスに楽しくて参与しました。またラジオのコンセプト本当に面白いです!迷惑をかけばかりですが、いつも優しい対応してくれて、本当にありがとうございます!(by kona)

林 輝道

はやし てるみち

東京工業大学 修士1年
工学院 機械系

【感想、メンバーに向けて】

半年間、「早くEDP終わらないかなー」と土曜日の朝が来るたびに思っていました。

インタビューに行くために駅からめちゃめちゃ歩いたり、アイデアが白紙に戻りデザイン工房で夜遅くまで「ああでもないこうでもない」と悩んだり、発表では展示の仕方をどうするか、プロトタイプをどう動かすか試行錯誤したり、いろいろありました。笑

でも実際終わって今振り返ると、なんだかんだすごく楽しかったなと思います。

めちゃめちゃ歩いたからターゲットユーザーと出会えたし、あの日夜遅くまで残ったから“ラジオ”が生まれたし、色々悩みぬいたから満足のいく発表ができたし。

そう思えるのはひとえに、メンバーのみんなが一緒に居てくれたおかげです!みんながそれぞれの個性や強みを生かしながら活動しているのを見ていつも刺激をもらっていました。みんなと同じチームで本当によかった。

半年間、ありがとうございました!本当に楽しかったです。
またいつか一緒にものづくりができる日を楽しみにしています。

【班員からのコメント】

来週までのタスク「てるみち:ラズパイマスターに俺はなる」…と、半ば冗談で書いたのに、それを本当にRaspberry Piで実現してくれたときは尋常じゃないほど驚きました。Bluetoothを工夫してあの仕組みを実現….と、普通なら思いつかない方法で仕組みを作り上げたとき、こいつは本物のエンジニアだ!!…って思いました笑
多分、私の無茶ぶりに相当付き合わされていたと思います、、、それでも確実にこなしてくれていたから、本当に頼りになりました。半年間ありがとう!!(by 野上)

林さんにおかげてこのプロダクト実現できました。今まで作ったものほぼ模型、図面に止まりました。初めて実際に使えるプロダクトができたのはとても嬉しいです。でもエンジニアリングやっばり難しいと思って、本当に頼りました。半年間にたくさん迷惑をかけして、たくさんのお世話になって、本当にあるがどうございます。(by kona )

「やると言ったことをやる」とか「有言実行」という概念は僕ら美大生から(少なくとも自分にとって)最も遠い場所にある言葉です。今回、東工大生と机を並べて作業するにあたってこの「有言実行力」を目の当たりにしてその謙虚な誠実さがすげえカッコよかったです。最終発表日、素晴らしい実装プロトタイプの横に自分の作ったパネルを置いた時、これまで味わったことのない高揚を覚えました。今回自分がEDPに参加するにあたって最も期待していたのが、実際に動くものをどうプロダクトデザインとして落とし込むかという点でしたが現実はそんな甘いものではなくて、だけどそれ以上にものづくりがこんなに楽しくて世界を広げくれるってことを、実装モデルのセッティングを行う林くんを見た時、後ろで勝手に気づいて勝手に感動しました。また初期のプロトタイプに入る段階からも林くんはファシリテーターとして活躍してくれていたのは覚えています。チームよらよらはみんな似ているようで、実はみんな全く別方向を向いているという不思議なチームだったと思います。こんな地盤の不安定なチームが大きな事件もなく最終日まで陥没することなかったのは林くんの抜群のファシリテートがあったからだと思います。最後はスケジュールがカツカツになってしまって、技術面には全然首が突っ込めなかったのが唯一の心のこりです。また、いつか別の機会に一緒に仕事をする際にはもっと仕事を近くで見させてください。絶対に!(by きくちゃん)

「ラズパイマスターになる」と言っていた年末年始、「難しそうなことだけどひと月で本当にできるのかな。」と思っていました。でも日に日にラズパイで機能が再現されてきてめちゃくちゃ感動してました。動くだけでもすごいのに実際に展示ブースで来場した人たちが使っているところを見ていると難しいことだったのにサクッと成し遂げるなんてすごいなって思いました。ラズパイマスターになれたのではないでしょうか。今度、使う機会があったら教えてください。(by K1 )

渡邉 圭一

わたなべ けいいち

東京工業大学 修士1年
(物質理工学院)応用化学系

【感想、メンバーに向けて】

後期のEDPでは、前期にあったEDP-Aのリベンジマッチという意気込みで参加していました。前回のEDP-Aでは、「syoku-tack」という家族が集まるということプロダクトを作りました。ただ、少し評判が芳しくありませんでした。そこで、今回の「シェアハウスにおける家族体験をデザインせよ」というテーマでEDP-Aではどうすべきだったのか、家族体験ってやっぱ何なんだろうかということを理解することを目標にしました。

結果、「家族体験」ってたぶんいろんな形があるからそんな簡単にできるわけない。というのが自分の中でたどり着きました。そんないろいろな形がある「家族体験」の一つをEDP-B・Cを通して形にできたのは、とても満足しています。

今回のEDP-B・Cでのチームは、美大生二人・東工大機械系2人と応用化学系である私の5人で構成されていて、デザインとエンジニアリングのバランスが取れていたチームであると思いました。私は機械やデザインに関する知識が少なかったので、いろいろ質問させてもらいました。でも嫌な顔一つ見せず、いろんなことを教えてもらい、プロダクトを作る難しさをまた一つ知ることができました。

【班員からのコメント】

監督(笑)完成した映像を見たとき本当に感動しました。「うわぁ…編集技術で俺ってこんなに気持ち悪くなるんだ…..笑」みたいな。いい意味で!!!笑
個人的に、エンドロールの魅せ方が最高だったと思います。最終発表を締めくくるときに会場の雰囲気を掴めた実感があって最高でした!笑
応用化学系で、チーム内でもかなり忙しい人だったと思うのに、ここまで沢山引き受けてくれて本当に助かりました。半年間ありがとう!!(by 野上)

面白い映像を作ってくれてありがとうございます!映像最後参与できなくて、大変迷惑をかけして本当申し訳ないです。渡辺さんいつもリラックスな空気を作って、進めない時に本当に助かりました。半年間一緒に楽しい時間を過ごして、たくさんお世話になって本当にありがとうございます!(by kona)

自分の中で圭一はいつもチームのみんなが話しやすい雰囲気を作ってくれるムードメーカー的存在でした。チームで意見が行き詰まったりしたときはいつも圭一が流れを変えてくれていた気がします。また、雰囲気つくりだけではなくインタビューや動画作成では実力を遺憾なく発揮してくれてとても心強かったです。正直動画のエンディングはウルっと来ました。半年間お疲れ様!本当にありがとう!!(by 林)

コナさんがよらよらの器を作ったのだとしたら、渡辺くんはその器を満たすスープを僕らに提供してくれたと思っています。最終発表で1番ウケて1番明快で1番作品愛・チーム愛に溢れる映像の雰囲気に、そのなんとも言えないスープが凝縮されていました。みんなは終盤の映像を撮る際に渡辺くんを「監督」と呼んでいましたが、今振り返ってみると、EDP-B初日から渡辺監督はカットを回していたんじゃないかと思います。渡辺監督は常にチームの奥に腰を据えて、場の空気を作っていました。僕らは監督が作ってくれた現場でそれぞれの役割でパフォーマンスできました。野上くん演じる「新人」の絶妙な気持ちのいい気持ち悪さは、渡辺監督はメンバーの持ち味を理解し、それを存分に発揮できる場を作ってくれた何よりの証明です。また渡部くんは「インタビュアー」としての才能も発揮してくれました。ユーザーのフィードバックを原点とするこのデザイン思考において一定のクオリティのプロトタイプをほぼ休まずに提案し続けれたのは、ユーザーの意見を巧みに引き出した彼の功績に他なりません。監督とインタビュアーという二つの顔を持ち合わせたタフガイがこのチームにいてくれたことは、これ以上ないアドバンテージだったと思います。監督!またみんなで来年の芸祭も遊びに来て下さい!(byきくちゃん )

菊井 海

きくい かい

武蔵野美術大学 3年
(工芸工業デザイン学科・インダストリアルデザインコース)

【感想、メンバーに向けて】

先ほど、今回制作した「YORAYORADIO」をポートフォリオにまとめました。パラパラとめくりながら、他の個人制作した作品を眺めていると、今回の作品は恐ろしいほど異色で他の作品とバチバチに目立っています。一冊の世界観の調和を求められるポートフォリオでの中で異臭を放つこの作品を見た時、「やったぜ!」と心でガッツポーズしました。東工大という全く異なる環境で、普段とは全く異なるプロセスで、さらに様々なバックグランドのメンバーでのグループワークだったので本当に自分が制作に関わったのか全く実感が持てません。しかし、見慣れたものがないというのは新しい可能性が見えた訳でもあり、本当にこのプロジェクトに参加してよかったと心から思っています。今回ビジュアルモデルの制作をするにあたってこだわったことは、メカが入った実装モデルに準じたデザインにすることでした。エンジニアチームが提示してきたLCDディスプレイとロータリースイッチをあえて残して、ビジュアルモデルは新しいけどレトロチックで素敵と好評でした。設計美学というと大げさかもしれないですが、実装された機能から逆算するデザインはこのEDP無くしては絶対に学ぶことができなかった体験だと思います。チームよらよらでの制作がここで終わってしまうのがとても名残惜しいです。またいつか、どこかでみんなと仕事できる日を楽しみにしています。

【班員からのコメント】

レンダリングのクオリティ!!菊ちゃんがいなかったら、このチームのカラーはこんなに格好良くならなかったし、3D出力も、無知な私に代わって補正込みで沢山引き受けてくれて本当に助かりました!
デザイン初期の頃、議論が白熱したときに菊ちゃんが出すアイデアはすごくデザイン思考に適っていて、何回も勉強させられました。
とにかく何でもハイクオリティに仕上げてくれる感じが本当に心強かったです!半年間ありがとう!!(by 野上)

一番感謝言いたいメンバーです。いつも信頼してくれてありがとうございます!最後急に体調が崩れて、きくちゃんに全部任せてしまって、本当に申し訳ございません…きくちゃんにおかげてポスターでも、模型でも、スライドも完璧に完成しました。何もできて、凄すぎて…👍半年間本当にお世話になりました。ありがとうございます!!(by kona)

実はEDP-Aの時から「次は一緒のチームでやってみたいなぁ」と思っていたのが菊ちゃんでした笑。実際にメンバーとして一緒に活動させてもらい、そのセンスや発想力、そしてそこから醸し出される貫禄には本当に脱帽しました。デザインのカッコよさはもちろんのこと、菊ちゃんが出すアイデアはいつも「面白さ」や「おしゃれさ」が入っていてチームに新しい風を吹き込んでくれていました。菊ちゃんからは多くのことを学ばせてもらいました。本当にありがとう!半年間お疲れ様!!(by 林)

みんなが言っていた機能やデザインを限られた時間の中、3DCADでわかりやすく表示してくれたり、3Dプリンターで実際の形にしてくれたりとプロトタイプ案に対するイメージがより沸くようになりました。YORAYORADIOのプロトタイプでは外側を作ってきてて、途中から美大生なのか東工大生なのか分からなくなってしまいました(笑)。そして、YORAYORADIOをデザインしたポスターや3Dモデルがやっぱりかっこよかったです。(by K1)

胡 娜

コナ

武蔵野美術大学 修士1年
デザイン専攻建築学科

【感想、メンバーに向けて】

専門、学校、国が異なるみんなさん一緒に家族に関する設計を考えてとても暖かい思い出です。この半年間に、自分のせいでみんながコミュニケーションの方面に他のグループによりもっと時間をかからなければならないです。迷惑をかけばかりですが、いつも優しい対応をもらってしまった。気が咎めながら、感謝ています。メンバーたちは私の甘い考え方、ごちゃごちゃの日本語を包容してくれたこそ、私だってこのプロジェクト中にそんなに楽しい過ごしました。

みんなさん本当にありがとうございました!泣

【班員からのコメント】

「よらよら」名付けの親!
育てる椅子から始まり、今日に至るまで、我々チームが提案する製品が、「よらよら特有の”あたたかさ”」を見せられたのは、全部コナさんのおかげです。特に、最初のころに「あっ溜まり場」の絵を見たときは本当にびっくりしました!
メンバーがコナさん以外みんな男だったし、コナさんがいなかったらこんなに「暖かい家族体験」なんてものを実現できませんでした。このメンバーの中で頑張ってくれて本当に感謝しています!半年間ありがとう!(by 野上)

コナさん以外全員日本人で男という環境の中で大変だったと思います。そんな中でもコナさんはいつもニコニコしていてチームの癒しになっていました。もちろんそれだけではなく“よらよら”というチームネームから始まり、“育てる椅子”などコナさんの“斬新だけどあったかい”アイデアがなければここまで来ることはできなかったと思います。一緒に活動できて本当に楽しかったです!ありがとう!!(by 林)

コナさんがこのチームにいてくれたことが自分にとって何よりの幸運でした。他のチームが美大生1人づつに対して僕らは2人で東工大生たちとグループワークに臨めることができ、かなりいいバランスが取れた制作になったと思います。最初の「育てる椅子」も最終形である「よらよラジオ」日本人のしかも男4人では到底たどり着くことができない、非常に柔軟で優しいプロダクトにまとまったのは、ひとえにコナさんの「よらよら」があったからだと思います。正直最初は美大生2人いて、役割が被らないか不安でしたが、それも時期に無駄な杞憂だと気付きました。コナさんのスケッチには見た人が理解したくなるような不思議な説得力があります。プロダクトのイメージカラーを無意識に黄色に設定したのは間違いなくコナさんの持つ色だったのかと、発表の前日に家でポスターを作ってる時にやっと気付きました。コナさんは文字通りチームよらよらのカラーを作った掛け替えのないメンバーです。(by きくちゃん)

言葉の壁があるなか半年間一緒に作業してくれてありがとうございました。「育てる椅子」から始まり、毎回の授業で発表するプロトタイプ案をいつも楽しみにしていました。そのデザインの素となっている写真やプロトタイプ案はどうやったらそんなに出てくるのだろうか。時間があれば今度教えてください。(by K1)

展示ポスター

発表スライド

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