2020年度EDP「農Sight」Team-subliminal

農業の明日を見よう。

私たちチームSubliminalの開発した農Sightの魅力をお伝えします。
まずは、こちらの紹介PVをご覧ください。

PROMOTION VIDEO

いかがだったでしょうか。
農Sightが具体的にどのようなものなのか気になってきた皆様のために、まずはこちらの農Sightのコンセプトについて順を追って説明していきます。

私たちのプロジェクトは、
「小規模農家における非熟練者の収穫プロセスをデザインせよ。」
というテーマから始まりました。
小規模農家とは…家族経営規模の農家と定義しました

皆さんご存知でしたか?
私たちが普段口にする農産物の約7割を支えているのは、企業でも工場でもなく、家族規模の小規模農家なのです。
そして今、この小規模農家界では深刻な問題が発生しています。
それは高齢化問題です。
社会問題にもなっている高齢化ですが、中でもこの農業界にその大波が大きく押し寄せているのが現状です。
農林水産省のデータによると、農家の平均年齢は年々増加傾向にあり、65歳以上の割合は7割にも達しています。
言い換えれば、新規就農者が年々減っているということです。この現状を変えなければ、高齢層が引退した際に我々の食生活を一体誰が支えるのでしょうか。
この問題に兆しを見せるべく、我々はターゲットを「家族経営規模の新規就農者」と設定致しました。

では新規就農者のニーズとは何なのか。

この答えに辿り着くきっかけをくれたのは農業体験でした。

私たちは農業関係者へのインタビュー35回に加え、このコロナ禍おいても十分感染対策をしながら、計6回も実際の農家さんのもとへ足を運び、農作業を共に体験していきました。
その体験を通して、

「初心者だと自分の作業が果たして正しいのかわからない」という不安
を自ら肌で感じました。

そしてこの不安について逆にユーザーである農家さんに投げかけたところ、
「確かに1,2年目の時は、ちゃんと育つかわからなくて不安だったな。この場所でこれさえやれば80点が取れる教科書とかあったらな」
という、農家さんですら気づいていなかったニーズを捉えることに成功したのです。

ではなぜ、農業に就農しづらい現状があるのでしょうか。
この不安というキーワードからインタビューを重ねていくと、そこには3つの壁が存在したのです。コスト知識不足、そして経験不足の壁です。

例えばある若者が、「いちご農家とかは、やり方によって儲かる人はめっちゃ儲かってるらしいし、よーしここは一攫千金を狙って脱サラだ」と農業を始めたとします。
そこでまず彼らの前に立ちはだかるのはコストの壁です。農業を始めるには土地代から機械など多額の初期費用が要求されます。補助金や銀行からの融資を得て、資金の壁をなんとか突破し、次に来るのが知識不足の壁です。新規就農者は農業の知識がないため、JAや知り合いの農家、ネット等から得た数少ない情報をもとになんとか栽培を進めていきます。ところが真に待ち受ける壁は経験不足の壁です。どういうことかというと、JAから得たアドバイスというのは一般的なものばかりで、個々に異なる特色を持つ自分の畑の土壌状態に適したものをもらえる確率は限りなく0に近いでしょう。せっかく教えてもらったのに、言われた通りにやったのにうまく育たない。枯れ果てた荒野と借金を残し、絶望の果てに農業界から早々と手を引く人も少なくないそうです。

農業体験やヒアリングを何回も重ねることで、農業界の教科書はとても大雑把で、一人前の農家になるためのお手本があまりにも少ないという現状をひしひしと感じたのです。

ならば、他の農家の経験を蓄積し、新規就農者でも利用できる形で提供できたら、自信を持って農業に挑戦できるのではないか。

こういったコンセプトをもとに農Sightは生まれました。

農Sightの使い方は至ってシンプル。
まずデバイスを土に差し込み、センサーでデータ収集。このデータがスマホに転送され、アプリ上で畑を見える化するといった流れです。

もう少し細かな詳細について説明していきます。

まずこちらのデバイス部分には土壌センサーが備わっており、含水量や温度、Phなど、作物の成長に欠かせないパラメータを測定します。

そして測定データを活かすアプリケーションについては、大きく3つの機能が備わっています。

1つずつ紹介していきます。

1.農場のマップ化

マップ化というのは、自身の農地を見える化するというものです。

まず畑全体の航空写真を取り込みます。すると自分の畑が登録されます。この登録で、畑の土壌状態の見える化の準備完了です。
測定データをもとに個々の土壌状態に合わせて適切なアドバイスを提供します。
画像にあるように、例えばエリアの場所ごとの含水量を視覚的に表現し、その下に「局所的な乾燥が見られます。水を多めにあげてください」というアドバイスを表示します。
なおこのアドバイスは、後述もしますがこの農Sightを持つ他のユーザー農家達のデータ、経験をもとに随時更新されていくので、新規就農者でも熟練者のノウハウをそのまま活かせるものになっています。
例えば、気温の推移などとも自動で連携し、過去のデータから理想の種まき時期などのリコメンドもしていきます。

2.SNS機能

同じ野菜を育てていたり、自分と似た土壌状態の農家さんとの繋がりによる情報の取得、単に同じような悩みを持つ農家さんを見つけるなど、現状ほとんど存在しない横の繋がりを提供することで、農家さんの不安の解消に繋げます。

3.過去データ参照

自分のログやデータを参照することで、それらを次年度の計画に活かし、効率よく栽培を進められるというものとなっています。

そして、この農Sightを持つユーザーがデータを蓄積し、それらを共有してより価値のあるものにしていきます。

アプリ画面のイメージは以下のようなものになっております。ボタンなどをクリックで次の画面に移行するようになっています。

https://xd.adobe.com/view/c8e2426f-a678-445a-a5bb-0c2e6ffb9571-9db1/?fullscreen

ユーザーが増えれば増えるほど、この価値は一層高まっていくので、新規就農者のみならず、熟練農家の方達も多く取り入れてもらえると考えています。

PROTOTYPE

我々は実際の農家さんにこの農Sightを体感してもらうべく、このようなプロトタイプを作成しました。

今回は、農Sightのメイン機能である土壌のマップ化として、測定した土壌含水量データを転送し、PC上でマップ化するというものとなっています。

ユーザーテストとして、実際の東京都調布市で農業を営む農家さんのブロッコリー農地エリアにセンサーを刺すことで、エリアごと土壌の見える化を体験してもらいました。

例えばエリア2のデータを測ると、ご覧のように反映されます。

この体験をもとにこのようなご意見をいただきました

畑の見える化はもちろんのこと、様々な形に活かすことができるデータの汎用性について特に高評価をいただきました。

また、インタビューの際に頂いた、以下のような要望機能についても随時搭載していく予定です。

いかがだったでしょうか。

農Sightは今まで分厚く存在していた熟練者と新規就農者との壁をなくし、経験をデータという形で蓄積・共有していくことで、就農に対する不安を払拭します。

そして新規就農者も効率よくデータを活用することで、気づけば次世代への知恵と経験を伝授する熟練者となり、また新たな就農者が増えていく。このサイクルが、農業全体のプレゼンス向上への第一歩となるでしょう。

農Sightと一緒に、農業の未来を創っていきませんか。

DESIGN PROCESS

チーム結成

Dream TAKAさんのサポートの元、5人の個性豊かなメンバーがチームSubliminalとして集まりました。

チーム結成当初

私たちのチームは基本、集合時間の30分後ぐらいから集まり始めるようなゆるい感じのチームでしたが、その一方でスタートから二週間で最初のプロトタイプ作成を終わらせるようなスピード感もあり、良い意味で緩急のあるチームだったと思います。

スタート当初

当初はターゲットを特に限定せず、沢山の農家さんにインタビューをしていました。京都のねぎ農家さん、北海道のイネ農家さん、東京で複数の野菜を育てる農家さんなど、全国各地の農家さんにコンタクトを取っていただいたメンターのDreamTAKAさんには本当に感謝しかありません。

また農家さんだけでなく家庭菜園の方、兼業農家の方、JAの方にもお話を伺いました。今思えば、この時のインタビューが農Sightの着想につながったのですが、当時は、色々な問題を洗い出してみたものの、何に焦点を当てればいいかよく分からない状態で、とにかく沢山のプロトタイプを作っていました。

当初制作したプロトタイプたち

農業ボランティアに参加

ユーザーすら気づいていない本質的な悩みを見つけるため、私達が利用し始めたのが「援農ボランティア」という仕組みです。

お世話になったとうきょう援農ボランティア

これは農家さんのお宅を訪問して、農業のお手伝いをすることができる仕組みで、私達はこの仕組みを利用することで、農業を実践的に学んでいきました。

農業体験への参加は正解でした。インタビュー時には分からなかった農家さんの発言が実際にやってみることで理解できるようになっていったからです。例えばある農家さんが仰っていた「農作業中はゾーンに入るんですよね。」という発言も、実際にやってみて初めて「こういうことか!」と理解できました。

こういった、リアルな感覚は体験でのみしか得られない貴重な情報でした。

農家の皆様、大変お世話になりました。

都内4箇所の農家さんへ訪問

農業体験で感じた強烈な“不安”

農業体験を通してこのような気づきを発見していったのですが、中でも私たちは今までに感じなかった強烈な感情を経験しました。

それが、「不安」です。

ニンニクの苗植え体験

この不安に気づいたのは、ある農家さんのお宅でニンニクの苗植えを経験させて頂いた時のことです。

私たちは農家さんから「指で5cm程度の穴を掘ってください」と説明を受けたのですが、感覚的な作業ゆえに正解がわからず、「もし、自分のせいで芽が出なかったらどうしよう・・・」と、非常に不安な気持ちに陥りました。

このような原体験に着目し作成したのが、誰でも簡単にある一定の深さの穴を掘ることができるプロトタイプでした。

一定の穴が掘れるプロトタイプ

新規就農者の不安

ただ、この穴が掘れるプロトタイプはボランティアの方からは好評でしたが、農家さんにとってはあまりメリットを感じないものでした。そこでチームで議論した結果、「農業界に大きく貢献できるものを作ろう。」ということで、経験の浅い新規就農者の不安に着目することにしました。

実際に就農時の不安について農家さんにインタビューしたところ、
「あー、たしかにそうだったなー。最初は作物がちゃんと育つかすごく不安だったんだよね」という意見をいただくことができたので、この方向性でコンセプトを固めることにしました。

農業の視える化

解決策を模索する上では、過去のインタビューが参考になりました。
具体的には、成功している農家さんとは情報をうまく利用している人で、しかも、書籍やJAさんから与えられる一般的な情報だけなく、自分の土地や状況にあった情報を活用している人達ということです。
何十年も農業に携わることで感覚的に最適解を知っている熟練農家さんや、ITをうまく活用することで最適解を導き出すITに熟達した農家さん
ただ、新規就農者のほとんどは農業経験がなく、ITについても詳しくないと思います。そこで私たちが思いついたのが、前半で紹介させて頂いた、他者の農業体験を蓄積しその情報をもとに適切な指示を提供するというような仕組みです。こういった仕組みがあれば、新規就農者が安心して農業に挑戦できるのではないかと考えました。

初代農Sight

中間発表

中間発表ではデータ化に加えサブ機能として好評だった穴掘り機能も搭載したアイデアを発表しましたが、先生方のウケはイマイチでした。機能を一つに絞るべきというEDPの思想からズレていましたし、データ化の仕組みや機能の部分もぼやけていたので、「この商品の価値がよくわからない」というフィードバックを頂きました。
そこで、農sightの機能をデータ化に絞り、データ化の中身もインタビューを通してさらに具体化させていきました。

プロトタイプ制作

実装したい農sightの機能はたくさんありましたが、期間と優先順位を考え、畑の土壌水分量を測定しそれをマップ化するところまでをゴールと決めました。

制作は各メンバーの得意分野を活かし、東工大生が主にプログラミングや本体の製作、美大生が外観やアプリのインターフェースなどを担当してうまく効率化していました。また、作成したプロトタイプも実際に農家さんのお宅に訪問して、使用する場面を見ていただき、改善点をフィードバックして頂きました。

完成したプロトタイプ

最終発表

当日はチームの一体感を上げるため、全身黒色で登場。

前日の深夜3時まで資料作成をし、当日はギリギリまで発表練習をしていたので、不安はありましたが、無事、最終発表とデモ説明を成功させることができました。

最終発表当日の様子

EXHIBITION POSTER

PRESENTATION SLIDE

SELF-REFLECTION & COMMENTS FROM MEMBERS

凌 智寛

りょう ともひろ

東京工業大学修士1年
工学院 機械系
ESDコース

皆さん、半年間ありがとうございました!そしてお疲れ様でした!

心からマジで良いって思える製品ができてめちゃくちゃ満足しています。

ぶっちゃけ農業のノの字も見えていないところからのスタートで、インタビュー相手全然いないじゃん!とか、金曜夜なのにスライド全くいじってないじゃん!とか、農業体験朝めっちゃ早いじゃん!とか…色々と大変な時もあったけど、なんやかんやみんなで乗り越えられてよかったです。

僕らのチームは良い意味で危機感が薄いというか、チーム全体でゆるーとした雰囲気だったけど、それが返って謎の余裕に繋がっていて、結果めちゃめちゃ進捗生んでるっていうよくわからないけどすごいチームだったなって思います笑 EDP一週目からアクセル全開の発表をかまして、正直このペース最後まで維持できるのかなって心配だったけど、あまりそうゆうことを気にせずにマイペースでやることやろうっていうメンバーだったからこそ辿り着けた境地ですね。

他のメンバーがあまりこだわりを持たないタイプだったってのもあって、スライドや発表の口調とか諸々に僕のこだわりが顕著に出ちゃって申し訳なかったです笑 「農業の未来に光が差し込むでしょう」とかの決め文句を言い過ぎて「リョウさん夜寝れてますか?」って心配されたのも良い思い出です。

僕たちの「農Sight」は、ほんとにこのチームメンバーだったからこそできた最高の製品である。そう言い切れる確かな思い出が、この半年間にはたくさん詰まってました。

皆さん、めちゃめちゃ楽しくて充実した日々をありがとうございました!

From 水藤
何でもできる人というイメージそのままに、スケジューリング・企画に始まり果てはデザインからイラストまで幅広くこなしていらっしゃって手際の良さと手腕には恐れ入りました。チーム全体の士気も盛り上げて下さって、凌さんと話したあとはやる気が湧いてきて作業がぐんぐん進むので人の心を掴むのが上手いなあ、本当に凄い人だなぁと思っていました。とても尊敬しています。ありがとうございました。

From 小野
自分含めゆるい人が多い中、凌くんはチーム最大の動力源だったと思います。エネルギッシュで、自分のこうしたいというアイデアと意志がある行動力に溢れていて、チームを引っ張ってくれたね。正直、引っ張るの大変だったかなと思います笑 ありがとう。
凌くんはどんなに些細なことでも納得のいくまでこだわって努力できる人で、その様子をずっと見ていたので、信頼していました。農業体験にもたくさん行ったね。カチコチに凍った畝の中に指を突っ込んだのが懐かしいです笑 一緒に食べたどら焼きやラーメンも良い思い出です。
半年間一緒に頑張ってくれてありがとう!

From 西田
チームサブリミナルを引っ張っていってくれてありがとうございました。凌さんが「次これやろう」、「これまだ話してないよね」と、毎回気づいて言ってくれたので、円滑に話し合いが進み、最後までちゃんと発表することができたと思っております。私がかなり浅い意見を言っても一回そうだよねって受け入れてくれるので、発言がしやすかったです!
またデザインに対して、気になるところがあれば、妥協せず意見をしっかり言ってくれるし、作ったものに対してのアドバイスも的確にしてくれたので満足のいくポスターや最終発表スライドができたと思います。自分でベストだと思うところまで、とことん考え抜く凌さんの姿勢は本当に見習いたいと思いました。半年間ありがとうございました。

From 秋元
僕に一番ないものを持っている人でした。
とにかく勝つ、という意思を持ち続け、チームの原動力となり続けてくれた凌くん。趣味や認識も似ているところがあるなあと思って過ごしていました。でもその根本の部分が、圧倒的に違いました。のらりくらりと過ごしていた僕にとっては、まぶしすぎる光でした。
時にはお茶目なところや、ほんのちょっとだけダメなところを見せてくれる凌くんは、もう向かうところ敵なしなんじゃないかと思います。
僕も、凌くんのような勝ちにこだわる意思をこれから持てるよう、頑張ります。
凌くん、3Dプリンター使いすぎてフィラメントにならないように気を付けながら頑張っていってください。(?)

水藤 琴乃

すいとう ことの

武蔵野美術大学3年
造形学部デザイン情報学科

EDPに志望した動機を全く思い出せません。とにかく参加したいと、無い頭から志望動機を絞り出したことだけは記憶にあるのですが……。たかだか半年前、客観的にはさほど昔のことではない筈で、それだけ長い時間作業し、思考の割合を割いていたということかなと感じ入る次第です。

コロナ禍で不安だったものの、援農ボランティアに行ったりオンラインミーティングを重ねるうちに和気藹々と出来て良かったです。人との出会いも多くあり、参加した価値を都度感じつつ課題を進めることができました。
プロダクト制作についていえば、普段は仮定の上に仮定を積み重ねる手探りをデザインとするような雑さで授業が進むので、このようにデータの分析と傾向を通して緻密に構成するデザインは気持ち良かったです。
中身が動くだけで実際の画面遷移に響くものが多くて、仮定との差異に驚きました。共に作業してくれる人がいなかったら苦行一直線だったので、グループワークでよかったです。プログラミング関連は一切手伝えなかったのに、実際に動いている所を見た時は大感動しました。天才たちです。

自分の当初の目的を果たせたかどうかは分かりませんが、ここまで手を動かして沢山のことを学べたのならば万々歳です。激しく足を引っ張りましたが、皆さんと一緒にチームを組むことができて嬉しかったです。半年間お疲れさまでした、本当にありがとうございました。

From 凌
圧倒的アプリ完成度。見やすさ、美しさ、使いやすさ、その全てがスマート農業界を凌駕する。
ほんまにほんまにハイクオリティーなアプリ画面でした!見た目だけも十分すごいのに、XDで実装することで実際にユーザーや視聴者も手元のスマホで体験できるレベルまで仕上げるのには、相当の時間と労力がかかったと思います。もちろん素のイラレ力もすごいけど、アプリの具体的機能とかはきっと色々調べて考えてくれてたあたり、すごい努力家なんだなってところを感じました。農Sightのために、私たちチームのために精一杯作ってくれて本当にありがとう!また、すいちゃんはとにかくアイデアが豊富で、とても東工大生だけじゃ思い付かないような観点とかも色々指摘してくれてすごい参考になりました。半年間本当にありがとう!

From 小野
すいちゃんのデザインはその考え方のところで勉強になるところが本当に多かったです。例えば、水分量の色を何色で表示させるかという細かいところにしても水だから青とかではなくて、他の測定データと併用して使えるように赤色を選択したりと、常に使う人の気持ちを考えたデザインを提供してくれていたと勝手に認識しています。「大体で良いのでお願いします。」とお願いした仕事も、めちゃくちゃ本気で作ってくれて、努力家なんだなと感じました。
半年間一緒に頑張ってくれてありがとう!

From 西田
デザイン面を一緒に担当していたので、チームの中で一番多く話し合ったメンバーでした。分かりやすくて、かっこいいアプリケーションを作れる、すいちゃんには感謝と尊敬しかありません。XDで画面を動かした時、本当にアプリを使っているような感覚で感動しました。優しくて話しやすい、すいちゃんと一緒にプロダクトの外装やアプリケーションの画面や仕組みを考えることができたのがEDPの様々な経験の中でも大きいなと思います!いつでも自分の考えを持っていて、「これどう思う?」とデザインについて意見を求められても、すぐに改善点をアドバイスできるすいちゃんは本当に凄いと思いました。デザインや作品制作の話もできて楽しかったです!本当に半年間ありがとうございました。

From 秋元
底が知れない人でした。
序盤はなんだかよくわからない人だなあ、と思っていました。途中でやばい人なんだ(褒め言葉)と気づきました。最後に振り返ってみると、やっぱりもっとよくわからない人だなあ、と思います。
なんか、人生が3周目くらいで、何もかもを持ってるけど、表には出さない契約を結んで生きている人なんじゃないんですか?違うか。
そこいらないでしょ、と一見思うところまで、しっかりとこだわり、いいものを作る姿勢は学ぶものがたくさんありました。
これからもたくさん面白いことをして、時に周りにシェアハピしてください。

小野 直樹

おの なおき

東京工業大学修士1年
環境社会理工学院
融合理工学系
ESDコース

みなさん、半年間お疲れ様でした。

最後の最後の資料作成でめちゃくちゃ時間に追われて大変だったけど、なんとかみんなで完成を迎えられて嬉しかったです。

基本的にフワフワとしていたチーム環境で、のんびりゆったり過ごすことができて、とても居心地が良かったです。

今思い返すと、大変だった記憶より、秋元くんをみんなでいじってみたり、深夜テンションのりょうくんが厨二病になったりみたいなくだらない記憶ばかりが残ってて、自分は楽しんでいたんだなーと改めて感じています。

個人的には深夜になると脳みその電池が切れたり、Zoomの待機室をいつも有効化したりと色々、しかも変なところで迷惑をかけていたような気がします。また、技術的な部分でもめちゃくちゃみんなに頼っていたと思います。

EDPでデザイン思考について学んでいたけど、正直なところ、みんなの作業への取り組み方とか考え方とかが一番、勉強になっていました。

こうしてみんなとEDPを完結できて本当に良かったです。

半年間、本当にありがとうございました!

From 凌
圧倒的事務処理能力。その正確性とスピードはまるでAIのよう。
どんな事務処理も徹底的にこなしてくれた小野くん。この半年間のプロセスを進める上で、ボランティアに行ったり、いろんなものを買えたりと、当たり前だと感じていたことは全部小野くんのおかげで成り立っていた当たり前だったことに改めて気付かされました。交通費申請のレポートとかzoomのリンク作成とか、そういったみんなが好んでしないようなことも「それやっとくよー」と笑顔で引き受けてくれて本当にありがとう!また、ミーティングや集まりなども誰よりも積極的に参加してくれて心強かったです。農業体験、寒い中2人でたくさん行ったのも良い思い出ですね。このチームでおそらく唯一こだわりちょっと強めの僕ら2人ってのもあってたくさん議論交わしたけど、それだけ良い製品に繋がって本当によかったです。半年間本当にありがとう!

From 水藤
常に穏やかで冷静で、雰囲気の良いチーム作りをしてくださっていたなと感じています。自分がした作業に対するアドバイスや指示も的確で、自分が困っている時にいつも助けて頂いていました。インタビューやボランティアに行く際なども率先してくださり、安心して作業を進めることができました。ビデオへの出演や、発表の際もすごく堂々としていらして凄いなあと思っていました。私は後ろから見ているばかりで沢山迷惑かけてしまいましたが、嫌な顔ひとつせず最後まで作業して頂いて心強かったです。本当にありがとうございました。

From 西田
プロダクトの紹介動画で俳優をやってくださって、ありがとうございます。個人的にとても演技力が高いと思います笑。チームサブリミナルの皆さんは基本ノリが良く、面白いですが、小野さんは特にノリが良く、穏やかに話してくださるのでいつもチームの雰囲気が良かったです。また農家さんへのインタビューでは細かな部分まで気づき、質問をしていて様々な視点を持っているのが凄いなと思いました。また私は自分の役割で手一杯でしたが、小野さんはアプリの画面遷移をペーパープロトタイプで考え、すいちゃんに伝えていて、視野が広い人だなあと思いました。小野さんがいたから誰1人抜けることなくEDPを終えることができたと思います。本当に半年間ありがとうございました。

From 秋元
小野くんのことを本当に好きになりそうでした。
小野くんはいつも「いいんだよ、がんばろう」という目でチームにやさしさを与えてくれました。しかし時には衝突する場面もあって、なんて飴と鞭が上手な(女)王様なんだろうと、今考えると思います。
動画撮影の時の役の入り様、声の張り方、変わる目つき。なかなか一級品でした。
でもまだまだ今回のチームでは小野くんのポテンシャルを引き出し切れていなかったな、と感じます。社会人になって、小野くんのような人と一緒にプロジェクトをしたいです。
小野くんがいなければ、僕はきっとEDPを途中で投げ出していました。
ありがとう。小野くん。

西田 愛香

にしだ まなか

昭和女子大学3年
生活科学部環境デザイン学科

半年間ありがとうございました。全く何にも専門性がない一般大学の私が東工大、美大の方と一緒にやっていけるか最初とても不安でしたが、振り返るとEDPに参加して本当に良かったと思っています。

今までチームで1つの制作を行なったことがなく、EDPに参加しなかったら、学生時代に自分がチームに貢献できる部分はどこだろうと考える機会はなかったと思います。正直皆さんの役に立てたという実感はなく、今回やれたことはロゴやアイコン制作くらいでほぼ皆さんに引っ張って言ってもらう形で申し訳なかったです。唯一、発表用のポスターは学科で学んだことを活用して制作することができたのではないかなと個人的に満足しております。

私たちのチームは農業体験に行って、実際に自分自身で体験することを多く行いましたが、これが良い経験になりました。大学の課題では、単に問題解決や使いやすさを追求したプロダクトを考えることが多かったですが、問題だと思っていることは本当にそこなのかとインタビューを通してさらに深く考えるということは、EDPに参加しないと得られなかった視点や考え方であり、実際にこれを体験できたことは本当に貴重だと思います。

みんなで最終発表に向けて準備するのが楽しくて、プロジェクトが終わってしまうのが寂しいなと思うくらい暖かく、楽しいチームでした。本当にありがとうございました。

From 凌
圧倒的創造力。その脳裏に放たれたインスピレーションは、一瞬にて形を創り出す。
何でも要望したイメージを瞬く間にイラストで表現しちゃうにっしー。
その創造力ってどうやったら身につくんだろうってずっと疑問に思ってました。最終ポスターやロゴが個人的にめちゃめちゃしっくり来てて、ほんとに農Sightの顔を作ってくれたなって思っています。色々細かい要望まで丁寧に対応してくれて本当にありがとう!
また、良い意味で時に正論をぶつけてくれたおかげで、チームが変な方向に行きそうな時に助かりました笑 最初こそ少し消極的なんかなって思ってたけど、ちゃんと大事なとこでしっかり意見出してくれて、チームで良い議論がたくさん生まれたと思います。半年間本当にありがとう!

From 水藤
まず、デザインを勉強している他大の人と一緒にチームになれてめちゃくちゃ嬉しかったです!デザインに沢山アドバイス貰えて凄く助かりました。自分が焦っている時も大丈夫と励ましてくれたので何とか最後まで制作できました。チーム作業だけじゃなく、色々制作の話もできて本当に楽しかったし勉強になった、ありがとう。
最後の締め切り間際の段階になって重い作業を沢山やってもらって申し訳なかったです……。ポスターもアイコンもチームロゴも、すごく素敵に仕上げてくれて感動しました。また今度一緒に制作できたらなと思います。

From 小野
にっしーを今、思い浮かべたら一瞬、「毒」という単語が浮かんだのですが、気のせいでしょうか。冗談はさておき、にっしーにはデザイン面で非常にお世話になりました。僕が素人ということもあって、色々意見を聞いたと思いますが、いつも僕の意見を尊重しながら丁寧で的確な意見をくれました。最後の資料作成で初めてにっしーがデザインをする様子を見ましたが、ささっと凌くんのアイデアを形にしていて、「あ、すごっ。」と思いました。
ファミレスで一緒にポスター制作できて楽しかったです。
半年間一緒に頑張ってくれてありがとう!

From 秋元
心を開いてくれるまで、時間がかかったような気がします。
光るものを持っているのに、なかなか出してくれない西田さん。最初の印章は正直あまり覚えていません。でも途中からどんどんブーストがかかって気がして、チームにスパイスを振りかけてくれました。(パラパラ)
たまに出る核心を突いた一言や、しっかりとしたこだわりが、お母さんのビンタのように、チームのベクトルを修正してくれました。
これからもその笑顔(と毒)を絶やさず、胸を張って生きていってください。

秋元 良太

あきもと りょうた

東京工業大学修士1年
環境社会理工学院
融合理工学系
ESDコース

~僕の心のEDPバロメーター(時系列順)~
あぁ、土曜日の授業正直めんどいなあ。期間長い。
農業なんて今まで触れたことないなあ。ちょっとわくわく。
インタビュー多すぎて、時間取られるの無理。早く終わらんかな。
動画制作間に合わない。やばいやばいやばい。(中間発表日朝)
プロダクトの案固まってはきたけど、これ作れんのか。
Arduino意外とおもろいやん。Excelいじって楽しい。
時間足りないやばい。これ終わんのかやばい。(最終週)
動画制作間に合わない。やばいやばいやばい。(最終発表日12時)
あれなんか、みんなの感想見てたら目頭が熱く…(提出1時間前)

そんなこんなで、最初で最後のEDPが終わりました。振り返ってみればとてもいいメンバーとテーマに恵まれ、当初は考えてもいなかったような経験になりました。

僕の主な成果としては、デバイスにおけるソフトウェアの側面(ExcelとArduino)、プロモーション動画作成でした。どちらも素人レベルで恥ずかしい限りですが、まあまあの出来になったのではないでしょうか。(自画自賛)
時には電池が切れて消え失せたり、時には場を盛り上げようと(自分が楽しもうと)しすぎて空回りしたり、時には(いつも)締め切り直前でハアハア言いながら作業をしたり、濃密で価値のある半年間の経験でした。
最初に掲げた「余裕を持ったスケジュール」という目標はやはり一度も達成できなかったですが、最終発表が終わったその日には久しぶりにぐっすりと寝ることができました。
メンバーの皆さんには多大なる迷惑をおかけしたときもありましたが、このメンバーでEDPを楽しめて本当に良かったです。これからもよかったら仲良くしてね。

From 凌
圧倒的動画クオリティ。その細部まで見逃さない繊細さにチームみんなが涙する
秋元の作る動画はほんまに完成度が高くて圧巻でした!我がチームの農Sightの良さがユーザーや視聴者に伝わった一番の要因と言って良いほど、細部までこだわった出来を作ってくれて本当にありがとう!また、普段の活動の中でも秋元は1つ1つの要素について自分なりのちゃんとした考えを常に持ってそれを共有してくれたことで、みんなの共通認識に繋がったと思います。ArduinoとかExcelとかも秋元に任せたら必ずやり遂げてくれる、そんな安心感のあるチームの大黒柱みたいな存在でした。時に真面目に、時にみんなに笑いを届ける、そんな両面でチームを支える秋元が羨ましかったです。半年間本当にありがとう!

From 水藤
常にチームが円滑に回るように心を砕いてくださっていて助かりました。映像編集の技術も素晴らしく高いので、実は東工大生っていうの嘘なんじゃないか……?本当は美大生なんじゃないか……?と勘ぐっています。プロトタイプ制作の時もあっという間にArduinoを使いこなしていらっしゃってその集中力とスペックの高さは凄いと思います。今度機会があれば映像編集教えてください。ありがとうございました。

From 小野
お洒落で多趣味な秋元くん。チームに、笑いとリラックスした雰囲気を持ち込んでくれてありがとう。Excel、Arduino、動画と制作では色々と頑張ってくれてありがとう。その辺は本当に頼りにしていました。秋元くんはなんでもそつなくこなしちゃう器用さがあるけど、たまに真剣な顔でクッキーを焼くゲームみたいなのをしてて、そのギャップが個人的につぼでした。
半年間一緒に頑張ってくれてありがとう!

From 西田
映像編集やセンサーを製作してくださり、ありがとうございました。
プロダクトとしてセンサーを作るとなった時、プログラミングをどうするかという問題がありましたが、短い期間でプログラミングから製作していて、本当に凄いなと思いました。実際に含水量が測れた時はめちゃくちゃ感動しました!動画編集もできて、illustratorに詳しくて、デザイン面でも秋元さんから学ぶことが多かったです。今度動画編集の仕方教えてください!
話し合いの時もしっかり意見をぶつけて議論をしてくれたので、プロダクトの方向性が決まっていったと思います。ものすごく真剣に物事に向き合うし、経験のあまりなかったプログラミングもできちゃうくらい凄い人なのに、急にふざけたり、面白いこと言ってチームを和ませてくれて楽しかったです。半年間ありがとうございました。

以上、Team-subliminalでした。

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