2020年度EDP「podico」Teamりんりん式心の洗濯機

Rin Ito
Rin Ito
Feb 14 · 3 min read

「カゴに入れて、また明日。」すぐに洗濯したいけど洗えない、そんな生活を変える新しい洗濯家電

introduction

私たちチームりんりん式心の洗濯機は,協賛企業であるPanasonic様からいただいたテーマ「大人がハマる洗濯家電をデザインせよ」に取り組み,プロダクトを作りました — podico(ポディコ)です.

movie

story and solution

冷却機能で汚れた服の匂いやカビなどの菌の繁殖を防ぎ、その日に洗わないといけなかった生活を変えるプロダクトです。

一人暮らしの人は、アパートや会社の寮などで共用の洗濯機を使っていることが多いです。しかし、共用の洗濯機では、洗濯したいときに洗濯ができない場合があります。

私たちはそのような人をターゲットにしています。

私たちは、24歳の女性大学生で寮暮らし、共用のランドリーを使っている方にインタビューを行いました。この方は、体育会に所属しており、毎日部活の練習着が汗で汚れてしまいます。

インタビューの中では洗濯機を使いたいときに使えなかった、汗で汚れた服はカビが生えそうで怖いなどのお話がありました。

このインタビューから,汗がついた服を1日でも放置するとにおいが発生し、最悪の場合カビが生えてしまう。それが嫌だから毎日洗濯したいと思っている。

しかし、汗がついた服があっても洗濯機の空き状況次第では洗濯できないという現状がわかりました。

そこで、本当に菌が繁殖するのかを知る必要があると考えた私たちは、濡れた衣類を放置する実験を行いました。

濡れたTシャツを2種類の温度環境で保管し、寒天培地上で菌の数を確認しました。

24時間暖かい場所に置いた濡れたTシャツには大量の菌が発生し、カビも発生することがわかりました。

これらの結果から、私たちは共用の洗濯機が使えるタイミングまで汗がついた服のにおいを抑え、カビの繁殖を防ぐためのプロダクトを作りました。

そして、制作したのがpodicoです。

podicoは、汗で汚れた服を冷却、除湿することで菌の増殖を防ぐことができます。服を冷却、除湿することができる本体と、耐久性に優れたカゴで構成されています。本体については、底面に冷却と除湿を行うコンプレッサーが入っています。

これによって、プロダクト内部は、低温低湿度を保っています。

使い方は簡単3ステップ、”PUT” ”KEEP” ”BRING”です。

蓋を開けて、服を入れたらスイッチをオン、あとは洗う時にかごを取り出して洗濯に行くだけ!

共用の洗濯機が使えない場合でも, podicoがあることによって、

ユーザーの方が、汗で汚れた服を安心して保管、洗濯できるようになると私たちは考えております。

最後にこのプロダクトについて、一人暮らしで共有の洗濯機を使っている方の意見をお伺いしました。

今かごを置いているスペースをこれに置き換えるだけなら、寮の狭い部屋にも置けそう!

寮内で部屋の移動があったり、狭い部屋の中で物を移動させてスペースを作ったりすることがあるので本体が重過ぎないと嬉しいかも!

といったご意見をいただきました。

今後の展望といたしましては、冷却機能の向上や可搬性の実装などを考えております。

一人暮らしで共用の洗濯機を使っている人は、汚れた服をすぐに洗いたいときでも洗えない時がある。

そんな生活が当たり前でした。

「かごに入れてまた明日。」

私たちは、共用の洗濯機が使えるタイミングまで、汗がついた服のにおいを抑え、カビの繁殖を防ぐためのプロダクトを提供していきます。

process

-podicoまでの道のり-

専門も出身大学すら違う5人が集まって結成した「チーム・りんりん式心の洗濯機」.

はじめましての状態からスタートしましたが,今ではお互いのこだわりを尊重し、気になることは徹底的に話し合える.そんなチームです.

はじめまして,これから半年間よろしくね!の日

この半年間のプロジェクトを通して私たちが得た最大の気づきは、「ユーザー視点に立ってものづくりをすることの重要性」です

テーマ「大人がハマる洗濯家電」から曖昧な単語を1つずつ解釈し、インタビューを重ねていきました.

その中で出てきたユーザーの言葉からアイデアを出し,たくさんのプロトタイプを作成してはユーザーテストをし...を繰り返していきました.

中間発表でまさかの「条件付きGO:方向性は変えずに進めましょう」という結果に.

安堵しつつも,ここから私たちは「冷凍」を生かさねばという沼にハマっていくことになります.

苦労しつつもなんとかストーリーとプロダクトの方向性が決定.

しかし,最終発表の約1週間前,メンターさんに「このストーリーに当てはまるユーザーは本当にいるのか?」と指摘されてしまいます.

私たちは冷凍という案にハマってしまったあまり,いかに冷凍を生かし,それに当てはまるユーザーやアイデアを見つけられるか,という方向に走ってしまっていたのです.

本来であれば「ユーザー中心」で考えるべきで,ユーザーの課題に対してそれを解決できるプロダクトを提案するべき!という当たり前の視点を取り戻すことができた瞬間でした.

最後の1週間,発表当日の朝までストーリーの言葉一つ一つを詰めて,私たちの「podico」は完成しました.

gallery

最終発表日,ブースでの説明中

reflection and message

横山実桜(東京工業大学大学院)

・振り返り

何をしたら良いのかいまいちよくわからない…とずっと手探りだったけれど, 終わってみると, 段々とデザインプロセスに慣れることが出来たし, グループワークの進み方や思考のプロセスと手を動かすプロセスの折り合いのつけ方など, 手探りだったからこそ得られたものがたくさんあった. でも自分に余裕がなく, 周りのメンバーにたくさん頼ってしまったのが少し残念. 自分にももっとできたことがあったはずだと少し悔しいけど, 優秀な人たちの動きを間近で見て学べたことは本当に良かった.

・メンバーへのメッセージ

半年間, ありがとうございました!みんなコミュ力がめちゃ高くて, 2020EDP1の仲良しグループで, 毎回集まるたびにとても楽しかった!就活に研究に授業にって全部全力なメンバーの皆さん, 本当に気力体力がバケモノ. コロナで気が滅入りがち家にこもりがちな時期だったらから, 超エネルギッシュなみんなと一緒に活動できて, とても勉強になったし元気をもらえました!本当にありがとうございました!コロナ落ち着いたらご飯行こうね!

佐藤雄大(東京工業大学大学院)

・振り返り

「意見をぶつけ合ってプロダクトを生み出すプロセス」がすごく面白かったです。対象ユーザーやコンセプト、POV、HMWQなどで意見が割れましたが、その中でどうして自分がこれを推すのかを1人1人がしっかり説明することで意見をぶつけ合いました。その過程で、自分では考えていなかった新たな視点が生まれたり、大局的にプロセスを捉えたりしました。視野を広く、視座を高くすることができたことで、いいプロダクト制作だけでなく自分の成長にも繋がったように感じます。

・メンバーへのメッセージ

チームメンバー全員に本当に感謝してます!EDPの講義期間、ありがとうございました!!就活や研究、講義、バイトなどそれぞれ事情があり、全員が忙しい中で、最後までやり抜けたのは本当によかった。正直、みんなすごい優秀で、「そんな視点あったのか!」とか「行動力ありすぎー!」とか、学べるところが1人1人にあって、EDPを通してみんなと関わることで少し成長できました。またコロナ落ち着いたら、5人全員で集まって色々話したいです!!

吉田巧(東京工業大学大学院)

・振り返り

まずは、例年とは違う情勢の中で、無事EDPの最終発表までできたことが本当によかったです。先生やTAの皆さん、そしてパートナー企業のサポートがあったからこそだと思います。本当にありがとうございました。EDPではデザイン思考のプロセスのみならず、バックグラウンドの異なるメンバーと1つのものを作り上げる難しさと楽しさも学べました。また、工学の考え方にしか触れてこなかったので、デザインという視点がとても新鮮で自分自身の視野を広げることができました。そして最終的に1つのプロダクトを提案できたことは大きな自信になりました。

・メンバーへのメッセージ

半年間ありがとう!相手を思いやるメンバーが多くて、議論が白熱しても粘り強くみんなで考えることができたのでとても楽しかったです。最高の5人だったからこそのアウトプットが出せたと思う!コロナ禍で集まりづらく大変なこともあったけどEDPで一緒に活動できて本当によかった!これからもよろしく、定期的に集まろ!

伏江鈴(武蔵野美術大学)

・振り返り

それぞれの得意分野を持ち寄り、議論の末ソリューションへと繋がっていく過程を体感したとき、非常にワクワクしました。互いにもっといいものを作りたいという想いから意見がぶつかることもありましたが、そのようにしてグループとして最後の最後まで粘りながら切磋琢磨することができたことはとてもいい経験になりました。最終プロダクトのデザインを任せていただき責任を感じながらも、自分ならではのこだわりを持ってデザインすることができ、そのこだわりにメンバーが賛同してくれたことはとても嬉しかったです。

・メンバーへのメッセージ

半年間大変お世話になりました!皆さんと同じグループで制作できたこと、本当に素敵な経験になりました。自分にはないものを皆さんはたくさん持っていて、日々学ぶことがたくさんありました。皆さんから聞ける言葉は新鮮なものが多く、とても楽しいグループワークでした!皆さんと一緒に活動できたことは今後も自分の中で強く印象に残り続けるような、そんな濃い時間を過ごすことができました。改めて、ありがとうございました!コロナが落ち着いたらまた集まってお話したいです~!

伊藤鈴(東京工業大学大学院)

いつも私たちの相談に乗ってくださりアドバイスをくださる先生方,どんなにぶっ飛んだアイデアを話しても面白いね!と話を聞いてくださったメンターさん,毎授業お世話になったTAさん,その他関わってくださっているスタッフの皆さん,インタビューに協力してくれた友達と家族,本当にありがとうございました.

学部生の時,大学院見学でデザイン工房を見学させてもらって以来,「もし大学院に合格することができたら,EDPを受講できるんだ…!」とずっと楽しみにしていました.実際にはコロナの影響で例年とは少し違う形にはなりましたが,無事に最終発表まで終えることができてとても嬉しく思います.あれほどに楽しみにしていたEDPなのに,頭がいっぱいになってしまって早く終わらないかな…と思ったこともありました.それでも,最終発表後にTAさんが作成してくれたふりかえりの動画を見て,あ〜今日で本当に終わっちゃうんだと寂しい気持ちになりました.

チーム名からも分かる通り,どこまでも元気で個性的でいつも刺激をくれる素敵なグループメンバーとともに活動できたことがとても嬉しかったです.チームが結成された時,一人一人がそれぞれ優秀で,チームの足を引っ張ってしまったりしないかと考えたりもしましたが,そんなネガティブさはいつの間にか消えていたくらい全力でついていこうとしたワークでした.それぞれがしっかりと自分の意見やこだわりを持っている分意見がぶつかることもあったけど,自分と違う背景・価値観のメンバーたちと活動するのはとても勉強になることも多くて楽しかったです!ここまで半年間一緒に活動して苦労を分かち合ってきたこのメンバーとは,これからもずっと関わって仲良くしていきたいと思います.

テーマが洗濯という日常に近いものであったこともあり,洗濯するたびにEDPのことを思い出していました.とても大変だったけど(特に最後の1週間…!),ここまでどっぷりとEDPの世界に浸れたことをとても幸せに感じます.

・メンバーへのメッセージ

EDPお疲れさまでした!この5人で活動できた半年間は本当に刺激的で楽しかったです.チーム結成の日に写真撮って,しかもチームのユニフォームまで作っちゃうほど仲良しだけど,ただ仲良しなだけではなくてオンオフがはっきりしていたチームだったなと思います.
みんなこだわりがあるからこそ言葉の一つ一つまで徹底的に議論し合うし,みんな優しいからこそ議論について来れていない人をフォローし合う,素敵なメンバーが揃ったチームでした.みんなとの議論は頭フル回転で,私が議論の途中でよく分からなくなってしまった時も,時間を取って丁寧に説明してくれたり,私がどこでひっかかってしまっているかを紐解いてくれたりして,とても助けられていました.
podicoは,一人一人の経験や専門をフル活用した成果だと思っています.特に最終発表前の1週間,雄大のプロトタイプ作成の器用さ,実桜の作業指示の的確さ,りんのCAD/資料デザインへこだわり抜き,巧の課題整理・マネジメント力,たくさん考えてくれたキャッチコピーのアイデアには本当に驚かされました.プロダクト名を最初「pody/ポディ」にしようとしていた時,私が「ポディ子」って書いて消そうとしたのを巧が発見して,雄大が「podico」って英文字にして,プロダクト名それいいじゃん!って決まった瞬間の連携プレーは忘れません!
半年間ありがとうございました,これからもよろしくお願いします!

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