2021年度EDP「AINOTE -アイノテ-」Team-桃源郷フラペチーノ

綴られた声に、 AINOTEを。

みなさんこんにちは。チーム7 桃源郷フラペチーノです。

私たちは、Panasonicさん、Komatsuさんからいただいたテーマ「災害と日常が隣り合う未来で『災害に備えない』製品体験をデザインせよ」のもと、災害時における避難所生活に注目して活動を続けてきました。

今回提案するのは、この「AINOTE-アイノテ-」です。まずは動画をご覧ください。

このAINOTE -アイノテ-は、

災害時の避難所で、困りごとを抱えているが災害支援ボランティアに向けて声を上げられない人向けの「ポスト」です。

このAINOTEは、ネット上の「お悩み相談サイト」とは違って、「スマホに慣れていない人でも悩みを吐き出しやすいように、手書きの文字をテキストに変換し、離れた人のデバイスに送る機能」が備わっています。

このAINOTEが生まれるまでの私たちチームの活動の過程を説明します。

今回、激甚化していく未来において避難所生活が身近になると感じ、チームは避難所経験がある方にインタビューを行ってきました。

実際に熊本地震に被災し、避難所生活を経験したDさん。彼は、車で避難所まで移動した後、避難所がとても混んでおり知らない人と隣り合わせで寝なければいけないことが1番辛かったと言っていました。

インタビューを通して、避難所生活においてプライベート空間を確保することはとても過酷なのだと気づきました。

そこからチームでは、

「ん?プライベート空間が欲しかったのなら、移動手段に使っていた車で寝ればよかったのでは?」と疑問を感じ、避難所から離れたくない本当の理由があるのではと考えました。

そして辿り着いたのが、「本当は、避難所から離れたことで避難所コミュニティとの関わりがなくなり、支援が受けられないことを危惧していたのではないだろうか。」という問題意識です。

では、どうすれば、避難所から離れても、避難所との繋がりを維持できるでしょうか。

「避難所との繋がり」を考えるためには、避難所側についても知る必要があると感じ、私たちチームは実際に避難所運営を行っている災害支援ボランティアの方にインタビューを行いました。

支援者の方とのインタビューを重ねるにつれて気づいたのは、「避難所のような混沌とした場所では『助けてほしい。』の一言を出せない人が沢山いるということ」、また避難所から離れた車中避難や在宅避難に向けた「ネット相談窓口が存在しているが、スマホに慣れていない人はそこに辿り着くまでも難しい」といった事実でした。

インタビューを通して、現場は声を上げづらい状況にあること、また未だスマホで解決できていない課題が存在していることに気づきました。

ここから、チームで捉えたターゲットユーザーはこちらです。

まず、避難所から離れてしまい、声を上げづらいかつ支援を受けづらい状況下にいる人、

そして、そもそもスマホが苦手な人です。

このユーザー像に向けて私たちが提案するのが、

AINOTE -アイノテ-です!!

このAINOTE -アイノテ-は、避難者が持つ左のAINOTE本体と、災害支援ボランティアの方が持つ右手のAINOTEアプリを連携させることで使用できるソリューションです。

このAINOTEという名前には、

・避難者と支援者の間に「合いの手」を入れる。

・迷える避難者にとって「愛の手」を差し伸べる。

・「I note. (書く/述べる)」、声を出せない人でも手紙を書くように意見を伝えることができる。

の意味や想いが込められています。

使い方は簡単です。

声を上げづらい状況にいる避難者の方は、困りごとを紙に書いてこのAINOTE本体の上の投函口に入れるだけで、AINOTEアプリにその内容と写真を送信することができます。

それを確認した災害支援ボランティアの方はAINOTEアプリ上で返答し、その内容はAINOTE本体の下の印刷口から紙に印字されたもので受け取ることができます。

この「スマホを持たない/使いこなせない人でも、スマホと連絡を取ることができる」といった体験は、災害時にかかわらず日常でも価値があると感じ、チームでは次のようなAINOTEの日常使いを提案します。

シチュエーションとしては、普段お孫さんと離れて暮らしているおじいちゃんです。

ある日、お孫さんからメッセージが届きますが、スマホの使い方がわからず返信が上手くできません。そんな時はこのAINOTEがあれば大丈夫!お孫さんへの返事を紙に書いて、AINOTEに投函することで、無事にお孫さんにメッセージを届けることができました。

このように、若者と年配の方の新しいコミュニケーションツールとしてもAINOTEを提案します。

実際に体験してみたユーザーの方々の声です。

今回は想定されるユーザー像が年代に縛られないため、幅広い年齢層にインタビューしました。

災害時の使い方として、「この体験がとても温かい」「今後車中泊という選択肢ができそう」と嬉しい意見をいただきました。また日常時の使い方として、「この体験がいい思い出になりそう」と想像していた以上の共感をいただきました。

同時に、「紙とペンは備え付けであってほしい」「相手が受け取ったかわかる既読機能がほしい」という意見もいただき、今後の改善につながりました。

今後の展望としては、

ユーザーの声でもあったような、メッセージの送受信を確認できる通知機能、手書きしやすい環境や気遣いをすぐに実装したいです。また、避難者からの過激なメッセージは通さないフィルタリング機能を搭載し、過酷な環境下で頑張っている災害支援ボランティアの方を守るデザインにしたいと考えています。

最後に、

世の中には声を上げられない人、上手く伝えられない人が沢山います。その人たちの届かずに埋もれてしまった声を、手紙のように紙に綴ることで代わりに届けてあげたいと思っています。

みなさんの綴られた声に、AINOTEを。 提案は以上です。

ではこちらからは、チームがAINOTEを完成させるまでに歩んできたプロセスについて説明させていただきます。

チームメンバーはスライドの5名で行いました。
私たちのチームは話し合いの中でパナソニック、コマツさんの課題に取り組んでいくことになります。

私たちのチームはまず課題との格闘を行うことになります。
実際に作るソリューションが災害時と日常時で使い方が同じのものなのか、災害と日常両方で価値があるものなのか、フォルムチェンジするものなのかとても悩むことになります。

その中では私たちのチームは実際の災害現場にいき体験し現場に共感しないといけないという結論にいたり、コマツテクノセンター、中浜小学校、立川防災館にてフィールドワークを実施します。

ですが私たちはここで得たインタビュー内容に終始混乱してしまいます。
というのも災害経験というと、やはり発災直後の記憶が強いもので今回頂いた課題は時系列的に発災直後ピンポイントにアプローチすることが正解なのか悩むことになります。

そこで私たちは再び課題に向き合い、災害と隣り合う日常とはどういうことか、年に一回避難所にいくぐらいなのか、もともと住んでいた地域に住めなくなるほどではないのかなど思考を巡らせます。その中で私たちは長い避難生活が災害が隣り合う日常に近いのではないかと考えます。

そこで私たちは長い避難生活を送った人に対してインタビューを行うべくインタビューイーを探します。しかし先生やメンターさんたちに紹介してもらったり、過去のインタビューから再度参考になりそうな内容を探してみたりインタビュー探しは難航。そんな時、チームメンバーの友達が熊本地震を被災し、避難所経験があることが判明しやっとの思いでインタビューを行います。

インタビューが最終発表直前だったため急いで多くのプロトタイプ作成を行いました。車で避難所まで行ったけど、人が多すぎて眠れなかったエピソードから、なんで車に泊まらなかったのかと疑問に思い、

本当は、コミュニティから離れるのが怖かったのではないかという一つの推測を行いました。その中でAINOTEの原案となるポストソリューションが誕生します。

ここでチームは紙で行うコミュニケーションデバイスがなぜ有用かの指摘についてなかなか答えられない壁にあたります。スマホとの違いは何か、紙による情報伝達に何らかの価値を感じながらも言語化できなかったことから実際プロトタイプを用いて実体験を行っていくことでソリューションをブラッシュアップさせていきました。

その結果、このAINOTEが完成いたしました。

チームのデザインプロセスは以上になります。

Slide

Poster

チームメンバー紹介&振り返り

ここからはチームメンバーの紹介に合わせ、それぞれのEDPの振り返り、また各チームメンバーへの想いを赤裸々に載せていきます。

我ら桃源郷フラペチーノのメンバーはこちら!(五十音順)

浅川海里(アサカワカイリ) ......昭和女子大学 3年
張赫(チョーカク) .....................社会人学生
山中瞭(ヤマナカリョウ) ..........東京工業大学 修士2年
吉田周平(ヨシダシュウヘイ) ...東京工業大学 修士1年
和田俊哉(ワダシュンヤ) ..........武蔵野美術大学 3年

それでは行ってみまShow!

No.1 浅川海里 (あだ名: カイリ)

浅川のひとりごと。

EDPに参加しようと決めた理由は、「言語が違う人と共にものづくりをしたい」というものでした。実際に参加してみて一番私が苦しめられたのがこの「違い」でした。違和感や伝え方・感じ方が違うことはバッググラウンドも過ごす環境も学ぶ分野も性別も違うのだから当然であるのだけれど、それを今まで自分は何も考えずに大枠に人を括った…「20歳女子大生」、みたいな表面上だけで人を見たデザインをしてきていたのだと大いに反省しました。

後半戦、私はこの「違い」に耐えきれずに参加を断念することになってしまいました。自分だけが持つ違いを貫き通す熱量を持つことができず、違うことを怖がるようになってしまいました。でも、今思えば誰1人チームのみんなは私が違うことを否定せず、なんとか理解しようと、むしろもっと言ってくれ、と求めてくれていました。最後まで一緒に走り切りたかった。悔しくて仕方がないです。チームのみんなも、先生方もTAさんもメンターさんも温かく見守って下さったのに、それに応えることができなかったことが悔しい。でも、そう考えることでますます自分を追い込むことになってしまいました。もっと、チームのみんなに頼って、もっとたくさん泣きながらでもいいからぶつかり合えば良かった。私のチームはみんな本当に優しくて、仲が良かった。でも、優しすぎるところがありました。誰も、誰かを責めたりしないのです。だからこそ、私もどこかで遠慮してしまうところがありました。優しいみんなを困らせたくない、と。掻き乱すことが「違い」を持つ私の役割だと腹を括っていたはずなのに、結局その覚悟を持つことができず、結果的に一番迷惑をかける形で終わることとなってしまいました。申し訳ない気持ちでいっぱいです。

短い期間でしたが、このEDPは自分にとってとても大きな転換期であることは間違いないと感じています。走り切ることはできなかった、EDPのゴールテープは切ることができなかったけれど、これからの未来に向けての新しいゴールを作ってくれました。ここでの経験、悔しさを生かして、次のステップに進みたいと思います。

そして最後に。私はどの参加者よりもEDPが好きだったという自信があります。たくさん苦しんだけれど、たくさん楽しんだ。本当に楽しかったです。ありがとうございました。

From チーム

You are a very lovely girl, who can often find problems in many small links. You can express your inner voice in the form of illustrations from a unique perspective.(張赫)

海里はとにかく、繊細な気づきを多く与えてくれる人で、デザインプロセスの中でも共感の部分ですごく大きな貢献をしてくれました。疑問に思ったことに対して徹底的に考えて納得する姿勢や他の人から学びを得ようとする姿勢はチームの雰囲気に良い影響を与えていたと思います。いやいました ! ありがとう ! (山中瞭)

カイリ〜!元気にしとるんか!!うちらの中でも人一倍感受性が高くて、いっつもインタビューイーに鬼共感しては落ち込んでるのは近くにいて尊敬した!圧倒的な圧倒的当事者意識!チームにガンガン質問して認識を合わせたり、自腹でデザイン思考の本を買ったり、その向上心とストイックさにチームは引っ張られた!発想の幅を広げてくれてありがとー!!カイリはどこに行っても成長できる人だな〜って思った!そのまま突っ走って!(吉田周平)

海里は課題の発見能力が一番強いなという印象で、体験やインタビューを行った上で感じる視点というものが鋭いなって思いました。自分も実際にある事象に対してもっともっと目を養わないとなと。課題発見プロみたいな(笑)。あとキャラクター?丸い人間みたいな可愛いストーリーボードも非常によかったです ! (和田俊哉)

No.2 張赫 (あだ名: チョーさん)

張のひとりごと。

I think that’s what we want to do in our final project. Although we have entered the digital society, the traditional pen and paper may be able to wear more emotions. Thank you for your constant efforts for the team.

From チーム

とにかくちょーさんは私の癒し担当でした。レアキャラなちょーさんが来るってなるとテンション上がってました。いつも忙しい中オンラインで覗きにきてくれたり、隔週の発表のスレッドに書き込みをしてくれたり…どこかで見守ってくれているのが分かってたから直接参加できていなくても一緒に物を作っているチームメイトだなぁって感じてました。ちょーさんがいたからこそ、チーム7の雰囲気が成り立っていたんだな〜って思います。後半、私が参加できなくなってしまってあまり会えなかったけれど、きっとちょーさんがいたからあの素敵なプロダクトが完成したんだろうなぁと想像してます。みんなでちょーさんの車に乗ってプロトタイプ使ってみたりしたのが本当に楽しかった!ありがとうございました。(浅川海里)

張さんは問題の核の部分を考えるのがうまくて、逆にそれが弱い時は一緒に考えたりあるいは他の方法を探したりしてくれました。また、最後の怒涛のプロトタイプ作りには知識とスキルをフル稼働させて、大きな貢献をしてくれました。常に温かくチームを見守ってくれてありがとうございました!(山中瞭)

お疲れ様でした!EDP初日に顔出さなくてLINEで「同じチームですよー!」って言ったら、「これはなんの授業ですね?」って返信来た時は震えました!張さんは家庭もあって社会人で、毎日朝から晩まで働いているのに、インタビューやプロトタイピングの時はデザイン工房に顔を出してくれるスーパーマンでした!うちらのCTOは間違いなくチョーさんです!将来は一緒に仕事しましょう!沢山ありがとうございました!(吉田周平)

張さんは生粋のエンジニアだなっていう感じで、テクノロジーに関してすごく知識があって、頼りになり、魅力的でした。特にプロトタイプの制作段階ではとても頼らせていただきました。人柄的にもとても優しくて、困っていることがあるとなんでも協力してくれました。車を貸してもらったのも助かりました(笑)。ありがとうございました! (和田俊哉)

No.3 山中瞭 (あだ名: りょーさん)

山中のひとりごと。

私がデザイン思考について知ったのは学部3年生くらいで、本屋でなんとなく手に取った「デザイン思考が世界を変える」という本で知りました。内容は当時読みたかったものと違ったのですが、読み進めていくと結構面白くて、「これグループワークでやってみたいな」と思いました。そういう意味では、EDPはまさに「渡に船」的な存在で、大学院入学当初から楽しみにしていました。

しかし実際にやってみるとやはり大変で、メンバーと衝突したり、逆に衝突しなかったことで不信感を与えてしまったり、言語化が難しかったり、プロセスのサイクルをもっと回したいけど進まなかったり……。

”あの時こうすれば” という反省は尽きませんが、その分学びが多く、充実した半年間でした。

チームメンバー・メンターの方々・先生・TAさん、色々な人のサポートのおかげで、なんとかやり切れたなと感じています。

これからもコト・モノ何かしらのデザインに関わっていきたいなと感じられた半年でした。本当にありがとうございました !

From チーム

言語が違う者同士、お互いを理解できないことがひたすら繰り返されるEDPで、一番衝突したのがりょーさんでした。いつも私が自分でもよく分からないけどモヤモヤしているところを口に出すとなんとか知ろうとして聞き出そうとしてくれたのが本当にありがたかったなぁと思ってます。ほんとに謝りたいのは、それで何回も泣いてしまって困らせてしまったこと…泣き虫発動、ほんとにごめんね〜〜。でも、そこまで誰かと真剣に意見を交わしたり、私がいうことを無視せずに理解しようと聞き出してくれる人に出会ったことがなかったから、嬉しくて仕方がなかったです。
あと、本当にりょーさんの話はいつも面白くて、デザインの考え方とか思考のプロセスについてとか話せたのも楽しかったし、突然始まる授業も大好きだった。お酒のこととか遊びのこととかくだらないことももっと聞きたかった。2人でEDP やると言い合いor雑談になってしまいがちだったのもいい思い出…。なんだかんだ言っていつも気を遣ってくれてありがとう。(浅川海里)

You are a very empathetic person. You quickly pick up on the mood dynamics of your team members. And you can identify problems on your team and push them in a positive direction. Thank you for being a coordinator in a team. (張赫)

瞭さん!このEDPにおいて間違いなく僕の相棒、右腕、兄貴分でした!助けられてばかりで、この半年間ずっと頼りになる存在でした!一つ上なのにいつもタメ口で舐め腐っててごめんなさい!本心ではめっちゃ尊敬しているけど出さないようにしてた(ほんと)!瞭さんは基本遅刻魔で二日酔いで煙臭くてせっかちで「一旦、、帰るか。」が口癖でどーしようもなかったけど、それを帳消しにするくらいチーム想いでデザイン思考を理解しててものづくり上手でチームのムードメーカーでした!いてくれて良かった!それ以上は言いません、恥ずかしいので。就活がんば!(吉田周平)

瞭さんは、研究の方でもリサーチ的なことをやっているのもあって、デザインプロセスそのものがうまいなと。EDPの本質的なところを一番捉えているなというところがあって、プロセスの指針を示してくれて勉強になりました。あとデザインの知識が多いなと。特にEDPの初期の方で、プロセスについてあまり知らない時に頼りになりました。あとは、二人で雑っぴんぐをひたすら黙々とやってたときが小学校の図画工作みたいで楽しかったです(笑)。 (和田俊哉)

No.4 吉田周平 (あだ名: ペイ)

吉田のひとりごと。

僕にとってEDPは、この東京工業大学に来た理由でもあります。
豊橋技術科学大学3年のときに、一つ上の東工大の先輩から「吉田くんってEDPが似合いそう」って紹介されて調べたのが全ての始まりです。「おもしろ!」ってその日にデザイン思考入門を購入し、コロナ禍を題材に勝手に1人EDPをして、それをまとめた10,000字のレポートを持って東工大院試を受け、今ここにいます。壮絶です。
前置きが長くなりましたが、このEDPに期待してこの学校にきて、その期待を裏切らないほどに充実していて、大変で、苦しくて、楽しくて、大切な思い出と大きな成長を得ることができました。

EDPを通して学んだことは、「全力で人を頼ること」。チームは本当に能力が高い人が多くて、専門がバラバラで、だから自分が煮詰まった時にまずは聞く・一緒に考えてもらう、その行動がどれほど大事かわかりました。グループワークだからこそ簡単にはいかず、しかし自分じゃ絶対辿り着かなかった答えやクオリティを生み出すことができました。
あとは「答えのないものに挑むことの難しさ」。このEDPでは、先生やメンターが答えを知っている訳ではありません。今までの学校生活で「困ったらわかる人に聞く」が通用しない世界は本当に難しかったです。だからチームは曖昧さと全力で踊ります。チームが納得のいくまで議論して、時には現場に行って体験して、言葉と絵とプロトタイプの全部を駆使しながら答えを作り出していく時間は本当に濃く、かけがえのないものでした。このメンバーで良かったな、って何度も思いました。

そして個人的にはこのEDPで出会った人、共に歩んだ全チーム、みんなのことが大好きになりました!生みの苦しみも楽しみも常に一緒に味わってきた半年間。デザイン工房で遅くまで残ったり、相談したり差し入れし合ったり、Discordで他の班のコメントにリアクションしたり。EDPっていう一つのことに本気で真剣に立ち向かえるのが周りにこれだけいるんだっていうのが本当に嬉しかったです。「ああ、仲間ってこういうのかな」なんて思いながら最後の1週間を駆けていました。幸せでした。

総じてほんとーーーーーーーーーーーーーーに楽しかったです。
このEDPを通して得た学び、成長、思い出、仲間、全てが宝物です。
僕にとってEDPが、この東京工業大学に来て良かったと思える理由になりました。

From チーム

ペイは、自分がどんな物を作るかということよりも、ひたすらにチームの一人一人に目をかけて、どれだけ楽しいEDPにすることができるか?ってことを考えて動いてくれていたんじゃないかなって勝手に思ってます。そんなペイがいなかったからきっと崩壊していただろうなぁと(主に私とりょーさんの争いによって)。
「東工大生」「美大生」「昭和女子大生」って括りで扱うんじゃなくて、一人一人どんな人なのかを知った上で向き合ってくれていたのが嬉しかった。だからこそ、きっと私の考え方とかを知るためにフィールドワークしたり雑談してくれたんだろうなぁって。本当に嬉しかった。
いつもお兄ちゃんなペイ。完璧で、嫌なところがないすごい人だなぁと思っていたけれど、進むにつれて見えてきた人間性のある部分というか…元からのものじゃなくて、意識して言い回しとか立ち振る舞いとかをチームのために考えてしてくれているんだなぁってことが見えた時、なんだか嬉しくなったのを今でも覚えてます。言葉にはしづらいし失礼かもだけど、ペイはどこか私に似ているところがあるなぁと思うことがしばしばありました。本当にいつも気にかけてくれてありがとう。(浅川海里)

I think you are a good leader and can take responsibility for the team at any time. Besides, you are optimistic and outgoing, and will definitely be an important member of the team in the future. (張赫)

ペイはチーム全体の面倒をよくみてくれていたなと。議論の進め役であったり連絡であったり、常にチームに参加して気を配ってくれていました。私はアウトプット重視な分、吉田さんのコミュニケーションに気を使ってプロセスの過程も重要視する姿勢は、尊敬しているし、見習わないとなと思います。(笑) 多分EDPで一緒に過ごした時間が一番長かったのはペイやと思う! ありがとう !(山中瞭)

一番チーム運営とかコミュニケーションで支柱だったのがペイ(吉田)だったのかなと思っていて、コミュニケーションのとり方とかプロセスの進め方とか、ロジックがしっかりしていて、自分はあまりそういうところはやらないこともあるんですけど、そこら辺がすごく頼り甲斐がありました。
デザインっていうと制作に目が行きがちだと思うんですけど、いわゆる進行とかスケジューリングとか、そういう運営みたいなものもデザインプロセスの大事な一部だと思っていて、そのあたりでのコミュニケーションでもすごく活躍していました。ありがとうございました! (和田俊哉)

No.5 和田俊哉 (あだ名: わっち)

和田のひとりごと。

EDP全体を通して、私は様々なバックグラウンドを持つ人達と仕事であったり何かものづくりをやっていくことが目標だったので、それを一足先に大学3年生でやれたことは本当によかったと思います。

とはいえ難しい面も多く、私は美大生として参加したので、いわゆるロジカルを使いプロセス踏んで進めていくというやり方は今までやったことがありませんでした。しかし、EDPでは各場面でPOVなどのフレームワークを用いてロジカルにデザインプロセスを進めていくことを学び、そのことが思考の整理にとても役立ちました。

全体として楽しかったのですが、特に覚えているのは、フィールドワークで現場を見れたことです。やはり、自分が思っていることと現場に行ったら違うことってあるんだなと思いました。

グループワークとしては聞くことを重視していて、美大とは少し違った議論の進め方であったり、意見の出し合いというのが参考になる面も多く、学びがありました。

大変で楽しい半年でした ! チーム・先生方・メンターの方々・TAさん、ありがとうございました !

From チーム

同い年の男の子って、実はちょっと幼い感じがしてたから苦手感があったのだけど、わっちはいつも真剣に自分のやりたいことに向き合っていて、その姿に刺激を受ける日々でした。わっちの、広く視野を持って俯瞰してグループワークに参加するところがいつもすごいなぁと。私が視野が狭くなりがちだから、自分にないわっちの魅力を見て羨ましがってました。
忙しい中でもなんとか参加しようとしてくれているところを見て、どうやったらこんな素敵な考え方やスキルを持っているわっちの魅力を引き出すことができるかな、って(自分のことで手一杯だからそんな余裕ないのに)考えることが多かったなーって振り返ってみて思います後半戦、そんなわっちの力がどんどん引き出されるのをみて嬉しくなってました。
2人で帰りながら私の人生相談に乗ってくれたり、2人だけで出張EDPやったりとかしたときに、東工大生のお兄様達がいないからなのかいつもよりフランクに話せたり私にいろんなことを教えてくれたのがとても嬉しかったなー。ありがとう。(浅川海里)

You’re sensitive. You think about the big picture. The execution is very strong. You are very strong in art design and painting. You put forward many creative proposals in many specific aspects and actively participate in team activities. For the unity of the team made an important contribution. (張赫)

わっちはプロ意識がすごく高くて、事実最終発表のスライドやポスターは他のチームの人からも評価が高かったのも頷けるクオリティでした。なぜか自分までわっちの作ったものを自慢して周りたくなった(笑)。そこのこだわりというか熱量とスキルが高いレベルで共存していてカッコイイ。かと思えばコミュニケーションもすごくうまくて、東工大と美大の間を行ったり来たりしてくれて大変だったと思うけど助かりました。同じチームでよかった ! ありがとう ! (山中瞭)

わっち!この半年間でめちゃめちゃ距離が近くなった!EDP 2日目ぐらいに1人でペルソナからソリューション作ってスライドで説明されたときに「(え、、もう1人でEDPできてるやん、、)」って衝撃受けた&自尊心ボコされたのは今でも覚えてる!就活も制作も常に全力で忙しいのにEDPまで全力でどんだけ欲張りなんよ!って思いながらそのハイスペックさとストイックさに嫉妬してました!最終発表に向けた怒涛の1週間で結構語り合えたしぶつかり合えたのは本当に嬉しかった!うちの班の全てのエンドを仕上げてくれてありがとう!!後輩でここまで尊敬できる人も少ない!またどこかで〜!(吉田周平)

--

--