2022年度EDP「ゆ〜るっく」Team 4ペーパーフォワイト

みて、ホッとする入浴を

衰えがきた高齢者のプライドを保ちつつ遠くからそっと見守り自立を支援する体験をデザインせよ

目次

  1. プロダクト紹介
  2. デザインプロセス
  3. ペーパーフォワイトメンバーによる振り返りとメッセージ
  4. スライド
  5. ポスター
  6. プロダクトムービー

1. プロダクト紹介

こんにちは。 Team4 のペーパーフォワイトです!

私たちは 株式会社日立製作所様とともに、「衰えがきた高齢者のプライドを保ちつつ遠くからそっと見守り自立を支援する体験をデザインせよ」というテーマに約半年間取り組んできました。

その成果として離れて暮らす親子双方の「みて、ホッとする」を実現する、 ゆ〜るっくを提案します。

まずはプロダクトムービーをご覧ください。

プロダクトピッチ

私たちのプロダクト 「ゆ〜るっく」 は、

親側には、
「リラックスした入浴」をしながら「のぼせの予防」ができる入浴体験

子供側には、
「見守りの負担の軽減」と「親の緊急時の安全」を提供します。

では、私たちがなぜこのプロダクトを作ったのか。
その背景から説明していきます。

私たちは、離れて暮らしている高齢者を持つ家族に注目しお話を伺いました。その中で、「親の入浴を心配している子供」に出会いました。

現状を伺ったところ…

その人は、毎日、親の入浴の前後に電話をして安否を確認していることがわかりました。

その理由として、親がのぼせて倒れたことがあり、入浴時が心配だから、加えて、緊急時はすぐに救護の手配をしたいからと言っていました。

親側にもお話を伺ってみたところ…

家族からのぼせを心配されているが、時間管理はしていないようでした。

その理由を伺ったところ、なんとなく気にしてはいるものの、気持ちがいいので、つい長湯してしまうと言っていました。

度重なる調査からわかったことは、

子供側は、電話は、何回もかける必要があり負担となっている、そして、もし、浴槽内でのぼせて溺れてしまった場合に、現状の電話だけでは、親を守れないということです。

一方で、親側は、のぼせの予防はしたいけど、時間に縛られたくないと思っていることがわかりました。

以上の調査から、私たちは、親子の理想の状態を考えました。

子供側は、見守りの負担を減らしながらも、緊急時の親の安全を確保できること。そして、親側は、入浴を楽しみながら、時間に縛られず、のぼせの予防ができることです。

理想を実現していく上で、私たちが大切にしたことです。

1つ目は、ネガティブに捉えられていた時間にポジティブな側面を見出す「時間の変化を楽しむ」こと。

2つ目は、子供世代から親世代まで老若男女、たくさんの人に使われることを想定して「簡単な操作性」であること。

3つ目は、子供世代の見守りの負担を減らすために、最小の労力で最大の効果を得るために「必要な機能に絞る」ことです。

このような背景を踏まえて私たちが提案するプロダクトが、「ゆ〜るっく」です。

「ゆ〜るっく」の使い方です。

親は、入浴の際にまず、ゆ〜るっくのスイッチをONにします。

お湯に浸かっていると、徐々に、緑色に変化していき、オレンジ色に変化します。この時間が上がるのに推奨されている時間です。

さらに時間が経過し、のぼせに危険な時間になると、赤色に変化し、赤色の点滅と音でお知らせします。

次に子供側の使い方です。

もし親が「のぼせの危険タイム」を超過した場合は緊急時と判断し、持っているスマホに緊急アラートでお知らせします。

また、同時に、親側の浴栓を自動で回収する機能が作動し、のぼせによる溺水等の事故から親の身を守ります。

「ゆ〜るっく」を導入すると…

私たちは 「ゆ〜るっく」のプロトタイプを作成し、ユーザーテストを実施した結果、以下のような意見が得られました。

以上を踏まえた、ゆ〜るっくの将来的な構想として、

上記を通じて、親子の安心した入浴体験の向上を目指していきます。

親子で、みてほっとする入浴を、ゆ〜るっくで実現しませんか。

プロダクトについては以上になります。次は、デザインプロセスについてです。

2. デザインプロセス

私たちチーム4は、とても仲がよく、メンバー一人一人に特徴があります。

参加率99%のエンジン 小森
フッ軽のアクセル 渡部
コンサル仕立てのハンドル 藤井
大事な時に頼りになるエアバック こ
軌道修正のカーナビ 島田

まさに、全員揃うと「くるま」のように、全速力で進む一方で、道を間違え彷徨ったり、悩んで失速したりと、色々な困難がありました。

そんなふうに駆け抜けてきた、チーム4の今日までの軌跡をご紹介します。

私たちは、日立製作所さんのテーマに取り組みました。初めて、このテーマを見た時の、私たちの反応は

自立って何?プライド??見守り??
そして、とにかく、長くてテーマが覚えられない!!!でした。

授業やmtgでは、毎回テーマを復唱したり、常に見えるところに書いていました。そんな私たちの4ヶ月は、テーマに振り回され、縦横無尽に走りまわる日々でした。

前半戦。私たちは、「見守り」の沼にハマりました。
さあ、インタビューしよう!と思って、まず聞いたのは、自分達の親。共通していたのは、「子供側が親の体調を把握できていない」という事実でした。

そこで、テーマを覚えきれていない私たちは、インタビューを真に受け「見守るぞ!」と意気込み、会話のきっかけを提供する「親子新聞」、生活音から、親の体調を把握する「日々機」を作りました。
授業でFBをいただいて、親の自立支援はどこいった・・・と気付かされました。

そこで私たちは、親子双方にインタビューして、見守りと自立、プライドを満たす製品を作るぞ!と意気込み、第二フェーズへ。

しかし、そこで待ち受けていたのは、インタビューに応じてくれるシニア世代、みんな元気すぎ。問題でした。話を聞いても、困ってない!課題がない!ただただ、時は流れて行きました。

うまく課題を引き出せないまま、インタビューをさせていただいた高齢者の多くは、散歩をしていたことから、

「よし、散歩の意欲をあげて健康的な期間を伸ばすことで、自立支援だ!」と考え、両手を塞がず写真が撮れる「写るんステッキ」、歩く距離で成長する「相棒」を作成しました。

そして、子の見守り要素の薄さを感じながら、臨んだ中間発表。意欲やハードルを下げることなど、気持ちのサポートは変化が分かりづらいという指摘もあり、教員陣から「最終発表までに他の課題を見つけてきて」と言われてしまいました。

中間発表で疲れ果てたチーム4

その後一時は速度が落ちた私たちですが、テーマの復唱が、功を奏したのか、「自立」と「見守り」「プライド」を一つの製品で叶える、そして、直接的に課題を解決するといった、二つの方針が、終盤になってきて、固まりました。

そして年末が近づいてきた頃、たくさんの違和感を感じさせてくれるN家の方々と出会いました。この家族にはインタビュー、ユーザーテストなどで計12回ものお時間をいただき、たくさんお話を聞かせていただきました。

よし、テーマへの理解も深まってきたし、親子の行動に対して、私たちが違和感を感じる家族にも出会えた。あとは、一丸となって進むだけ!というタイミングで、まさかの課題の方向性を巡ってチームの分裂が起きました。

しかも、その構図は1対4!もう1ヶ月も切ってるに〜〜〜〜〜〜!
双方譲らずでした。。。(やばいよ、いよいよやばいよ。。)

そこで、私たちのチームは、協賛企業先である日立さん、教員陣や先輩方に、話を聞いてもらい、たくさんのFBをいただきました。自分達にはなかった客観的な視点が、再びチームを一つにしてくれました。さあ、あとは突っ走るだけ!

しかし教員陣から「この課題でいけそうだね」と言っていただいた時には、もう最終発表まであと2週間!?!?

この2週間は、怒涛の日々でした。終電なんて当たり前。チーム発足当初ホワイト企業のようなチームになろうね〜っといっていたのが、嘘のように、ブラックなチームに大変身していました。

それでも、持ち前の仲の良さで、全員で同じ方向を向いて、立ちはだかる困難を乗り越えていきました。

そして、ついに、「ゆ~るっく」が紹介できることとなりました。

3. メンバーによる振り返りとメッセージ

最終発表日にみんなでパシャリ

小森丈瑠(Takeru Komori)
東京工業大学 融合理工学系 修士1年

【振り返り】

約4ヶ月間お疲れ様でした!

総じて、最高の日々でした。振り返れば辛いことや苦しいこともあったけど、最後は自分達が納得いくものを作れて、良い評価も貰えて、笑顔で終われて、本当に本当によかったです!

EDPに参加する前から、EDAの時もそうでしたが、どのメンバーと一緒になっても、最後は、最高のプロダクトを作って、みんなで笑顔で終わる、ということを心に決めて活動していました。それだけ、意気込んでいただけに、中間発表で、Goをもらえなかった時は、本当に落ち込みました。とにかく悔しくて、悔しくて、でも、周りに悟られるのは嫌で、メンバーのみんなには沢山迷惑をかけました。。。

後半戦も、ずっと、悔しさとの戦いでした。インタビューデータを何度も聞き返しているのに、良いPOV、インサイトが出せなくて、そんな自分が情けなくて、チームメンバーにもむすっとした態度で接していたかもしれません、、、(反抗期か)

それでも、チームメンバーは、いつも励ましてくれて、笑わしてくれて、気づいたら最高のメンバーに恵まれていました。私たちのチームは、初日からどのチームより遅くまで残るほどのバイタリティと仲の良さがあり、オンラインmtgでも終わった後も、なかなか誰も抜けない日もありました(付き合いたてのカップルか)。

そんなみんなとデザインプロセスをたくさん回して、何度もmtgをして、あっちこっちいきながらも、走り抜けた日々は青春でした。

最後2週間で、POV、アイデア出し、プロダクトの実装、テスト、発表準備までをみんなで駆け抜け、最高のプロダクトと最高の笑顔で終われたことは一生の財産です。とにかく仲が良くて、家族のようなチームで、解散となるのが惜しいですが、いつかまた一緒に活動できたらと思います。本当にありがとう!!

【他メンバーへのメッセージ】

To 渡部さん

バイタリティと笑顔に溢れるチームのアクセル渡部さん。発言一つ一つが鋭く、多くの気づきと発見をチームにもたらしてくれてありがとう!自分が機能に納得していない時も「ユーザーが全て答えを持っているわけじゃないよ」って言ってくれて、教員顔負けの言動でした(笑)。また、チームの意見が割れて緊迫した状況でも、論点を提示してくれたり、自分の意見をしっかり言い切る姿勢だったりにいつも刺激をもらっていました。就活等で大変な時期もあったと思うけど、笑顔を絶やさず、目の前のことにコミットする姿勢はチームに沢山の勇気を与えていたと思います。デザイン面に関しても圧巻でした。クオリティとスピードはもちろん、チームのFBを受け入れて、数分後には、2–3つ提案してくれた時には、その柔軟性にも驚かされました。なんでもそつなくこなす渡部さんはきっと、どの場所でもアクセルとして活躍していると思います!約4ヶ月間一緒に活動してくれてありがとう!

To 島田さん

まず、難しいテーマへの理解をみんなで着実に深めることができたのは、島田さんがテーマをいつも確認してくれたおかげです!普段の議論では、率先してホワイトボードの前に立って整理し、同時に、わからないことはわからないと言ってくれるおかげで、みんなが共通認識を持って話を進めることができたと思います。そして何より、インタビューデータからの気づきの視点と量はピカイチで、思考回路どうなってんの!?っていつも驚いていました。終盤では、多くの機能の実装で、経験のないことでも、毎日真剣に向き合っている姿にいつも勇気をもらっていました。プロトタイプが光ってみんなで喜んだあの瞬間は良い思い出です(笑)。追い込まれていた時期に、「今日の個人の目標を決めよう!」って言ってくれたことは、みんなが役割と責任を再認識でき、作業が加速する一声でした。約4ヶ月間、あらゆる側面からチームを支えてくれてありがとう!

To 藤井くん

藤井くんは、持ち前の明るさでチームを盛り上げてくて、発表の寸劇や動画でも、ピカイチの名演技でした。誰かが落ち込んでいる時(ほぼ自分)は、真っ先に「元気出せって!」って肩を叩いてくれ、その度に、救われていました。また、差し入れをよく買ってきてくれて、チームのエネルギー源になっていました(もう、チームのおっかさんですね)。そんな、おふざけキャラが際立つ藤井くんだけど、裏での思考量はチーム随一だったと思います。論理的思考力が高く、議論が発散しがちな時に、いつも深みと収束をもたらしてくれました。自分とは違う視点を持っていて、なるほどなあと何度関心したかは数えきれません。そして、何より浴室問題への着目と光の機構は、藤井くんがいなければ生まれていなかったと思います。終盤では、機能面での実装に加えて、買い出しや荷物の運搬、細々と発生する仕事を率先して拾ってくれて本当に助かりました。まさにチームに欠かせない最後のピースのようなそんな存在でした。約4ヶ月間一緒に走り抜けてくれてありがとう!!

To こくん

チームにお土産文化を作ってくれたのはこくんのおかげです。沖縄のお土産タイのお土産ありがとう!言語の壁や就活等でなかなか一緒に活動できない時期もあったけど、その短い時間でもしっかりキャッチアップして、意見をいう姿には毎度驚かされていました。前半戦のスキットでは、10分くらいしか共有してないのに、完璧に演じてくれて助かりました。また、技術へのこだわりがすごいなと関心していました。初日にチームのロゴを作る時も、支柱の作成で効率的な方法を提案してくれたり、白い紙を巻くときも誰よりも丁寧にかつ早いスピードで行っていたのが、とても印象に残っています。終盤では、機能の実装で、プログラムのコードを一緒になって調べてくれてありがとう!そのものづくりへの純粋な好奇心と技術の高さを活かして今後も頑張ってください!約4ヶ月間ありがとう!

渡部佳怜(Karen Watanabe)
多摩美術大学 美術学部 統合デザイン学科 3年

【振り返り】

チーム結成がもう何年も前のような感覚で、チームメンバーと過ごした日々はとても濃い毎日でした。

学外の人、全く専門領域が異なる人と関わってみたい一心で、EDA、EDPに参加させていただきました。

事前情報で、「東工大生と美大生は共通言語がないから話が通じない!」とお話を伺っていて、ドキドキしながら迎えたEDP初日。
フィーリングが合うのか、私の理解力が高いのか(?)話が通じない、ということはなく、活動していくうちに、私が東工大メンバーの会話の翻訳をしていたり、なんてことも多々ありました。このチームは本当によく会話を交わしていて、それぞれが考え込む時間が続くと、誰かしらが「で?どうするの?」と沈黙を破って、議論に入る場面が多かったと思います。
疑問に思ったことを会話中でもすぐにぶつけられて、納得できない時には意見を持って対立する。そんな風に各々が自由に動き回れたのも、仲の良さの賜物かな、と思います。仲が良過ぎて、私は最終発表祭の帰り道から次の日まで、解散が寂しくてずっとメソメソしていました、、(笑)

なかなか「GO」がもらえなくて、迷走が続き、失速する時もありましたが、最終的には全員で納得して、同じ理想像を描いて、アウトプットができたことを嬉しく思います。
全員がソリューションに自信と愛着を持っていたと思いますが、発表祭で教員陣、メンターの日立製作所の皆さん、ゲストの方々など多くの方に「いい着眼だね」「製品化してほしい」「プロダクトがかっこいい」とお褒めの言葉をいただけた時は、努力が報われるような気持ちでした。

就職したらよくあると噂の、エンジニアとデザイナーの戦い(エンジニアがつくる内蔵される機構と、デザイナーの理想とするビジュアル・カタチの兼ね合いの議論)を擬似的に体験できたのも楽しかったです。

EDPでの体験が、プロジェクトを終えた未来にもワクワクさせてくれ、将来的にエンジニアと協働できる場所で働きたい、という気持ちを掻き立ててくれました。

このメンバーと、このチームで、そして日立製作所さんのテーマで、約4ヶ月走り切れて良かったです。
貴重な体験をさせていただき、ありがとうございました!
またどこかで、チームを組める日が来ることを期待して__。

【他メンバーへのメッセージ】

To 小森くん

チームのリーダー、小森くん。
最初から最後までチームのことを一番考えていてくれたよね。
すごい熱量で、私のアクセルもかけやすい、チームの雰囲気を小森くんが作ってくれてたと思う。小森くんの気持ちが入りすぎるあまり、感情の起伏も大きくて、喝を入れたこともあったけど、活動へのコミットの仕方はとても尊敬するところが多かった。
小森くんとは何か、プロジェクトにおけるお互いの相乗効果があるように序盤から感じていて、EDPが終わっても何か別のプロジェクトが出来たらいいなって勝手に思ってました。お誘い待ってます!(笑)
たくさんの時間と気持ちをチームに向けてくれてありがとう!

To 藤井くん

よく考えていて、意見をしっかり持っている藤井くん。
フィーリングで動いてる私に「なんか俺と似てると思うんだよね」って言ってくれたこと、結構嬉しかった。ムードメーカーな面が目立つ一方で、本当にチームのことを考えていてくれて、ホームランバッターなんて言われてたけど、全部藤井くんの積み重ねてきた、思考とインプットの結果だと思ってるよ。
藤井くんが終盤、たくさんサポートしてくれたから、ロゴも動画もポスターも実装もプロダクトもスライドも、クオリティの高いものが出せたと思う。よく周りを見て隙間をスッと埋めてくれてありがとう!

To こくん

チーム内ピカイチな、手を動かすスピードのあるこくん。
こくんはEDPと就活の時期が丸かぶりで、なかなか一緒に対面で活動できることが少なかったけど、バイトの合間を縫ってZOOMで参加してくれたり、対面で来れる時には流石の適応力ですぐ議論に混ざっていて、すごいなと思うことが多かったなあ。
特に段ボールプロトタイプを作る場面では、美大生として参加してる私よりも、手を動かし始めるスピードが早くて、集中力に驚かされたり…
素敵なところが多いこくんと、もっと一緒に過ごせる時間が欲しかった!それだけが心残りです。一緒にチームとして頑張ってくれてありがとう!

To 夏希ちゃん

チームのホワイト番長、夏希ちゃん。
いつも夏希ちゃんが「?もう一回説明して?」って議論を止めてくれたから、なんとなくの理解じゃなくて、全員で完全理解して、足並み揃えてサイクルを回していけたんだと思う。止めてくれる夏希ちゃんがいなかったら、多分みんなで納得できるアウトプットに辿り着けてなかったと思う。発表祭の3日前でも、光る時間の認識ずれてたところあったし(苦笑)
ラズパイの実装、最後の最後まで頑張ってくれて、私と同じくらいプロダクトとしての“ゆ〜るっく”に愛情を持ってくれて嬉しかった。ありがとう!

藤井章博(Akihiro Fujii)
東京工業大学 機械系 修士1年

【振り返り】

この一年間今までにない経験ができてめちゃくちゃ面白かったです!

僕がESDコースを選んだ理由はEDPを通じて、異なるバックグラウンドを持つ人達との活動を通して自分にはない価値観を取り入れたかったからであり、そのきっかけは大学時代に竹田有希さんに「このプロダクトめちゃくちゃ面白いよ!」と教えていただいたからです。(竹田さん本当にありがとうございます!)そして、その活動を通してチームメンバーのみならず、周りの人々を巻き込み協力する大切さを学ぶことが出来ました。

最初のテーマ決めの時から、あえて難しそうなテーマを選ぼうとするので、「このチームチャレンジャーすぎるだろ!」と思ったことを覚えています(笑)。難しいテーマを選んだだけあって、課題を見つけるまでにはとても苦労しました。

最初の発表で「残念でしたね。」と言われて、小森が落ち込んだことを皮切りに、毎回発表の後には、誰かしら一人のメンタルが崩壊していたのは今でも記憶に残っています。しかし、みんなバイタリティは高く、次の日には何事もなかったかのように復帰していたのには度肝を抜かれました。

そんな中で、HITACHIのメンターの方々や坂本先生を始めとした教員の方々のフィードバックのおかげで、毎回自分たちが見落としていたテーマの解釈に気づくことができ、インサイトGOが出た時の喜びは今でも忘れられません。

僕たちのチームメンバーはみんなわがままでこだわりがあり、メンバーに合わせようとしません。そのおかげで様々なところでこだわり続け、ホワイト番長がいたにもかかわらず、電車組は終電帰りというブラック企業と化してました(笑)。しかし、このチームの凄いところはメンバー全員がエネルギーにあふれており、そのあまりあるエネルギーから来る行動力や、常識では考えられない作業時間を捻出して力業で解決してしまうことです。それによって、期限内に高クオリティなものを作成してしまう光景に、内心恐怖を覚えるとともにEDPに対する計り知れない情熱を感じ取ることが出来ました。そして、みんなの思いが一つになった終盤の追い上げは、まるでF1カーのようでありとても圧巻でした。終わってみれば、周りの人たちに中が良すぎると言われるほど雰囲気よく活動を行え、メンバーみんなが納得のいくプロダクトを作成できた史上最高のチームでした。

チームメンバーやEDPのみんな、メンターの皆様そして先生方、このような貴重な経験をさせて頂き本当にありがとうございました!

【他メンバーへのメッセージ】

To 小森君

たけちゃま最後までチームを引っ張ってくれてありがとう!率先してアポ取りからメインインタビューをやり、アイデア出しをチーム内の誰よりも出し、他チームの良いと思ったシステムは積極的に取り入れるといったように、小森のEDPに対する情熱と素直さはチーム1だったと思います。特に、年末年始の一番手詰まりの時に、一人でインタビューアポを取って、インタビューして仲良くなってきたことをミーティングで報告してきたときは、「こいつには勝てないな」と思いました。NotionやMiroの整備のように目立たない部分でもチームのために動いてくれていたため、小森のコミュニケーションに取り組みたいという気持ちを何とか叶えたいとみんな考えていました。良いターゲットユーザーに出会えたのも、良いインサイトの言質をとれたのも、小森の情熱が相手に伝わったからだと本気で思っています。文字通りチームの原動力となるエンジンでした。本当にありがとうございました。

To 渡部さん

かれんれんは理解力の高さ、デザインに対するこだわり、圧倒的作業量の3つで貢献してくれていたと感じています。理解力が高く、自分以外が東工大生というチームでおいて行かれるどころか、チームメンバー同士の理解が及んでいない点を通訳し、すぐに意見を述べてくれたため、いい意味で美大生だと思っていませんでした。デザインに対するこだわりについては、最終的な成果物のデザイン全てに関わり、こだわって作ってくれたため、最終的なフィードバックとしてはクオリティが高いという素晴らしい評価を貰うことが出来ました。圧倒的作業量については、千葉から通っているにもかかわらず、毎回終電まで作業し、自分が納得のいくものをこだわって期日内に出してくれました。これら全てを2週間で達成できたのにはかれんれんの貢献度が大きかったと考えています。本当にありがとうございました。あとEDP終わったのでとりあえずゆっくり休んでね(笑)。

To 島田さん

まさかEDA終わってEDPも同じチームになるとは思いませんでした(笑)。夏さんの役割を言い表す言葉がなかなか見つからなかったのですが、今ではハンドルだったなと思っています。活動が手詰まりになった際には、本来の目的を再確認させて議論を促し、皆が議論や作業に熱中しすぎている際には、時間内にそれが終わるように促して議論をコントロールしてくれました。特に、最後の追い上げで皆が時間を忘れ、それぞれ思うがまま行動しているときに、チームの活動時間を管理してくれたおかげで、チームがガス欠にならず、最後まで走り抜けられたのだと思っています。それと、誰もやったことがない電子工作を家に持ち帰って勉強することでマスターし、実装した姿はめちゃくちゃかっこよかったです。夏さんがいなければ、あのLEDが光った時の感動は味わえてないと思います。EDAから今まで、同じチームのメンバーとして活動できてよかったです。本当にありがとうございました。

Toこ君

EDP全体の活動を通して、こ君の適応能力の高さには驚かされました。
こ君が中国から来た留学生ということもあって、どれくらい日本語が通じるのか英語の方がいいのかなとか、グループの活動についていけるのかなと最初は考えていたのですが、いざ始まってみるとそんなことは杞憂でした。特に、一日こ君が活動を休んでしまっても簡単なキャッチアップだけであまりにも自然にグループに溶け込んでいたのには驚かされました(笑)。そしてEDP後半のプロダクト制作の際、持ち前の適応能力を武器にみんなの作業のサポートに回ってくれて本当に助かりました。特に、一緒にラズパイに実装するプログラミングについて一緒に調べてくれたのは、とても心強かったです。本当にありがとうございました。

GU TONGJIE
東京工業大学 融合理工学系 修士1年

【振り返り】

この授業に、一番仲良しグループに参加できて、すごく幸せです。皆とデザイン工房でPOVを議論したり、アイデア出したり、プロダクトを作ったりしたことは、私の人生の中で一番貴重な記憶だった。

今回、パートナー企業から、テーマやテーマ設定の背景を受けて、数十個のユーザー調査を行った。その後、「Go」まで5ヶ月くらい、講義でチームワークの進捗を発表し、教員やパートナー企業からフィードバックをもらうことを繰り返し、本当に苦労しました。最後の2週間では、プロダクトの作成まで皆と一緒に全力で短い時間に素晴らしいものを作成することに、グループ全体が一丸となって取り組む気概と、製品への熱い思いが伝わってきました。将来も私はこのようなグループにグループワーク出来たらいいな〜

チームメンバーと授業の皆さんに、本当お疲れ様でした、ありがどうございました!

【他メンバーへのメッセージ】

To 小森丈瑠

こもりさんは、いつもチームを引っ張っていて、千葉に住んでいるのに、一人でも大量のインタビューを行って、最後に発表することがお疲れ様でした!ありがとうございました。

To 渡部佳怜

チーム中の美大生として、デザインの専門家の視角から、プロダクトのデザイン、ポスターの設計に最後まで頑張った。小森さんと同じく千葉に住んでいるのに、常に終電まで帰りまして、お疲れ様でした!ありがとうございました!

To 島田夏希

発表直前までプロダクトの実装を頑張ってくれた姿はまだすごく印象的に記憶に残っています!女子の方なのに、電子、機械系の技術を持ち、本当に凄かったと思います。お疲れ様でした!ありがとうございました!

To 藤井章博

コンサル仕立てのハンドル藤井くん、いつもチームの方向性把握でき、面白いアイデアがどんどん出した。それ以外、ずっとスキットの中にも重要な役割を担当していた!お疲れ様でした!ありがとうございました!

島田夏希(Natsuki Shimada)
東京工業大学 機械系 修士1年

【振り返り】

約4か月間、お疲れさまでした!

私がこのEDPに参加したのは、チーム活動を経験し、メンバーで議論をしてみたいという気持ちがあったからです。このチームの活動を振り返って、どれだけ長い間議論するの?というぐらい終電まで話し合いをしてました。(笑)しかし、議論中も誰かが一方的に進めるのではなく、疑問に思ったことはすぐにぶつけ、メンバーの意見はしっかり聞く。家に帰ると議論に頭を使い過ぎてくたくたになっていました。想像以上の白熱した議論を経験することができました。

12月の中間発表の前日も終電まで議論を行いましたが、結局みんなが納得できない状態で本番に臨むことになりました。結果は思った通り「NO GO」で残念であったものの、仕方がない気持ちがありました。元気をなくしていた小森君を励ますメンバー、そして、全員がまた最終発表に向けて突き進んでいけたのは、チームの絆があったからこそだと思います。本当に素敵なチームでした。

そして、紆余曲折はありましたが、全員が自信を持って発表できるソリューションに辿り着くことが出来ました。実は発表中のフィードバックを見るのが怖かったのですが、「製品化してほしい」等のお褒めの言葉をいただいて、最後の最後にまとめ上げたチーム4の底知れない力に感動しました。

チームメンバーや他のメンバー、メンターの皆様そして先生方、様々なサポートをしていただき、私たちをここまで成長させていただき、本当にありがとうございました!

【他メンバーへのメッセージ】

To 小森君

チームメンバーを引っ張ってくれてありがとう!チームメンバーが発表された時、リーダーをしてくれそうな小森君がいて安心しました。(押し付けた感じになってたらごめんね)小森君にはいろいろと驚きました。別のチームの進め方や日程調整方法等を積極的に取り入れたり、Notionでスケジュール管理をしてくれたり、私たちが知らないところで本当に頑張ってくれていました。このようにチームを引っ張ってくれる小森君ですが、EDPの中盤で「自分に自信がない」と言っていました。半年間、一緒に活動して、EDPにここまで情熱的に取り組み、チームのことを考えてくれるのは小森君のすごい良い所です。自信持ってください!!今まで本当にありがとうございました。

To 渡部さん

かれんちゃんは最初から最後まで全力で頑張ってくれました。家が遠くてもお構いなし、東工大で集合をかけるとすぐに駆け付けてくれました。奮闘するかれんちゃんを見ていると、自然とメンバー全員のやる気がみなぎる気がしました。最終的な成果物のデザインでも、大活躍でした。実装に集中していた私は、電子部品の大きさよって外装の設計が変わることに全く気付いておらず、外装に取り掛かるのが遅れてしまいました。しかし、東工大の3Dプリンターもかれんちゃんの力で動かし、私も欲しいと思うほどのクオリティの高い外装を作ってくれました。外装も動画もポスターも、仕事量が非常に多かったと思うけど、最後まで頑張ってくれてありがとうございました。

To 藤井君

藤井君とはEDAでも同じで、一番長い間一緒にいたことになります。しかし、EDPではEDAとはまた違う藤井君を見ることが出来ました。チームでご飯に行った時に、「チームに足りない部分を補う役割を果たしたい」と言っていたのを思い出します。EDAからEDPでここまで役割を変えてくる藤井君、正直すごいと思います。
EDPでは、メンバーとはまた別の視点で物事を考えてくれていて、チームの軌道を大きく変える場面もありました。「お風呂場」に着目できたのも、2週間前の「俺、お風呂に着目するのいいと思う」という唐突な藤井君の言葉からでした。よく周りを見ながら、自分なりの考えを言ってくれる藤井君は、チームに必要な存在でした。本当にありがとうございました。

To こ君

こ君のすごいところは、チームに馴染む力だと思います。就活の時期で大変だったと思うけど、しっかり耳だけはチームの方を向いていてくれました。チームで議論をしている時も、疑問に思ったことは聞き、自分の意見も言ってくれるので、適応力がとても高いと思います。プロダクト製作やチームで行ったバドミントンでは、よく身体を動かしてくれました。(笑)終盤では、実装の部分で分からないことがあった際に、すぐに調べて助けようとしてくれて本当に嬉しかったです。モノづくりが好きで、チームメンバーの困りごとを解決してくれるこ君と一緒に活動できて楽しかったです。本当にありがとうございました!

スライド

スライド

ポスター

ポスター

プロダクトムービー

プロダクトムービー

長くなりましたが、
ここまで記事を読んでくださり、ありがとうございます。
また、私たちの「ゆ〜るっく」に出会ったくださったこと、
活動の軌跡を見届けてくださったこと、大変感謝いたします。

最後になりますが、ここまでサポートしてくれた教員陣、日立製作所メンター陣、TA、そしてEDPとTeam4ペーパーフォワイトに関わってくださった皆様、本当にありがとうございました。

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