2022年度EDP「スミワケ親方」点心五点盛

こんにちは。2022年度東工大エンジニアリングデザインプロジェクト(EDP)の Team 2 点心五点盛です。私たちは、パートナー企業のYKK AP様からいただいた以下のテーマについて、約半年間取り組んできました。

住まい手の状況変化にあわせたお気軽リフォームによる

新たな「窓外体験」をデザインせよ

私たちは、「窓外空間を屋内空間と庭の空間と棲み分けて活用する」ことを実現するため、「スミワケ親方」というプロダクトを開発しました。

プロダクト紹介

「スミワケ親方」は折りたたみ式のサンルームです。

窓枠に取り付けるだけでよく、屋内空間の拡張と狭い庭の空間の確保を両立できます。

子どもを狭い庭で遊ばせたい一方で、家で過ごす時間が増えて部屋の空間が狭いと感じ始めた住民をユーザーとして想定しています。

プロダクトムービー

背景

子どもの遊び場としての狭い庭

東京などの都市部では、一軒家でも庭が狭くて細いという場合が少なくありません。それでも子どもがまだ小さい間は、狭い庭でも走ったりボール遊びができます。狭い庭であっても子どもたちには思う存分に遊んでもらいたいと考えている親の存在を知りました。

状況変化

同時に、こうした住民の方々の一部には、在宅時間の増加という生活の変化がありました。仕事で外出ばかりしていた生活から、在宅勤務や定年退職により、自宅で過ごす時間が増えたのです。すると、屋内空間が狭い…と感じ始めるようになりました。

競合する空間

庭を持つ住人にとって、屋内空間を窓外空間まで広げる手段は既にあります。サンルームやテラス囲いです。これらはYKK APさんの人気の商品でもあります。しかし、狭い庭のスペースを少しも犠牲にできない住民にとっては、サンルームは選択肢とはなりません。

「屋内の延長となる窓外空間」と、「子どものはしゃぐ庭空間」という、二つの空間が競合している問題を発見しました。

棲み分けの可能性

しかし、子どもが庭で遊ぶタイミングと、屋内で親が終日過ごすタイミングは、重ならないことに我々は気が付きました。そこで、時間に応じて窓外空間を、「屋内空間の延長」と「狭い庭の一部」として棲み分けられないかと考えました。

ソリューション

そこで「スミワケ親方」の登場です!

自動開閉式のサンルームです。在宅勤務でお部屋の息苦しさを感じたら、スミワケ親方を開く。勤務が終わった夕方に子どもが帰ってきて、スミワケ親方を閉じる。開閉は自動で行うので楽チンです。

ユーザーストーリー

実際のケースで考えてみましょう。都内の一軒家で4人暮らしで、庭は狭いが子ども2人を遊ばせたいと思っている方。最近はテレワークで在宅時間が増えたので自宅内でも気分転換がしたいと感じるようになりました。

在宅ワークで同じ場所で黙々と作業を続けて数時間が経ちました。屋内空間に閉塞感を感じ始めたので、スミワケ親方を自動で開きました。少し外の空気を浴びて息を吸い、カーテンを前方につけて部屋の机に戻りました。机に座ると、屋内空間が広がり開放感があります。

17時ごろに仕事が終わると同時に子どもたちが帰ってきました。晩御飯ができるまで、ボール遊びやかけっこで元気に過ごしてもらいます。少し親も遊びに混ぜてもらってとても幸せです。

利用者の声と今後の課題

密閉性の向上や荒天時の耐久性、開閉時の安全性などが課題です。

デザインプロセス

右は議論のアーカイヴが詰まったNotionの画面です

ここからは、半年の長期に及ぶEDPで、最終発表までチームでどのように過ごしてきたのかをお伝えします!

点心五点盛は5人のメンバーからなります。3人は中国出身で他2人は日本語ネイティブです。英語や日本語を使いながらコミュニケーションをとってきました。

よかったこと

伝わるように言葉を選ぶと、曖昧な言葉遣いや概念に逃げずに議論することができました。また、停滞した時間を嫌いダラダラした時間はあまり過ごしませんでした。

しんどかったこと

議論が白熱すると、日本語に慣れている人だけで、どんどん前に進んでいってしまいがちでした。最もしんどかったことは、日程が全く合わないこと。みんな忙しくてかなり省エネでチームワークをしていました。

やばい

そんなこともあり中間発表を迎えた頃にはコミュニケーションが途絶え、壊滅の危機に!中間発表の審査では”GO”でも”NO GO”でもなく”We Talk Later”を授かりました。

中間発表以降は、インタビュー記録・議事録・各自進めたことをNotionやDiscordで共有し、日程調整をして話し合いを行うという、当たり前のことをし始めました。

思考錯誤の歴史

窓まわりに注目して数々のインタビューを行ってきました。ざわざわを感じれば、特に注目したい方にインタビューを繰り返してきました。しかし、窓外空間での解決というお題と嚙み合わず、なかなか打開できませんでした。

納得がいっていない中でも、プロトタイプとして暫定のアイデアを形にすることを繰り返してきました。

転機

きれい好きなのに庭をきれいにしない人に注目。屋内はお金をかけて見た目にこだわるのに、なぜ庭は荒れたままなのか。

答えは、外からの視線が気になること。

そこで、窓から張り出して下ろすカーテンで、視線を遮りつつ屋内空間を広げてみようと考えました。

ところが、形にしてみると、認識が違うことに気が付きました。

右のプロトタイプは簡素だがアイデアをそのまま表現したもので、軒下のようなものです。一方で左のプロトタイプは、開いた窓がサンルームのような空間をつくり、前方にカーテンを下すというものです。

軒下ならユニークなプロダクトではないし、サンルームに近づいてしまうならサンルームを置けばいい。となるとこれでは我々から提案するものではなくなってしまいます。

ただ、ここでなぜサンルームを設置しないのか、という疑問が残りました。

インタビューの結果、課題を再定義することができました。さて、あとは作るだけです!

最終プロトタイプ

時間に応じて窓外空間を棲み分けるという新しい提案のため、最終発表が迫る中で黙々と制作に打ち込みました。

全チームの中で圧倒的に大きなプロトタイプが完成しました。親方級のプロトタイプで、注目を集めることもでき大満足です!

振り返りとメッセージ

ここからは点心五点盛のメンバーの振り返りとお互いへのメッセージを綴っていきます。

TEAM 2 点盛五点盛

DING FUJIAN(丁)

Galaでの私

振り返り

EDPは辛かったが、これからの人生に役立つ授業だ!この授業を通して、家庭訪問やインタビューのやり方、デザインプロセス、プロトタイピング法、プレゼンテーション、チームビルディングなどに関する色んな力を身に付けることができました。

課題をもらって、それを解決するために家庭訪問やインタビューを一生懸命に実施しました。最初、何を聞けば良かったかわからなくて、インタビューしても浅い情報しか得られなかった。辛い経験をした人こそ、大きく成長できるとよく言われる通り、徐々に家庭訪問とインタビューに慣れてきて、興味深い情報や矛盾したところを発見できるようになってきました。

また、EDPの特徴の一つとしてプレゼンが多いと言えるでしょう。最終発表のプレゼンを除外しても4回もある。留学生で言葉遣いが下手だから、プレゼンが怖いと最初思ったんだけど、たくさんのインタビューや発表を経て、聴衆の微笑みのお陰様で、発表に対する恐怖感がほぼなくなった。これは一生の経験になるだろうと思います。

最後に、チームビルディングが一番重要だと思います。信頼と相互理解が満たされたグループだったら戦艦のように、どんな荒波でも向かって突き進む勇気はあるだろう。私たちの経験から、チームビルディングに一番重要なのは恐らくコミュニケーションだろうと考えます。互いに自分の思いを伝えることができ、互いの理解を求めることで隔意を生じなくなるかもしれません。後は、信頼関係です。遅刻や欠席などできるだけしないことはチームメンバーの信頼関係を維持するコツだと思います。

最初は辛かったが、最後まで立派な発表が出来たのはチームメンバー全員のお陰です。最後まで付き合ってくれて本当にありがとうございました。

メンバーへのメッセージ

半年間、チーム点心五点盛の一員として、こんな立派なプロダクトを完成することができ、本当に誇りに思います。

石井くんへ

石井君のプレゼン力は本当にうまいと思います!前半、そんなに授業が忙しくても、たくさんの添削をしてくれて本当にありがとう!最終発表の前日に、デザイン工房で一緒に夜を明かしてくれて、ビデオの撮影やプレゼン編集とチェックなど色々やってくれて、本当に責任感のある人間だなあと思いました。抜群の表現力のお陰様で、最後にこんなきれいなスライドを作成できた。最後の一言だけど、情緒管理ができなくて、1回怒ってしまって本当に申し訳ありません。

櫻井さんへ

さすが美大生としか言えません。いつも笑顔で付き合ってくれて、お菓子をもらいました。最初の時、色んな工具の使い方も教えてくれて、あ!小さな女の子なのに何でもできると驚きました。本当に素晴らしい人間ですね。毎回発表の前、遠くからわざわざ来てもらって、プロトタイプをやってくれました。いつも絵が下手と言っても素敵なセンスできれいな絵を仕上げてくれて、桜井さんの分かりやすい絵のお陰様で、発表を乗り越えることができた。ただ、傷つきやすい桜井は今後ぜひ、体調をしっかり管理してください!EDAも含めて、長い間付き合ってくれて本当にありがとう!

Chenさんへ

先生を驚愕させるほどのプロトタイピング力を持つ人だ!最初に、お陰様で人目を引いた素敵なチームロゴが仕上げられて、いい始まりができました。ただ、ストレスのせいかもしれませんが、Chenさんの笑顔がだんだんなくなって、めっちゃ心配しました。中間発表後、Chenさんの抜群な組織力で、チーム活動に大きく貢献しました。Chenさんの調子が戻ってきて、魔術の力で私の不安を一気に拭き取りました。最後のプロダクトを仕上げてくれて本当にありがとう!今後、Chenさんはぜひどうにかストレスを解消して素敵な人生を舞い上げてください。

Liuさんへ

驚くほど賢くて率直な女の子ですね!日本語がほぼ喋れないまま留学してくる勇気を深く心に感じました。初対面の時でも賢いなぁと思いながら、授業の時間が限られてなかなか交流する機会がなかったので残念でした。Liuさんは一見、チームと分離したように見えていますが、実はいつもチーム活動に関心を持っていて、インタビューや家庭訪問に積極的に参加して、色々とアイデアを出してくれました。最後の二日間はめっちゃ働かせて本当にごめんね!こんなに重いプロジェクトなので、本当にLiuさんの辛さを身につまされて理解できました!最後まで諦めずに頑張り続けてくれて本当にありがとう。

最後に

出会いと別れ、縁に任せ!

4ヶ月間の長い間、皆さんお疲れさま!これからは別れを迎えるしかありません。もし出会ったばかりの時に戻れたら、「どうぞよろしく」と言う機会があれば、全力を尽くしてチームビルディングをきちんと行いたいと思います。私のチームに1つ大きな欠陥が存在し、それは信頼関係が築かれていないことです。でも、最初からそういう堅い雰囲気ではないと気づいていました。チームロゴを作っていた時や1回目の発表を行う時はまだまだ普通のチームと同じで、笑いながら課題に取り組んでいました。しかし、時間が経つと、Discordの返信が少なくなったり、インタビューに参加できなくなったりしました。チーム活動に1回、2回だけの欠席だったら、チーム全体はまだ変わりませんが、頻繫的な不参加はやはり信頼関係を損なってしまい、表面は仲良くしていますが内心はしっくりいかない窮境に陥りやすくなるだろう。

中間発表後から皆の精気が戻って、インタビューからプロダクトの仕上げまで、チームメンバー全員お疲れ様でした。EDPを通じて、デザインプロセスを学んだ上で、チームビルディングの教訓も得ました。「辛い体験はいい教訓になる」とよく言われて、私たちも「富」のある人たちにもうなれたんじゃない?

CHEN KECHEN

Chenです!

振り返り

EDPはエンジニアリングデザインコースにおいて、一番収穫が大きい、有意義で大事な科目だ。EDPの授業を通して、デザインプロセスの知識を身につけるだけでなく、自分のコミュ障の改善やロジカルな考え方の育成にも役立った。その理由は具体的に言うと主に二点ある。

一つ目は、インタビューイーに寄り添い共感する上でデザインプロセスを推進しているからだ。DTFやEDAでは、様々なデザインツールを学びましたが、実際にEDPで使う場合は、なかなか進めない場合が多く起こっている。なぜなら、ツールの限りがあるからだ。ツールはあくまで私たちを手伝い、ユーザーのニュースを探す方法に過ぎない。ユーザーは様々複雑なインサイドとニュースが持っていて、簡単なツールで具体的に分析するのは大変難しい。だから、ユーザーと共感し、様々な角度から攻めてみて、ロジカルシンキングでユーザーの行動を分析するこそ、良いインサイドを掘り出せるかもしれない。

二つ目は、EDPはコミュニケーションの授業であることだ。ユーザーとインタビューして、ユーザーテストをして、コミュニケーションをしないいけない。チームワークにおいても、チームメンバーとコミュニケーションをしないいけない。DTFとEDAの時、私はまだまだコミュニケーションになれていないが、EDPの後半で、自分はいつまでもこのままでは生きていけないと考え、頑張って変わってみた。そこで、「遠いところをいくにはチームで行く」という言葉に理解を深めた。デザインプロセスを推進して、一人の力の限りを実感した。チームワークの重要性を身をもって理解した。

EDPを通して、昔の自分と一変し、この経験もきっと将来、社会人になっても役立つと思う。

メンバーへのメッセージ

いろいろありがとうございました。

丁さん

丁さん、デザインプロセスの推進に大きな貢献をして頂きありがとうございます。チームがどんな苦境に陥っても、粘り強くプロジェクトの進展を推進しています。その粘り強い精神は私にとって本当に学ぶべきと考えています。これからの研究と仕事にも、苦難に陥って諦めずに進む精神を活躍してください。

石井さん

石井さん本当に頭いいです!問題に対する思考力と様々な視点から課題を見る発散思考はすごいと思います。グループで問題を討論している時いつも石井さんの一言で、チームが閃いた。賢い頭脳を是非これかも研究や就職に発揮してください。

櫻井さん

櫻井さんも私と同じくものづくりが大好きでEDAとEDPの授業を選んでいると思いますが、私が最後のプロトタイピングでそのチャンスを奪ってしまい本当に申し訳ございません。授業で櫻井さんが丁寧にプロトタイプをつくっている姿をみて、昔の自分を思い出して、応援したくなります。これからも是非、ものづくりに対して熱心を持って、自分の作りたいものをたくさんつくってください。

Liuさん

Liuさんはチームの中で一番大変だと思います。日本語はそんなに上手くないが、それでも勇気を出してEDPをチャレンジしました。本当にいろいろ大変だったよね、よく乗り切れました!これからの仕事でも、その勇気と粘り強い精神を発揮してください。

最後に

長いEDPもこれにて終了になりました。皆さんにとって良い授業になりましたでしょうか?皆、デザインプロセスに限らず、大きなの収穫があると思います。これも決して、人生経験において大きな財宝になると思います。EDPの意味は何を学んだだけでなく、これからの人生へどう影響しているのかもとても大事かと思います。EDPは私に大きな変化をもたらして、大変有意義な授業でした。今まで支えてくださった先生方とTAさん、ありがとうございました。チームの皆さんもお世話になりました、ありがとうございます。

LIU FANGYUE

My experience on EDP

EDP is a very nice experience on my life. As a student from mathematical major, I never did this kind of engineering course and also prototyping. From the discussion course and introduction course, I learned the basic knowledge. This is a very good opportunity for me to know the knowledge and methods for engineering fields.

Besides the knowledge and methods, the more important thing is the communication skills and approaches of cooperation. Surrounded by a Japanese environment, communication is a very big challenges for me. Fortunately, I have good teammates for me to overcome the language problems and teachers and TAs helped me a lot. I’m very appreciate with them. Without their help would I never have this final achievement.

Finally, I want to say thanks to all people in this course. Also I need deeply think for this course and for my future path.

For Ding san:

A very handsome and nice boy! And actually he helped me a lot not limited on translation and also we talked a lot for every kind of things. I have a very happy time together with him.

For Chen san:

He is very capable on engineering and prototyping. He had a very nice working experience and did a lot for our team. Also he worked very hard and I know that he worked in very late night. So I would love to thank him again.

For Ishii san:

He is very silence but have his own thought. Though he has some disagreements with our team member, he also have a good idea about our prototyping. Also very glad I can meet with him and have this time.

For Sakurai san:

She is a very cute and beautiful girl. And she cares about everyone of us. She usually bring some foods for us and we also talked very much happily. This is my honor to meet with her who are from a different major, art. So thanks her very much too.

At the end

When we come to this time, it is a time to say goodbye even we are very sad about leaving. However, this course will leave a very precious treasure for me through a long experience from the beginning to the end. At the beginning, we worked very happy but in the mid term, we were very tired and busy to do this. Fortunately, at the end, we worked very hard and tired but got a very good reward. So finally thanks all people in this EDP course! I’ m very eager to meet you in the near future. Thank you!

LISA SAKURAI

振り返り

東工大生にとっては当たり前でも、私にとっては当たり前でないことがたくさんありました。
美大にはデザイン工房なんて素敵な場所はないし、朝から晩まで一緒に作業してくれるチームメイトもいない。本当に素敵で恵まれた日々でした。遠いところから本業の講義の合間を縫ってしか参加できなかったけれど、たくさんのことを学び体感しました。
私は英語を喋るのが得意ではなくて、上手くコミュニケーションを取れない場面が何度もありました。チームの皆さんがとても優しくて、日本語と中国語と英語を何とかやりくりして成り立っていたチームだと思います。ありがとうございました。
途中から私が議論に飽きてしまって、勝手に模型を作り出したり、絵に書き始めたりしてしまいましたが、結果的にはEDPぽいことができたのかもしれません。
他チームのEDP受講生の方達にも沢山助けていただいて、とてもありがたかったです。翻訳することでニュアンスが上手く伝わらないもどかしさを抱えた時や、スケジュール管理が上手くいかない時に相談に乗ってもらいました。お菓子の交換もしたり。すごく”チームEDP”を感じました。楽しかった!!!

メンバーへのメッセージ

石井さん

自由なチームを引っ張ってくださりありがとうございました。ご自身もお忙しい中、Discordのやり取りをすごくこまめに確認してくださって嬉しかったです。感性も少し近い部分があって、共感できるアイデアを持つ人が同じチームにいる安心感!!!最後の最後まで、本当にありがとうございました。お疲れ様でした!

丁さん

丁さんとはEDAからのチームメイトで、日本語も英語もペラペラで、すごく頼りにしていました。チームが空中分解しそうになった時も、「丁さんがいるから大丈夫」と思って乗り越えることができました。オンラインでも工房でも、いつでも丁さんがいてくださったおかげでteam2はやってこれたと思います。ありがとうございました!!!

Chenさん

最後のプロトタイプ、本当に頼りになりました。会場で見た時にとても誇りに思いました。それこそ私が悔しく思うくらい、精度の高いものをいつも出してくださいました。 EDPではずっと気を使ってくださっていた様に思います。優しく、拘りがあり、そのおかげでいくつもの選択を良い方向に運ぶことができました。ありがとうございました!!

劉さん

私が拙い英語で喋りかけたとき、満面の笑みで頷いてくれるのが嬉しくてEDPを頑張れました。重要な決定や不安に思う時に勇気をくれました。きっと聞き取れない会話が幾つもあって苦しくことが沢山あったと思います。ごめんなさい。もっと英語を勉強して、中国語も勉強して、劉さんと楽しく会話ができる様になりたいです。
When l spoke to you in poor English, you gave me a big smile. I was very happy!! When we were in important decisions and uncertain times, your opinions gave me courage. I think there was an argument that you couldn’t hear. I’m so sorry. I want to study more English and Chinese to have a pleasant conversation with you!

最後に

半年間、本当にお疲れ様でした。皆さんそれぞれ忙しくて、私も忙しい時期があって、「EDP向いてないんじゃないか、辞めた方がいいんだろうか」なんて思うこともありました。続けていられたのは皆さんの優しさのおかげです!!意見の対立もあったし、会議はなかなか出来ないし、空中分解しそうになるし、言語の壁もあるし、障害だらけの半年だった………。もう一度同じチームでやりたいかと言われると、正直分からないです。振り返ってみるとあまりにも大変だったので。でもteam2で良かったと心から思います。皆さんと一緒にできて良かった。自信になりました。これが私達のEDPだ!!!超大変で超楽しい日々でした!お世話になりました。ありがとうございました!

RYOTA ISHII

振り返り

中間発表までは全員エコモードで地球への優しさが極まっていたけれど、さすがにエンジンを吹かさないと目的地に到着できないよね、ということで最後の二か月はチームワークができていたかと思います。どうなることかと思ったけど、Chenくんも残ってくれて、最後まで走りきることができて安堵しました。全体を率いるよりは自分のペースで考えたい人が大集合していて、我々にとっては日程調整や情報共有が至難の業でしたね。時間の無さと先の見えなさにイライラしながらも、インタビューとプロトタイプを起点にソリューションに至るプロセスを全員で追うことができたのは、4Q集中科目としてみんなの主体性が産まれたからだと思います。振り返ると、仕事の振り方や、人の動かし方、チームビルディングなど、どうしても反省点ばかりになってしまうのはみんなも同じだと思います。だけど、大きなプロトタイプと空色のスライドが出来上がったのは、ひとまず成果として自信を持てるかなと。

メンバーへのメッセージ

時間に料理してもらえば笑って話せる場面は、うちのグループに多いと思うんだよね。また会おうね。

櫻井さん

PCやホワイトボードを睨んで議論が停滞している時に、真っ先に手を動かして打破しようと動いてくれるので、大岡山に櫻井さんが来てくれる意義は、カスピ海より大きかったです。ささっと作ってくれたスケッチや簡易プロトタイプのおかげで、新たな視点の獲得や認識の違いの発見ができましたよね。事実、最終的なソリューションの源泉となっているので、大きな貢献をありがとうございました。最後の追い込みのときは、得意でもない仕事をたくさん振ってヘトヘトにさせてしまってごめんね。櫻井さんとは共感できる場面が多くて、チームの中で僕が疎外感を感じずに済みました!もちろん僕たちの意見を押し通すわけではないのだけど、なかなか意見が嚙み合わないチームの中で、櫻井さんがいてくれるのは本当に助かりました笑 それと、いつもお菓子を持ってきてくれて、ニコニコしていて、ぱさぱさしたチームに潤いをもたらしてくたことが一番感謝すべきことだと感じています。お菓子もしっとり系でしたもんね。

Chenくん

ご機嫌不安定だったけど、ものづくりへの執着は人一倍だから、最終プロトタイプではChenくんらしさが存分に表れていて僕も嬉しかったです。仲良くなりにくかったけど、僕はChenくんに実は親近感を感じていました。じっくり考えるときは一人で専念して取り組みたいタイプですよね。ある程度固まってから他人と考えを共有したいという態度は僕も同じです。なのでチームの議論で素っ気ない態度をしていても、僕は不満に思わなかったし、期待しかしていませんでした。実は深く考えているし、他人を阻害しないように気を配ってくれていたと思います。その分、最終プロトタイプ制作で、少しでも満足できたなら僕も安心です。最後に一言残すなら、人からもらうお菓子はいらなくても断らずにもらっておくとチームビルディングのためになると思うよ!大学で会うたび絶対声かけるからね、よろしく。

丁くん

やばい時にちゃんと焦ってくれる人は、うちのチームでは貴重でしたね。本当に助かりました、感謝です笑。1QのDTFでも同じチームでお互いをよく知っていたので、大岡山からの田園都市線直通の急行で、率直な会話もできましたね。日程調整や情報共有は、自分も含めてびっくりするくらい誰も担うことができなかったので、丁くんはきっと他のグループにいるより輝けたのではないかなと思います。でももっと頼りになったことは、論理的な思考で、感性で話を進めることに抵抗がある丁さんの考え方です。丁さんを納得させるようにどう伝えたらいいいのか、どうロジックを組み立てればいいのか、悩みました。おかげでソリューションに至るロジックや、プレゼンでの説明の仕方が洗練されました。ありがとねん。

Liuさん

いつもいてくれてありがとうございました。言語の壁もあり、どうすれば議論でLiuさんらしさが発揮できるのかチームでも悩んでいましたが、最後までそこはクリアになりませんでしたね。それでもプロトタイプの制作や遠いところまでインタビューに出向いてくれて、頼りにしていました。ありがとうございました。

最後に

一年間のEDPでは、そのデザインプロセスをPBLできたことよりも、グループワークのときの自分の振る舞いを反省できたことに価値を感じています。一年間に何度もサイクルを回すことに飽き飽きとしていましたが、自分をよく知るためにはそのしつこさや時間をかけて取り組むことが不可欠だったと考えています。最後のEDPでは、教員やTAのみなさんに心配をかけてしまったと思います。温かく見守って頂きありがとうございました。まだエンジニアリング・デザインの良さを人に語れるほどそのありがたみを享受できていないのですが、それでも将来どこかで活きると確信するほどの楽観性は備えています。僕は幸せ者です。

ポスター

最後までご覧いただきありがとうございました!

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