2022年度EDP「回っ棚」しろたまとくろたま Team-11

みなさんこんにちは、Team-11しろたまとくろたまです。私達のチームは日立製作所さんの「衰えがきた親のプライドを保ちつつ、遠くからそっと見守り自立を支援する体験をデザインせよ」というテーマに取り組みました。

歳を経て普段の生活に陰りを見せつつも、子供に頼らず自らの力で生活したい親と、そんな親を心配し親の生活が安全なものか知りたいと思っているが、自身の生活が忙しく親の生活の把握のみに時間を割けない子供、という非常に現実的な問題を扱う難しいテーマでした。

本テーマに基づき我々は手が届いて、片付く。だから安心。回っ棚というプロダクトを提案しました。

それでは、動画をどうぞ。

Index
1. Product Pitch
2. Design Process
3. Reflection and Message
4. Materials

1. Product Pitch

今回のテーマでは「親」と「子」という二人のターゲット(困っ”たな”さん)がいました。様々な親子にインタビューする中で、最終的に関西で一人暮らしをする80代のお父様と、関東で家族と暮らす働き盛りの50代の息子さんという離れて暮らす親子を対象としました。

そして双方にインタビューをしていくうちにそれぞれの課題が見えてきたのです。

お父様へのインタビューでは、「腰が痛く、部屋の掃除はあまりしない」という話がありました。

そこで、お部屋の様子を観察させていただくと、机の上は、モノであふれているにもかかわらず、上下のスペースは空いており、部屋のスペースを有効活用できていないことに気が付きました。

息子さんへのインタビューでは、親の散らかったキッチンを見て自身が「掃除を手伝わなければ」と月に一回はるばる関東から関西まで帰省し掃除をしに行っていましたが、それにもかかわらずあふれたものを整理しようとするとお父様が「まだ使うから」と嫌がられるため、なかなか手を付けられずにいました。

私達はインタビューから得た情報から問題を整理し、二人のユーザーさんの異なる課題を一手に解決するための案を考えました。それが回っ棚です。

回っ棚は親側の課題である腰が痛くて上下のスペースを使用できないという課題を、棚自体が上下&前後すればいいという逆転の発想で解決しています。

子供側の「親がまだ使うからと嫌がって片付けを始めることができない」という課題に関しては、使用頻度を記録することで、親子が一緒に「使うものと使わないもの」を情報を共有することができます。それにより、スムーズに話し合いながら掃除をすることができます。

またそのデータを遠隔で確認できるようにすることで、離れていても親の生活状況を確認して安心することも出来ちゃいます。

子供に助けてもらうほどでも無いし、自分で片付けくらいしたいのに「困ったな」

親はまだ使うからって片付けしてくれなさそうだけど、今後を思うと「不安だな」

こんな風に思ったこと、ありませんか?そんな時にはきっとこのプロダクトが役に立つでしょう。

「あ、回っ棚」

2. Design Process

自分たちのデザインプロセスを紹介していこうと思います。

しろたまとくろたまは、チームの結成から回っ棚が回るまで数々の困難を乗り越えてきたよ~

ということで、まずは特に大きかった二つの山場を紹介しようと思います!

一つ目!課題文が複雑すぎる問題!

いや~とにかく課題文が長いんですよ

「衰えが来た親のプライドを保ちつつ遠くからそっと見守り自立を支援する体験をデザインせよ」

ということで呪文のような早口言葉のような、覚えるのにも一苦労な課題文です。

見やすいように分解してみると、、、

一つ目:衰えが来た親のプライドを保ちましょう。

二つ目:子が遠くからそっと見守るプロダクトにしましょう。

三つ目:親の自立を支援してあげましょう。

と、これだけでデザイン原則になりそうなテーマです。

私たちはこれらの要素を詰め込んだプロダクトを作る必要がありました。

まずはそれぞれの課題を自分たちなりに解釈することから始まりました。

ここがなかなかに時間がかかりまして、、、

インタビュー、課題整理、アイデア出し、プロトタイプ、ユーザーテスト・・・というプロセスを、何周も繰り返すことで、

衰えが来た親のプライドを保つ→子が親に提案でき、親がいいと思える。

子が遠くからそっと見守る→子供が「程よく」関わり続けられる。

親の自立を支援する→親の生活の課題を物理的に解決する。

と、なんとか自分たちなりの定義を決定しました!

二つ目の山場はチームの方向性がなかなかまとまらない問題。

最初のインタビューから最後のプロダクトが決定するまでの間ずーーーっと、方向性の話が付きまとっていました。

回っ棚にたどり着くまでのプロトタイプをお見せしながら行ったり来たりのチームの方向性を紹介します。

EDPが始まり、まずはターゲットを「70代くらいの親とその子供」として数々の親子にインタビューを繰り返しましたが、なかなか課題という課題を抱えているインタビュイーに出会えず、

「親?元気に暮らしているよ~」という子供や、「大変なのは私たちよりももう少し上の世代じゃないかな?」という親の声を数多くいただきました。

ということで、少しターゲット年齢を変更。「80代くらいの親とその子供」としたところ、ざわざわポイント満載のユーザーに出会いました!

50代の子供「わざわざ月に一回、関東から関西まで、一人暮らしをする親に会いに行き、部屋を掃除しているよ~なぜって?老後の話をするきっかけをつかみに行くためさ!」

ということで、いかにもテーマに合うユーザーさんですよね

私たちはこのユーザーさんの課題を解決しなければならない。

親子が老後の話を楽しくできるように、親子間のコミュニケーションを改善しよう!

ということで作った、私たちのプロトタイプたちをドドーンと紹介していきます

「Mirelle」!

こちらはお互いの家(親と子)の冷蔵庫にカメラを設置して、その写真を見ながら一緒に献立を考えよう!というプロダクトです。

「会話のきっかけとなるプロダクト、いいじゃん!」という声もありましたが、実際に導入するとなると「自分の家の冷蔵庫を覗かれるのって抵抗あるよね~」ということで、ボツに

次!親の家に行きたくなるプロダクトを作ろう!ということで

「親父、元気出せって」

これは親に見立てたしぼんでいく人形で、親に会いたい気持ちを誘発するプロダクトです。

「義務感から会いに行っている→親に会いたくて会いに行く」とすることを意図したプロダクトでしたが、

不安、恐怖から会いに行くかもという、ちょっぴりホラーなプロダクトになってしまいボツ

お次はコミュニケーション特化型プロダクト「こるミー」

子供は話しづらいことがあることを親に伝えるボタンを押し、ボタンを押された親は心の準備ができたら子供に電話をかけるという、ちょっぴり不思議な電話。

ダイレクトコミュニケーションを促す点は高評価でしたが、そもそもここれ、導入するときに気まずい話をできるんじゃない?、、、「確かに。」となり、ボツ

コミュニケーションを重視した結果、面白い!と好評なものはあったものの、自分たちの中でどこか引っかかる部分が…。

そこで、メンバーの「自分たちのプロダクトで老後の話ができたとして、現状月1で通わなくなることはないのではないか?」というツッコミがあり、ユーザーのニーズはコミュニケーション以外の部分にあるのではないかとなりました。

ということで、方向転換!

老後の話をする→「物理的な問題を解決する×親の状況を理解する」という自立を支援することに重きを置いた方向へと切り替えました。

具体的な課題としたのは

親の「腰が痛くて、家の掃除ができない」問題と

子の「親に遠慮して片づけがしづらい」問題です

そしてようやく回っ棚にたどり着くことができました!

とはいえ、圧倒的に時間がない!アイデアが固まったのが1月の2週目くらいで、そこから急いで設計・発注!

1月の最終週に組み立てをスタートさせ、ひとまず一通りの部品がそろいました。

さあ組み立てようというところで、重大な問題発生

回っ棚、回らない。

Galaまであと数日(3日くらい)

ここから怒涛の追い上げが始まります。

インパクトドライバーを片手に、レーザー加工機とともに、デザイン工房にこもり続け、

Galaの1日前の2月3日、午前3時。回っ棚、回った!

間に合ったな、頑張ったな、よかったな

3. Reflection and Message

中川 優美(Yumi Nakagawa)

武蔵野美術大学 造形学部 視覚伝達デザイン学科 3年

・振り返り

美大生という立場で参加したEDP。理系の方達が集まる中では異端な立場として、チーム内での自分の役割を全うしなければと思い四苦八苦したり、それと同時に予想外の方向から褒めていただけたりといった新鮮な半年間でした。

初めのうちは会話のスピードの速さと、耳馴染みのない単語に理解が追いつかないことが多く、全く貢献できていないという気持ちでいっぱいでした。しかしチームのみんなが歩幅を合わせてくれたおかげで、置いていかれることなく、なんとか最後まで走り切れました。

最終プロトタイプの制作ではチームメンバーはもちろん、周りの受講生や先生方、インタビュー受けていただいていた方など、多くの方に相談に乗ってもらい、他の美大生のように優秀な人材ではなかったけれど、なんとか立場を全うできたかなと思います。

私の拙い質問でもみんな察して的確な回答をくれて、本当に良い環境でものづくりを学ばさせていただけたと感じてます。

半年間本当にありがとうございました!

・みんなからのメッセージ

ながちゃんはグループでの話し合いの中で、「ここは違う」、「これは考えたほうがいいと思う」と、はっきりとした意見で議題に鋭く切り込んでいってくれたので、いつもチームに新しいアイデアや考えを取り入れてくれていました。それがチームの話し合いを引っ張る力になっていたし、その姿がとてもかっこよかったです。最後にかけて、動画、ポスター、アプリUIなどながちゃんに沢山の仕事を任せてしまったにもかかわらず、どれもハイクオリティで完璧でした!本当に本当にすごい!さすがの一言です!!回ったなのロゴも可愛いかつ分かりやすいで大絶賛だったね!ながちゃんがいてくれてよかった!本当にありがとう!(by森川)

回っ棚ロゴ・チームロゴ・ポスター・動画、全部すごすぎた。ロゴのシール早く作ろ!「回っ棚」の外観もながちゃんのニス塗りのおかげで一気になんかすごく高級な棚感が出てた(笑)。いつもPOVとか考えるのに時間かかってアイデア出しの時間とれていなくても、かわいいイラストともにたくさんアイデア出してくれてありがと!議論がふわふわしてるときにバシッと意見言ってくれるから話の方向性がまとまって助かった。棚の仕様とか考えるときとかもきれいな図書いてくれたからすごいイメージしやすかったな~あと、回っ棚が回った瞬間いてくれてよかった(笑)。ありがと!お疲れさま!(byじゅんぺー)

さすがのデザインセンスと意外と作業に対してパワフルな部分があるなと尊敬してます。特に終盤の方に気づきましたが、これやろうあれやろうがいっぱい出て来て、それとなく実行に移していてくれたことが最終的なクオリティにつながったのだなと感謝しています。(by永井)

まずはありがとう。ながちゃんの美的センスのおかげで最後のプロダクトやポスターなど発表が素敵なものになりました。そしてここに至るまで、ながちゃんが自分がいいと思う方針をちゃんと持ち続けてくれたおかげで最後のソリューションに辿り着けました。ながちゃんが思い描くものにたいして、最後までこだわりぬき、そのための労力を厭わない姿勢はチームの大きな力であったし、自分も非常に助けられました。ありがとう。(by宮﨑)

永井 和希(Kazuki Nagai)

東京工業大学 工学院機械系 エンジニアリングデザインコース修士一年

・振り返り

これまでデザイン思考を学んできた上で、最終決算として今回のEDPがありましたが、感想としては後悔という言葉が先に立つかもしれません。それは、私自身がEDPが終了してしばらくたった今、これまでのことを振り返るとあれをやりたかったなということがいくらでも思いつくからです。

EDPの前半と後半で思い出してみると、EDP前半では与えられたテーマを満たすにはどうしたらいいだろうという部分で苦しんでいて、EDP後半では時間的制限が迫ってきた中での焦りと実際にこなさなければならない事の量の多さに辟易とし、とやはり大変だったなという場面を思い出すことが多いです。

その中でもこれはもっとこうしたらいいのではないかと思う事もいくつかありました。例えば、インタビューに関してユーザーの方が返答に困るような少し抽象度が高いような質問を投げてしまったりしたことは、もっとクリアな質問をユーザーの方に投げられるように聞きたいことを予め話し合って、次のインタビューではどういう質問を投げかければよいかとその都度話し合いをしたりなど出来たらなと思っていました。

実際にはそれらのことは忙しさの中では実行することもかなわず、徒然とEDPを進めていました。そうしたことをひきずりつつも、発表祭に挑んでいました。

しかし、結果として発表祭時にはいいものとして出せていたという印象しか残っていませんでした。これはきっと、気づかぬうちに苦しみの中でも最大限のパフォーマンスをチームのメンバー各々が出せていたからなのかもしれないなと思います。

今の自分にはあれをやりたかったなという気持ちよりもチームでこのテーマに取り組めてよかったなという気持ちのほうが強く残っています。チームの皆への感謝を忘れず、これからの人生の中でもこの経験を活かしていきたいと思います。ありがとうございました!

・みんなからのメッセージ

チームを丁寧に、冷静に引っ張っていってくれたながいはメンバーにとって欠かせない存在でした!話し合いが脱線しそうになった時は、「今考えるべき問題はこれだ」と道筋をたててチームの軌道修正をしてくれたり、話し合いが立ち止まった時のながいの発言がチームの課題意識をクリアにしてくれていたので本当に助かりました。プロダクト製作では、ながいにだいぶ負担が行った上にあまり手伝えなくて申し訳なかった…研究室とデザイン工房を行き来しながら最後まで投げずに製作に取り組んでくれてありがとう。感謝してもしきれないです。買い出しやポスター修正など、最後まで動いてくれて本当にありがとう!よく休んでね!(by森川)

機械系ってこともあって強度計算とか設計の知識がすごくてプロダクト作成の時めちゃくちゃ頼もしかった!「回っ棚」作るってなってからGalaまでほとんど休んでないんじゃん?(洋服いつも一緒だから帰っていたのか泊っていたのか分からないし。)時間ギリギリになってた時もどの作業にどれくらい時間かかりそうとか逆算して仕事の振り分けしてくれてすごく助かった。回っ棚が回らなくて聡一郎につかみかかってた時はどうなることかと思ったけど(笑)。見守り機能の実装に関しては完全に丸投げになっちゃってたけど最後まで頑張ってくれてありがと。本番当日の中継の発表もナイスでした!ありがと!(byじゅんぺー)

最終プロトタイプ作成では永井にしかできない仕事が多く、追い詰められる時間が1番長かった人だと思います。本当にお疲れ様でした。「回っ棚」の機構を作るのは本当に大変そうで、私では理解できない苦悩がたくさんあったんだろうと思います。それなのに簡単に回してとかライト弱くしてとか、うるさく言ってごめんなさい。研究も忙しい中、チームのためにデザイン工房の階段をたくさん上り下りしてくれてありがとう!(by中川)

ながいはこのチームの大黒柱であったと思います。困窮した話し合いを論理的に整理してくれて、最後のプロダクトに関しては回る棚とかいう規格外の物の設計を一人でやってくれて、凄まじい活躍でした。そして何より、そんな一人では到底背負いきれないようなタスクを投げ出さずにきちんと取り組む責任感こそがもっとも驚嘆するながいの長所でした。その分、膨大な仕事背負わせちゃってごめん。就職はなるべくホワイトなところにいって、自分の身体と精神を大切にしてください。あと、今度呑みに行こう(by宮﨑)

宮﨑聡一朗(Souichiro Miyazaki)

東京工業大学環境社会理工学院融合理工学系エンジニアリングデザインコース 修士1年

正直自分は、変に考えすぎるし、すぐに口を出すし、なぜかユーザーの感情にこだわりすぎるし、多少は役に立ったかもしれないけどそれ以上に非常にめんどくさい人間だったと思います。ただチームのみんなはそれを受け入れてくれて、うまく活かしてくれて、本当に感謝しかないです。今回の発表はここにいるメンバー、もっと言えば途中まで参加してくれたのとも含めて、自分含め全員がいたからこそできた発表だと思っています。ただその分、自分がいないとき、自慢のメンバーだけのほうがいい発表ができたんじゃないか・・・そんなことを考えていると、ちょっと寂しくなってくるので、やっぱりしろたまとくろたまは最高のチームだったのだと思います。しろたまとくろたま最高!ありがとう!

・みんなからのメッセージ

そういちろうは最初から最後までほとんど集まりに欠けることなく参加してくれていました。話し合いは中心となって問題整理や課題の洗い出しをしてくれて、グループワークを常に動かし続けてくれたことで、みんなが話し合いやすい環境を作ってくれました。最終段階は、技術チームと動画やポスターなどのデザインチームで分かれて活動していた中で、そのどちらにも参加して、チームを支えてくれていました。(そんなすごい人いる…?)そんなチーム活動の最初から最後まで全てを知っているそういちろうこそがGalaでデザインプロセスを話せる、唯一のメンバーだったと思っています。だからこそ本番は完璧で、最高のスピーチでした。スライドの制作もぎりぎりの中、発表を引き受けてくれて本当にありがとう。(by森川)

コミュニケーション大事にしたいっていう熱い気持ちがめっちゃよかった!安定してちょっと遅れるけどなんだかんだでいつも参加してくれるし、しっかり親子の気持ちに着目していて、淡白な自立支援アイデアになりそうなときに引き戻してくれてて助かった。最後の追い込みの時の黙々と職人として糸を結び続ける聡一郎の姿は忘れられません。あとは、授業での発表の時のスキットね。あれも職人だったな~いつもぶっつけ本番なのに、安定した聡一郎おじいちゃんが見れて他のチームのみんなも嬉しかったと思う!Galaでの発表もteam-11の熱い思いをステージで表現してくれてありがと!お疲れさま!(byじゅんぺー)

なんだかんだ色々なことを考えていて、僕にとっても助けになる場面が結構あったかなと思います。僕自身は作業に追われると周りが見えなくなりがちという特性がありますが、僕がそうなっている中で冷静に取り組めるのは持ち味だと思います。最終祭でも楽しさが伝わるような発表をしていて良かったです。(by永井)

議論を進めてくれる議論職人。相談に乗ってもらうと正確な答えがいつも返ってきてすごいなと思います。私の理解が追いつかずイライラさせてしまうことも多かったかも、、しれないですが、見捨てずに噛み砕いて答えてくれてありがとう。棚制作部隊と、見守り機能会議部隊の中間で様々な作業を黙々とこなしてくれて本当にチームにいなければならない存在だったと思います。ありがとう!(by中川)

森川 日南子(Hinako Morikawa)

昭和女子大学 環境デザイン学部 環境デザイン学科プロデュースコース3年

・振り返り

私はEDPでの活動で積極性を身に付けることが出来ました。

参加するにあたって最初に苦労した点が、EDPという授業の中での「昭和女子大学生」としての立場でした。「デザインを専攻する美大生と、エンジニアとしての技術を持つ東工大生」はグループワークをするなかで、お互いが何を学んでいるのかある程度予想が付くので、意見交換や仕事の割り振りがスムーズにできますが、「昭和女子大学生」の私にはあまり仕事や意見を求められませんでした。それは、「昭和女子大学生」と聞いただけでは、どのようなスキルがあるのかよくわからず、仕事を振りづらかったからだと思います。

そこで私は、積極的に発言し、仕事を自分から請け負い、スキルをアピールするように心がけました。この積極性を持ち続けることで、最後まで全力で取り組むことが出来ました。

時間が限られた中で取り組むことはとても大変でしたが、無事棚が回って本当に良かったです。チームメンバーのみんな、日立や教員の皆様、本当にありがとうございました。

・みんなからのメッセージ

いつ寝てるんですか?ってくらいEDP以外も忙しそうなのにチームの誰よりもハードワークして支えてくれてマジでありがと!スライド作るの上手で色合いとかフォントとかホントに学ぶこと多かった!インタビューもすごい上手で声聞き取りやすいし、質問も丁寧だからインタビュイーがどんどん話してくれてたくさん情報引き出せて、自分たちが取り組むべき問題を定めるときとかめちゃくちゃ助かった。数日間ほとんど寝ないで作業していたにも関わらず、Gala当日は5分の発表のプロを見せてもらったわ。「たな」で韻踏んでるのめっちゃ好評だったね!お疲れさま!寝よ!(byじゅんぺー)

チームで色々やる時にあれやるよこれやるよって積極的に参加していてすごいなと思っていました。終盤でも、忙しさの中で投げ出さないで最後の最後まで完成度を上げようとしている部分は本当に尊敬出来る部分でしたし、それら積み重ねのおかげが発表祭の時のクオリティの高い発表につながったのだなと思っています。(by永井)

いつも何か悩むと真っ先に森ちゃんに相談してました。チーム全体をよく見ていて、調整やまとめ役を進んでしてくれて本当に尊敬してます。森ちゃんがいなかったら、、と思うととても怖いです。プレゼン力やスライドをまとめる能力がとてもすごくて、この人がいるならなんとかなる!と勝手に思ってました。森ちゃんには何度も相談して何度も助けられました。本当にありがとう!(by中川)

よくもまあそんな小さい体でそんなに頑張れるものだ、というのが終始自分が受けた印象でした。議論にも最後の制作や発表にもかなり精力的に取り組んでいて、たくさんの貢献をしていて、さらにはチームのムードもよくして、八面六臂の活躍でした。もりちゃんが活動にたいして、そしてチームのみんなにたいして真摯に向き合っていたからこそ、しろたまとくろたまはいいチームになっていたのだと思います。本当にありがとう。(by宮﨑)

吉本 純平(Yoshimoto Jumpei)

東京工業大学 工学院機械系 エンジニアリングデザインコース 修士1年

・振り返り

半年間お疲れ様!そして、ありがとう!
みんなめちゃくちゃ忙しそうなのに上手く時間作りながらEDP参加していて本当にすごいな〜って思いながら活動していました。プライドを傷つけないで高齢者をそっと見守って自立も支援するって事で、取り組もうとする課題は共感してもらえるけどソリューションの「これじゃない感」に苦しめられ続けて、やればやるほど自分たちがどこに向かっているか分からなくなって。でもみんなタフだから、毎回どこの班よりも遅くまで活動して、どこの班よりもデザイン工房散らかしてたね〜よく頑張った!(他班の皆様、いつもホワイトボード消してなくてすみません、気づいたら終電ギリギリまでやってるんで毎回消すの忘れてました。)
1月に入ってようやく離れて暮らす親の声を聞けて、「回っ棚」のアイデアにたどり着いてホッとしてたけど、本当にヤバかったのはそこからだった。Galaまで時間無さすぎ。怒涛の追い上げ。いや〜よく間に合わせたよ。みんなすごい!

EDPを通して、「結局聞かなきゃ分からない」「やっぱりタフさって大事」「親の老後の事も少しは考えとかなきゃ」などなどたくさんのことを学びました。

ながちゃん、ながい、そういちろう、もりちゃん、インタビューを受けてくださった方々、日立の皆様、先生方、team-11以外のみんな、EDPに関わっていた皆様、ありがとうございました!

・みんなからのメッセージ

明るく前向きにチームを支えてくれている反面、話し合いでは相手の意見を尊重しつつ、それを踏まえた意見を発信できるところにじゅんぺいのコミュニケーション能力の高さを感じ、尊敬していました。特にインタビューでは、ただでさえインタビューをしながらの情報整理が大変な中、メンバーの気が付かない細かいポイントを取りこぼさずに見つけて、深堀してくれていたので、本当にすごい!助かりました。毎週のプロトタイプのネーミングセンスが最高(笑)終盤に発生した回ったな回らない大問題を見事解決させてくれるなど、チームには欠かせない存在でした!何泊も泊まり込みで大変な作業を進めてくれて本当にありがとう!!(by森川)

一言で表すなら体力、これが一番すごいと思います。僕が他の事でいっぱいいっぱいになっている時でも、チームの皆が参加出来ないとなった時でも、いつでも必ずそこにいてチームに活力を与えてくれていたと思います。こうしたことを積み重ねて行ける能力を尊敬しています。(by永井)

残り時間も少なく回らせることを半分諦めていた中、深夜3時に棚が回転したときは本当に感動しました!持ち前の気丈さと二徹しているとは思えない元気さに最終の追い込み段階では精神的にすごく救われました。話しやすく気を遣ってくれたり、自分の睡眠時間が少ない中でも会議に参加してくれたり、色々ありがとう。相談すると必ず的確な答えが返ってきて本当にすごいなと思います!キャッチコピーのセンスも最高でした!(by中川)

正直白状すると、最初の自己紹介の時、「ここにいる全員と仲良くなりたいです。」みたいなことを言ったのを聞いた時は、はあ?なんだこいつと思ってた。ごめんちょ。ただ蓋を開けてみると、圧倒的なコミュニケーション力に理路整然とした思考力、さらにはほぼすべての活動に休まず参加し、4徹までこなすタフネス、さらにはピアノまで弾けるおまけつき。今でもどういう人生を送ってきたのか、どういう精神構造をしているのか全然理解できてない。つまるところ俺とは何か反対の所にいるのだろうと思う。水と油というには、俺は並び立てるほどすごくなかったけど、違いがあって交わらないからかなり苦労とか面倒をかけたと思う。これもごめんちょ。でもそんな俺でも言わせてもらうと、お前が一番すごかった。うちの自慢のエースだった。ありがとう。(by宮﨑)

4. Materials

Gala掲載ポスター

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