2022年度EDP「小払日和」5pieces

〜財布1つから、あなたの未来が変わる〜

  1. Pitch : 最終プロダクト「小払日和」についての紹介
  2. Design Process : 「小払日和」に到達する5piecesの活動記録
  3. Self reflection & Message : メンバーの振り返りと他メンバーへのメッセージ
  4. Materials : 資料(ポスター、発表資料、PV、チーム写真)

1. Pitch

team10の5piecesです。

私たちは、電子決済に抵抗感のある高齢者向けに以下のようなお財布型のプロダクトを提案します。

このプロダクトは、財布にある現金でざっくりとした支出を管理しているため、電子決済を使うことに抵抗がある方向けの「現金+電子決済」の場合でも簡単に支出額を記録できる財布です。

そしてこのプロダクトは、ディスプレイに「合計支出額」を表示することによって、お金の使用を実感させることで電子決済を利用しやすくすることができます。

また家計簿とは違い、購入のフローに組み込まれている精算時に金額を打ち込むことで記録が完了することができます。

それでは実際に使っている様子の動画をご覧ください。

背景です。

今回私たちはある70代女性にインタビューしました。

その方は、家計簿を書くのは面倒であるため、財布の中身を毎日確認することで支出をざっくり把握していました。

また、以前に電子決済を利用したことがありましたが、このような確認方法であると使った金額がわかりにくくなることから、できるだけ現金のみで支払いを行っています。

現金決済よりは手間がかからず利便性は感じていますが、お金を使った感覚がないという問題を抱えています。

私たちは考えました。

まず、財布の中身の現金をこまめに確認することは手軽な支出の把握手段になっているのではないか、と考えました。しかし電子決済の支払いにおける利便性を知っている現状、いつまでも手間を感じている点は不愉快なのではないでしょうか。また、今後加速していくであろう社会のキャッシュレスの潮流により、現金不可のレジが増えるなど、不都合な機会が増えるのではないでしょうか。

そこで私たちは、次のようにプロダクト案の創出に取り組みました。

「電子決済を利用しても、お財布の中身をチェックする感覚で、簡単に支出管理ができないだろうか?」

また、アイデアの創出の際は以下の3点に気をつけました。お買い物の際に身近な苦労を解決すること、デジタルに不慣れな方でも使いやすいような単純な操作性、高齢者の方々の気持ちを大切にすることです。

このようにして完成したものが、以下のプロダクトです。

このプロダクトの使い方は、動画で紹介させていただいた通り「入力→解除→支払い→確認」のように簡単な流れとなっています。

また、全ての動作が買い物の流れの中で完結しています。

このプロダクトの機能は以下のようになっています。

まず、精算の際に実際の金額をテンキーで入力する手間をあえて加えることで、使った金額を意識することができます。そして、決定キーを入力後にロックが解除されるというロック機能をお財布自体につけることで、記入漏れを防止することができます。また合計支出額は、月・日単位で表示できるようになっています。

ユーザーストーリーです。

ある日、支出の管理の難しさから電子決済を避けているおばあさんがいました。

そこで、このプロダクトを用いてカードで精算しました。

すると電子決済を用いたにもかかわらず、いつでも合計支出額を把握することができました。

よっておばあさんは、電子決済を用いて快適にお買い物ができるようになりました。

さらに、電子決済化が進んでいく世の中でも、不安感なく過ごすことができるようになりました。

このプロダクトについて、ユーザーからは以下のような好意的な声を聞くことができました。

しかし高齢者といっても、様々な状態の方がいるため適切な機能の複雑性とはどの程度かについては、今後さらに検討が必要です。

私たちが考案したこのプロダクトは、進んでいくキャッシュレスの流れの中で、とりこぼされつつある人々を救うことができる、社会的意義の大きなものです。また、ユーザーがキャッシュレスに完全移行できた後も、手軽に合計支出額を知ることができるため、ユーザーに寄り添ってサポートすることができるプロダクトです。

2. Design Process

続いて、私たちのこのプロダクト作成までの経緯、思考過程についてご覧ください。

私たちは、「体力と認知機能に不安を感じる高齢者のための快適なデジタルエイド購買体験をデザインせよ」というテーマに取り組むことにしました。身近にいる祖父母にLINEの使い方を教えてあげるなど、高齢者とデジタルの関わりについて日ごろから考える機会があり、このテーマに興味を持ちました。

こちらのテーマに取り組むにあたって、

  • 購買体験とは?
  • 買い物中に困っていることあるのかな?
  • そもそも高齢者ってどのような買い物してるのかな?
  • 高齢者にとっての快適って何だろう?
  • デジタルエイドって何?

というような様々な疑問が浮かびつつも活動をスタートさせました。

手探り期

活動当初は手探り期でした。インタビューを複数行っていく中で、たくさんの課題が見つかりました。見つけた課題は例えば、

  • 「買い物に歩いていく」際のモチベーション
  • 「代理購入」時のコミュニケーション
    (特に、頼んだ側の購入品への満足度がわかりにくい)
  • 買い物中の上下運動での困難
    (カートからレジ台へ、カートから車へと、意外と力が必要な荷物の積み降ろし等)
  • 買い物時の重さ

などがありました。

そして、Empathize → Define → Ideate → Prototype → Testのデザイン思考のプロセスを介して、数々のプロトタイプを作成しユーザーテストを繰り返しました。

しかし、ユーザーにこのようなプロトタイプを見せてみてもどれもユーザーの充分な満足感にはつながりませんでした。ユーザーに対しての理解や着目する課題に対しての理解が浅かったために、見当違いのプロトタイプを作ってしまったこともありました。結果として、それが焦りにつながり、上記のように毎回着目する課題を変えてしまい、ユーザーの背景を理解できず好感触の反応を得られずさらなる焦りにつながる、といった現象に陥りました。つまり、焦り → 課題を変える → 情報の解像度が低い → ユーザーが嬉しいプロトタイプを生み出せない → 焦り → …、といった悪循環に陥ったのです。

活動途中に見つけた課題とそれに対するプロトタイプの数々

方向転換

周囲からのアドバイスなどにより、深堀が足りないということに気づいた私たちは、インタビューでただ尋ねるだけでなく、

実際にユーザーのお買い物について行って観察する

ということを重視するようになります。近所のスーパーでの観察、”高齢者の原宿”とも呼ばれる巣鴨に行って高齢者の買い物の観察、及び街頭インタビュー等を行いました。さらには、これまでのインタビューを改めて見直し、興味深い行動(“ZAWAZAWA”とEDP界隈で呼ばれている)を洗い出すことで、観察のポイントも明確にしていきました。時には、はるばる新潟までターゲットユーザーに会いに行きました。
実際に観察を行ったところ、
「どうしてこんな行動をしているのだろう?」
「インタビューで聞いていたことと実際の行動が違う」
というようなことに気づき、インタビューとともに観察がとても有効な手段であると実感しました。

最終プロダクト考案

観察を繰り返した結果、ある女性がお会計において非常に苦労されている様子が垣間見えてきました。この方は杖をついていて、片手で現金を取り出す必要がある、片手で購入した商品をマイバックに入れる必要がある、などさまざまな課題が複雑に積み重なっていると気づきました。

そして、それらの課題の中でも特に、電子決済に踏み切れない理由が「電子決済の支出のわかりにくさ」にある点に着目して、最終プロダクト原案の考案に至りました。

ユーザーからのフィードバックと最終プロダクト完成

このプロトタイプ、発案当初は金額の入力方法についてチーム内で意見が分かれました。

  • キーパッドでの手動での支払金額入力
  • カメラでレジ画面の金額認識
  • 支払金額を発声して音声認識
  • カード等の事前登録で、入力不要

しかし、この段階ではもう迷走しませんでした。ここまでの活動でデザイン思考に少しずつ慣れてきた私たちは、ユーザーテストによってより良い入力方法を判断しました。
ユーザーさんに尋ねたところ、キーパッドで数字を入力する、というのが良いという意見が複数見られました。数字を入力することで、お金を使っている実感が湧くという意見があったのです。
私たちインタビュワー(若者)とインタビュイー(高齢者)の認識が必ずしも同じではないということを、改めて感じました。

最後の最後までユーザーテストを繰り返しユーザーに寄り添い続ける、ということを強く意識し続けてようやく、この最終プロダクトが完成しました。

3. Self reflection & Message

石井 泰大(Ishii Yasuhiro)

東京工業大学 機械系 修士1年

[振り返り]

まずは、チームメンバー、さくらインターネットの社員の方々、インタビューにご協力いただいた方々、TAや先生方、他チームの学生さん、その他たくさんの方々のおかげでこのプロダクトの完成までこぎつけることができました。本当にありがとうございました。

デザイン思考を通して、ユーザーの潜在的ニーズを引き出し、理解し、当事者意識をもってプロダクトに反映させることの面白さを知った。と同時に、それぞれの過程で難しさを感じ、それに翻弄されて迷走してしまったこともあった。それでも、インタビューや観察を通して実際にユーザーの課題を目の当たりにして、時には課題がないように感じてメンバーと悩んで、それでも自身の頭で考えて、考えて、考えをとりあえずプロトタイプとして形にして、それをもとに考える、という過程は大切なプロセスだったと自信を持って言える。
そして、途中からは考えるだけではダメなんだと気づいた。ユーザーの課題やニーズって、複数が絡み合っているものだと思う。それはもしかしたら根本的には一つの問題に収束するのかもしれないし、そうではなく独立しているのかもしれない。どの課題を解決するかの選択において、正解は一つではないと思った。そして、だからこそ頭の中で考えるだけではダメで、インタビューやユーザーテストを通して、ユーザー自身から引き出すことが重要だと実感した。

ユーザーの声、ニーズをプロダクトに反映させる過程や手法を知りたくて参加したEDPだったが、そもそもユーザーの課題やニーズに出会うのが難しいというのは驚きであった。と同時に、本当の意味でユーザー目線になれて初めて、プロダクトに反映できる道が見えてくるのだろうとも思った。ユーザー目線って口で言うほど簡単じゃない!

デザイン思考以外にも学んだことはたくさんある。これらの学びも書いちゃうとさーすがに相当文章が長くなっちゃうので割愛して、詳細は自身の”心のノート”にメモっておこうと思う。

学びが多く充実した時間を過ごせた一方で、自身の行動を振り返ってみると、率直に言うと後悔、反省のほうが多い。
あの時もっとインタビューしておけば。あの時冷静に見つめなおしていれば。あの時視覚化などでもっとわかりやすく伝える工夫をしていれば。あの時もっとたくさんアイディア出していれば。あの時ほかの人のアイディアを発展することに時間をかけられれば。かけてくれたFBをもっとよく理解していれば。最終プロダクト作成にあと一週間早く取り組めていれば。

最終発表のスライドをEDPに参加していない人に添削してもらっていた時、「やっぱり会計の時にひと手間増えるのはどうなの?」「いくら金額忘れ防止とはいえロック機能は邪魔な時ない?」と言われて答えに困ってしまった。
特に、金額忘れ防止に関してはもっといい方法あったのでは、もう少しそこを詰められる余裕があれば、と今でも思う。
PdM的な役割は、楽しかった一方で、本当にこれでいいのかと製作中も悩むことは多かった。

もちろん本気で臨んだ結果だったので、タラレバを言っても仕方がないことは頭ではわかっている。
しかし、自分が何ももっていないことを痛感した。

EDP始まった当初から、すべてのことに積極的に関わることを決めていた。
最後の発表、ほかのチームメンバーが発表すると決まりかけていたのを、自分がしたいと手を挙げることができてよかった。最後の最後で、自分の中で決めたことを曲げずに済んでよかった。

結局どれだけ動いたかが重要だと学んだ。
考えるだけでは伝わらない、知識があるだけでは身につかない。
自分の頭を使って手を動かしたことのみが身に付くこと。(と先生がおっしゃっていたことが今になってようやく身にしみている笑)
力が欲しい。

とはいえ、楽しかった!面白かった!これほど楽しいと思えるグループ活動ってなかなかないよなあ!
けっこう反省ばかりになってしまったけど、それくらい本気で取り組んだ。EDPに参加して本当に良かったな。
こんなにもいろんな感情とともに最後まで全力で取り組めたのはやっぱり皆さんがいたおかげです。
本当にありがとう!!

[班員からのメッセージ]

楽しみながらしっかり意見を言う姿は、とても頼もしかったです。測ってないけどそのときは2m以上あったはず。フレディ・フリーマンかと思いました。

見習います!ありがとう!!(by 佐藤)

活動初日から、なんかずっと色々考えてる人だなって思ってたけど、チーム内での立ち回りとかプロダクトのこととか、本当に各方面に気を遣いながら考えて行動してくれていたことが、チームにとって本当にありがたかったし、私にはできないことだからすごいなって思ってました!頼りになるから、話し合いの時も何か活動する時も、石井くんがいると安心感があったよ。自分の専攻以外のデザイン面にも興味を持っていて、積極的に意見出してくれたのはとても助かりました!
石井くんがいつもチームを見守ってくれて、こうするのはどうかなってみんなが動きやすいように提案してくれていたからこそ、このチームがみんなで最後まで走り切ることができたのではと思います。
何事にも積極的に関わって、率先して行動してくれて本当にありがとう!!(byしほ)

TYという意味は「Thank you」だよ笑笑。石川君はほんとに優しいよ。いつもアイデアを思い出したら絶対石井君に相談したくて意見を聞きたい。同じ機械系だから、色々な話題は終わらないように感じる。そして、中国に興味深いのはめっちゃ嬉しい!最初に石井君に中国料理を勧めた時、好きかどうか分からなかったから、ちょっと心配だけど、結局何の料理に美味しいという言ったのは嬉しくて自慢するよ。後はぜひ中国に旅行いてくださいね!!(by Ho)

石井くんはオールマイティに様々な場面で活躍をしてくれてたなあと思います!メンバー全体をよく見ていて、全体を良い方向に引っ張ってくれる存在でした。
最初の方のとにかく考えて考えて…とやっていた時期から、どんどん手を動かそう!となっていったり、またこのままでいいのかと反省したり…デザイン思考についてとにかく考えて、深めていった仲間のように感じています。これからも共に力を求め続けましょう笑(byけいら)

豊 逸凡(Feng Yifan/Ho Itsuhan(Japanese))

東京工業大学 機械系 修士1年

[振り返り]

思わずにEDPがいきなり終わるという感じる。なんかせめて最後の話はどうせにしても翻訳アプリも頼らないで日本語で書こう!皆は僕に笑わないでくださいねwww。正直にこの六か月ぐらいの間一番進んだのは日本語能力だね。その前のEDAとか、ずっと英語チームに入ってたんだけど、最初に計良ちゃんと志保ちゃんと挨拶した時、なんとなく「やばい、日本語で大丈夫かな」という考え、来日から言語にめっちゃ困っていた。しかし、EDPでは一回二回でそんな感じだんだん消えた。聞き取れたりとか、喋られたりとか全然全然できなかったけど、確かに人間はまず生きてる、その上で言語を作るんでしょう。

ほんとに皆と同じチームに一緒に勉強したり、話したり、遊んだりをする良かったと思うね。初対面で「EDPの中期で皆の相談に参加して力を出そう」という話しても、結局最後までまあまあまあ、恥ずかしいね笑。それにしても、皆はめっちゃ優しいよ、いつも分からなかったところ誰も何回も簡単な言葉で説明してくれたのは、今思い出しても感動すぎて泣きそうなあ。

EDPで一番学んだことはデザイン思考だ。機械系の生徒だから、いつもリクエストに基づいて機能設計と開発を行うが、なぜこのリクエストがほしいなのかを考えることはほとんどなく、その上でのイノベーションは、どんな新しい技術を使うのか、どんな新しい技術を使うのかといった、実装のイノベーションがほとんどでした。EDPは、僕にまったく違う考え方を勉強した。デザイナーである以上、世の中の可能性は無限で、ユーザー自身にも明確でないニーズこそが真のイノベーションなのです。大胆に探索し、繰り返し掘り下げることがEDPの面白い点だと思う。

Anyway、とはいえ今までの日々皆にほんとにありがとうございました!これからもめっちゃいい友たちになるね!

[班員からのメッセージ]

エンジニアリング力でteam-10をいつだって引っ張ってくれる力がうらやましい!ハードウェア面、ソフトウェア面どちらにも造詣が深く、エンジニアリング、テクノロジーについてたくさん教わりました。そして、毎回作るプロトタイプがきちんと作りこまれていて凄い。大雑把な自分からすると到底真似できないと感じたと同時に、ものづくりに対する真摯な情熱が本当に眩しく、かっこよく感じました。
そして、技術面はもちろんのこと、バックグラウンドの違いを活かして、他国における先進的なキャッシュレス決済、高齢者のデジタルとの付き合い方を共有してくれたり、課題を的確に解決していてかつユニークなアイディアをいつも提案してくれたりと、ふぉんふぉんと話すことがいつも楽しみでした。
ふぉんふぉんへのメッセージはこの言葉で締めくくるしかありません。不愧是你!TYTYTY (by いしい)

純粋なホ君が素敵でした。ほんと優しすぎる。英語あんまり分からなくてごめんね。けれどもホ君と接して思ったのは、思ってた以上に言語なんて大した障壁ではないですね。

ホ君の無邪気さ、優しさは、言葉を介さずともしっかり通じてきて、その姿に自分は癒されました。ありがとう!(by佐藤)

ふぉんふぉんがいなかったら、小払日和は動いてなかった!!技術面のことが何もわからない私に、理解できるように丁寧に教えてくれて、一緒にプロダクトについて話ができたのが嬉しかったし、楽しかったよ!
活動初日からジョークを交えて、チームの緊張を解くように話してくれてたのは今でも覚えてるし、もう帰れるんだったら帰ってちゃんと休みなさいって言ってくれた優しさは、本当にありがたかったです。
このチームは早口な人たちが集まったから、日本語での話し合いが負担になった時も多くあったと思うけど、それでもふぉんふぉんがこの活動を楽しかったって思ってくれていたら嬉しいです。
研究で毎日忙しいながらも、不安なことが多くありながらも、最後まで作業し続けてくれて、本当にありがとう!!(byしほ)

team10のものづくり大臣は間違いなくふぉんくんです。段ボールプロトタイプのときから、実際に動くものをつくるときまで、ふぉんくんの凄さに肝を抜かれておりました。特に印象に残っているのが最初のほうのアイデア出しで「大体のものは作れるから大丈夫!なんとかする!」と言ってて、「えっ、ほんとに…?」と思っていたのですが、、本当でした笑
ふぉんくんの技術力に脱帽です!
そして、ふぉんくんの暖かくてユーモア溢れる人柄にとても感謝しています!!(byけいら)

佐藤 慧太郎(Sato Keitaro)

東京工業大学 融合理工学系 修士1年

[振り返り]

今回EDPで出会った方々、自分が取り組めるようにサポートしてくださった全ての人々に心より感謝しております。

素敵な時間でした。こんなにも生々しく、濃密な、力強い時間を過ごせるとは思いませんでした。一生残る宝物の一つです。

バイバイEDP!

[班員からのメッセージ]

外向、内向の両方で強みがあるタイプだなと常々感じていました!
外向的:普段の会話でteam-10の雰囲気を盛り上げてくれるムードメーカーの姿、前に立って聴衆にわかりやすく発表してくれるプレゼンターとしての姿、中間発表後にk先生に質問して議論を進めてくれた姿、みんなの意見を拾ってまとめてミーティングを収束してくれる司会としての姿
内向的:初回講義に参加できなかった自分をチームに合流しやすくしてくれる姿、みんなが見ていないようなところで様々な配慮をしてくれる姿、みんながPOV作成に難航している中すっとわかりやすいPOVを提案してくれる姿、独自のアイディアを出してくれる姿、Galaの発表の流れをわかりやすくまとめてくれる姿
もしかしたら、けいたろ自身にとっては意外に思う姿もあるかもしれません。EDP中は数回しか見られなかった姿もありますが、少なくとも私はとても感謝した一面でありすごいと思った一面です。
上で書いた以外にもたくさんの貢献をしてくれてありがとう!EDP界のエンゴロ・カンテかと思いました。(by いしい)

人の変化によく気づくけいたろうくんは、元気なさそうな人に声かけてくれたり、お菓子買ってくれたりしてたね。その優しさに救われました…
自分が思ったことをみんなに伝わるように、何が言いたいかって言うとって何度も言葉を言い換えて話をしてくれるように、話すことに対して工夫してたのが印象的で、その上あなたはこういうことが言いたいんだよねって人の話も理解しつつ、また自分の考えを広げることができるのがすごいなって思ってました!ふざけてる時は声大きいのに、真面目な時は声小さくなるのもったいないから、これからはやめてね!笑
自分には向いてないからとか、できないからって言いながらも、結局できちゃうけいたろうくんに何度も頼ってしまったけど、最終発表会で話す姿とか見て、やっぱり頼もしいなぁって思ったよ。
Zoomでも対面でも、場を明るくしてくれて楽しかったよ!本当にありがとう!!(byしほ)

正直にたくさんの場合には慧太郎君が言った冗談が分からなかったが、それが一番残念だと思うなあ。たくさんの本を読んで、その中に色々なpunchlineを作るのは慧太郎君に一番強い印象。たくさんの本を読まなければそういう考えの角度を見つけないでしょう。いつも優しいし、ニコニコし、めっちゃ空気を読める!!付近に住んでいるから、一緒にお酒を飲もう!(by Ho)

自分にない視点をたくさん持ってるひとだなあとずっと思っていて、議論を俯瞰して見て冷静な意見を投入してくれたり、違う視点からのアイデアを出してくれたり、ここぞと言う時にとても頼りにしていた存在でした。強気に意見をぶつけるタイプじゃないから、もっとたくさんこちらから意見聞いたらよかったなあと思ってたりもします。
そして、冷静に大事なタイミングがわかっているところにとても救われました。発表直前はめちゃくちゃに頼り切ってしまってごめん!本当にありがとう!発表もかっこよかったです!
とはいえ、ふざけすぎだと思います!(byけいら)

佐藤 志保(Sato Shiho)

昭和女子大学 デサインプロデュースコース 3年

[振り返り]

私にとってEDPは、今まで経験したことのないことだらけの毎日でした。

学んできたことも、過ごしてきた環境も異なる人たちとチームを組むのは初めてで、各々考えることが違って面白いなと思っていたのもつかの間、普段大学のグループワークで友達と話すような言い回しや言葉では、自分の意思が伝わらないということが発覚してからの話し合いは正直苦しいことが多かったです。

自分の当たり前が、チームメンバーにとっては当たり前ではないし、自分がこうすればいいと思ったことは、メンバーにとっては納得できるものではなかったしと、意見のすれ違いがわかっていくたびに、どうしていいかわからなくなっていました。ただそこで立ち止まらずに、何事も根気よく一緒に活動し続けてくれたメンバーには感謝しかないです。またこの経験から、誰もが自由に発言できる環境を作ることの重要さを理解することができました。

私がこの活動に参加した目的の1つは、モノを考えるだけで終わらずに実在させることでした。大学の授業では実現性を考えるものの、企画提案は想像だけで終わっていたので、自分たちの考えたものを現実に落とし込むことの実感を得てみたいと強く思っていました。

ですからプロダクトが完成して、チームで考えたものが、自分たちの手で操作できるものになった時は本当に嬉しかったですし、最終発表会などを通じてプロダクトに対する率直な評価をもらえたことにも、今まで大学で受けていた講評とは違う価値を感じました。これはEDPに参加したからこそ、経験できたことだと思っています。

EDPに参加することができて、本当に良かったです。ここで経験したことを今後に活かし、自分自身より成長していけたらいいなと思います。

たくさんの方に協力していただいて、支えていただいて、最後まで活動することができました。本当にありがとうございました。

[班員からのメッセージ]

ミーティングが自然と活発になるような明るさ、ミーティングの内容を文章にして可視化しまとめる力、動画監督、その他いろいろ多方面で活躍している印象でした!
そんなたくさん良さがある中で個人的に一番ありがたかったのは、ミーティング中にもみんなが話しやすいように共感したり、それでいてしっかりと自分の意見を主張してくれた点です。チームがミーティングやその他チームビルディング面において問題とならなかったのは、広い視野で周囲を見渡しながらメンバーを尊重してくれたおかげだと思います。
自分とは真反対な性格や特質がゆえに、いろいろと学ばせてもらいました!
たくさん積極的に動いてくれてありがとう! (by いしい)

よく分からないふざけ方をたくさんしてしまってごめんなさい。

そんなおふざけも、自分と異なる意見も、否定せずに議論を進めてくれてありがとうございました。ほんと邪魔しすぎてごめんなさい。

けれどもおかげさまで楽しく活動する事ができました!

本当にありがとう。(by 佐藤)

初めてお会いした時、志保ちゃんの笑顔がとても癒し系だなぁと思った。 一緒に過ごすうちに、「この人は誰にでも近づきやすい人なんだ!」ということが分かってきた。 自分がめっちゃ忙しかったんだけど、チームのためにとても尽力してくれました。いつも僕が理解できる言葉で皆の話を説明してくれたのはほんとに助けてくれてありがとう!!また、服のセンスもいい!!(by Ho)

この班にしっかりものなしほちゃんがいて本当によかったなーと何回も思ってました笑
考え込んだり、がーっと進んだりしてしまいがちな時に、しほちゃんが一度立ち止まってくれたり、進め方をまとめてくれたりしてたなあと思います。
最後の方は、発表に向けたデザインに一緒に取り組めてとても楽しかったです!本当にプロダクトロゴも動画も最高でした。しほちゃんがそれらで先陣切ってくれたおかげでその他も本当にやりやすかったです!!
EDPも終わったことだし、ゆっくりしてくれてることを祈る…(byけいら)

計良 奈純(Keira Nasumi)

武蔵野美術大学 視覚伝達デザイン学科 3年

[振り返り]

EDPに参加してよかったー!!
デザイナーとして学んだことも、思い出も、これ以上ないってくらい素敵なものになりました。

一緒に半年間走り切ったチームのみんな、メンターの工藤さんを始め、見守りつつも時に的確なアドバイスをくださったさくらインターネットの皆様、EDPの先生方、そしてたくさんの刺激(時に悔しさ笑)を与えてくれたEDPのみなさんに感謝でいっぱいです。

私は、もともとUXデザインに興味があったのですが、さまざまな「手法」に納得感が得られず、本当にユーザーの体験を考えるってどういうことだろう?ということを知りたくてEDPに参加しました。
結果、めちゃくちゃ難しかった…インタビュー中に聞いた、私の中にずっと残っている言葉があります。
「この辛さは、当事者にならないとわからないものだよ」
というものです。
共感というものの難しさを痛感した反面、ここを乗り越えないといけないんだと感じました。
今回の制作では、綺麗に飛び越えることはできなかったかもしれませんが、よじ登ってなんとか越えることはできたんじゃないかと思います。そして、難しいかどうかもわからなかった参加前よりずっと前進したのだと思います。今は、もっと学びたいこと、上手くなりたいことがたくさんです!

そして、もう一つの自分の大きな変化だと思っていることが、チーム活動が大好きになりました。正直言って、EDPに参加する前はグループワークよりも個人ワークの方がどちらかと言えば好きでした笑
でも、今回違うところに専門性のあるメンバーが集まって、もちろん大変だった部分もたくさんあったと思うけれど、自分では思いもよらなかった視点が知れたり、それぞれの専門でタスクをカバーし合ったり、誰かの頑張りが自分モチベーションになったり、チーム活動の楽しさをたくさん知ることができたと思います。これから卒制で個人ワークになると思うと少し寂しいくらいです。

総じてとても楽しく、これからもっともっと頑張りたいと思えるような貴重な機会でした。EDPへの参加を考えている美大生の方、とてもおすすめですよ!!
本当に半年間ありがとうございました!

[班員からのメッセージ]

デザインに、何かを生み出すことに、ここまで向き合う人に出会えたのは、自身のエンジニアリング人生にとって大きな財産となりました。デザインへの先入観が取っ払われて、デザインの価値を知ることができました。ここでいうデザインとは、視覚的なものだけではなく、デザイン思考、ユーザーリサーチ、ユーザー体験なども含めてです。
たくさん一緒に活動する中で感じたことは、本当にいい意味でバランスがいい。対話力があるし、共感できるし、うまく聞き出すことができるし、分析力もすごい。そのうえで、抜群に美しいデザインセンス!
インタビュー、POV作成、アイディアなどいろんな場面でたくさん行動して考えてくれて提案してくれてありがとう! (by いしい)

けいらさんの素敵なところ

・抜群のユーモアセンス

・内なる強い意志

・優しい、人の気持ちがわかる

・自分の気持ちも大切にする などなどたくさん

けいらさんの悪いところ

・絶妙な嫌がらせ

・絶妙な嫌がらせ

・絶妙な嫌がらせ などなどたくさん

楽しかったです。ありがとう!(by 佐藤)

頭の回転も速いし、すぐに行動できるけらちゃんのおかげで、プロダクトが完成したのではと思うほどです。たくさん動いてくれて本当にありがとう!特におばあに何度もインタビューしてくれて、そして新潟まで飛んで行って観察してきてくれて、本当に助かったよ。
個人的には、一緒にロゴとかキーカラー考えた時間が特に楽しかったな!制作物はけらちゃんの美的センスがあったからこそ、形にできたものたちばかりだったよ。他の人から褒めてもらえるのも、もちろん嬉しかったんだけど、けらちゃんからこれいいじゃんって褒めてもらえると、自信が出るくらい特に嬉しかったです。笑
けらちゃんと話し合ったり、作業してる時はどこか安心感があったんだよね。だから活動を振り返ってみて、同じチームにけらちゃんがいて、一緒に活動できてよかったなって本当に思います!たくさん助けてくれてありがとう!!(byしほ)

さすが美大生!さすがうちの計良ちゃん!研究の方向性は皆たちそれぞれと言われるが、何度見ても「ああ、この人のデザインは美しいな」と思うね。 計良ちゃんはいつも論理的によく考えて思慮も深くて、慧太郎君と違って笑い声がとても心地よい笑。ウサギのように活発で、挨拶するときはいつも僕の動きを真似してくれた計良ちゃんはめっちゃ可愛い!!(bu Ho)

4. Materials

・Poster

・Slide

・PV

・チーム写真

--

--