2022年度EDP「tanaway」フルハウス

tanaway

~ 新たな『棚』の空間利用 ~

※棚・・・果樹園特有の背丈の高さに張られた格子状の構造物

— — — 目次 — — —

  1. Product Pitch
  2. Background
  3. Overview
  4. Product Test
  5. Design Process
  6. Comments Form Team Members
  7. Poster
  8. Product Movie

こんにちは!Team5のフルハウスです!

私たちは果樹園の『棚』を滑走する運搬ロボットを製作しました!
まずは、動画をご覧ください。

1. Product Pitch

このプロダクトは、背の低い『棚』によって車両の使用が制限された
空間内
でも効率よく運搬することを可能にした運搬用ロボットです。

とりわけ現段階では ”枝” の収集・運搬に注目して作られています。

既存の運搬方法とは違って,ボタン一つで農園の外まで運搬し、
元の位置に戻ってくる機能が備わっています。”

では、なぜ私たちがこのプロダクトを作るに至ったのか、
その背景をご説明します。

2. Background

まず、私たちが丸山製作所さんとともに追ったテーマは以下でございます。

“ 魅力ある新しい農業に取り組む営農者を
支援するプロダクトをデザインせよ ”

この『魅力ある新しい農業』というフレーズは既存の農業が
あまり魅力的には映っていないという考え方を出発点とするものですが、
その“魅力”を何と定義すべきであるのか非常に頭を悩ませました。

従来の農業の課題感として “3K” 、「きつい・汚い・危険」の3点が
あります。
しかし、“3K” が解消されるだけで“魅力”に直結するのでしょうか?

私たちは、“否”と考えました。
では、“魅力”には何が足りていないのか。

これを調べるべく、農業に関わろうとは考えていない一般の方を対象に
農業のイメージや魅力についてのヒアリングを行いました。

当初私たちは、気候や病気によって毎年収益が安定しない点が
農業の魅力を損ねている要因だと考えていました。
しかし、ヒアリングの結果収益の安定性よりも、収益の拡大可能性
に難点を示す人が多くいました。

つまり、努力量に合わせて地位の向上や収入の増加が見込めるイメージが
薄いことが、“魅力”を損ねている原因ではないかということです。

そこで、農作物の収益性を飛躍的に高める要素として“ブランド”に
着目し、ブランド作物を栽培している方を中心に支援するという方針が
決まりました。

“ブランド”といえば果物市場のイメージが強いですが、
現状ブランドの果樹は昔から同じ品種であるため、外部環境から
身を守るための進化を行っておらず、新たな病原菌や気候変動に
弱い作物となってしまっています。

そのため栽培が難しくなり、栽培農家の数が減少しているという課題も
生じていました。

以上の背景から私たちは果樹農園をターゲットとして、ニーズの調査を
行っていきました。

3. Overview

新しく農業を始めた方を中心に見てきましたが、私たちの目に留まったのは、新規就農5年目でありながら3.6ヘクタールもの大規模な耕地面積をもっている梨園を経営されている方です。

梨園の年間スケジュールは以下のようになっています。

中でも、『剪定』という不要な枝葉を切り落とすことで果実の実りを
良くする作業は、冬場の寒い時期に約4カ月もかけて行われる重労働に
なります。これに付随して行わなければならないものが剪定枝の処理作業
になります。

剪定後に地面に散らばった枝が感染症を持っていると、周囲の木が病気にかかってしまいます。そのため、梨園の外に運び出す必要がありました。

枝処理の作業工程は上記の3段階となっていて、
作業量の推定を行うと1ヘクタールの農地では、
枝の総量:約 3 トン
作業時間:約 80 時間
にも及びます。

こちらを手作業で行っていたターゲットユーザーの方は、
腰に非常に大きな負担を強いることとなっていました。

この作業で私たちが疑問に感じたのは、
“なぜ枝を地面に散らばらせてしまうのだろう”
という点です。

枝を切る際に手で枝をつかんでいるにもかかわらず、その枝を処理場へ運ぶ運搬車に載せることができないのはなぜなのだろう。

この疑問を直接農家さんに伺ったところ、
「トラックを園内に入れることができないから」
という回答が返ってきました。

詳細を聞いたところ『棚』の存在により高さが約170cmに制限され、
運搬車が中に入れられないとのことでした。

そこで、剪定直後に枝をどうにか直接運搬車まで運ぶことができれば、
煩わしい枝の処理作業が一気に解決できるのでは?

今まで高さ制限を生み出してしまっていた『棚』を逆に利用することはできないだろうか?

これらの発想をもとに生まれたのが、『 tanaway 』です!

4. Product Test

この製品の特長は、以下の3点です!

棚上作業の姿勢で運ぶものを入れられる!
ボタン一つで作業地点と農園外を行き来する!
既存の棚を利用して簡単に設置できる!

tanawayの導入により、運搬作業がラクラクに!

実際にこちらの製品をご覧になった農家さんからは高評価!

一方で、実際に使用してもらうには、まだまだ残課題もありそうです…

以上を踏まえて、今後は以下のことを検討すべきと考えています!

続いて、デザインプロセスに移ります!

5.Design Process

私たちは、出身国、好きな食べ物、趣味など何をとっても3:2に分かれて
しまい、一貫性のないチームでした。

そこから、生まれたのがフルハウスというチーム名!
物事を逆転の発想で良いものに見せる。
今思えば、この考え方が “高さ制限を生じさせる『棚』の活用” という発想に
つながったのかもしれません。

私たちのチームの良さは以下の3点!

逆に難しかったところは以下の3点です…

それでも、なんとか約半年におよぶ活動を乗り切り、
この人だ!と思えるターゲットを見つけることができました!

その後は、ソリューションの方向性を決めるために
段ボールプロトタイプを用いて仮説検証を行い、

方向性が定まったため、実際のプロトタイプを製作しましたが、
以下の動画以外にもハプニングは続出…

それでも、一人一人が投げ出さずにこだわりを持って細かな調整作業を
行っていったことで、最後は実地にて気持ち良く滑走する姿を見ることができました!

6. Comments Form Team Members

毛利友揮 Yuki Mori
東京工業大学 修士1年

振り返り
私は部活の先輩がこの授業に楽しそうに取り組んでいるのを見て、面白そうと感じ履修することを決めました。
私の出身高校は一年間かけて文化祭の準備を行うような学校なのですが、楽しみつつも苦しい製作期間をみんなで乗り越えた後の達成感というものを、私はとても気に入っていました。大学に入ってから、なかなか熱量高くチームで製作物に取り組むような場がなかったため、この授業で再び同じような経験ができるかもしれないとワクワクして参加しました。
参加してみて実際、地獄を見ましたね。笑
今まで私は機械系の友人と時間をともにすることが多かったのですが、今回のチームでは機械系は自分ひとり。バックグラウンドの異なるメンバーの集まりであるため、それぞれが全く違う観点を持っており、なかなか意見がまとまりませんでした。そのためにMTG時間が足らず、スケジュールを何回も何回も組みなおすはめになっていました。
また、意見がまとまらなかった理由の一つに各々のこだわりの強さがあります。この授業に興味を持って参加しているメンバーが多いだけあって、全員が納得できるまで意見をぶつけ合いました。「それって魅力ある農業になっている?」「本当にそれが一番の課題なの?」「汎用性は?」「実現性は?」「タンジブル?」とお互いに言い聞かせたり、教員や丸山製作所の方全員が納得感のあるプロダクトを追い求めて奔走していました。
結果、プロダクトが決まったのは最終発表2週間前。
しかも、全チームの中で一番メカメカしいプロダクトで、製作難易度は激高!
「自動で物理的に動くもの」×「重量物を扱うもの」を作成する大変さは他のチームメンバーよりも敏感に感じ取れていたため、アイデアが決まった瞬間、冷や汗をかいていました。
「動きませんでした」じゃ、もったいないと、そこからの稼働量はこれまでにも増して凄まじいものでした。メンバーの一人が、「アメリカの会社なんだけど、インドに支社を持ったことで、24時間業務が回るようにしているんだって。朝起きたら、昨日の仕事が前に進んでいるってうれしくない?」となんともブラックになる予感しかしない発言をしたことで、チーム内で「今日は先に休憩とるね!〇時間後、交代しよう!」という会話が日常茶飯事に…
(これを使いだした元凶は自分かもしれませんが…)
そんな2週間を乗り越えて、最後に実地での試験走行に成功したときは非常に感動しました。当日の運転に備えて睡眠をとった結果、深い眠りに入ってしまい、大遅刻をしてしまったことは深く反省しています。すみませんでした。
発表が苦手なチームでしたけど、最終発表も事なきを得て、無事終了することができました。
「チームで熱量高く取り組んで、自分たちのアイデアを形にする」という私のやりたかった経験ができて、本当に楽しかったです!

他のメンバーからのメッセージ
チームを牽引してくれたリーダー。本当に感謝です!論理的で理解力が高くて、こちらが感覚的で抽象的な発言をしても、そちら側でずばりな言葉を補填して具体化してしまうところがすごいなと思います。最後のプロトタイプ製作は怒涛すぎて…いやあ…よく頑張った、とにかくよく頑張ったと思います。一緒にバチバチに理詰めしながら機構を考えて作る時間、結構楽しかったです(笑)。毛利の技術力・忍耐力に何度助けられたことだろう。ありがとう!(木内)

毛利さんはリーダーとして、責任感が大きく、全員をうまくまとめました。またチームメンバーをしっかりフォローし、スケジュールを最適に調整していた。私たちのチームは挫折が多いが、毛利さんは諦めず、私達を引っ張って最後まで率いてくれました。最終プロトタイプについて、毛利さんが発案し、私たちに方向を示してくれました。最後の二週間、自分の休憩時間を削って、「体崩れてしまうじゃん」と周りが心配するほど毎晩毎晩工房で作業していた姿でした。毛利さんのおかげで、今TANAWAYの作品を締め切り前に仕上げることができました。一緒に活動して、毛利さんと一緒のチームで本当にたくさん良い思い出ができました。四ヶ月ありがとうございました!(馬)

振り返ってみると、毛利さんは最初の授業から素晴らしいリーダーシップを発揮してくれました。リーダーとして、私たちのグループの中心的存在でした。毛利さんはチームのために常に素晴らしいアイデアをもっていて、統率力があり、チームを引っ張っていました。会社と学校の往復で忙しいにもかかわらず、可能な限りの時間をEDPに捧げてくれた毛利さんは、とても見習うべき、尊敬すべき人だと思います。(王)

毛利さんは、初回の授業でお話しした時から熱量がすごくて、この人とならワクワクするものを一緒に作れるのではないかと思ってました!またリーダーシップの持ち主でみんなのスケジュールを確認してチームを引っ張ってくれていました。でも、スケジュールを詰め込みすぎてて、ちょっと心配してしまうようなことも、、、最終プロトタイプを思いつくまで、めちゃくちゃ時間がかかりましたが、毛利さん発案のtanawayは農業に新しい風をもたらす最高のプロダクトになったのではないかと思います!一緒に活動して、毛利さんからはたくさん勉強させて頂きました!4ヶ月間ありがとうございました!(角)

木内晶基 Masaki Kinouchi
東京工業大学 修士1年

振り返り
農業という複雑で広大なフィールドに、デザイン思考の方法論が重なって、企業側の提示するテーマが重なって、なんとかアイディアを5分にまとめて発表して、それを尖った言葉でボロクソに批判される。そんなサイクルが2週間に一度のペースで4ヶ月続くわけですから気を病まないわけがなく、相当苦しい4ヶ月間でした。研究も就活も犠牲にして自分何してるんだろうと落ち込んでしまっていた時期もありました。
ただ、そんな状況の中でも実際に農園に赴くと、太陽や土や梨の木は余裕の表情を浮かべていて、そんな姿から元気をもらうわけです。農家の方々もみなさん素敵で、農業以外の面白いお話を伺う機会も多くありました。そうした時間に、僕の場合は、本当に心が救われる感覚を覚えていました。だからこそ、現場を見て、肉声を聞いて、目の前で顕在化される課題に対して、せめてもの恩返しの気持ちで真摯に向き合いたいと思い始めるのでした。そういった気持ちで作業していると、自然とたくさん知識も蓄えられ、デザイン工房で受けるコメントに対してもお前に何が分かんねん(失礼)の気持ちが湧いてきて、自分たちのアウトプットの拙さを自覚しながらも、他の人の意見に過度に靡く必要はないと感じるようになりました。途中から、EDPは仲介者に過ぎず、自分と自然、自分と農業、自分と農家さん、自分と梨の木の関係の中で、この人たちのために良い製品を作りたいと考えるようになりました。授業だから製品を考えるのではなく、この農家さんのために、農業への恩返しのために、自分たちと農家さんが良いと感じるものを作りたかったのです。
最終的なプロトタイプについて、あれだけ質の高いものを作れたのはそういった理由があったからだと思います。絶対に農園で自走している製品を農家さんに見てもらいたかったし、それが自分たちなりのけじめの付け方だと感じていました。この数ヶ月間、何度も心が折れそうになった(数回折れた音がした)けれど、最後のユーザーテストで製品を走らせたときに、ここまで頑張ってきて良かったと感じました。何度も何度もボルトを締めて厚くなった指先の皮の感覚を確かめながら、今は達成感に浸っています。

他のメンバーからのメッセージ
4カ月間お疲れ様!うちのチームに木内がいてくれて本当に助かりました!私のミスを何度カバーしてくれたことか… 初めの方の授業でやたらと言葉とかイラストにこだわっているのを見て、こいつ本当に東工大生か?とも思ったのを今でも覚えています。しかし、正真正銘東工大生でした。電子工作なんてまったくやったことないと言いながらも、tanawayのセンサー部分を一人で作ってしまう力、御見それしました。最後まで、力を尽くして一緒に頑張ってくれてありがとう!!確かに、終盤は延々とボルトナットの調整作業だったね…お疲れさま!(毛利)

木内さんは私達の技術担当である。イラストの書きやプロトタイプの設計と実現など、すべてがうまくできる人です。いつもそう思っていましたが、「木内ってドラえもん?」。木内さんは私達が思っていた案や機能を存分に具現化できました。木内さんは優しい方であり、チームメンバーのことを最優先に尊重しました。最終プロトタイプについて、木内さんは一から電子回路等、自分の専門外の知識を学んでいました。急速な学習スピードで、かつ高質な応用能力が示され、本当に尊敬します!!木内さんがいないと、tanawayの成功は決して実現できません!四ヶ月間、ありがとうございました!!(馬)

いつもチームメンバーの潜在能力に気づき、メンバーの成長を促すことに日頃から積極的にコミットしたのは木内さんだと思います。チームの現状を俯瞰するとともに、命令ではなく、相手のコンセンサスを得て納得を促しながら話を進めるところはとても尊敬しています。また、中間発表がNO GOをいただき、落ち込んでいるときやチームメンバーが戸惑っていたときに元気づける言葉をかけ、本来の力を取り戻させることも、心から感謝しております。ありがとうございました。(王)

木内さんは何でもできる方で、東工大生らしい論理的な考えはもちろん、美大生のようなビジュアル化もできて尊敬しています!1月の前半に士気が下がっていた時にはチームを引っ張ってくださってありがとうございました。プロダクトの方向性が決まって制作が始まった後も、電子工作の経験が無いにも関わらず、持ち前のリサーチ力で回路を組み立ててしまえるのは本当にすごいなって思いました!自分も木内さんみたいに何でもできるようになりたいです!!!4ヶ月間ありがとうございました!(角)

馬 洋一 Yoichi Ma
東京工業大学修士1年

振り返り
EDPで、私はエンジニアリングデザインというものの認識を一新した。
まず今回のテーマについて、農業×魅力を定義し、方向を決めることに悩んだり、仮説を立てて試したり、多くの時間をつかいました。以前の行動で、広い範囲から一つ明確な方向を絞ることが一度もなく、今回の体験で大変勉強になった。次に、情報の収集について、インタビューや農園訪問を多く実施した。多方面から情報やざわざわするポイントを聞き出すことや、体感したうえでしか得られない視点などの重要性を深く思った。最後のプロトタイプと説明資料の作成について、チームメンバーとの交流が不可欠で、個々の潜在能力を引き出すチームワークを促進することが成功に導くキーである。
四か月間、私達は決して順調ではなかった。最初の方向性や情報量一つも持たない私達から、いっぱい努力して、農業への支援について基本の認識を身に着けた。また、挫折に遭遇し、認識をすべて壊して一から再構築し、最後の成果を手に入れることができた。体力と精神両方に対しても大きなチャレンジでした。特に中間発表に「No go」という評価が出た時、チームの士気が一気に下がったことがあった。方向を失い、また迷子になったような感じだった。ここで、毛利さん、木内さん、角さん三人に感謝したいと思っている。彼らは素早く気持ちを切り替え、私達を引っ張ってくれた。
私達のチームは多少静かだが、暖かく、入ると自然にニコニコになれる雰囲気であった。私は私的な事情で、チームワークに出なかった期間もあったが、チームメンバーがしっかりフォローし、私を理解してくれた。今までで、もっとも居心地が良いチームだと考えられる。
最終のプロトタイプについて、私は非常に自慢している。そして他のチームメンバーに感謝したい。素晴らしい作品の制作に参加させていただき、広い世界を見せて下さってありがとうございました。
四ヶ月間、本当に満足で、楽しかったです。ありがとうございました。

他のメンバーからのメッセージ
馬さんもお疲れ様!馬さんの第一印象は、「地頭良すぎ!」です。議論中も鋭いところを指摘してくれるし、アイデアも尖っていて面白い!また、序盤は家のこともあってなかなかチーム活動に参加できないことが多くなってしまったけど、キャッチアップ力が恐ろしかったです。出席していないはずの会議に出席していたかのようなインプット量で毎度望んでくれたのは非常に助かりました!最終プロダクトでも居残り大好き組に混じって、残ってくれたのはとても嬉しかったです!4か月間お疲れ様!(毛利)

アイデアが煮詰まっているときに、風穴を開けるような意見を出してくれて感謝しています。落ち込むようなフィードバックをもらったときでも、馬さんはチームの士気が下がらないように楽観的に外からの意見を捉えていて、そういう姿勢に救われました。あと力持ち。アルミフレームのスペシャリストだね。ありがとう!(木内)

馬さんは物事を概念化するのが得意な人だと思います。個人やチームとしてのビジョンを明確に示し、私に伝えることができると思います。馬さんから、リモートになると、相手に負担をかけずにことが進められるか、相手との間にちゃんと納得感を作れるかがどれ程大事であるかを学びました。お疲れ様でした。(王)

馬さんは課題やアイデアを独自の発想で提案してくれて、停滞してしまった議論に新しい流れを作るスペシャリストだと思います!剪定の課題で行き詰まった時に、剪定後の枝の処理の課題に目を向けてくださったのは馬さんでしたね。また、プロトタイプ作成時や検証作業時は大変な作業を率先してやってくださって本当に感謝してます。最後スライド制作も一緒にやってくださってありがとうございました!カッコ良くてわかりやすいデザインになりましたね!4ヶ月間ありがとうございました!(角)

王 晋 Jin Wang
東京工業大学修士1年

振り返り
EDPを通して、以下のようなことを学びました。
1. インタビューとユーザーテストの重要性。特にユーザーテストでは、プロトタイプが実際に使用するターゲットユーザーによって使いやすさを確認することができます。これは、プロダクトの質の向上、ターゲットユーザーのニーズの把握、フィードバックの受け取りなどに寄与することができます。ゆえに、ユーザーテストはプロダクトの開発過程において重要なステップとなります。
2. 農園において現地調査は非常に重要なステップです。具体的に、現地調査は農園の見通し、課題の把握、改善策の確立などに寄与することができます。また、ターゲットユーザーの潜在的なニーズを確認することができます。
3. ものづくりは非常に重要なことであり、楽しいことである。プロトタイピングは、自分達のアイデアを形にすることができることから、楽しさだけでなく、自分の手で物を作り上げることで、創造力や技術力を養うことができると思います。

他のメンバーからのメッセージ
王さん、お疲れ様!まずは、体調を崩してしまうくらい無茶をさせてしまってごめんなさい!寒空の下、tanawayの走行実験場を率先して作ってくれてありがとう!!おかげさまで現地実装の前に学内で走行実験ができたので、実地でも成功させることができました!
また、議論の場では積極的に発言してくれるのがとても嬉しかったし、いろんなアイデアを出してくれるのは助かりました!それなのに、方向性を上手く伝えられていなかったり、細部のニュアンスを共有できていなかったために王さんの力を生かしきれなかったのは、私たちの反省点です。また、一緒に活動する機会があれば、もっとコミュニケーションを大切にしていくね!4か月間お疲れ様!(毛利)

ついつい議論が熱くなると日本人学生が速い日本語で喋ってしまうことがあったけれど、そういったときでも自分の意見をきちんと伝えたり、分からないことは聞き返したり、議論に貢献してくれて感謝しています。冷静で朗らかな性格の中にも熱い意志があって、刺激になりました。ありがとう!(木内)

王さんは、いつもチームのために役に立ちたい、追いつきたいという思いがつよかったと感じました。王さんはチームワークを就活、研究と一緒に兼ねて、体調不良を数回おこしてしまいまして、チームメンバーとしてとても申し訳ないと思っています。体調に本当に気を付けてください。ありがとうございました。(馬)

王さんは6月に日本に来たとは思えないほど日本語がお上手で、わからないことはわからないままにしないで、すぐに質問して解決する姿勢は素晴らしいと思います。また、人の良い所を見つけてくれるスペシャリストだと思いました!アイデアとか作業に関して良い所どんどん褒めてくれるので、和やかに作業が進められたのでは無いかと思います。王さんも予定を詰め込みすぎるタイプな人な気がするので、体調には気をつけてほしいと思っています。4ヶ月間ありがとうございました!(角)

角 昌実 Masami Tsuno
多摩美術大学 3年

振り返り
農業という普段関わりの無い分野の課題だったので、まず農業について知るところから始めなければならないのが、大変でした。また、インタビューでは農家さんは辛いことも耐えていけるタフな精神の持ち主の方が多かったので課題を聞き出すのが難しかったです。最終的なプロダクトであるtanawayはインタビューや畑訪問をたくさんこなしてきたからこそ、生み出せたプロダクトなのではないかと思います。
制作段階では東工大生のプロダクトを設計していくプロセスを一緒に経験できたのは美大だけでは経験できないEDPならではの経験だったのではないかと思います。強度や長さ、角度を論理的に決めて、実験して、失敗したら、対処するという一連の開発の流れを自分も体験できたことは大変勉強になりました。
ラスト二週間は睡眠時間を削って制作をしていたので大変でしたが、tanawayが畑で実際に動いた時の感動は忘れられません。今は達成感で胸がいっぱいです。
今後の自分の制作にもEDPでの経験を活かしていきたいです。

他のメンバーからのメッセージ
角ちゃんも4か月間お疲れ様でした!誰よりも稼働量が多かったんじゃない??私は熱量に浮き沈みがあったけど、角ちゃんはいつも熱量高く取り組んでくれて非常に助かりました!一人で長野のおばあちゃんちに何回もインタビューしてきてくれたり、みんなが「もうユーザーインタビューいやだー!」ってなっているときに、率先して手を挙げてインタビューに参加してくれてたのがとても印象的でした!
最終プロダクトを決めるときは、自分の取り組みたい課題とチームの向かう先が食い違ってしまって、もやもやさせてしまったところがあると思うけど、最後は同じ方向を向いて一緒に頑張ってくれたこと、私のわがままに付き合ってくれたこと、本当に感謝しています。
来年はTAとして、その熱量を受講生に伝えて行ってください!来年のEDPも期待しています!(毛利)

角さんの穏やかな性格とそれでいて思い切りのいい性格にすごく助けられました。議論をしていてピリピリするときや、同じような話を繰り返して前に進めないようなときもあったけれど、角さんは決して感情的にならず、「〜しますか」と次の指針となるような発言をしてくれて、話し合いを円滑にしてくれました。最後のポスターと動画に関しても時間がない中で本当にかっこいいものを作ってくれました。ありがとう、4ヶ月間お疲れさま!(木内)

角さんはいつもニコニコで、非常に優しくチームメンバーを包容していました。角さんはいつもシャインマスカットなどのおいしいものを持ってきてくれて、退屈な作業やミーティングを楽しく過ごさせてくれました。作業について一切文句などがなく、まじめに対応し、色んな農園に訪ねて、農家さん達と良好な関係を築き上げました。最後のプロトタイプについて、角さんは力作業から、ポスターの設計までほぼ全般の作業に協力していました。tanawayの仕上げは角さんの貢献がなければ、何も成功できません!四ヶ月間、本当にありがとうございました。(馬)

角さんは、チームを支える「サーバントリーダー」の存在だと思います。サーバントリーダーがいたからこそ、メンバーが自由に発言しやすくなり、コミュニケーションが円滑になりました。その結果、進むべき計画や行うべきタスクがメンバー全員に共有され、メンバーはリーダーから指示されて行動するのではなく、自分の課題として主体的な取り組みを行っていました。メンバーを前向きに動かせ、チーム全体の組織力を向上させ、目標を達成できるようになったのがサーバントリーダーである角さんのお陰だと思います。(王)

7. Poster

8. Product Movie

以上。最後までお読みいただきありがとうございました!
今後もEDPの活動に注目していただければ幸いです!

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