2023年度EDP「遺壁」Team2-P1ラ寿

~声で想い、残しませんか?~

こんにちは、team2P1ラ寿(ぴらす)です!私たちはさくらインターネットさんの「新しい終活体験をデザインせよ」というテーマのもと、プロダクトの開発に取り組みました。*「遺壁」は「いへき」と呼びます。

Contents

  1. 思い出の品を介して家族に想いを残すプロダクト、「遺壁」
  2. Road to 「遺壁」~プロダクト誕生までの道のり~
  3. メンバーの振り返りと他メンバーへのメッセージ
  4. プロダクト紹介ポスター
  5. 終わりに

1.思い出の品を介して家族に想いを残すプロダクト、「遺壁」

通常、終活というと遺産や葬儀をどうして欲しいか等をエンディングノートに書いてみたり、断捨離をして自分の持ち物を整理したりといったことを想像されるかと思いますが、私たちは終活を「人生の終わりに向けた活動」と捉えました。提案するのは生前、家族に何か想いやメッセージを伝えておきたいときに焦点を当てたものになっています。

まずは、こちらのムービーをご覧ください。

「遺壁」は、「家族へ伝えたい想いを物を介して伝えるプロダクト」となっています。家族との思い出の品とそれについて語った音声を壁に残しておくことで、この壁全体が家族へのメッセージとなり、家族と共に過ごしたかけがえのない時間の結晶となります。「遺壁」を使うことで、家族へのメッセージを気軽に残すことができます。

さて、みなさんは、家族にどんなことを伝えたいですか?

80代の女性の方にインタビューしました。この方は家族に感謝の気持ちを伝えたいと話します。夫を早くに亡くしたため、息子2人を女手一つで育て上げたそうです。そんな息子たちが立派に育ってくれたことに感謝の気持ちを伝えて、もし自分が亡くなっても安心して前を向けるようになってほしいと話します。

しかし、直接話したり、ビデオレターを残すのはなかなかに照れ臭い!!とはいえ、急に身体が動かなくなったり、人生の終わりを迎えるようなことがあるかもしれません。どうやったらこのジレンマを解決できるだろうか…

そこで、ダイレクトに家族に向けたメッセージでなければ、自分の言葉を残せるのではないか!?と考えました。

そして、物の思い出、特に家族との思い出の品について語ることなら気軽にできるはず!このようにして生まれたプロダクトがこの「遺壁」です!!

「遺壁」は家族と共有した大切な瞬間を振り返り、メッセージとして残したり、想いを伝えるためのステップにすることができます。

使い方は、以下の通りです。

  1. まず、家族との思い出がつまったものを選びます。
  2. 付属のQRコードを読み取って思い出を語り、録音します。
  3. あとは、壁にものとQRコードを貼っていきます。これらを通して思い出を積み重ねていきます。

亡くなった後は、家族が思い出の品を選び、QRコードを読み取ることで、遺影からメッセージを聞くことができます。そのため、まるで遺影が語り掛けているような体験をすることができます。

特に推したいポイントは3つあります!

  1. 壁が磁石になっているので、どこでも好きなところに貼れる!
  2. 飾った壁がそのままインテリアとしても使える!
  3. 家族との大切な思い出と家族へのメッセージが詰まったものが積み重なり、いわば自分史のようなものになる!

実際に当事者側と家族側のユーザーに「遺壁」についてお声を頂きました。当事者側は「感謝の気持ちとして思い出を残してみたい」という反面、「プロダクトをもう少しコンパクトにしてほしい」「生きている間にプロダクトを使っているところを家族見られるのは恥ずかしい」「QRコードをスマホで読み取るのは難しそう」等の声を頂きました。

家族側からは「最期に親とゆっくり語る時間を取れなかったので、自分に対してどう思っていたのか聞いてみたかった」「亡くなった人の声を聴くと感動して泣いてしまいそう」という声を頂きました。

今後の展望としては、QRコードからのアクセスに制限をかけたりして、当事者が生きている間に家族から聞かれないような工夫をする、ユーザーによって壁の大きさを自由に選べるように様々なサイズのプロダクトを作るといったことを考えております。

このプロダクトはまだ終活を考えていない若い世代の方にも使って頂けたらと思います!家族との思い出を声で残し、自分だけの仏壇を創るプロダクト、「遺壁」で、気軽に家族への想いを残していきませんか?

2.Road to 「遺壁」~プロダクト誕生までの道のり~

遺壁が誕生するまでの約半年間の道のりをご紹介します。

我々の班は,まず,断捨離・相続といったメジャーな既存の終活に着目して,終活をアシストするプロトタイプを考えて製作を行いました.しかしながら,これはテーマにある「新しい終活」なのでしょうか.半年もかけて作るプロダクトがこれでは面白くないということで,別の方針で考え始めます.

新しい終活を考えるうえで,現状の終活のインタビューを振り返るとみなさん口を揃えて「家族のために,家族が困らないように終活を行う」と言うんです.驚きますね.ここに,違和感を感じた我々は,「家族のためじゃなくて自分のための終活はどうだろうか」と考え,方向転換をします.

自分のための終活をして,これからの人生を生き生きさせるべく,今日やってみる新しいことを定期的に提案してくれるプロダクトを考えました.しかしながらユーザには真正面から否定されます.「新しいことをしたくない」「今行っていることを継続するだけで十分」.インタビューをある程度繰り返し行った我々はこれが建前のように見えませんでした.しかし,じゃあ何ならしてくれるのかまではよくわかりません.ユーザへの共感が足りていないと思い,追加でさらに多くのインタビューをすることにします.

しかし,終活のインタビューはとっっっっっっても大変です.そもそも死を前提とした話なので,悲しいし話したがることではありません.さらには,「周りで亡くなった人がいるから」や「自分が病気にかかったから」など,何故終活をどのようにして始めるかがバラバラで,家族のためという家族のカタチもバラバラです.理由も状況も全く異なるので,一般化は愚か,一つに深く共感することが難しいです.全くもって半年では時間が足りません.

そこで我々はインタビューの方向性を変えてみました.我々がユーザに対して詳しくなるのが大変なら,詳しい人に聞けばいいじゃない.悲しい話で新しく自分から話してもらうのが大変なら,既に自分から話している人の話を聞けばいいじゃない.と言う考え方です.我々は,ユーザに詳しい人がいる特養(特別養護老人ホーム)の見学,話してくれる人の話としてYouTubeの視聴によって情報収集を行いました.

これが功を奏して,実際に見学に行った際「新しいことをやってくれない人でも,他人のためならやってくれる」と言う意見をいただくことができました.これによって我々は,「なるほど!面白い!これなら新しい終活をデザインできるかも!」となります.

でもじゃあ,最初の「家族のための終活」に立ち返って,家族って何をして欲しいんでしょう.家族側にインタビューを行うことにより,「想いを知りたい」と言う気持ちを抽出することができました.しかしながら,これを恥ずかしさから当事者は行おうとはしません.私も明日何があるかわからないから家族のためにビデオレター撮ってねと言われても正直嫌です笑 この関係を解決できないだろうかと我々は動き出しました.

後半戦のプロダクトとして我々が考えたのは,恥ずかしがらずに想いを伝えることを実現するプロダクト.ユーザテストでは高評価をもらったものの,ただ一点「家族でも伝えたくない内容もある」と言うフィードバックをもらいます.あと少しですね.ここから自分で想いを伝えるけど恥ずかしくならないべくプロダクトを作ろうとなります.

ラスト一週間.ラストスパートです.「壁なら面白いんじゃないか」,「自分で残すのは大事」,「声って想いが伝わるよね!?などさまざま意見を出し合って最終プロダクトを考えました.

こうして最終プロダクト,「遺壁」か完成しました.とても面白いプロダクトになったと思います,

3.メンバーの振り返りと他メンバーからのメッセージ

大谷恭平

東京工業大学 機械系 修士1年

~振り返り~

ESDコースの中でも特に主張が強い東工大生3人と、アーティスティックな価値観を持った昭和女子大生、武蔵美生5人が集まったチームで、最初はチームビルディングが心配で周りからも心配されていましたが、何とか一人も欠けることなく最後まで5人で走り切れたかな?と思っています。(終活というテーマも最初は純粋に面白そう!と思っていましたが、他テーマと比べ、倫理的に配慮が必要な点の多さやクリティカルな課題を見つける難しさ(意外と終活している人が少ない…!?)等、次第に終活というテーマへの難しさをひしひしと感じておりました。しかし、そんな中で先生方やTA、メンターのさくらインターネットさん、特養施設の方、終末ケアを専門とされている方、インタビューを引き受けてくださった方と非常に多くの方にご協力頂けたことが非常にありがたく、そのおかげで最後まで駆け抜けることができました。本当にありがとうございました。約半年間の中で学んだことは「とにかく作って試す、作りながら考える」ということです。途中まで「サービスや製品を考えるためには本質的な課題を見極めることこそが大事だ!」と「課題至上主義」の考え方をしていました。もちろん、課題やニーズを捉えることは非常に大切なことですが、先生方やTAの皆さんのアドバイスにより「一回作ってユーザーテストしよう」という方向にシフトしたことが今回走り抜けられた要因だったと思っています。約半年間、DTF、EDAも合わせた約1年間、本当にありがとうございました!

~ 他メンバーからのメッセージ~

  • 圧倒的行動量!作業量!大谷はインタビュイーのリクルート、インタビューと結果まとめ、日々のタスク管理、イベントや施設見学、ものつくりの作業など、EDP中一番チームのために時間を注いで活動してくれたと感じています。大谷がいなかったら、インタビューなどから得られる情報のインプットが乏しいものになっていたでしょう。デザイン思考に一番熱心に向き合っている姿勢は、僕の中でとてもかっこよく映っていました。EDP全体を通して、チームを引っ張ってくれてありがとう!(板垣)
  • 夜中まで一緒に議論していたのを覚えていますでしょうか.しんどかったですねぇ.大谷はインタビューに非常に注力していた記憶があります.サイクルを回すより,共感を強く重視し,繰り返しさまざまなインタビューをしてくれてありがとうございます.共感が難しいこのテーマでは必要なことだったのかなと思います.さまざま厳しいことは言いましたが,チームとして活動は前に進めたんじゃないでしょうか.今後の参考になれば良いかな?お疲れ様でした.(狩野)
  • 大谷さんのEDPに対する熱意はすごく、私のモチベーションになりました。Discordを見るといつも活動していて、私も頑張らなきゃと何度も思わせてくれました。ここまで真面目な人がいるのか!と最初は圧倒されていましたが、だんだんとその真っすぐな熱意がチームを動かしているのだと気が付きました。大谷さんがいなかったら何も間に合わなかったと思います。最後まで引っ張っていただきありがとうございます。お疲れ様でした。(内田)
  • 大谷さんは常に一定の熱量を保って最後まで活動していた印象があります。常にプロジェクトを動かしている誰かがいる、というのはとても頼もしく、怠惰な自分も大谷さんのその意欲に乗せてもらっていた感覚があります。美大やデザインについて理解しようと色々と質問してくれた記憶もあります。その姿勢もとても嬉しかったです。ありがとうございました!(戸塚)

板垣達也

東京工業大学 経営工学系 修士1年

~振り返り~

このEDPの活動を通して、グループワークの楽しさ、難しさ、一人ではできないことを実現するチームワークの可能性など、本当に多くのことを学びました。今思い返してみれば、終活という馴染みのないテーマの難しさに打ちひしがれそうになりながら、なんとか走り切ったというのが正直な印象です。EDPを通して、Dance with ambiguity (曖昧さの中でダンスしなさい) と先生方がおっしゃっていましたが、曖昧さの中でほとんど溺れそうになっていたような感覚があります。そんな中でも最後まで活動を続けられたのは、チームメンバーをはじめ、TAや先生方の助けがあったからこそだと心から思っています。ユーザーに寄り添い、表面化していないニーズを探求して解決策を考えるプロセスは、これから先必ず役に立つと考えています。EDPで学んだデザイン思考、およびバックグラウンドの異なる人と関わる上での知見を今後の人生でも上手に使っていきたいです。

~ 他メンバーからのメッセージ~

  • 議論が白熱した時にしっかりと引き戻す客観的な視点と,最後のあたりは「想いを伝える」必要性をしっかりユーザに共感して必要性をメンバーに説いていたのがとても印象的でした.デザイン思考にはどちらも必要なことだと思うので,今後も共存させたままチームの原動力となってください.最終発表では急遽動画編集を任せましたが,想像以上の質(笑).とても驚きました.さらには最後の時間がない中の取捨選択が本当に素晴らしく,さすが経営理工学系か!?と思いました.今後も色々学ばせてください!!(狩野)
  • ユーザーインタビューからアイデア出しまで、特に板垣は一緒に頑張ってくれたと思っていて、心強かったです。議論が白熱することも多かったですが、それもまたかけがえのない思い出だと思っています。「遺影が喋ったら面白いよね!」等自分では出せないような奇抜なアイデアも多く考えてくれて非常に助かりました。プロダクトを作るときの板垣の手際の良さと手先の器用さはマネできないと思っています。4か月間、本当にありがとうございました!(大谷)
  • 板垣さんの発言や行動には鋭さとユーモアさがとてもバランス良く存 在していて、助けられることも多くとても感謝です。そのおかげで終 活というテーマの議論が重くなり過ぎなかったんだと思います。少し 緩い暖かい空気を持った板垣さんがいたから、最後まで楽しさを感じ てチーム活動ができたんだと思います。話もめちゃ面白くて楽しかっ たです!ありがとうございました。(内田)
  • チームの人が意見する時、毎回意見を一旦飲み込んでから自分の発言をする姿勢を、最初の時からとても尊敬していました。アイデア出しのときも、面白いアイデアを沢山出していた印象もあります。板垣さんの冷静さと柔軟な思考にとても助けられていました。ありがとうございました!(戸塚)

狩野琢磨

東京工業大学 融合理工学系 修士1年

~振り返り~

empathizeが非常に難しいテーマだったと思います.このテーマで走り切ったことにまず拍手です.プロダクトも「なぜ壁なのか?」以外はとても自信を持っているほど良いプロダクトだったと思います.さまざま大変なことはありましたが,良い最終発表ができてよかったです!この経験を通じて,やはりエンジニア的な理論,デザイナー的な発散の双方どちらも必要だと感じました.前半のデザイナーたちをうまくチームとして動かすことができなかったのは間違いなく東工大勢の運営ミスだったと思います.あれがもう少しうまくいっていたら….という後悔はあるものの,終盤,特に最後の一週間のワンチームでの活躍は本当に素晴らしかったです.各チームメンバーのタスクを投げた時の行動力の高さを誇らしく思っています.お疲れ様でした.

~他メンバーからのメッセージ~

  • 圧倒的発言力!狩野の発言は鋭いものばかりで、その質の高さに驚かされていました。デザイン思考やものつくりなど様々な事柄について知見が深く、それをうまく言語化できる能力が狩野の発言力の源なのでしょう。チームがそもそも何に躓いているのか、どうしていいかわからない状況の中で、一つの指針を作るような立ち回りをしてくれたんじゃないかと思っています。本当に助かりました!ありがとう!(板垣)
  • チーム内で議論が白熱した時に、冷静な視点で一歩引いて的確な意見を話してくれたので、非常に助かりました。自分はこだわって視野が狭くなってしまうことが多かったので、見習うべきポイントだと思っています。深夜まで残って一緒に作業した時は色々辛かったけど、あのおかげで一歩距離が縮まったかなと(個人的には)思っています。インタビュー結果から課題を探る際の視点は自分にはなかったポイントが多く、デザイン思考としても学ばせてもらいました。色々ぶつかることもあったけど、結果としてうまく進めたんじゃないでしょうか。4か月間ありがとう!(大谷)
  • 狩野さんの存在はとても心強かったです。私が訳の分からないことを 言っても理解してくれたり、疑問に感じたことをいろんな視点から説 明して私の頭の中を整理してくれました。狩野さんのストレートな無 駄のない発言がとても爽快で、発言の質も量も尊敬で憧れでした。 チームメンバーとして近くで活動して学ぶことが多かったです。 ありがとうございました。(内田)
  • 最終発表の物もその前も、私のぶっ飛んだアイデアに説得力を持たせてくれていたのは狩野さんだと思っています。毎度ご迷惑をおかけしましたが、いつも投げかけてくれる質問が的確で自分の言いたいことを狩野さんが見つけてくれる感じでした。狩野さんのような人が、近くにいてくれるのはとても心強いです。分からない、とかめんどくさい、に共感?してくれる人間らしいところもとても親しみがありました!ありがとうございました!(戸塚)

内田早紀

昭和女子大学 環境デザイン学科 3年

~振り返り~

このEDPの活動を通してグループワークの楽しさと積極性を学びました。 東工大の方や美大の方がいる中で自分は何のためにここにいるのか分か らなくなることが多く、逃げたくなることが多々ありました。それでも最後まで参加できたのは、チームメンバーのおかげでグループワー クの楽しさを感じられたからだと思います。自分とは全く違う思考の人たちの考えや思いを聞くのは自分にとって楽しい もので、学びが多くありました。また、この議論についていきたいと自然に 思えて自分の意見をだんだん言えるようになっていきました。私が考えなどを人に伝えられるようになったのはチームメンバーが優しく受 け入れようと努めてくれたのが大きな要因ですが、積極性を少し身につけら れたのではないかと思います。ありがとうございました。

~ 他メンバーからのメッセージ~

  • 圧倒的存在感!忙しい中で活動になるべく参加してくれてありがとう!最初このチームが結成されたとき、東工大男3人衆がよくしゃべって、女の子2人が静かになりそうみたいなことを話していましたが、最終的にはそこまで酷くならなかったし、それはさきのおかげだと思っています。さきは論理的に細かいところまで目を配って、我々に気づきを与えてくれるような発言をしてくれました。あおいとも大変仲良しで、チーム全体の空気感をよくしてくれるような圧倒的な存在感を感じました。ありがとう!(板垣)
  • さきは非常に介入しにくい東工大の理論話に,置いてがれまいと必死に聞いてくれていたこと,とても感謝しています.そう言いつつも,東工大勢も全く気づいていない鋭い意見をズバズバ出してくれていたと思います.会社などで現実的なデザインをやる際にはそのさきの視点が非常に重要になってくるはず.僕自身も学んだことも多かったです.自分のエフォートが少ないかもと不安がっていましたが.無駄な心配だったと思います.最後テストや授業の合間を縫って何かできることはないかと聞いて自ら動いてくれて,本当に助かりました!!ありがとう.(狩野)
  • EDP以外にも学校のテストや課題が普通にあり、おまけに就活もあり、という非常に忙しい中でチームの活動も頑張ってくれてありがとうございました。はじめは東工大生3人の展開の速い議論に戸惑うこともあったと思いますが、後半になるにつれて意見を言ってくれたのは嬉しかったです。さきならではの視点はプロダクトを完成させるために欠かせないものでした。さきとあおいで考えた「壁ごと仏壇にしよう!」という発想は自分の中じゃ絶対にないもので、衝撃を受けていました。最後の1週間は大変だったけど楽しかったね!プロダクトの設計、引っ張ってくれてありがとう!建築デザインとしての頼もしさを感じていました!テスト前で忙しい中一緒に頑張ってくれてありがとう!!(大谷)
  • ずっと真面目に粘り強く活動していた印象があり、さきちゃんの取り組みの姿勢やデザインの考え方には学ぶせられるところばかりでした。デザインの感性やアイデア力だけではない、周りとの関わり方や距離感を見ていて、社会にはこういう人が絶対に必要だなと思っていました。皆さきちゃんを好きになるし、私にとっても良き相談相手であり尊敬するデザイナーです!これからも沢山仲良くして欲しいです!ありがとう!(戸塚)

戸塚阿生

武蔵野美術大学 空間演出デザイン学科 3年

~振り返り~

EDPの活動を通して、改めて誰かのためにものを作ることの大変さと、多様なバックグラウンドを持つ人との交流の大切さをを学びました。そして今回、自身がデザイナーという枠で活動する初めてのプロジェクトでもあり、デザインを専門に学ぶ身として、今どういう立ち回りや発言をすればいいのか、、等を考え続ける期間でもありました。
自分の立ち位置に迷ってしまった期間も長かったですが、チームの皆が、常に意見を求めるスタンスで居てくれた事にとても助けられました。
活動全体を通して、自身と周りの違いをしっかりと認識出来たことがとても大きな経験だったと思います。

~ 他メンバーからのメッセージ~

  • 圧倒的デザイン力!活動を通して、特にIdeationの部分で僕が考えもしなかったような面白いアイデアを連発していた印象があります。最後のポスターもとてもきれいに作ってくれましたね!僕にはできないことができるという点でとても尊敬しています。バックグラウンドの異なる人とグループワークをすることの有効性を感じさせてくれました!ありがとう!(板垣)
  • 最終プロダクトの根本となった,会話から模様が浮き上がる円卓.僕は非常に好きでした.それを含めた全く想像も考えもつかなかったことを思いつくあおいには全く頭が上がりません.プロトタイプにしっかりと時間があれば or もっとß僕の技術力があればもっと素晴らしいプロダクトが作れていたと思います.最後の発表会の前はスライドやポスターで寝ずに作業をしてもらいましたね….本当にありがとうございました.雰囲気も明るく終始一緒に作業して楽しかったです.ありがとうございました!(狩野)
  • あおいの発想力は毎回度肝を抜かれていました。机に文字を浮かびあがらせるプロダクト(特級呪物とか言われたりしたときもあったね笑)、親の状態を振り子を使って遠隔管理できるプロダクトなど、あおいの考えるアイデアにはどこかにエモさがあり、毎回楽しみに聞いていました。半年間、お疲れ様でした、ありがとう!!(大谷)
  • あおいちゃんと同じチームで活動できてとても良かったです。あおいちゃんのアイデアにはいつも圧倒されるものがあり、毎回学びと気づきを与えてくれました。それは会話の中にもあって、話していてとても楽しくて充実していました。何となくテンションやマインドが似ている気がして、一緒に活動していて心地よく助けられました。ありがとう!!!(内田)

4.プロダクト紹介ポスター

5.終わりに

チーム名「P1ラ寿」は、メンバーの好きな食べ物(ピザ、ラーメン、寿司)から頭文字をとってつなげた名前です。最初はそのまんま「ピザラーメン寿司」だったのですが、ロゴを作る際に「長すぎて作れん!!」となり、短縮しました。

約半年間、多くの方にご協力頂き、この「遺壁」が誕生しました。抱えている困難に対して親身に相談に乗り、様々なアドバイスを頂いた先生方やTAの皆様、私たちの活動を広く見守りながら、困難に陥った際はヒントを下さった協力企業のさくらインターネット様、忙しい中、施設見学やインタビューの機会を頂いた多くの皆様に心より感謝いたします。

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