2023年度EDP「NOBORETABLE」team1-staranise

こんにちは。2023年度のエンジニアリングデザインデザインプロジェクトに参加したteam1-staraniseです!私たちは、パナソニック ホールディングス株式会社の協力のもと、約4か月間プロジェクトに取り組みました。

本記事はプロジェクトの活動報告となっており、以下の内容で構成されています。

  1. Product Pitch:最終プロダクト「NOBORETABLE」の紹介
  2. Design Process:unit gardenが生まれるまでの活動記録
  3. Self reflection&Messege:各メンバーの振り返りと他メンバーへのメッセージ
  4. Materails:資料(ポスター、PV)

1.Product Pitch:最終プロダクト「noboretable」の紹介

私たちteam1-staraniseは、パナソニック ホールディングス株式会社の協力のもと『都会のご近所付き合いを再デザインせよ』というテーマに基づき、『NOBORETABLE』という製品を提案します。

我々は、『物理的な距離にとらわれない新たなご近所付き合い』を提供します。

以下のプロモーションビデオをご覧ください。

『NOBORETABLE』はネット掲示板で知り合った初対面の相手に対して、ボルダリングジムで「登っているところを撮りましょうか?」ということにハードルを感じる人のための、自動でプレー中の動画を撮影・再生して会話のきっかけを生む机です。我々は今回、ネット掲示板を使用する、『主催者側』と『参加者側』の両者に着目しました。

参加者側の人物背景です。都内一人暮らし社会人Yさん(20代女性)は結婚などで気軽に会える友達が減っていくため、新しい長く続く友達がほしいと思っていいて、友達から紹介されたコミュニティだけでなく、インターネットの掲示板でもコミュニティを探しているという状況です。

主催者側の人物背景です。都内一人暮らし社会人Hさん(20代男性)は趣味でボルダリングをしており、以前は身近な友達と一緒に行っていたが、友人はハマらずもう来てくれないので、ネットの掲示板で一緒に行く人を探しているといった状況です。

『主催者側』と『参加者側』の背景から「参加者に何度も参加してほしい」というのと「新しく長く続く友達が欲しい」、という想いを得ることができました。そこで、この二つの想いに応えたく、我々は『NOBORETABLE』を提案します。

そして我々が考案した製品が『NOBORETABLE』です。

募集者側には、パブリックのカメラで撮影できるため「ビデオ撮りましょうか?」というハードルなく撮影できます。そして参加者側のプレーをレビューできることで的確にアドバイスでき、参加者側は上達することができます。最終的にはボルダリングにまた来たいと思ってもらえることを期待しています。

参加者側には、ボルダリングだけをすることだけに集中することなく、会話できる空間を提供することで、会話を誘発することができます。

『NOBORETABLE』の機能の詳細です。

・画像認識により自動的に録画された映像がスクリーンに投影されます。

・机が三角形(お互い向き合わない形)であり、初対面でも気まずさを軽 減できます

・クリーンが半透明なので、机の向こう側から映像が見え、使うきっかけになります。

・鏡を使うことで、プロジェクターの焦点距離を伸ばし、スクリーンが大きくてもコンパクトなサイズにできます。

・スクリーンの位置やプロジェクターの向きを変えられるので人数によって机を組み合わせられます。

この製品をユーザーに見ていただき感想をいただきました。

良い点としては、「初心者には良さそう!」だったり、「教えたい人、教わりたい人の組み合わせだと良さそう!」といったご意見をいただきました。

また、心配な点としては「スペースが限られているのでもう少し小さいと置きやすい」だったり、「カメラが登っている人を追ってくれたら良いのに」などの改善点に関するご意見をいただきました。

そいった声を基に、サイズの展開を増やしたり、ボルダリング以外でも使える場面を増やすなどを考えています。

『NOBORETABLE』で新たなご近所付き合いを!!

Design Process~NOBORETABLEが生まれるまでのぼうけんのきろく~

ここからは、私たちteam1 staraniseが“noboretable”を提案するに至ったデザインプロセス「ぼうけんのきろく」をご紹介します。

私たちteam1は日本出身3人・中国出身2人の学生5人で構成されており、staranise (スターアニス)という名前で活動してきました。ちなみに、star aniseは中華料理によく使われているスパイス「八角」を指します。

私たちのチームはパナソニック ホールディングス株式会社の「都会の“ご近所づきあい”を再デザインせよ」というテーマをいただき、現代社会における新しい“ご近所”の提案を行いました。

活動開始と同時にメンターさんが仰った衝撃の言葉がこちら。

「ここでの“ご近所づきあい”は、決して旧来のご近所づきあいを意味しない」

え、じゃあ何…?!と困惑しながらも、まずは“ご近所づきあい”の定義をはっきりさせるため大岡山駅周辺で街頭インタビューを行いました。

ひとまず街頭インタビューで「ご近所=同じアパート・マンションに住む人、地元の商店街の人」という暫定的な定義を得た私たちは、1人暮らし向けマンションにおける住民同士の関係性の希薄さに着目して複数のアイデアを提案しました。というのも、インタビューに応じてくれた方の1人が「マンションの共用スペースで人とすれ違っても、挨拶すらしない。なんなら帰宅時に誰かと同じエレベーターに乗るのが気まずいので、わざとエントランスでポストを見て時間をつぶし、タイミングをずらしている」と仰っていたのです。

視線を上に誘導して人の顔を半強制的に見るようにしたり、第三者が勝手に話し出すことで会話を誘発したり…様々な方向からアイデアを考案してみたものの…

提案したアイデアはどれも「本当にそれで解決するの?」というものでした。なんか違う…。でももうアイデアが枯れつつある…。

ローカルなご近所づきあいに限界を感じ頭を抱えていた時、とある先生から

「“ご近所”って、別にご近所じゃなくていいんだよ」

というアドバイスをいただきました。そういえば活動開始の時も同じことをメンターさんが仰っていたことを思い出し、チーム一同ハッとしました。

こうなったらやってやるしかない!

「物理的距離にとらわれない、誰も見たことのない“‘ご近所’づきあい”を提案しよう!」

これが活動の中で大きなターニングポイントになりました。

“ご近所”の再定義から始まったテーマとの戦い その2。

「ご近所って何ですか?」という直接的な質問では本質に辿り着けないと思い、私たちは「ご近所」を禁句にして再度インタビューを行いました。

人間関係の築き方を根本から考え、付かず離れずのゆるやかな関係性と都合の良さに着目した私たちは、「会いたい時、すぐ誰かと会える場を作ったらどうだろう?」とアイデアを提案しました。

今度は「目的がないと人は集まらないよね」と言われてしまい、またしても感触を掴めず。

そんな時、再びある先生のアドバイスで状況が一変しました。すでにインタビューをしていた方が「インターネット掲示板を使って、スポーツ系のサークルを探している。そこまで強固な関係性はないが、なんとなくいくつかのサークルに所属している」と仰っていたことから、

「え、じゃあインターネット掲示板使ってみれば?」

と。

メンバーは誰もインターネット掲示板を使ったことがなく若干の抵抗を感じつつも、アドバイスをいただいた翌日にボルダリングと英語ディスカッションイベントに勢いで参加してきました。また後日ランニングをした後にビールを飲む「ビアラン」というイベントにも参加し、どのような人が集まって何をしているのか、雰囲気はどうなのか、を肌で感じました。

まさに百聞は一見に如かず。

実際に参加してみて気づいたのが

「インターネット掲示板を介して築かれる人間関係はもろくて繊細で、少しでも気まずさを感じると続かない」

ということでした。

スポーツをしている方なら経験があるかもしれませんが、自分のプレー映像を見返したり、SNSに挙げたりしたいと思う人は少なくないはず。しかし混雑した場所では三脚などを設置するより、誰かに撮ってもらった方が良いビデオが手に入りします。

とはいえ、インターネット掲示板で出会った初対面の相手に「撮りましょうか?」と言ったらどうでしょうか。自分のスマホで撮ったら変に思われそうだし、相手のスマホで…というのもどこか提案しづらさがあると感じた私たちは、「その場にあるカメラなら抵抗を感じづらいのではないか?」と考えました。

そうしてやっと辿り着いた“noboretable”。スポーツの中でも特にボルダリングに絞って考えたことで、「尖ってていいね」という声をいただけました。

チームのディスカッションでは英語・日本語・中国語が飛び交い、時に自分の意見をうまく伝えられずに苦戦したり、感覚の違いによるズレに苦しんだりしつつ、私たちなりに充実した冒険をすることができました。

私たちteam1 staraniseの活動に関わってくださったすべての皆様、本当にありがとうございました。心より感謝申し上げます。

以上、“noboretable”が生まれるまでの私たちteam1 staraniseの「ぼうけんのきろく」でした。出発したての時より少しは成長できたかな。

Self reflection&Messege ~各メンバーの振り返りと他メンバーへのメッセージ~

ここからは、team1-staraniseの各メンバーの振り返りと他メンバーからのメッセージを記載します。

柳瀬梨紗子

Yanagase Risako

東京工業大学 融合理工学系 修士1年

【impressions】

気づかぬうちに、あっという間に過ぎてしまった4ヶ月間でした。チームが発足してテーマを決めたのが昨日のようですが、本当にEDPは終わってしまったようなので、テーマとチームについて思いの丈を述べていきます。

まずテーマについて。とても難しくもおもしろい「都会の“ご近所づきあい”を再デザインせよ」という課題をいただき、人間関係について頭が痛くなるほど考えさせられました。特にローカルなご近所ではない新しい“ご近所”の提案をしようと決めた時からは、「人間関係の築き方」という広く深すぎるトピックに正面からアタックすることになり、ワクワク感と同時に「誰にとっても身近すぎるこのテーマに関して、私たちに何が提案できるだろうか」とかなり悩んだのを覚えています。

しかしこのようなテーマだったからこそとことん向き合おうと思えたし、じっくり考えているうちにあっという間に4ヶ月が過ぎてしまったのだと思います。いくらでも考えがいのある楽しいテーマを提供してくださったパナソニック ホールディングス株式会社のメンターさん、ありがとうございました。

次にチームについて。こちらも4ヶ月間があっという間すぎて驚いていますが、振り返ると常に目の前の小さい壁を越えようとしていたように思います。

きっとメンバーみんな意思表示や意思疎通が思うようにできない環境で、どうにかみんなの気持ちを想像して、どうしたらチームをより良くできるか?とぐるぐる考えていました。「授業で一緒になっただけの関係」を越えたい!それこそ、関係性の希薄な住民同士から“ご近所”またはそれ以上になりたい!という想いでした。

正直なところ、“ご近所づきあい”の感覚は日本というローカルな環境でしか共通認識が取れていなかったと思います。それなのにこのインターナショナルチームが正面からぶつかっていって、我ながらなかなかチャレンジングな経験でした。それでもチームメンバーみんながテーマときちんと向き合っていて、一緒に戦えている感覚があったのはすごいことだと思います。

きっとメンバーみんながそれぞれ苦しさや大変さを感じていたと思うし、それに気づけないことも多かったと思うけど、それでも一緒に色々考えてくれて、活動してくれて嬉しかったです。4ヶ月間本当にありがとう!谢谢!Thank you!

【Comments from the team members】

Yanagase san is an exceptionally kind and valuable member of our team. Despite our team primarily communicating in English, she has been instrumental in bridging language barriers during lectures or interactions with others who predominantly speak Japanese. Yanagase san consistently offers her assistance by kindly translating for me and ensuring I understand the discussions. Additionally, she is remarkably proactive and innovative, frequently contributing interesting ideas to our project. During interviews, Yanagase san takes the lead role, skillfully extracting vital information to propel our project forward. Furthermore, she takes the initiative to coordinate with community managers when arranging interviews, demonstrating her commitment to our team’s success. Yanagase san’s dedication and contributions have been invaluable to our project’s progress. Thank you so much Risako.(XIAORUI)

メンバー発表の時、柳瀬の名前があり、「EDPなんとかなりそうや」と安心したことを覚えています。しかし、初めの懇親会で私たち二人だけしか残らず、チームビルディングには中々苦労しましたね。でも、柳瀬の周りを巻き込む力で、はじめバラバラだったチームが徐々にまとまって、最後の懇親会では全員が残ってくれているのを見て、その変化に感動しました。これは、柳瀬がどんな時でも真剣にチームに向き合う姿勢をとり続けたからだと思います。EDPを通して、議論中でも相手の意見を絶対に否定しないスタンス、プレゼンテーション能力の高さ、英語の会話スキル、尊敬することばかりでした。また、インタビューやユーザーテストのアポ取り、チームの指示まで多岐にわたり頼りっきりでした、感謝の気持ちでいっぱいです!柳瀬のこれからの活躍祈念しております!これまでの半年間、本当にありがとう!(Hirotaka)

柳瀬さんはチームをまとめ上げたり、インタビューの相手を見つけたりなど多くのことで活躍してくれました。人間関係作りやコミュニケーションが非常に上手く、柳瀬さんのインタビューを見て、「どうやったら柳瀬さんのようにスムーズに聞きたいことを思いつき、それを深堀り出来るんだろう…」と驚きました。
最初はバラバラだったチームが、EDPが進むにつれてチームワークを発揮できるチームになったのは柳瀬さんのおかげです。4か月間ありがとうございました! (Watanabe)

EDAの時にインタビューの講座で一回同じグループに入ったから、既に柳瀬さんのコミュニケーションの凄さを実感しました。気軽 に話しかける朗らかさ、問題意識の喚起と自然な追い込みの姿が、毎回一緒にインタビューに参加する時も憧れてしまいまし た!!EDPで身近に“観察”ができて、他のチームが発表する時も、リアルタイムで随時に思いついたことや同感された経緯、またも うちょっとこうしたら、そうになるのではないかとの突っ込みも、素直でありのままに話す姿が、とても印象的でした。更に優秀 なことに、チーム全体的なスケジュール管理もしっかりされていて、どんな日程で何をするかを把握し、最終発表が無事にたどり 着いたには、柳瀬さんが頭脳的な存在でした!!チーム内に私を含め2名の留学生がいるため、チームメンバーはもちろん、先生、 企業のメンター、TAの方々の間に架橋のように、チーム全員を揃えて頂き、スターアニスの力を最大限を発揮されたのではないか といつも感じています。留学の直前まで、最後までずっと頑張っている柳瀬さんが、素晴らしすぎると言いたいです!!!留学生 活も楽しくなりますように、応援しますね~~(Wei)

林 寛隆
Hayashi Hirotaka
東京工業大学 機械系 修士1年

【impressions】

staraniseの皆さん約半年間ありがとうございました!

私たちのチームは、全チームの中で唯一のグローバルチームでした。自分自身英語が得意ではなかったので、終始議論を英語でしないといけないことにとても苦労しました。周りのメンバーに助けてもらいながら、毎度なんとか議論についていけることができました。この英語での議論から、わからなかったらその場で迷わず聞くことと、伝えることを諦めないことが重要だと実感しました。これを機に英語を改めて勉強しようと思います。

私たちはパナソニック ホールディングス株式会社さんの「都内のご近所付き合いを再デザインせよ」というテーマを基にやらせたもらいました。初めは、テーマ自体の幅が広くプロダクトも作りやすいかなと思っていましたが、その予想とは裏目に、幅が広すぎて最後のプロダクトに辿り着くまでが長く険しい道のりでした。また、明確なニーズがなくインタビューにかなり苦労しました。今回のような、明確に課題やニーズがない部分にアプローチする時は、インタビューの仕方(角度)が非常に重要であることがわかりました。今回頂いたテーマは非常に難しく、インサイトを見出すまでに時間がかかりましたが、その分『デザイン思考』の本質を掴めたような気がします。

先輩にEDPは大変だと聞いていましたが、聞いていた通り最後の週が大変でした。ただ、個人でなくチームで取り組んだからこそ、最後までやり切らないとといういけないという想いが生まれ、最後まで走り切れたと思っています。

最後に、staraniseのみなさん約半年間ありがとうございました!!

【Comments from the team members】

Hayashi san is a remarkably gentle and amiable individual who played a pivotal role in our EDP endeavors. Throughout the project, he generously shared his insights and provided invaluable assistance, offering a plethora of ideas to enhance our work. Hayashi san consistently went above and beyond to refine our concepts and prototypes, demonstrating a remarkable commitment to excellence. Additionally, his respectful demeanor towards differing opinions fostered a collaborative and inclusive atmosphere within the team, where everyone felt valued and heard. Hayashi san’s patient listening and open-minded approach contributed to the success of our project. Thank you Hayashi san. (XIAORUI)

林さんとはお互いの意見が合わず議論をすることが多かったです。しかし、それぞれの意見が合わないことはデメリットではなく、異なる意見を持っていることにより議論が進むことでチームにとってメリットになると感じさせられました。
EDPで最高のものを作ろう!という意思を感じて、チーム全員がそれに巻き込まれたことで毎回のユーザーインサイトやアイデアなどのクオリティーがぐっと上がったと思います。また、プロダクトに必要なものを考えたり組み立てたりすることが得意で、どのようにしてモノを作るかの学びになりました。
林さんがいなければこれほどのこだわった点、工夫した点が散りばめられたプロダクトにはならなかったと思います。4か月間ありがとうございました! (Watanabe)

基本勢いでわーーっと話して進めてしまう私に対して、とてもクリティカルな指摘をくれたり、タイムマネジメントをしてくれたりと、もう少し先を見据えて活動している感じがしていました。指摘が飛んでくるたび「あ〜確かにそこ考えていなかったな…」と気付かされて、毎回頭が上がりませんでした。そしてさすがものつくりのプロだけあって、最終プロトタイプの作成時は忙しかったにも関わらず頼りっぱなしになってしまいました。こちらも頭が上がりません。本当に色々な面で助けられたなぁと思います。一緒に活動できて良かったです!ありがとう!(柳瀬)

EDPから同じグループに入らせて頂き、機械系の知識をたくさんもちつつ、なんでも素早く上手になるイメージです。いつも穏やか に話してくれている林さんが、アイディア提出のセンスがすごかったです。自分もたまに「今回こそ、いいアイディアになるのでは ないかと自慢したかったですが、チーム全員のアイディアを話し合ってから、ア、また負けちゃったなと痛感しました。(笑) 後々考えたら、林さんのアイディアが掴んでいる点が斬新さと共に、万遍なく細かいところまで、丁寧に考えてくれました。毎回 チームミーティングの時、POVの辻褄が合っているかどうか、スキットのセリフも練り続けて、聞き手にわかりやすくなるように、 とっても優しかったです。プロトタイプ制作も、林さんのCADの精通さとアイディアのおかげで、とても頼りになりました。イン タンシップで忙しかったにも関わらず、週末でも積極的に取り組んで、発注のチェック、コードの付け加え、実装の改善、動画編 集の確認などなど、たくさん手伝っていただきました。EDP発表祭のプレゼンも本当に完璧でした。約半年のぶループワークで、た くさんの学びを頂き、ありがとうございます!これから医療業界での活躍も、期待しております。(Wei)

HUANG XIAORUI
東京工業大学 融合理工系 修士2年

【impressions】

As a student, this is my first experience collaborating with a company, which has provided me with an entirely new perspective. In this collaboration, our team brought together members from different cultural and professional backgrounds, injecting fresh energy into our efforts. Through discussions and brainstorming sessions, we generated numerous innovative and intriguing ideas. Each team member contributed diligently to the success of the project, achieving significant results in their respective fields. I want to express my heartfelt gratitude to every team member for their support and understanding during challenging times, as well as for the enjoyable moments we shared together. Despite facing challenges, we remained united and worked together to achieve our goals. Looking ahead, I am eager to continue our collaboration and work together to create an even brighter future.

【Comments from the team members】

I apologize for discussing in Japanese earlier. This was due to my limited vocabulary, and I intend to further my studies in English moving forward. Thank you for taking on the programming of the image recognition, which is the main function of this product. I believe that without you, Rui, this product would not have been possible.Also, your constant logical thinking has brought many insights during our team discussions. Finally, the fact that you always came asking, “What should I do?” allowed me to experience the difficulty of delegating tasks. Thank you. I wish you all the best in your future endeavors! Thank you for the past six months!(Hirotaka)

Rui san is the most active member in our team, making us more motivated and ensuring our progress in EDP. I felt reassured by having you in the team.At first we were not able to communicate well due to language/cultural difference, but at the end I think we were able to include all of our ideas in the product. It is purely due to your effort in the class.
I felt surprised at your programming skill, the product could never be a real working one without it.
Thank you for teaming with me from EDA! (Watanabe)

I’m aware that our journey so far hasn’t been easy, and I apologize for any inconvenience caused. Not understanding Chinese and often struggling to express my thoughts in English, our discussions often defaulted to Japanese, which has been a persistent concern for me. Despite not finding an effective solution, I’ve been reflecting on what more I could have done. Nevertheless, I am truly grateful for your perseverance and for working with me through this project.You created an almost fully functional program for our final product, and the demonstration at our final presentation booth was flawless. Without you, we wouldn’t have been able to complete the product.Once again, thank you so much! (Risako)

Your excellent English made all of us feel a bit nervous; how can I become excellent like Rui-san? Haha!! Thank you so much for your donation to our group work in EDA as well as in EDP. You are truly brilliant, and you always have a magical touch to add fantastic functions to our products, leaving the audience very impressed. I believe this stems from your experience in various events, as well as your sensitive insight. Additionally, I think you overcame even more obstacles than us, considering that most of those interviews and events were presented in Japanese, not in English. Even though, you always look optimistic and create lots of happy moments for our team. You showed a lot of patience in studying coding via Python and finally made it successful. All of this has made our product more reliable and foresighted. Your dedication and hard work have greatly contributed to the success of our team. I greatly appreciate your companionship over the past half-year. Wishing you all the best!(Wei)

渡邉 瑞樹
Watanabe Mizuki
東京工業大学 経営工学系 修士1年

【impressions】
私は2Qで1カ月以上かけて行ったEDAでさえ大変だったので、EDPでインタビューからアイデアを出すまでの1周を2週間ごとに出来るのか不安でした。最初は足りないものがあったり未完成なものでしたが、EDPが進むにつれチームの動きが良くなりクオリティーが上がっていき成長を実感しました。

私たちはパートナー企業であるパナソニック ホールディングス株式会社さんから与えられたテーマである「都会のご近所づきあいを再デザインする」というテーマでEDPを行いました。最初はご近所づきあいを改善するためのユーザーインサイトやアイデアを考えていましたが、「改善するアイデアではなく再デザインするアイデアであるべきなのでは」と中間発表前に舵を切り替えました。そのため1からやり直しになりましたが、最終的には良いプロダクトになりました。このことから、良いアイデアはハードルが高いものや難しそうなことを避けることでは生まれず、妥協しないで全てを出し切ることで生まれるのかなと感じました。

最後に、積極的に動いてくれるチームのおかげで無事EDPを終えることが出来ました。本当にありがとうございました!

【Comments from the team members】

Watanabe san is widely recognized for his adept logical thinking skills, which greatly benefit our EDP discussions. He consistently offers insightful and critical suggestions that prove invaluable in our project development. His keen analytical mind enables him to effortlessly identify and address issues, enhancing the overall quality of our work. Moreover, Watanabe san exhibits a strong capacity for generating clear and well-defined points of view, facilitating effective decision-making processes within the team. Furthermore, his proactive approach is evident in his enthusiastic participation in meetings and prototype development activities. Thank you so much Watanabe san.(XIAORUI)

初めは、口数が少なく、どのような人物なのか見えなかったなべさん。でも、時間を重ねるごとに、口数も増え、それとともにチームとしてもまとまっていった気がします。チームの議論が迷走している時には、なべさんが冷静に「それは違うと思う」と意見を投げかけてくれることが多く、その的確な指摘があったからこそ、チームは正しい方向へと進むことができたと思います。メンバーが揃わない状況が続いた中でも、率先してプロダクトの作成や必要な発注を行い、チームにとってなくてはならない存在でした。そして、デザインが苦手だと自称しながらも、なべさんが作り上げたポスターのクオリティの高さには驚かされました。おそらく苦手ではないと思います(笑)なべさんのこれからの活躍祈念しております!これまでの半年間、本当にありがとう!(Hirotaka)

正直最初はここまでチームとして仲良くなれると思っていなかったのですが、どうでしょう?私は活動開始当時かなり不安で、ちまちまと試行錯誤していたものの、実はしばらく悩んでいました。でもある時なべさんがDiscordで突然おもしろい系のスタンプを送ってきて、ひとしきり笑わせられた後、「この感じなら行ける気がする!」と思わせてくれたのを覚えています。あれは嬉しかったなぁ。アイデアを考えるときは色々な角度からツッコミをくれたり、最終発表祭の直前はタスク山積みの中みんなの進捗を気にかけてくれたり、色々な場面で頼りにしていました。本当にありがとう!(柳瀬)

EDAからずっと同じチームで、頭が賢くてとても真面目です。毎回POVを立てるときに、チームで迷っていたら、冷静でロジック的に考 えて、まとまってくれたのは渡辺さんでした。一緒に議論するときも、私の変な日本語でも、渡辺さんの読み取りは早くて、いつも理解 された分を言い換えてくれました。本当に感謝しています!!!帰り電車は途中まで一緒のため、EDPの授業のことをはじめ、留学や就 職のことなど、幅広くたくさんの会話ができました。わりと話しやすかったです。最終発表へ向かって、積極的にものづくりセンターで 組み立てたり、発注の依頼と受け取りもたくさん苦労していましたと思います。リハサルの後にプレゼン資料をチェックする時、図式で 議論することも印象的でした。おしゃれなポスターのおかげで、最終日に一緒にブースを設えて、見に来てくれた方への案内も楽しかっ たです。長いあいだ、本当にありがとうございます!!!これからの就職活動も、頑張ってくださいね!(Wei)

Xiaojie Wei
多摩美術大学

【impressions】

EDPのプロジェックトに参加して、期待以上に刺激をうけ、優秀な皆さんと出会い、本当に充実した経験となりました。普段 美大で課題を取り組む時に、よくコンセプトを先行させてしまい、どんな材料と形で表現するかは、手探りながら勘で決める ことが多かったです。十分納得できたものでなければ、頭の中でずっと考えて、なかなか作り始まらないし、試行錯誤の中、 一人で悩んでいる孤独さもさんざん味わってきました。 EDPのプロジェックトでは、東工大の院生4人とチームを組んで、実 用性もちゃんと考えて、理工系のものづくりの雰囲気を体験することができるため、当初応募のきっかけとなりました。 EDAのチームからずっとバイリンガルチームに入らせていただき、違う文化と専門背景のメンバーとコミュニケーションする 興奮した分、どうやって自分の考えをうまく言語化にするのか、またチーム議論を促す中、誤解生まれないようにも、緊張し ていました。優しいチームの皆さんのおかげで、いつも聞いてくれて、言い換えてくれて、負担なくチームの皆さんと馴染ん てきて、街頭インタービューのチャレンジから、ジモティーのイベントへの参加も、チームの皆さんがいるこそ、心強くなり、 素晴らしいチームワークができたと思います。特に後半は美大の課題で展覧会の設営や最終課題の発表などでEDPと並行して おり、遠隔の形で参加したこともしばしばあり、チームからご理解を頂き、誠に心から感謝しています!! さてデザイン思考のプロセスについて、今まで触れたことがなかった為、とても新鮮でした。EDAのレクチャーで、先生とTA の方が計画的に用意されたテーマやスキルを習得するための練習は、全て実用的でした。どういうふうにデザインを進めるか を、身を持って理解できました。EDPの段階に入って、インタビューに行ってユーザーの声から<ざわざわ>を抽出し、チー ム内で議論しながら、まずプロトタイプを形にする、ユーザーテストで頂いた素直な意見と発表後に先生方の厳しめのフィー ドバックに基づいて、改善を超える新たなアイディアにも注力する。何回、何十回の繰り返しのなかで、デザイン思考の循環 にはまっているように、チームの皆さんの実行力も刺激を受けました。本当に学びの多い貴重な経験でした。 企業様から頂いたテーマも近年の切実な社会問題であり、日々生活している中にも、考えさせる意識させるざわざわのテーマ ですね。特にEDP後半は自分が取り組むアカデミー・ミュージアムの課題と並行していたため、都市での“ご近所付き合い”を 切り口として、ミュージアムと周辺の住宅地域の距離関係や公共空間の曖昧さをベンヤミンのパサージュ論のアプローチから 設計を取り込んでみました。美術系の感覚的なデザインへの意識が今まで、美大で大切に教わってきたのですが、EDPで実用 性と工学的な要素も大切に痛感していました。このプロジェックトで学んたことは、決してEDPの終わりに伴い、終わってい るわけではないと思います。これからの学生生活や更に将来の仕事にも、種を蒔いてくれたと思います。 約半年でのグループワークで、たくさん刺激を頂いた皆さん、心から感謝を申し上げます。あと一年の卒業制作も頑張りたい と思います。

【Comments from the team members】

Wei san, hailing from another university, deserves my heartfelt appreciation for her outstanding contributions to our group endeavors, rendering her the most impactful member of our team. Despite commuting for two hours to attend our meetings, Wei’s unwavering dedication is truly commendable. Our project focuses on crafting innovative human relationships and establishing a new community. Despite the significant distance she travels, Wei consistently attends our weekly meetings, underscoring her unwavering commitment. I am particularly grateful for Wei’s consistent participation in community activities, showcasing her dedication to our project’s objectives despite her busy schedule. Furthermore, her exceptional dedication to editing the movie is commendable. Despite sacrificing many nights of sleep, Wei never complained and always provided her best assistance to the team. Thank you, Wei, for your invaluable contributions.(XIAORUI)

エイは東工大生にはない独特の感性を持っており、誰もが思いもつかないような創造的なアイデアや視点を持ち合わせていました。そのため、議論ではいつも新鮮で刺激的であり、エイの考え方には度々驚かされ、多くを学ぶことができました。また、プロジェクトの終盤に私が無謀な要求を投げかけた際も、エイは文句一つ言わずにそれに応えようと努力してくれました。その姿勢には本当に感謝しています。エイのこれからの活躍祈念しております!これまでの半年間、本当にありがとう!(Hirotaka)

Weiさんはチームで唯一日本語と中国語両方を話せる人で、日本人学生と留学生の混合チームである私たちのチームの動きを円滑にしてくれました。
Weiさんは美大生の視点からか、私では思いつかないような創造的な考えやアイデアをいつも持ってきてくれました。Weiのアイデアを見て、論理的に考えてアイデアを作るだけでは足りず、創造性も持ってアイデアを作ることが大事だと実感しました。
EDPだけでなく、EDAの時からありがとうございました! (Watanabe)

Weiを頼りすぎてはいけないと思いつつ、本当に何度も助けられました。チームビルディングをする上で誰かが疎外感を感じてはいけないと思うけど、どうしても意見を伝えきれない時があって、そんな時にWeiが何度もメンバー同士を繋いでくれたのをよく覚えています。Weiにしか作れない空気の温かさ、個人的にすごく好きでした。Weiがいつも周りのことをよく見て動いてくれたおかげで、チームがいつも穏やかにいられたのだと思います。一緒に活動できてすごく楽しかった!本当にありがとう!(柳瀬)

Materials~資料(ポスター,PV)

ポスター

PV

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