EDPが本になります―エンジニアのためのデザイン思考入門
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3 min readNov 7, 2017
東京工業大学エンジニアリングデザインプロジェクトが本になります。タイトルは『エンジニアのためのデザイン思考入門』。翔泳社より2017年12月15日に発売予定です。これまでMediumに書いた内容だけでなく、2017年度の授業内容も踏まえた大幅な書き下ろしが追加されています。
タイトルは「デザイン思考入門」になっていますが、デザイン思考についてあれこれ語った教科書というよりも、デザイン思考を使って実際にモノを作ってみた体験を教員と受講生の両方の立場から、うまくいかなかったことも含めて、赤裸々に紹介するといった内容になっています。受講生のみなさんにもコラムで執筆に参加してもらっています。
是非、お手にとってご覧になってください。
目次
第1章 イントロダクション
第2章 EDPの作り方
第3章 多様性のあるチームをつくる
第4章 ユーザーを理解する
第5章 アイデアを生み出す
第6章 モノを作って検証する
付録A EDPで陥るワナ
付録B 芸を磨く/齊藤滋規×田中章愛(SONY)
内容紹介
2000年代に入って急激に注目されたイノベーションの手法「デザイン思考」は、
多様な視点から新しいユーザー体験のデザインを目指す考え方です。デザイン思考は、現存のマーケットに存在しない潜在的ニーズをとらえた、
新たな価値を生み出すものづくりを行うための、重要な手法です。具体的には、ユーザーへの観察・調査を基に、多様性に富んだ
チームによってアイデアを出し合い、課題を徹底的に絞り込んで、
プロトタイプとテストを繰り返すことで製品を作り上げていきます。そんなデザイン思考を使ったものづくりを1年間にわたって行う、
非常に実践的かつユニークな授業が、東京工業大学の
「エンジニアリングデザインプロジェクト(EDP)」で実施されています。本書は、ものづくりの主役であるエンジニアに向けて、
3年以上にわたるEDPで得られた数多くの実践事例を交えながら
デザイン思考の方法論を紹介します。特に、新規製品開発に携わる若手エンジニアをはじめ、野心的な学生が、
・課題の絞り込み方
・デザイナー(非エンジニア)とチームを組む重要性
・アイデアの出しあい方、まとめ方
・手を動かしてアイデアを形にするプロセス
といった、イノベーティブな製品開発に必要な「デザイン思考の基礎」を
学ぶことができる一冊です。