WordPress開発者というキャリア

入門しやすいもう一つのキャリア

koji iyota
といてら豊浦
Jan 3, 2021

--

Photo by Bram Naus on Unsplash

新年を迎え、志を新たにされた方も多いかと思います。

いよいよ今月から、toiee Labの「WordPress開発者になろうスクラム」が始まります。

今日は、一人でも多くの方と、このスクラムで一緒に学びたいという思いで、このWordPress開発者というキャリアについてお話したいと思います。

WEBサイト制作代行の壁

私は10年ほど前から、地元の商工会、観光協会等を通じて、地域ビジネスのWEBサイト制作代行+コンサルを手掛けてきました。

その時に利用する様々なWEBサイト制作/運用システムには、自分のビジネスにピッタリ合いそうなテンプレートが揃っています。

これだ!と思うものを活用し、あとは自分なりの写真やテキストを並べていけば、とりあえずスタートできます。

しかし、WEBサイト制作はあくまでも手段。自分のやりたいことに向かってビジネスを継続していくことが本来の目的です。

なので、WEBサイトという手段を得た日から、本来の目的に向かって、また新たな課題が見えてきます。

やってみたら、当初思っていたようには上手くいかなかったり、これがベストだと思っていたけど、もっといい解決策が見つかったり...とにかく、様々なことが見えてきます。

でもそれは、自分が新たな一歩を踏み出したからこそできる経験、貴重な学習体験です。

WEBサイトがあれば、比較的早く結果が見える、進捗が見える...自分のビジネスの「見える化」がしやすくなります。

「へー、こうなるんだ!」
「今度、このページにこれを入れてみよう!」
「次はあのプラグインを使ってみよう!」

と、改善のアイデアが次々と湧き出てきます。

ここで、多くの人がぶつかるのが「WEBサイト制作代行の壁」です。

  • 自分には、改善のアイデアはあるんだけど「やり方」が分からないので、制作代行の人にお願いするしかない...
  • 明日までにWEBサイトを直したいけど、いつもお願いしている制作代行の人が忙しいのか連絡がとれない...

残念なことに、ここで多くの人が前に進む勇気をくじかれてしまいます。

変化が激しい時代を生きるために

コロナ禍で、社会を取り巻く環境の変化がますます加速してきた感じです。

  • 今まで、王道と言われていたことが突然通用しなくなったり...
  • 昨年まで正しいとされていたことが誤りだったと分かったり...

とにかく、日々様々な「予想外」と出会うようになりました。

2021年はそんな時代だからこそ、今年こそは、WEBサイトを自分で作れるようになりたい!

そんな人にピッタリなのが「WordPress開発者」というキャリアです。

「えっ、他人のWEBサイトを制作代行するの?そんなつもりはないんだけど...」

よく、このような反応に出会いますが、ちょっと違います。

先ずは、自分のWEBサイトを自分で作るんです。WordPress開発者になって...

あなたには、既に自分のWEBサイトで実現したい明確な「目的」があります。

実は、この「目的」を持つことが、WordPress開発者にはとても大切なことなのです。

WordPress開発者という、もう一つの選択肢

「パラレルキャリア」という言葉を良く耳にするようになりました。

もともと、ピーター・ドラッカーが提唱していた、これからの社会での生き方のひとつで、現在の仕事以外の仕事を持つことや、非営利活動に参加することを指しますが、いわゆる自分のキャリアにオルタナティブを持つこと。つまり、もう一つの選択肢を持つことです。

あなたのもう一つのキャリアに、「WordPress開発者」という選択肢を加えてみませんか?

特に、私はWordPress開発を以下の方々にオススメします。

  • これから小中高で行うプログラミング授業、特に高校で「情報」という教科を担う方、学校のIT支援を担う方
  • 企業、組織の経営者、上司、中間管理職の方
  • パパ、ママ、子育てという役割を担う方

既に、現代は「インターネット前提社会」とも言われ、ネットをはじめ、IT、デジタルなどが社会インフラとなり、それらを利用することが当たり前の時代となりました。

そのような社会で、「人を育てる役割」を担う方に、是非知って頂きたいのが「WordPress開発者」というキャリアです。

WordPress開発には、以下のようなメリットがあります。

  • WordPressは世界のWEBサイトの3〜4割を占めるほど、圧倒的なシェアがあり、既に出来上がった高品質なシステムから学ぶことができ、とにかく情報が多い。
  • 様々な道具が揃っていて、開発環境を整えることが容易。
  • とにかく小さく始めることができる。先ずやってみて、すぐに改良して、試すことが容易。
  • これからの社会で求められる、プログラミング、WEB、クラウドなど、様々な周辺知識を学ぶことができ、しかも入門しやすい。

これらのメリットは、これから求められる「新たな思考様式」を手に入れる近道にもなります。

  • 業界で最先端のプログラマーが作った質の高いWordPressの仕組みを使い、ちょっとずつずらしながら学んでいくこと。
  • 麓から一歩ずつ、1から積み上げながら学んでいくのではなく、その分野の頂上に一気に登って、必要に応じて下山しながら学んでいくこと。
  • 先人の作った質の高い知識をサッサと学び、自分が望む方向に向かってサクッとカスタマイズすること。
  • いわゆる「巨人の肩に乗る」こと。

これらのことを、日々実践しながら学び続けることができます。

現代は、知識社会、高度情報化社会など、様々な表現をされていますが、このような社会を生きていく力を養うために、WordPress開発者というキャリアが、もう一つの選択肢となります。

そして、もう一つ、大切なことがあります。

それは「WordPress開発者」として学んだ知識を、他者に伝えていくことが容易だということ。

つまり、現在、多くの人が自分のWEBサイトを作ることに関心を持っていて、話しを聞いてみたいという人、WEBサイトを必要としている人が大勢いるということです。

これは、大きなチャンスにつながります。

さらに、相手に伝える、教えることを通じて、自らがさらに学べることにもつながります。

「人は、教えることで、最もよく学ぶ」と言いますが、「WordPress開発者」としてWEBサイトを作るだけでなく、さらにそれを人に教えることで、自分が最もよく学ぶことができます。

そして、自分や他者の学び方を学ぶことで、さらに上の学び方ができるようになります。

つまり、学び方自体をどんどん進化させることができます。

これを「メタ探求型学習」といいますが、詳しくは別の機会に...

いずれにせよ、WEBサイト制作だけの能力以外に、目の前のクライアントが必要とするマネジメント、マーケティング、イノベーションなど、様々なことを自らが学び、他者と分かち合うことができるようになる。

これが、単なる「WEBサイト制作代行」という能力の限界(壁)を超えることにもつながります。

さらに、もう一つ、大切なことがあります。

この「WordPress開発者になろうスクラム」には、なによりも多くの学ぶ仲間がいることです。

学ぶ勇気をくじかれたときに勇気付けてくれる人、そっと寄り添ってくれる仲間、そんなコミュニティを持つことは、これから先、あなたの大切な資産となります。

いわゆる「無形資産」です。

これからの約半年間、教えることのプロフェッショナルである亀田さんの直接指導のもと、一緒に学び、相談にのってもらえる仲間ができる、共に学ぶコミュニティに加わることができる...こんな機会はまたとありません。

WordPress開発者というキャリアにピンと来た方、これは面白そう!ワクワクする!一緒に学びたい!と思った方は、ぜひ!

--

--

koji iyota
といてら豊浦

高校で教鞭をとりながら「人を育てる」役割を担う人が学び続ける場を運営するラーニングデザイナー&ファシリテーター。toiee Lab パートナー。「学ぶことは楽しい!」を広く伝えるため奮闘中。家族は妻ひとり息子三人。妻の作る野菜と雑穀の料理にハマってます。