情報を田舎から田舎へ

「自分の出版社を作ろう!」と題して始まった徳島パブリッシングスクール第2期も半分が終了した。出版社を作ろうというこのスクールも、回を重ねて参加者の要望を聞いているうちに内容が変化し、フリーペーパーを実際に作ることに。前回はAdobeのIllustratorを初めて使ってみるということにまでなった。*ここ参照

参加者の皆さんがやりたいのは出版というよりも情報発信。ウェブで気軽に情報発信ができる時代でも、ちょっと凝った紙モノを作ろうと思うと、ひと手間がいる。ならば一緒に作ってみましょうかというわけだ。がしかし、出版とはよく考えてみれば、ある情報を編集して形を変えて発するものだと思えば、これこそ出版という初発の行為なのかもしれない、などと思ったりもする。

では誰に発するか。今回は徳島市内のカフェなどに置き、文化度が低いこの地で同じように種まきをする仲間を見つけようというものだが、これが県外に発されても面白いと思う。おそらく田舎はどこも文化状況は同じ。結果、それぞれの地域でどんな種まきをしているか、どんな水撒きをしてるかの取り組み例を伝える面白い媒体になるかもしれない。

これまでの、都会→田舎(マスメディア)、田舎→都会(移住・観光目的の町おこし系冊子)、田舎→同じ田舎(タウン誌)という情報の流れではなく、田舎→他地域の田舎へ。今回の参加者で、転勤女子向けのコンテンツを考えてる方がいて(ここ参照)とても面白い。転勤先のそれぞれ土地から情報を発信していき、転勤したらまた新たな土地の情報を発信する。面白い視点のコンテンツが蓄積されていくのではないだろうか。

私たちの発信が、東京経由ではない点もおもしろいと思っています。メディアなど発信源のほとんどが、今は東京に集約されています。でも、地方から地方に直接発信してみたい。例えば真鶴から小豆島とか、真鶴から海外とか。

とは、泊まれる出版社を標榜する真鶴出版。(https://www.hinagata-mag.com/comehere/9387

東京の、出版社がひしめく場所の匂いや空気の中でセレクトされ編まれて送り出される本と、地方でセレクトされ編まれて送り出される本は、少しずつ違っているだろう。それこそが、その「土地」の強味だ。

と、九州からの発信にこだわる文藝出版社の伽鹿舎。(http://m.kaji-ka.jp/editor/4421

さて、徳島から発された情報がどこの誰に届き、それがこの地でどう展開していくのか、興味は尽きない。将来、おとなり3がヨーロッパのDIYシーンにあるような本格的な印刷機まで備えた自主管理スペースみたいになっていたら面白い。

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