進む出版プロジェクト

徳島に出版社をつくろう!ということで、集まった8人。徳島パブリッシングプロジェクトですが、スタートから1ヶ月。早くも3回の講座を終え、折り返し地点に辿り着きました。今日はその進捗報告です。

三名が脱落

結論から言うと、8名いた受講者のうち、3名がリタイヤしました。進路の関係だったり、本業のスケジューリングの問題だったりが理由ですが、出版ということを考えると、一番の困難は「時間」だったりするのかもしれません。「本を作る」という作業に費やす時間をいかにして捻出するか。

とかなんとか言ってますけど、講師も講師で出版計画が予定通り進んでなかったりします。講師をされている虹霓社のコヤさん。なんと先日、第2子がお生まれになったとのことで、今は育児に家事に振り回される日々とのこと。とはいえ、それでも合間を見つけ、資料を集めたり、関係者に連絡を取ったり。少しずつ前に進んでいるそうです。

今ではツールが出揃っていますし、安価ですし、何ならお金を払えば、技術的なことは人にすべてやってもらえるわけです。なので、「本を出そう」と思えば、本当に誰でも出せる。

ただ、アイデアや、そこそこ「やりたい!」という気持ちはあっても、それを最後までやり切るには、どうしても、かなりの熱量が必要になります。その熱量をいかにキープしていくか。そこまで熱量持てることを見つけられるかが大事なのでしょう。

出版のテーマも形態も様々

出版社をつくろう!ということですが、そもそもこのご時世「出版とは何か」からして、思っているほど明確ではありません。ほとんどブログなウェブマガジンを作りたいという人もいれば、「どうしても紙でなければ」という人もいる。「500部刷りたい」という人もいれば「内容からして10部も配れれば」という人もいる。本当にバラバラですね。

そんなわけで、実は第1回講座のテーマは「出版とは何か」でした。第2回はそうした現状を元に、とりあえず、今、自分がやりたいことを書いてみて「出版社を名乗ってみる」。先日行われた第3回では、アイデア、企画の出し方煮詰め方から、組版の重要性までお伝えしました。

ぼくらがお伝えできるのは「セオリー」(教科書)だったり、経験だったり。そこから先は好きにやったらいいし、好きにやるしかないよなと。各出版社の進捗は、こちらのサイトのナビゲーションから見ることができます。

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森哲平
トクシマ・パブリッシング・プロジェクト

1979年兵庫県生まれ。2011年より徳島に移住。2015年から徳島市沖浜町にて私設の図書館や子ども向けプログラミング教室を運営している。