コロナウイルス: 今すぐ行動すべき理由
本記事は、Tomas Pueyo氏による”Coronavirus: Why You Must Act Now”を飯田諒が翻訳した記事になります。できるだけ正確に翻訳し、出典がない場合は探したつもりですが、もしデータに誤りがあったり、誤訳やより良い表現がありましたら、遠慮なくご連絡ください。
This article is translated version of “Coronavirus: Why You Must Act Now” written by Tomas Pueyo, translation being conducted by Ryo Iida. All credit goes to Tomas.
— — —
コロナウイルスの情報が錯綜している現在、「今日何をすべきか」について正しく判断するのは難しさを極めている。より多くの情報を待つべきだろうか?今日行動を起こすべきだろうか?起こすとしたら、何を?
この記事では、多くのソースに基づくデータやモデルやグラフを用いて、以下のことを述べていく。
- あなたの住んでいる地域では、どれくらいの感染者が出てくるだろうか?
- もしそうなった場合、何が起こるだろうか?
- あなたは何をすべきだろうか?
- いつそれをすべきだろうか?
この記事を読んだ後のあなたの考えは、次のようになるだろう。
コロナウイルスはあなたのすぐそこまできている。
そのスピードは指数関数的だ。最初はゆっくり、そして突然急激なスピードで。
おそらく1週間から2週間の間で起こるだろう。
あなたのところがコロナウイルス感染者で溢れ返ると、医療機関は多くの患者で混乱し、病院の廊下で診察を受ける、ということもあるかもしれない。
医療従事者は疲れ果て、過労死する人も出てくるだろう。
多くの患者で混乱を極める医療機関では、助ける人と助けない人を選ぶ必要も出てくることになる。
このような状況を未然に防ぐ方法が、社会距離戦略(人混みを避ける、外出を避ける)だ。それも、今日から始めることだ。明日からではなく。
できるだけ多くの人が自らの家の中にとどまる必要がある。
政治家や会社の社長の皆さんは、この混乱を防ぐだけの力があるのと同時に、防ぐ責任もある。
もしかするとこんなことを思うかもしれない。「もしこれが過剰反応だったらどうしよう」「バカにされるだろうか」「批判されるだろうか」「他の人たちが何かするのを待った方がいいのではないか」「経済にダメージを与えてしまうのではないか」
しかし、今後2週間から4週間で全世界が鎖国状態になり、数日間でも貴重な社会距離戦略を取れたおかげで多くの命を救えたその時には、あなたは批判されるどころか、正しい決断をしたと感謝されることだろう。
さあ、始めよう。
1.あなたの地域にはどのくらいのコロナウイルス感染者数がいるだろうか?
世界での感染拡大
上下の表を見るとわかるように、コロナウイルス感染者数は指数関数的に伸びていたが、中国は何とかそれを押さえ込んだ。しかしそれが他国に広がった瞬間、誰も止めることができないパンデミック状態となる。
今のところ、この増加率は主にイタリア、イラン、そして韓国によるものである。
Chart 3を見るとわかるように、3国の感染者数が圧倒的すぎて、それ以外の国の感染者数がよく見えなくなっている。
それでは、3国を除いて見てみよう。
グラフを見るとわかるように、感染者数が指数関数的に増えている国はいくつもある。今のところ、その多くが欧米諸国だ。
仮にこの感染者数の増加率をもう1週間だけでも維持した場合、グラフはこのようになる。
この先何が起きるか、どのように対策するか。
これを理解するためには、すでにこの混乱を経験した事例を参考にすることだ。すなわち、中国、イタリア、そしてSARSを経験したアジア諸国だ。
中国
この表は本記事の中で最も重要なものの1つだ。
オレンジ色の棒グラフは、中国湖北省における政府が公表している「公式な」感染者数だ。何人の人がその日にコロナウイルスと診断されているか、の数字を表している。
そして灰色の棒グラフは「実際の」コロナウイルス感染者数だ。この数字は、中国疾病対策センター(CCDC: Chinese Center for Disease Control and Prevention)がコロナウイルスと診断された患者にいつからその症状が始まったかを聞いて集計した数字だ。
大事なのは「実際の」数字はその日にはわからない、ということだ。後日振り返ってみてようやくわかる数字なのだ。当局は誰かのコロナウイルスの症状が始まった瞬間に集計できるわけがなく、その人が医療機関でコロナウイルスに感染していると診断された時に初めて感染者数としてカウントされる。
これが何を意味するかというと、オレンジの棒グラフは「当局が把握している感染者数」でグレーの棒グラフが「実際に起きていること」だということだ。
1月21日、公表されている新規の感染者数(オレンジ色)が100人と激増しているように見えるが、実際には1,500人もの感染者(灰色)が同じ日にすでにいたことになる。「実際の」感染者数の増加率も指数関数的である。しかし、当局は「実際の」感染者数のことは把握していない。当局が把握しているのは、いきなり新規の感染者数が100人も出てきたということだ。
その2日後(1月23日)、武漢は封鎖された。この時点では、「公式の」新規の感染者数は400人程度だ。たった400人の新規感染者数で武漢全体を封鎖する決断をしたのだ。もっとも、「実際の」新規感染者数は同日で2,500人ほどいたのだが、当局はそれを把握していない。
翌日、湖北省の武漢に続く15の市が封鎖された。
1月23日に武漢が封鎖されるまで、灰色のグラフを見ればわかるとおり、「実際の」新規感染者数の伸びは指数関数的だ。武漢が封鎖されてからは、感染者数は落ち着き始めた。1月24日つまり他の15の市が封鎖された日を境に、新規の感染者数の伸びは急激に減速した。その2日後に新規感染者数の最高記録をつけてからは、その数字は減ってきている。
注目に値するのは、「公式の」新規感染者数(オレンジ色)は1月24日以降も急激に伸びてきていることだ。その後の12日間、新規の感染者数は激増している「ように見える」(実際はそうではない)。感染して症状が悪くなった人の多くが医療機関に行き、感染者数が増えたように見えるだけだ。
このような「公式の感染者数」と「実際の感染者数」という分類は大事なので、覚えておいて欲しい。
中国の他の地域は中央集権化された政府によってよく組織されていて、迅速かつ大胆な対策を取ることができた。以下のグラフがその結果である。
平行線を辿っているグラフが中国の湖北省以外のコロナウイルス感染者が確認された地域だ。各地域が、感染者数が爆発的に増える可能性があったにもかかわらず、迅速な対策のおかげで、ウイルスが広がる前に封じ込むことができた。
一方で、韓国、イタリアそしてイランでは、感染者数が爆発的に増えてしまい、2月の終わりには中国の湖北省以外の地域の感染者数を大幅に抜いてしまっている。
アジア諸国
韓国では感染者数が激増してしまったにもかかわらず、日本、台湾、シンガポール、タイ、香港ではその数字が抑え込められているのは何故だろうか?
これらの全ての国は2003年のSARS流行時に感染者を出しており、そこから教訓を得ているからだ。ウイルスがどれほど容易に拡散して、致命的なものになりえるかを把握していたので、今回の場合も事態を深刻に捉えることができていたのだ。だから、かなり早い時期から感染者が確認されていたにもかかわらず、感染者数の伸び自体は指数関数的ではないのだ。
訳者注: 日本国内でのSARSの感染者は報告されていません。(一旦WHOの統計上に2名と計上されましたが、その後の経過観察により除外された経緯があります。)他の国に関しては、台湾(218人)、シンガポール(161人)、タイ(5人)、香港(977人)と、感染者が認められています。(NIID 国立感染症研究所より)
今まで見てきたように、流れは「コロナウイルスの拡散」「政府が脅威を認識」「抑え込み」という風になっている。しかしこれから見ていく他の国に関しては全く違う話になっている。
その話を見ていく前に、韓国に関しての追記を。韓国における数字はおそらく外れ値と見ていいだろう。最初の30人の患者への対処でコロナウイルスはうまく抑え込まれていたが、31人目の患者がスーパースプレッダーで、1000人近くの人にウイルスを移してしまった。さらにウイルスは人に症状が出てくる前にも拡散してしまうので、当局が31人目のことについて認識した頃にはすでにウイルスが広がってしまっていた。韓国はその31人目の代償を今払っていると考えて良いだろう。韓国の封じ込めの努力はあらわれている。イタリアではすでに感染者数で上回っているし、イランも明日には上回るだろう(2020年3月10日時点)。
ワシントン州
欧米諸国での感染者数の増加率は見てきた通りで、増加率を維持した場合の今後1週間の予測がどれほど酷いものになりそうかもわかるだろう。では、湖北省や他のアジア諸国で行われた封じ込めが行われず、感染が拡大したらどうなるか、想像つくだろうか。
ここでワシントン州、サンフランシスコのベイエリア、パリ、そしてマドリードの例を見てみよう。
ワシントン州はアメリカの武漢と言っていいだろう。感染者数の増加率は指数関数的で、現在は140人だ。
興味深いのが拡大初期の致死率だ。グラフを見てわかる通り、感染者が報告され始めた頃のワシントン州での致死率は高い時に33%を記録している。3人に1人が亡くなっている状態だ。
他の地域での情報を見てわかる通り、コロナウイルスでの致死率は0.5% ~ 5%だ(詳細は後で見ていく)。それが33%とは、どういうことなのだろうか。
明らかになったのが、ウイルスはワシントン州で検知されないまま数週間も感染を広げていた。たったの3人しか感染者がおらず1人が死亡したわけではなく、当局が把握している感染者数と死者数で計算すると33%になる、というわけだ。症状が重い人ほどウイルス検査をするので、致死率は高くなる。
中国の例で見てきたような「公式の感染者数」と「実際の感染者数」と少し似ているように感じるだろう。当局が公表している感染者数が少なくても、実際には何千もの感染者数がいる可能性があるのだ。
ここがポイントだ。政府が公表している感染者数は知ることができても、実際の感染者数は知ることができない。しかし、大事なのは実際にどれくらいの人数が感染しているか、ということだ。どのようにしたら実際の感染者数を推定できるだろうか?
実は2つ方法がある。両方をモデルにしたので、実際に数字を入れていじってみて欲しい。(コピーしたい人はこちら)
1つ目が、死者数から計算する方法だ。もしあなたの住んでいる地域で死者が報告されたら、その人数を使って現在の実際の感染者数を推定できる。ウイルスが体に移ってから死に至るまでの平均日数は17.3日であることを考えると、ワシントン州で2月29日に死亡したコロナウイルス感染者は2月12日あたりに感染したと考えられる。
次に、致死率を1%と仮定すると(これに関しては後に詳細を述べる)、2月12日ごろには100人ほどの感染者がその地域にいたことが推定できる(その100人の感染者のうちの1人が平均17.3日後に死亡する)。
次にコロナウイルスの平均倍増時間(感染者数が倍になるまでの日数)が6.2日であることを考えると、ウイルスに感染した患者が死亡するまでの17日間で感染者数は8倍になると推定できる(= (2倍の感染者数)^(17日間/6日))。つまり、全感染者数のことを把握しなくても、1人のコロナウイルスでの死者がその時点で実際800人の感染者の存在を意味することは推定できる。
ワシントン州が現在22人の死者がいることを考えると、現在およそ16,000人の実際の感染者数がいることが推定できる。イタリアやイランが公表している感染者数の合計の数と同じくらいだ。
しかし死者の情報をより詳細にみてみると、22人のうち19人が同じクラスターからきていることがわかる。上で計算したのは死者全員が別々のクラスターから来ている場合の数字なので、実際のウイルスの拡大具合はもう少しマシかもしれない。
計算してみよう。1つのクラスターに属していた19人の死者を1人としてみた場合、現在の感染者数は3,000人程度と推定できる。
Trevor Bedford氏(ウイルス研究者)はウイルスのゲノム解析を通じて現在の感染者数を計算している。
Bedford氏の計算では、現在ワシントン州での感染者数はおよそ1,100人と結論付けられている。
もちろん上述の方法のどちらも完璧ではないが、伝えたいメッセージは同じだ。実際の感染者数を正確に把握するのは難しいが、政府当局が公表している数よりはもっと多い、ということだ。
サンフランシスコのベイエリア
3月8日まで、ベイエリアでの死者はいなかったので、実際の感染者数を推定するのが極めて難しかった。公式には、86人の感染者数と発表されていた。しかしアメリカは検査用のキットが不足していて、検査用キットを独自で開発したが、それもうまくいっていないことがわかっている。このような状況での数字なので、実際のところはもっと多いはずだ。
下の表では、3月3日までに各国で行われた検査の数がまとめられている。
トルコは感染者が報告されていないタイミングでも、住民当たりの検査数はアメリカの10倍だった。アメリカでの状況は今もまだ改善されておらず、アメリカ国内での検査は8,000件程度、つまり4,000人ほどが検査されている、ということだ(1人を検査するのに2つの標本が必要)
ベイエリアでは旅行から帰ってきた人およびその人と接触した人全員を検査している。つまり、旅行関連での感染者数に関してはほとんどを把握していると言える。しかしその感染者が自分の所属する地域(コミュニティ)でウイルスを拡散した時の感染者数は考慮できていない。逆に、コミュニティ内でのウイルス感染と旅行関連でのウイルス感染の比率がわかれば、実際にどれくらいの感染者数がいるか推定できるだろう。
これは韓国のデータが大変参考になる。韓国で86人の感染者数が出るタイミングで、コミュニティ内での感染の割合が86%だった(86人と86%は偶然だ)。
この数字を使えば、ベイエリアでの実際の感染者数が計算できる。今ベイエリアでの感染者が86人いたとすると、おそらく実際の感染者数は600人程度だと予測できる。
訳者注: 記事内で韓国におけるコミュニティ内での拡散の割合が、86人の感染者が出るタイミングでは86%という記述にはソースがありませんでした。調べたところ、2月29日の韓国国内の新規感染者594人のうち90%が大邱の都市内での感染だったそうです(出典はこちら)。
フランスおよびパリ
フランスが公表した数字によると、1,400人が感染し、30人が死亡しているそうだ。先ほど紹介した方法で計算すると、実際の感染者数が推測できる。24,000人から140,000人の間だ。
実際のフランスでの感染者数は公表されている数字よりも一桁もしくは二桁も多いだろう。
信じられない、という人は、湖北省のグラフをもう1度おさらいしよう。
1月22日までの公式の感染者数を足していくと、合計444人になる。次に、同じことを実際の感染者数で行うと、訳12,000人となる。つまり、湖北省当局がコロナウイルス感染者数が444人だと発表している時に、実際にはその27倍もの感染者数がいたわけだ。
フランスの公式の感染者数が1,400人いれば、実際は何万人もの感染者がいても全く不思議なことではない。
同じような計算がパリにおいても行えるだろう。市内でおよそ30人の感染が確認されているので、実際には数百人、もしかすると数千人いるかもしれない。イル・ド・フランス地域(パリを中心とした地域圏)での感染者数300人を考えると、当地域での実際の感染者数は万単位だろう。
訳者注: イル・ド・フランス地域における感染者数の出典がありませんが、この記事によると、3月14日時点で949人がコロナウイルスで入院しているそうです。パリにおける感染者数の出典は軽く探しましたが見つかりませんでした。
スペインおよびマドリード
スペインにおける感染者数はフランスとよく似ている(スペインでは1,200人、フランスでは1,400人、両国30人の死者)。フランスの時に計算したように、スペインにおける実際の感染者数はすでに20,000人を超えているだろう。
マドリード州においては、600人の感染と17人の死者が報告されており、計算すると実際の感染者数はおそらく10,000人から60,000人の間だろう。
もしあなたが「そんなことはあり得ないだろう」と思ったなら、これを思い出して欲しい。武漢は公式の感染者数が400人程度のタイミングで市を封鎖している。
アメリカ、スペイン、フランス、イラン、ドイツ、日本、オランダ、デンマーク、スウェーデン、そしてスイス。これらの国の現在の公式の感染者数で、武漢はすでに市の封鎖を決定していた。
もし今「武漢といってもただのひとつの地域でしょ」と思ったなら、これを思い出して欲しい。武漢は6,000万人もの市民を抱えており、土地はスペインより広く、フランスと同じくらいだ。
2. もし公式の感染者数が、計算した実際の感染者数に達したらどうなるか
コロナウイルスはもうすぐそこまで迫っている。目に見えないが、すごいスピードで迫っている。
もし自分の地域がコロナウイルスに襲われたらどうなるだろうか。予測するのは簡単だ、なぜならすでにいくつかの国や地域はウイルスに襲われているから。その中でも参考になるのは湖北省とイタリアだろう。
致死率
世界保健機関(WHO)は致死率を3.4%としている。この数字は前後の文脈がないと理解しにくいと思うので、説明しよう。
致死率というのは「国」と「タイミング」に大きく依存する。韓国では0.6%なのにイランでは4.4%だ。一体どういうことなのだろうか。読み解いていこう。
致死率の計算方法は2通りある。「死者数」を「感染者全体」で割る方法と、「死者数」を「解決とみなされた感染者数(Closed Cases)」で割る方法だ。感染者数全体で割ると、その感染者から今後も死者が出ることが見過ごされるので、前者の方法だと致死率の過小評価に繋がる。一方、終了とみなされた感染者数で割ると、感染者が終了したとみなされるのは完治するよりも死ぬ方が早いため、後者は致死率の過大評価に繋がる。
今回私は両方の数字が時間の経過とともにどのような軌道を辿るのかを見てみた。最初はかけ離れている両方の数字だが、全ての感染者が完治もしくは死のいずれかの結果で「解決」されたとみなされたら同じ数字に収束する。つまり、過去の軌道を未来に写してみると、最終的な致死率が予測できるだろう。
現在の中国におけるコロナウイルスの致死率は3.6%から6.1%の間だが、両者の数字が辿ってきた軌道を未来に反映してみると、その数字は3.8%から4.8%の間に落ち着くと想定される。インフルエンザの30倍の致死率だ。
もっとも、この数字は武漢と中国の他の地域が混ざっていることは忘れてはならない。
武漢における致死率がおよそ4.8%に収束していくのが予測できる一方、武漢を除く他の中国の地域では、0.9%に収束していきそうである。
以下で、イラン、イタリア、そして韓国における致死率も出した(推定値が有意義であると判断できるほどの死者数を出してしまっている3国を選定した)。
イランとイタリアの「死者」を「全体の感染者数」で割った致死率は3%から4%の間に収束していくのが予測できる。
一方、韓国の例は興味深い。なぜなら両者の数字が完全にかけ離れているからだ。「死者数」を「全体の感染者数」で割った致死率はたった0.6%であるのに対して、「死者数」を「解決された感染者数」で割った致死率は48%である。韓国では少し変わったことが起こっている、というのが個人的な意見だ。
まず、韓国では非常に多くの人を検査している(つまり感染していると診断された人の数は非常に多いので、前者の致死率が非常に低く出る)ため、全ての感染者が解決されたとみなされるまでの時間が長くなる(解決されたと早く判断できる死者数が積み上がり、後者の致死率が高く出る)。また、上のグラフで分かる通り、韓国の病院にはベッドが多く設置されている。
他にも理由があるのかもしれないが、とにかく死者数を全体の感染者数で割った場合の致死率が0.5%程度でとどまっており、今後もその傾向は続くだろう。そしてその致死率の低さは医療機関の充実度や国のリスク管理能力に大きく影響されている。
また、ダイヤモンドプリンセス号でのケースも紹介しておこう。706人の感染者を出し、6人が死亡、100人が回復している。致死率は1%と6.5%だ。
各国の人口の年齢分布も大事であることはここに記しておく。致死率は高齢者ほど高いため、日本のような高齢者の割合が多い国では、ナイジェリアのような若年層の人口が多い国よりもコロナウイルスでのダメージが大きいことが予想される。
致死率に関しては以下のような結論になる
- コロナウイルスのような大規模な感染症に準備のできていない国では致死率が3%から5%の間になるだろう。
- 反対に、感染症に対して対策ができている国における致死率は0.5%から0.9%の間だろう。
別の言い方をするとこうだ。ウイルスに対して早期に対策を講じることができた国とそうでない国では、死者数が10倍ほど違う。まだ自体は収束していないにもかかわらず、これほどの数字の違いが出るのだ。素早く、かつ大胆に対処できれば感染者数を減らし、死者数が減るのは明らかである。
では、国は何を準備する必要があるのだろうか。
医療機関の混乱
全体の感染者のうち、20%が入院を余儀なくされる。さらに5%が集中治療室での治療を必要とし、2.5%が人工呼吸器やECMO(人工肺とポンプを用いた体外循環回路による治療)などのさらなる集中的な治療を必要とする。
問題なのは、人工呼吸器やECMOのような機器はそう簡単に生産したり購入したりすることができないということだ。アメリカでは、2019年時点でECMOは合計264台あるそうだ。
仮に100,000人が感染したとすると、20,000人が入院し、5,000人が集中治療室で治療を受け、1,000人が現状250台程度しかない機器を必要とすることになる。これも、たった100,000人の感染者数の場合で、だ。
足りないのは医療機器だけではない。例えばマスクだ。アメリカは医療従事者に必要なマスクの数の1%しかマスクが存在しない(N95マスクが1,200万枚、手術用マスクが3,000万枚あるが、必要なのは合計35億枚)。もし一気に大量の感染者が医療機関に押し寄せると、マスクは2週間しかもたない。
日本、韓国、香港、シンガポール、そして武漢以外の中国各地においては、患者が必要な治療をちゃんと施してきた。一方で武漢やイタリアは悲惨な状況になっている。
医療機関が疲弊するとどうなるか
武漢とイタリアで起きていることは気味が悪いくらい似通っている。
武漢は2つの病院を10日で建設したが、もうその当時も感染者で混乱していた。
武漢もイタリアも、病院は患者で溢れかえり、廊下や待合室で診察しなければいけない状態になっている。
防護服不足のため、医療従事者は同じ防護服を何時間も着続けなければならず、結果、感染者がいる場所に何時間も居続けなければならない。そしてその場所から離れられたら、疲労で倒れ込む。シフトなんてものは存在しないも同然で、退職した人たちが不足分を補うために復職したり、看護に関して全く知識のない人が一晩訓練を受けて大事な医療処置を任されたりする。
訳者注: 退職者のことや、知識のない人が一晩訓練を受けて…の部分はソースが記されてないので、怪しいです。
そしてこのような状況は本人が病気になるまで続く。もちろん、防護服が足りない状況で感染者と接する時間が長い分このようなことは頻繁に起きる。そうなった場合、2週間の隔離を余儀なくされる。それで済めば良い方で、最悪の場合、そのまま亡くなってしまう。
症状が軽度の患者の処置の場合は良いが、ICUで患者の数が人工呼吸器やECMOの台数よりも多い場合の事態は深刻だ。これらの機器はシェアすることができないので、医療従事者はその機器を使うことができる患者を選ばなければいけない。つまり極端な言い方をすると、彼らはどの患者を生かし、どの患者を殺すかを決めなければいけないのだ。
数日後、私たちは決断を迫られた。[中略] 全員に挿管するわけにはいかないのです。私たちは、年齢と健康状態をもとに挿管する患者を選びました。ーChristian Salaroli(イタリア人医師)
このような状況が、致死率が約4%になってしまう原因だ。
3. 何をすべきか
カーブをできるだけ平らにする
パンデミックとなってしまった今、コロナウイルスを一斉に排除することは不可能だ。しかしこれによるダメージを減らすことはできる。
いくつかの国がまさにそれを実現しているが、最高の例は台湾だろう。台湾は中国と地理的に非常に結びついているにもかかわらず、感染者数は50人にも満たない。この研究は台湾が初期にとった対策を解説しているが、その対策のどれもが封じ込めにフォーカスしている。
台湾は封じ込めに成功したものの、他の国はこのような感染症対策に関する専門性に欠けており、結果封じ込めに失敗している。他の国々は今や別の戦略:「緩和」を実施している。ウイルスの害をできるだけ軽減する必要があるのだ。
人々の間での感染を減らすことができれば、医療機関は各感染者に適切に処置を行うことができ、致死率を下げられる。その状態を維持できれば、その間にワクチンが開発されて大部分のリスクを排除することができる。つまり目指すのは感染を断ち切るのではなく、抑え込みながら、感染の拡大を遅らせることだ。
感染を遅らせられれば、医療機関はしっかり機能し、致死率は低いままキープでき、人口のより多くの割合が感染する前にワクチンを接種できる。
では、どうやって遅らせるのだろうか。
社会距離戦略(Social Distancing)
非常にシンプルだがうまくいく方法が、社会距離戦略だ。
武漢のグラフをもう1度確認してみよう。武漢が封鎖されてから、新規の感染者数は減少傾向に転じたのがわかるだろう。理由は単純で、住民は他の人と接する機会がなくなり、ウイルスが拡散しなくなるからだ。
現在科学者の間でのコンセンサスは「咳をしたら、その人から2メートルまでウイルスが届く」ということだ。2メートルより先は、滴が地面に落ちてウイルスは届かない。
最も感染しやすいのが、何かの表面を触ることだ。ウイルスは金属やセラミックスやプラスチックの表面に最大9日間存在することができる。ドアノブやテーブル、そしてエレベーターのボタンを触るのは、ウイルスに最も感染しやすい行為といって良い。
そこで、社会距離戦略である。できるだけ多くの人々をできるだけ長く自宅に留まらせる。
この戦略がうまくいくのは1918年のインフルエンザ大流行時に既に実証されている。
1918年のインフルエンザ大流行からの教訓
グラフを見ると、素早い対策を取れなかったフィラデルフィアにおける致死率が非常に高くなっていることがわかる。素早い対策を取れたセントルイスと比較してみると差は歴然としている。
次にデンバーを見てみよう。デンバーはインフルエンザに関する対策を講じたが、途中で対策を緩めてしまった。結果、グラフは2つのピークを作っていて、2番目のピークが最初のものよりも大きくなっている。
一般化すると、以下のようになる。
このグラフが意味するのは、アメリカにおける1918年のインフルエンザ大流行で、「死者がどれほど出るか」は「どれくらい早く対策を講じることができるか」に依存するということだ。例えば、セントルイスはピッツバーグより6日早く対策を講じ、致死率がピッツバーグの半分以下になっている。こので平均すると、20日早い対策で、致死率を半減させることができる。
イタリアは最初にロンバルディア州を封鎖したが、翌日国全体を封鎖することを決めた。
この決断の結果はしばらくしたらわかるだろうが、わかるまで1週間から2週間はかかる。思い出して欲しいのが、武漢のケースでは、封鎖が公表されてから、「公式の」新規の感染者数が減少に転じるまで12日の遅れがあったことだ。
政治家がどのように社会距離戦略に貢献できるか
今、政治家が自分自身に問うていることは「何かをすべきかどうか」ではないはずだ。むしろ「今何をするのがベストだろうか」ということだろう。
感染症の大流行は、「予測」から「終息」までをいくつかのステージに分けることができる。しかし今となってはほとんどの選択肢が手遅れだ。多くの感染者数を出してしまっている今、取れる対策は2つしかない。「封じ込め」と「緩和」だ。
封じ込め
封じ込めは、全ての感染者を特定し、管理し、そして隔離している状態のことだ。シンガポール、香港、日本、そして台湾がこれをうまくやっている。早期からウイルスの検査数を制限し、正確に診断し、感染が確認されると即座に隔離する。医療機関では防護服を用意して医療従事者を守り、彼らと患者の接触状態を管理し、検疫する。
このような対策は予め準備をし、ステージ初期に行うことで極めてうまくワークする。このアプローチは経済活動を急停止させることなく、ウイルスの感染拡大を防ぐことができる。
台湾が講じた対策は先に触れた通りだが、中国も上手くやっている。彼らの封じ込め対策は気が遠くなる。
例えば、中国は5人のチームを1,800組用意し、感染者ひとりひとりを精査し、その感染者と接触のある人全員を隔離した。これが、10億人規模の人口を抱える国でウイルスの感染拡大を抑え込んだ方法だ。
これらは逆に、欧米諸国ができなかったことだ。しかしもうそのような対策をとるには手遅れで、武漢全体が封鎖を決定した時点での感染者数の3倍もの感染者数を抱え、さらに感染拡大が続くアメリカではヨーロッパからの渡航を禁止した。
これがどれだけ効果があるのかを、武漢が行った渡航禁止のケースを振り返って検証してみよう。
上の表は、武漢の渡航禁止策が感染拡大の遅延にどれほど役立ったかを示している。丸の大きさが日次の感染者数だ。上の列が、何もしなかった場合。真ん中と下の列が、それぞれ40%の渡航を禁止した場合と90%の渡航を禁止した場合だ。このモデルは疫学者によって作成された。
あまり差分がわからないと思っただろうか。実はその通りである。感染拡大に対するインパクトはそれほど大きくないのだ。
武漢における渡航禁止策は、中国国内での感染拡大を3日から5日程度しか遅らせられなかったと推定している。
では次に、感染率を下げる影響に関して、研究者はどう考えているだろうか。
1番上の3列は先ほど見たものと同じだ。その下2列ずつは、感染率が下がった場合を示している。もし感染率が(社会距離戦略によって)25%減少した場合、感染拡大のカーブを抑え、ピークを14週間も遅らせることができる。さらに感染率を半減させられたとすると、3ヶ月間で大規模な感染が始まる気配すらなくなってしまう。
アメリカ当局による、渡航禁止策は感染拡大を数日程度遅らせることはできても、それ以上は不可能だ。この対策では全然足りない。
国内での感染が100,000人の規模になってくると、渡航を禁止したり、感染者の足取りを辿ったり、彼らが接触した人を隔離するだけではもはや足りないのだ。そこで、「緩和策」だ。
そこで、「緩和」と「抑制」だ。
緩和と抑制
次の記事、コロナウィルス : 「ハンマー」と「ダンス」で「緩和」と「抑制」についてしっかり触れている。
「緩和」は、ウイルスの感染拡大の急増のカーブを出来るだけ平たくするための対応で、大量の検査、感染者の接触追跡、検疫、隔離が必要だ。
一方「抑制」はさらにもう一歩踏み込み、感染の拡大を鎮めるための対応だ。より厳しい社会距離戦略が必要になり、人々は遊びに行くのをやめて、通常の感染率が2から3であるのを、1以下にしていき、ゆくゆくはウイルスが死滅するようにしなければいけない。
この対策は武漢が強いられたことで、イタリアも行ったことだ。ウイルスが広まってしまったら、感染拡大が進む地域を封鎖して集中的に感染を抑え込むしかないのだ。
イラン、フランス、スペイン、ドイツ、スイス、アメリカなどの、公表された感染者数が数千という規模になっている(実際の感染者数は万単位だろう)国では、このような対策が必要だ。
しかし、まだ行われていないのが現状だ。
いくつかの会社が在宅勤務を指示し、いくつかの巨大イベントが中止になり、感染者が多い幾つかの地域では検疫が強化されている。
もちろんこれでも、ウイルスの感染はある程度遅らせられるだろう。2.5の感染率を2.2、もしくは2くらいに下げられるだろう。しかし、「1」を一定期間下回らせるためには上記の対策では足りないのだ。感染率が1を下回るのが無理でも、できるだけ1に近づけ、その状態をできるだけ長く維持する必要がある。感染の増加のカーブを抑え込むために。
「感染率を劇的に下げるにあたってのトレードオフは何だ」これが気になるところだろう。イタリアの例が教えてくれるのは以下だ。
- 封鎖された地域には、家族か仕事として認められた人以外は入ることができない
- 封鎖された地域内での移動も、不要不急な場合は制限される
- コロナウイルスの症状がある人は自宅待機を要請される
- 医療従事者に通常与えられる休みはなくなる
- 学校や大学などの教育機関、ジム、美術館、スキー場などの施設は閉鎖される
- バーやレストランは時間限定での営業(朝の6時から夜の6時まで)かつ客同士の距離は1メートル以上開けなければいけない
- 商活動は相手との距離を1メートル以上開けられるもののみ可能。距離を開けるのが不可能な商活動は中止しなければいけない。教会に関しても、人々の距離を開けられる場合のみ
- 家族や友人による病院へのお見舞いは制限される
- 商談は延期。在宅勤務が推奨される。
- スポーツなどのイベントは公私を問わずキャンセル
追記: 重要でない商活動は全て中止。オフィス、カフェ、店の全てが閉鎖された。交通機関、薬局、食料品店のみが営業活動可能。
もちろん、少しずつ制限を増やしていくことも可能だが、そうすると感染拡大の余地を与えてしまう。安全を確保したいのであれば、武漢くらい大胆にやった方がいい。人々は最初は批判するかもしれない。しかし時間が経てば感謝するだろう。
ビジネスリーダーが貢献できること
この記事を読んでいるあなたが会社を牽引するリーダーで、何をすればいいか知りたいとしよう。そんなあなたに最適のリソースがある。
このサイトでは、社会距離戦略をとっているテックカンパニーのリストが掲載されている。現在(3月15日時点)は549社ある。在宅勤務が「推奨」か「必須」か、イベントへの参加や旅行が禁止されているかどうかはまちまちだが。
その他にも、時給で働いている人にはどう対応すればいいのか、オフィスは開けておくべきか、面接や商談はどう行えばいいのか、など会社が考えなければいけないことはたくさんあるだろう。私の会社Course Heroがどうしているかを知りたければ、ここを確認して欲しい。
4. いつやるべきか
これまで説明してきたことに同意していたとしても、ひとつ疑問が残るだろう。
「いつ」決断するか、だ。
何をきっかけに対策を講じることを決めればいいのだろうか。
リスクベースのモデル
それをはっきりさせるために、モデルを用意した。(コピーするにはこちら)
このモデルを使えば、あなたの住んでいる地域に実際どれくらいの感染者がいるか、あなたの会社の従業員がすでに感染している確率、それが時間の経過とともにどう変わっていくか、そしてあなたのオフィスを開けておくかどうかを判断できる。
このモデルが示唆するのは以下だ。
- もしあなたの会社が100人の従業員を抱えるワシントン州拠点の会社であれば、従業員の1人でもすでに感染している確率は25%で、直ちに全員に在宅勤務を命じるべきだろう。
- 250人の従業員を抱え、そのほとんどがサウスベイ(サンマテオやサンタクララ)で働いているとすれば、従業員の1人でもウイルスに感染している可能性は2%ほどで、この場合もオフィスを閉める必要があるだろう。
- (3月12日に追記)もしあなたの会社がパリにあり、250人の従業員を抱えているとすると、従業員の1人でもウイルスに感染している確率は95%で、即座に在宅勤務を指示するべきである。
モデルは「会社」や「従業員」という言葉を使っているが、同じ計算が学校や交通機関にも当てはまる。また、通勤方法も大きな変数になる。
仮に50人しか従業員がいなくても、会社がパリにあり、全員が電車を使って通勤していれば、誰か1人でも感染している可能性は非常に高く、オフィスを今すぐ閉めるべきだと言えるだろう。
もし、まだ誰も症状が出ていないので閉鎖するのに躊躇している場合、覚えておいて欲しい。ウイルスの伝染の26%は症状が出る前にすでに起きてしまっている、ということを。
会社を束ねる立場の場合
上述のモデルはある意味「自己中心的」だ。会社におけるリスクを個別にしか見ておらず、ギリギリまで決断を遅らせかねない。
しかしもしあなたが会社を束ねるリーダー、もしくは政治家の中のリーダーのであるならば、あなたが計算すべきは1つの会社のリスクどころではない。
「1社でも、感染者を抱える会社がいる確率はどれくらいだろうか?」といった具合に、全会社のリスクを考える必要がある。もしあなたが250人の従業員を抱えるサンフランシスコの会社50社の代表だったら、35%の確率でいずれかの会社の誰かが感染していて、その確率は翌週には97%になっている。そのような計算用のタブを追加したので試算してみて欲しい。
「待つ」ことによるコスト
今日決断するのは怖いかもしれないが、そのように考えるべきではない。
この理論上のモデルはいくつかの種類のコミュニティを示している。社会距離戦略に基づく対策を取らなかった場合、ウイルスの発生からN日後に対策を取った場合、そしてN+1日後に対策を取った場合。全ての数字は架空だ(新規感染者数のピークが6,000人になるように、武漢のケースに似せている)。
ただ単に、指数関数的に感染者数が増える状況で「1日」がどれほど重要かを示すための数字だ。ピークが1日遅く、かつ高く到達するのがわかるだろう(もっとも、両方とも新規感染者数は0に収束していくのだが)。
では、累計の感染者数で見るとどうだろうか。
武漢のケースに似せたこの理論上のモデルでは、1日の遅れが、感染者数を40%も多くしていることがわかる。つまり、もし武漢の封鎖が1月23日ではなく1月22日だった場合、感染者をなんと20,000人も少なくできていたのかもしれない。
頭に入れておいて欲しいのは、「40%増」という数字は感染者数だけの数字であって、致死率はもっとひどいことになる、ということだ。感染者数が40%増えると死者数も40%増えるわけではない。「医療機関の混乱」を考慮すると、死者数は「40%増」では済まなくなる。対策がたった1日遅れることで、多くの感染者、そして死者を出すことを覚えておいて欲しい。
指数関数的に感染者数が増えている今、毎日どう過ごすか、が非常に大切だ。決断を下すのを1日遅らせることによる影響は数人どころか、数百もしくは数千人になるかもしれない。人々が家に止まって感染拡大を防がない限り、感染者数の伸びは止まらないだろう。
拡散してください
記事を拡散することで人の命を救えることなど、そうそうないと思う。事態がこれ以上悪化して大惨事にならないように、今、動き始めよう。
— — —
読んでいただきありがとうございました。
記事の翻訳に関して、誤りなどございましたら、 私のTwitterまでご連絡ください。