コロナウイルス:侵入させない、蔓延させない

Tomohisa Kato
Tomas Pueyo
Published in
53 min readMay 13, 2020

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渡航を制限すべきですか?音楽イベントは中止でしょうか?学校は?どんなビジネスならば再開できるでしょうか?どのようなイベントならば許可できるでしょうか?

(著者 Tomas Pueyoの許可のもと、記事”Coronavirus: Prevent Seeding and Spreading”を翻訳。共訳者: towa.ueno.1, @maquis_japan, Yoko Imafuku, takashi.sawayama, @akjac17, @Soichi_Tatsumi, @eduhousejapan, @kato_ )

これは、「ハンマーとダンス」( /)の続編「ダンスを学ぶ」のパート5です(パート1((/)、パート2(/)、パート3(/)、パート4(未投稿))。この続編を読めば、大規模感染を防ぎながら経済を再開するという「ダンス」に際し、各国は何をする必要があるか、深く理解することができます。次の記事のお知らせを受け取るには、こちらからサインアップしてください

さまざまな国で経済活動が再開しています。彼らは韓国や台湾のような成功を真似たいのです。衛生面、身体的距離、公衆教育を行い、DIYのマスクを義務化し優れた検査・追跡・隔離・検疫を行うことにより、それが可能になることを私たちはもう知っています。

これらの措置はすべて、経済の閉鎖に比べて非常に安価です。しかし果たして十分でしょうか?休校は必要ないのでしょうか?ビジネスは?音楽イベントは?観光は?経済の重荷になりながらもウイルスを制御するために必要な対策は他にもないのでしょうか?

まず悪いニュースから:

  • 数か月間、国内・国際双方の観光産業は大幅に減速させねばならないでしょう
  • 展示会や音楽コンサートなどの大きなイベントは、今のところ休業する必要があります

良いニュースもあります:

  • 片道旅行か長期滞在ならば私たちはまだ旅行できるはずです
  • 観光の再開を加速する方法があります
  • 私たちはおそらく学校を再開することができます
  • ビジネスを再開する明確な秩序が浮かび上がっています。営業を続けるのに最も重要なのは銀行、食料品店、雑貨店であり、最も重要でないのはカフェ、ジムです。

さて、これをやってみましょう。

あなたの国でハンマーが適度に効いていて、今ダンスの準備ができていると想像してください。一部の地域はまだ隔離されていますが、残りの経済は徐々に開放されていきます。当局は注意を払っています。マスク着用が強く押し進められ、すべての接触者が追跡され、すべての病人がホテルの部屋に隔離され、携帯電話の動きを追跡することでも隔離が実施できます。

現在、あなたの国には2つの目標があります。

  1. 大規模感染地域から安全な地域に感染が及ばないよう保護します。これを新しい症例の「侵入防止」と呼びます。
  2. 侵入されても大規模感染に至らないようにします。それを「蔓延防止」と呼びます。

国は侵入と蔓延を防ぐ必要があります。

侵入を防ぐには、渡航制限が必要です。

蔓延を防ぐには、集会制限が必要です。

ほとんどの国が国を開き、集会を許可し始めています。蔓延について議論することはより緊急度が高いので、最初にその説明をします。次に渡航を通じた侵入について検討します。

コロナウイルスのお気に入りのイベント

スーパー・スプレッダー

既に説明したように、あなたはおそらく韓国のスーパー・スプレッダーについて聞いたことがあると思います:

図6.a:大邱(テグ)市の新天地教会におけるコロナウイルス感染事例

5,016人が感染、4,363人は新天地教会のある大邱市で感染、新天地教会の感染者の一部はGyeonbuk(左下)のような近隣地方に居住
出典:ロイター

「31人目の患者」は1人で5,000を超える感染を引き起こしました。この数字は当時韓国の感染者の大多数を占めていました。5月中旬の時点でも、このクラスターが感染源だと考えられる感染数を除いても、依然として韓国の感染者の40%以上を占めています。もしこの人が大規模感染を引き起こしていなかったら、多分韓国も台湾と同様に大規模感染を経験することはなかったでしょう。

皆さんはこの大規模感染が「31人目の患者」がメガチャーチ(巨大な教会)に2回行ったことが原因であると聞いたことがあるかもしれません。しかし、どのような礼拝が行われていたかは知らないかもしれません。

新天地教会での礼拝。出典

この教会では、何千人もの人々が長い間互いに近くに座り、眼鏡やマスクの着用を禁止され、歌ったり大声で祈ったりしています。たとえ病気であっても、教会は礼拝を欠席することを許しません。そのため、「31人目の患者」は病気の間に2回連続で日曜日の礼拝に参加しました。

この連載の2回目で、私は、咳だけでなく、歌やさらには会話で放出された飛沫とマイクロ飛沫を介してウイルスが拡散することを説明しました。また、ウイルスは互いに密接してやりとりする人々が長時間共に過ごす密閉空間を好むとも説明しました。

長時間にわたって密閉空間で話し、歌う、このメガチャーチの環境は、マスクやメガネの着用が許されていなかったことも相まって、伝播速度を増加させるすべての要件を満たしていました。

パート1でも見たように、シンガポールの寮でも同様のことが起こりました。

図12.d シンガポールの寮付近でのコロナウイルス感染者クラスター (2020年4月18日時点)

出典: COVID-19 SG

参考までに、これはシンガポールでのロックダウン後に撮影された、寮の本館の写真です。

写真1:シンガポール S11寮
2020年4月5日 10名以上の集会が禁止された10日後

出典: Straits Time, Desmond Wee

同様のものとして、これらは多くの会話が発生するであろう、密度が濃くかつソーシャルな関わりがある、大勢の人で密集した宿舎内の写真です。

写真2:シンガポール寮内

シンガポールのWestLite Toh Guan寮の部屋にいる移民労働者。写真:EPA。出典:South China Morning Post。ご覧のように、蔓延は彼らの失態ではなく、むしろその生活環境からでは回避不可能な結果だったのかもしれません。

集会でのコロナウイルスの凶暴な蔓延には、他にも多くの同じような例が含まれています。1つはワシントン州の合唱団で、人々は長い間、お互い近距離で、大声で歌っており、その結果60人のうち45人が病気になりました。

スキー後にイベントをすることが一般的であるイシュグル(訳注;オーストリアの有名なスキーリゾート地)では、恐らくバーテンダーを経由してヨーロッパ全体で4,000人以上が感染しました。

ツイート訳:イシュグルのアフタースキースポット、トロファナアルム

ガンゲルト周辺のドイツの地域では、カーニバルの後に1,500人の感染が発生しました。そこでは、人々が顔を合わせ、話し、歌い、頬にキス(訳注;チークキスと呼ばれる特にラテン系の人々の間で一般的な風習。参考)をしていました。

図29. ガングルトを含むドイツ内の居住者10万人あたりの感染者数 2020年4月18日時点

出典:Robert Koch Institute氏の写真をTomas Pueyo氏が図にしたもの

これはイベントの画像です:

出典 写真:ハインツ・エシュヴァイラー

ドイツでの他の最大の大規模感染はまた、お祭りによるものでした。ドイツのティルシェンロイト地区では600人の感染者が発生し、ビールを祝うお祭りの後、国内の人口あたりの感染者数が最も多くなりました。

図29b:ドイツの地方の人口あたり感染者数
写真3: コロナウイルスを茶化す地元のビール工場の広告

出典:Robert Koch Instituteの写真をTomas Pueyoが図にしたもの

翻訳:コロナに対する完璧な保護をしている。”SUFFIKUS” 土曜の午後6時、MitterteichのSTARKBIERFESTにて集団経口ワクチン

リストにします:

  • シドニーのボンダイビーチでは、500人以上の集会が禁止される前夜の混雑したダンスパーティーに参加した後、少なくとも30人が感染しました。
  • フランスでは、Porte Ouverte Christian教会での4日間の祭典で2,500人の崇拝者が集まり、多くの人々が感染し、ストラスブール大学病院で働いている250人やコルシカ島での263症例を含む全国で大規模感染を引き起こしました。
  • ベルガモを本拠地とするイタリアのアタランタとスペインのバレンシアとの2月に行われたサッカーの試合では、後にイタリアで最大の被害例の一つとなったベルガモでの感染拡大を招くウィルス侵入が発生しました。
  • 世界最高のコロナウイルス管理を誇る韓国の首都ソウルでも、1人の感染者が週末の長期休暇にかけて5つのクラブを訪れ、これまでに少なくとも100人の感染があったため、5月中旬に2,100のバーとクラブが閉鎖されました。現在、1,900を超える接触者が追跡されています。(訳注;5/14現在、約3万5千件の検査を実施し、131件の陽性を確認している。出典;Bloomberg

感染例は、大規模なお祭りごとだけとは限りません。

米国では、結婚式、葬式、誕生日が初期の感染を広めた集会の内10%を占めていました。たとえば、シカゴ出身のこの男性は葬儀で他の16人に感染し、そのうち3人が後に死亡しました。この感染は理にかなっています。この種のイベントでは、人々はしばしば何時間も一緒に過ごし、お互いに触れ合い、抱き合ったり、話したりすることが多いためです。この50人のパーティーでは、半数以上が感染してしまい、これらの出席者は、米国および世界全体にウイルスを広めるに至りました。

これらの大規模感染集会は、ビジネスの世界でも発生します。

米国では少なくとも115の食肉加工工場で大規模感染があり、少なくとも5,000人の労働者が影響を受けています。

パッキング工場労働者(USDA); 出典

3月初旬にボストンで開催されたBiogen会議では、約100件の感染が発生し、ウイルスが6つの州に広まりました。ガーナの魚工場では、1人の労働者から500人以上に感染しました

そして、それはブルーカラーの仕事に限定されません。韓国では、コールセンターのスタッフが約100人の同僚(約45%)へ感染を起こしました。

図30: 韓国におけるコールセンターでのコロナウイルス感染

出典: Shin Young Park他による韓国のコールセンターでのコロナウイルス感染の図表にTomas Pueyoが注釈を入れたもの(参考

大部屋オフィスに別れを告げましょう。

世界中で、同じパターンが繰り返し見られます。近い距離にいること、社会的交流、歌うこと、話すこと、踊ること、ハグやキスなど、一定範囲に閉ざされた環境の中で長時間続くこと全て……ほとんどの感染症は、咳をしたり、話したり、歌ったりしている間に飛沫やマイクロ飛沫を介して起こるという一貫した形のパターンです。例えば、人々がほとんど沈黙し、ずっと1つの席にとどまっている映画館などからの大規模感染については聞いたことがありません。(訳注;日本で言う三密条件と対応。)

私も共著者である、カール・ジュノー博士による科学論文(未査読)では数百の論文をレビューしました。インフルエンザについては、証拠は混同されていましたが、イベントの種類とタイミングが重要だったようです。私たちが発見したのは、インフルエンザは、長く、混雑している、屋内で行われるイベントで流行する可能性が高いということでした。別の研究では、インフルエンザの場合、集団的な集会を制限することは、感染拡大の発生直前または発生開始時にのみ有効であることが示唆されました(しかし、感染ピークの20日後にはほとんど効果がないでしょう)。ここで、より最近の出版物からの関連したものを引用します。

“最も信用性が高いエビデンスデータは、混雑した共同宿泊施設を伴う複数日のイベントが最もリスクの増加と関連していることを示唆している。大衆の集まりは均質ではなく、リスクはケースバイケースで評価されるべきである。”
Nunan and Brassey(2020年3月)、オックスフォード大学、査読なし。

測定結果からは、イベントのキャンセルによりCOVID-19の感染性を35%削減できることが示された。杉下ほか (2020年3月)、査読なし。

インペリアルカレッジのFergusonらは、公共のイベントを制限することにより、約12.5%の感染率の低下をもたらすと考えています。

これらの証拠から、コロナウイルスが社交場や混雑した空間を好むことはますます明らかになってきました。大人数の集団の一員であることを実感したり新しい人に会ったりすることは、私たちが好きなことではありますが、今後数ヶ月間はできなくなるかもしれません。これは、多くの新しい人に会う場合に特に当てはまります。

ソーシャルネットワーク

別の論文は、感染症が実際に社会集団でどのように広がっていくかを見ています。集団が大きいほど、集団全体への感染の広がりが速くなります。

図31:集団サイズに応じた罹患率の変化

縦軸は社会集団内の罹患率、横軸は伝播速度β/βc
n=100の青い線は100人の集団における伝播速度に応じた罹患率
n=20の薄緑色の線は20人の集団における伝播速度に応じた罹患率
黒い点線は社会全体の罹患率

20人のグループを表す、n = 20と表示されている緑の線を見てみましょう。この線は、ウイルスの伝播速度の増加に伴い、集団内の感染者の割合が増加することを示しています。そして、その速度は母集団(下の点線)の増加速度よりも速いことがわかります。ところが100人の集団では、たとえ伝播速度が小さくても、ほとんどの人が感染してしまいます。

1万人規模のコンサートと20人規模の教室を比較してみましょう。コンサートでは、教室よりも少なくとも1人が感染している可能性が高くなります。その上、一人一人がより多くの人と交流しますが、教室では20名が上限です。さらに、コンサートに参加している人はお互いを知りません。彼/彼女らはまったく異なる社会集団から来ていて、ウイルスはこのすべての集団に広がり、それぞれがウイルスを自分たちの集団に持ち帰って、集団内で感染を広げます。逆に、教室では常に同じ人々と会っているため、誰かが感染しても、感染はその集団にとどまります。

大きなイベントは小さなイベントよりも少し危険なのではなく、はるかに、はるかに危険なのです。

今後数か月に、より進んだ研究を通じて、さまざまな集会がコロナウイルスの蔓延にどの程度影響を与えているか明らかに出来るかもしれません。それまでの間、私たちは、

  • 多くの人が互いに近づいたり、歌ったり、たくさん話したり、または混じり合ったりする集会は避ける。
  • 屋内の狭い場所での活動は、屋外での活動よりもはるかに危険。
  • 時間は重要。短時間なら大丈夫でも、長時間はおそらく大丈夫ではない。
  • 異なる社会集団を混在させるのは特に危険。
  • 逆に、人々が話したり交流しない小さな屋外イベントはおそらく安全。もしマスク、身体的距離、衛生などの対策を組み合わせれば更に良い。

ということは推測出来ます。こうした推察をどのように使用して、許可するイベントの種類を決定できるでしょうか?

集会の制限:蔓延防止

いくつかの経験則を導くことができます。例えば:

  • 映画館やクラシックコンサートは、おそらくロックコンサートよりもはるかに安全です。前者は、限られた数の人々が互いに近くに座っていますが、ほとんど交流がなく、会話もしません。また、必要に応じてマスクを使用することもでき、おそらく6フィート離れて座ることができます。大規模なロックコンサートでは、歌ったり、動き回ったり、周りの多くの人々と交流しないのは難しいことです。
  • 学校や小規模なビジネス会議で同じ人と何度も繰り返し会うことは、大きな見本市、出張、大きなスポーツイベントよりもはるかに安全です。誰かが学校のネットワークで感染した場合、多くのメンバーも感染する可能性がありますが、少なくともそれはそのネットワーク外の他の多くの場所には広がることはありません。
  • 結婚式が近づいている場合は、中止か延期するのでなければ、屋外で小さな式典を行い、出席者はマスクを着用して、ハグしたりせずに、出来る限り話さないようにします。特に近距離で話すのはよくありません。こうしたことを実行するのは非常に難しいので、延期する方がはるかに安全です。いずれにせよ、結婚式を開催する場合は、おばあちゃんや糖尿病のいとこに、「とても愛しているが、健康面から来てはいけない」と伝えてください。代わりにするには貧弱ですが、こうした状況ではビデオ会議が唯一の安全な選択肢です。

上で述べたことはすべて、現在の — 乏しいけれども — 証拠に基づいた初期の結論です。これらの結論は変わるでしょうが、これらを元に、あるイベントで起こるであろう感染者の数を推定出来るようになることで、そのイベントのリスクについて想像することが出来ます。

図32.a:感染数で見るイベントごとの費用のイメージ

(表のヘッダ部分)感染数を基準としたイベントのコスト
人数規模、イベントに参加する平均感染者数、社会的な混合度、会話と歌、マスク着用を強制する能力、物理的距離を確保する能力、潜在的な感染倍率、当該イベントに起因する合計感染数(注1)

(図の左側)大きな音楽イベント、小さな音楽イベント、小さなナイトクラブやダンシングバー、大きなナイトクラブやダンシングバー、小さなスポーツイベント、大きなスポーツイベント、大きな見本市や展示、小さなカンファレンスや会議、結婚式/パーティー、小さな見本市や展示、大きなカンファレンスや会議、映画、劇場、オペラ
(注1)この数字はイベント会場での感染の合計ではなく、イベントが原因で最終的に感染した人の数です。感染倍率が50とはイベントに来た各感染者が数世代の感染を経て最終的に感染させる人数を意味します。
注意:すべての数字は例であり、私が個人的に読んだ複数の科学論文に基づく非常に大雑把な推測です。つまり間違っている可能性が非常に高いということです。この図で重要なのは、あるイベントで新しい感染がどれくらい発生するのかを見積ってみようというコンセプトです。これにより、どのようなイベントが最も高くつくのかということに関する根拠のある推測が可能になります。
出典:Barthold Albrechtno氏の影響を強く受けたTomas Pueyo氏の分析

この表は、さまざまなイベントによってどれだけの感染症が引き起こされるかを評価しようとしています。映画館で映画を見ると感染が1つだけ発生するかもしれない一方で、大きな展示会を開催すると20,000人発生するかもしれません。

これ、集会を許可するコスト、は、あくまでも一面にすぎません。もう一方の側は、便益です。

集会の費用対効果

イベントあたりのコスト(感染)がわかったら、イベントあたりの利益を計算し、最終的にApple to Apple、つまり全ての基準を合わせて比較することができます。

図32.b:感染数で見るイベントごとの費用と便益のイメージ

(32.aと比べて右側に追加された部分のヘッダ)
イベントの便益(左下:参加者一人あたりのイベントの価値、右下:イベントの価値)
合計:感染あたりの価値(イベントの価値/感染数)

現実を反映したバージョンができたら、多くの結論を導くことができます。

  1. 私たちが知っているコストと利益に基づき、イベントは許可する価値があるか?たとえば、このモデル(訳注;図32で示されたモデル)では、オペラは一つの感染あたり33,000ドルの価値があります。これは、全てのイベントの中で1人あたりにして最高の価値です(繰り返しになりますが、これはあくまでモデルに基づいていて、まず間違いなく誤りを含んでいます。あくまでもイメージに基づいた例示になります)。しかしながら、社会にとっての感染あたりのコストはいくらでしょうか?米国の医療システムに基づき、1回の感染あたりの費用が 10,000ドルにすぎないと仮定すれば、オペラ、劇場、映画館、大規模な会議や学会は許可すべきですが、大きな見本市や音楽コンサートのようなイベントは1回の感染あたりの価値が 10,000ドルを下回るので 許可すべきではありません。厳密な金銭的価値の範囲を超えた、心理的、倫理的、または法的な価値をどのように説明できるでしょうか。
  2. これらは有病率の変化に対し、どのように変化するでしょうか?イベントを開始できる有病率は?それは地域によってどう変化するでしょう?症例数の非常に少ない地域でイベントは開けるでしょうか?有病率がどの程度になれば、どのような種類のイベントを開くことが出来るでしょう?
  3. イベントの種類に応じたリスクにどのように影響を与えられるでしょう?マスクの着用は強制できるでしょうか?少数の人とのみ交流するように強制できるでしょうか?
  4. それぞれのイベントの感染者一人当たりの価値は、あなたの国に来る観光客におけるそれぞれのイベントの価値と比較するとどうなるでしょうか?

高度な対策が講じられているならば、こうしたイベントを許可した方がより価値があるかもしれません。

たとえば、イベントに入場する際にQRコードをスキャンすることを必須にして、誰が誰の近くにいるのかを登録するために常にBluetoothを有効にすることを必要にした場合、後になって1人が感染していることが判明した場合、イベントで近くにいた自分以外の全ての人を追跡し、連絡を取り、検査を行い、隔離または検疫することが可能になります。。入口で検温がある場合、潜在的な感染者の侵入を減らすことができます(ただし、おそらく半分以下でしょう)。人々にマスクを着用させることが成功できれば、あなたのイベントは受け入れられるかもしれません。

脱完璧主義:不正確なフレームワークが必要な理由

これは非常に難しく不正確に聞こえるかもしれませんが、少し立ち止まって、一歩下がって、なぜこのようなことを行っているのかを理解する価値があります。

ほとんどの意思決定者は、これらすべてを推測しています。彼らが形式的に計算をしなくても、頭の中でこの計算を行っています。私たちがしていることは、彼らの頭からそれを抽出し、人々が共通の言語を介してそれを議論できるようにしているだけです。

科学者や政治家のグループが集まって、どのくらいの規模の群衆を許容するかを決めるとき、どんな会話が行われていると思いますか?彼らは気付いていないかもしれませんが、それは費用対効果です。

「1,000人を超えるイベントを禁止すると、多くのスポーツイベント、展示会、音楽イベントを禁止することになります。それは難しいです。」

「たしかにそうです、しかしこれらが一番の感染症の原因となるイベントです。」

「しかし、私たちが失うであろうすべての仕事はどうなりますか?」

「死人が出るのを防ぐことを考えなさい!」

費用対効果を形式化する価値は、精度ではありません。私たちが持っているデータでを実現するのは不可能です。価値とは、私たちの偏見やデータや知識、洞察力、目標や問題点、解決策などを、共通の言語を使って、全員の前で一箇所にまとめ、全員で議論して、社会にとって何が最も価値のあることなのか、最善の推測にたどり着くことです。

どの業態を営業もしくは休業すべきか?

研究者はすでにこのアプローチを適用して、どの業態が最初に営業すべきかを判断しています。

表33.a:営業する業態の優先順位をどうつけるか?

縦軸:コミュニティにおける当該業態の重要性はどのくらいか?
横軸:当該業態に対するコロナウイルス感染症の危険性はどのくらいか?
赤字(上)極めて重要!営業を維持!
赤字(下)より危険で、かつそれほど重要でない

出典。注:危険度は、訪問の回数、固有の訪問者数、および2つの密度しきい値を超える訪問の個人的な時間を考慮して計算されます。したがって、銀行は非常に安全です。訪問する人は少なくていつも同じである傾向があり、多くの時間を費やしません。逆に、ジムやカフェに行くと、たくさんの色々な人が行き交い、、長い時間を過ごし — カフェの場合は、お互いに顔を合わせて会話をします。重要性は、調査に基づいて、人々がさまざまな業態に対してどれだけ関心を持っているか、および雇用と収入に基づいて彼らがどれだけの富を生み出しているかの組み合わせに由来します。このモデルは対面での会話や歌うことを考慮していないため、完全ではないことに注意してください。さらなるモデルでは、それを考慮に入れるべきであり、理想的には、実証的な証拠のような他のことを考慮に入れるべきです。

この分析(流動性、消費者の好み、政府の統計などの実際のデータを調べたもの)に基づくと銀行や食料品店は営業を維持するために最も重要となりますが、ジムやカフェは閉鎖したままにし、再開するのは最後にすべき、となります。完璧ではありませんが、再開の順番に大まかな優先順位がつけられています。

  • 休業していた場合、銀行、金融会社、食料品店、雑貨店は優先的に再開すべき対象。
  • その後、デパート、単科大学、総合大学、衣料品店、靴店、自動車ディーラー、機械整備業を再開。
  • 次は、おそらく家具や家庭用品店、電機量販店、理髪店や美容院、工具店、礼拝所、カジノ、事務用品店、映画館。
  • 次に、遊園地、書店、美術館、ペット用品店、酒屋、タバコ屋。
  • 最後に開くのは、スポーツ用品店、ジム、喫茶店。

興味深いことに、不完全なデータであっても、この分析は、各国がすでに優先しているビジネスの種類を直感的に裏付けています。

このようなモデルはまだ完璧ではありません。たとえば、私は、飲食店についての彼らの結論に同意しません。ファーストフードのレストランは、着席型のレストランよりも前にオープンするべきだというのは事実です。なぜなら、人々の滞在時間が短く、会話も少ないからです。しかし、この論文では、早い段階で一部のレストランをフル稼働で再開できることを示唆しています。それは、長時間向かい合って座っている人々がいる食堂に加味される大きな危険を考慮に入れていないからです。また、企業が安全に再開するためになじむ創造的な方法についても考慮していません。たとえば、この動画のジムのように、出席を制限したり、フロアスペースを再編成したり、6フィートの距離を空けて保つことを要求したり、スタッフにすべてのスペースを常に清潔に保つようにさせることができます。

企業はまた、高齢な顧客が独占する営業時間中により強い制限を課すことができます。これは単なる例であり、結局のところ、より広範な問題は「どの業態を開くべきか」ではないかもしれません。「どのようにしたら安全に営業を再開できるか」が問題なのではないでしょうか。

家族内や交通機関内での感染

中国の湖北省以外の地域では、感染の80%が家族や同一世帯内での濃厚接触者に関係していました。 集会が制限されていたので、これは確かに自宅待機の影響です。同時に、これはウイルスが 家庭内でどれだけ蔓延するかを示しています。

これらの接触者の中で、 今のところ最もリスクが高いのは配偶者です:配偶者の28%が感染するのに比べ、配偶者以外の同一世帯内の成人では17%、18歳以下の子供ではわずか4%です。

それでも、おそらく他の場所にも当てはまる結論を導き出すことができます。

  • 家庭内感染の 防止は、感染拡大防止に大きく寄与する可能性がある。
  • 街中で 不特定の人からウイルスを うつされる可能性はそれほど高くない。
  • 一方で、配偶者、子供、両親または訪問した友人からウィルスをうつされる可能性は非常に高い。

交通機関での移動も感染に影響がありますが、家族と一緒に移動したことが原因なのか、他の人から交通機関内でうつされたことが原因なのかは不明です。

したがって、家族との接し方には注意が必要です。 感染しているおそれのある家族との身体接触は避けてください。代わりに 電話で連絡をとってください。誰かに症状がある場合は、その人を隔離するようにしてください。 家庭内で実践するのは難しいですが、さもなければ病の重篤化、入院、さらには死に至る可能性もあります。。したがって、症状がある場合は、キス、ハグ、さらにはマスクをせずに向かい合って話すことも避けてください。

論文をまとめてくれたMuge Cevik博士に感謝します。

学校での感染はどうでしょうか?

コロナウイルスの感染拡大における子どもの 影響は不明です。 子どもたちがコロナウィルスに感染して死に至る可能性はどれほどでしょうか?子どもたちにどのような症状が現れるのでしょうか?

かたや、子どもたちは感染の可能性が低く、また感染しても、死ぬことや他の人にうつすことも多くはないようなので、結果として、学校が閉鎖されても、ウイルスの蔓延を抑える効果は小さいと思われます。しかし一方で、ほとんどの国が 学校を閉鎖したので比較が難しく、私たちもはっきりとは言えないのですが、特異な症状が現れた子どもたちのニュースが報じられたり、保育園での集団感染が報告されたりしています。

図34:どのように業態の営業を優先すべきか

縦軸:感染させられた人の年齢
横軸:感染させた人の年齢

子どもが他人に感染させる傾向はない
子どもが他人から感染させられる傾向はないが、もし感染した場合は親世代または祖父母世代の年齢層から感染する傾向がある

図中の直線は同年齢層の人(おおよそ会った人を意味します)から感染することを示しています。

一部地域のみを数週間だけ閉鎖したオーストラリアでは、感染拡大が抑制できています。

図35:オーストラリアにおける1日あたり新規感染者数

注:7日間の平均

オーストラリアの首相によると、専門家は、「学校を開いたままにしてもウイルスの蔓延に大きく寄与することはなく、子供たちがクラスや学校以外のコミュニティにウィルスを拡散させることがなくなるのでむしろ感染防止には良いかもしれないし、さらには両親が働くことができるという長所もある」と政府に助言したそうです。

教育への影響は どうでしょうか?第二次世界大戦中に教育機会を失った学生は生涯の収入が大幅に減少しました。現在では、1年間教育を受けるごとに年収が10%増加しています。裕福な家庭の子供たちは多くの支援を受けているのに対し、 学校で食べさせてもらっているような貧しい家庭の子どもたちは家でご飯を食べることさえままならないかもしれないので、学校の閉鎖は不平等に大きく拍車をかけています。

これらすべてを考慮すると、慎重に学校を再開することは良い考えかもしれません。エコノミスト紙は以下の合理的な順序を提案しています:

  1. 保育園、幼稚園、託児所、小学校など、幼い子どもたちの教育から再開する。幼い子どもたちは最も多くのことを学んでおり、コロナウイルスの影響が最も少なく、両親も仕事ができるので最も安心できる。また、この年齢層は学習面と栄養面での不平等を減らす上で最も大切な時期。(注:利益相反。 著者(Tomas Pueyo)は3人の幼児がいる。)
  2. 次に年長の子供たち、特に重要な試験を控えている子どもたちの教育を再開する。彼らの多くは身体的隔離のガイドラインに従うことができ、彼らの未来の重要な局面にある。
  3. 検温、教育者(そして理想的には子どもたちも)の検査、学級規模の縮小、理想的には日ごとや時間ごとのシフト制で登校を分散など、感染の広がりを減らす対策を講じる。

単科大学や総合大学は学校とは異なり、様々なコミュニティから多くの人が集まります。学生は、 密集した環境の中で話し合ったり、身体が接触したりします。これは、教室から 勉強会、寮、パーティーまで、学生生活のほぼすべてに当てはまります。また、学生は子どもよりも年上なので、ウイルスに感染しやすいですが、オンラインで通じて学ぶことができます。

その結果、リスクは学校よりも高くなり、メリットは学校よりも小さいかもしれません。それにもかかわらず、大学は苦境に立たされています。秋まで再開しない場合、年間の収入の半分を失います。もしオンラインのみで再開するなら、キャンパス内での学習がかつて言われていたほど役に立たない事例を作ることになり、キャンパス内に自由に学生を受け入れることができるようになっても、元に戻るのは難しいでしょう。

これは、オンラインスクールにとっては有利になる可能性が高く、一方で、既存の財政難を抱えたキャンパスベースのものは、開校を続けるのが難しいかもしれません。

図36:米国の大学の秋に向けた現時点での戦略

緑:オンライン授業を計画
オレンジ:広範なシナリオを検討中
灰色:ハイブリッドモデルを提案
黄色:検討中(決定時期のみ発表)
青:対面授業を計画

これが、彼らが秋に開校することを熱望している理由です。彼らは、感染の蔓延を抑えながら、キャンパスを開くために必要なあらゆることを行うでしょう。

学生は社会的な距離感を保つルールを守ることができ、大学はウイルスの蔓延を制限するために環境を変えたり、キャンパス内の全員にスマホアプリの使用を強制したりすることで、接触者の追跡や隔離、検疫をはるかに容易に出来る立場にあるので、秋に開校することもできるかもしれません(注:利益相反。私(Tomas Pueyo)は、大学の学生がオンラインで勉強できるよう支援する会社であるCourse Heroで働いています)。

集会制限の概要

これがわかってきたことです。:

  • コロナウイルスは、主に屋内の閉じ込められた環境で人々が一緒に長時間話したり、歌ったり、呼吸したり、触れ合ったりする場所で広がる。
  • 多くの社会的集団が混在する大きなイベントはより危険で、制限しなくてはならない。これは特に展示会や音楽祭などに当てはまり、物理的な距離が充分保たれている場合は、映画館やオペラは大丈夫かもしれません。
  • 事業の再開は時間をかけるべき。最も優先順位が高いのは常にスーパー、銀行、金融機関、雑貨店であり、最も優先順位が低いのはジム、喫茶店、バー、クラブです。
  • 高密度の職場は伝染病災害のレシピ。物理的な障壁、検温時間差シフト、遠隔作業、可能であれば屋外などの、物理的な距離をとる対策を行う必要があります。
  • 家族には十分注意する。あなたのパートナー、あなたの家族の他の大人、または友人からウイルスに感染する可能性が高いです。最も危険なのは、自宅や移動中です。祖父母に会うのを避け、症状がある場合はできるだけ自分を隔離してください。
  • 学校の再開は最優先。常に注意深く、より年少の子供から始めましょう。

(訳注;最近の海外からの報告によると、欧米では川崎病様の症状をコロナに関連して発症し、命に関わるかかわる事態になっている事例が多数報告されています.参考

国は侵入と蔓延を防がなくてはならない。

集会を制限することで、コロナウイルスの蔓延をどのように食い止めるか確認しました。今度は、海外から地域社会への侵入しないように確認することも必要です。渡航制限について見てみましょう。

このセクションは、Barthold Albrechtによって行われた作業に大きく影響されています。ありがとうございました!

渡航制限:侵入の防止

東アジアにおける渡航制限の影響

このシリーズのパート1で見たように、シンガポールは多くのことを正しく行い、ほぼ完璧に横ばい状態を保っていましたが、その後、海外の労働者が国にコロナウイルスを持ち込み、大規模感染を引き起こしました。渡航の制限が緩いために病気が侵入し、マスク着用の義務がないことがウイルスを拡散させ、集会の人数に制限がなかったため、大規模蔓延事例が発生しました。

図9.b:シンガポールにおける一日あたり新規感染者数の内訳:国外から vs 国内での伝播(2020年4月20日の時点)

(凡例)青:国外からの感染者、ピンク:国内で伝播した感染者
1月末:中国から侵入
2月初め:中国からの入国禁止
3月初め:韓国、イラン、北イタリアからの入国禁止
3月中旬:世界中から侵入
3月中頃:イタリア、フランス、スペイン、ドイツからの入国禁止
3月中旬の後半:イタリア、フランス、スペイン、ドイツを除く世界からの侵入
3月20日過ぎ:すべての入国者を2週間検疫
3月25日頃:すべての短期入国を禁止

この国は中国からの侵入を本当に早い段階で制御しました。ご覧のように、1月の中国からの渡航者の入国禁止により、グラフでは(いくつかの青い色)侵入が停止しました。しかし、その後、3月前半にイタリア、フランス、スペイン、ドイツなどの国からの観光客を止め、その後英国、米国、およびその他の国からの観光客を止めるのが遅すぎました。その結果、これらの数少ない青色の症例が、その直後に大規模感染(ピンク色)の症例を引き起こしました。

逆に、パート1で見たように、台湾は渡航禁止令を毎日のように更新するなど、非常にトップに立っていました。2月6日には武漢からの渡航を禁止し、2週間後の2月6日には中国人の渡航を禁止しました。3月14日、ヨーロッパに居住するすべての観光客は到着時に2週間隔離する必要がありました。それは3日後にすべての観光客に拡大され、3月19日までにすべての非居住外国人は単純に入国を禁止されました。4月18日の時点で、必須ではない渡航は禁止されており、すべての渡航者は14日間自己検疫が義務付けられました。

韓国は逆の禁止をしました。”おかげで “彼らは初期の流行のために、171カ国からの韓国への旅行と韓国からの旅行を禁止し、多くの潜在的な侵入を排除しました。

公式に危機をうまく管理したもう1つの国はベトナムです。彼らはコミュニティの広がりを発見するとすぐに、2月1日という早い時期にこの状況を伝染病宣言しました。彼らは中国からのすべてのフライトを停止しました。その後、すぐにほとんどの国からのフライトを禁止しました。実際、彼らは非常に速かったため、スペイン、フランス、英国からの観光客に対して国を閉鎖し、その後、これらの国はロックダウンを発表しました。4月18日の時点で、国は270ケース、人口9,500万人です。

図37: 東アジアにおける移動禁止と検疫のタイムライン

このグラフは、東アジアのさまざまな国がさまざまな渡航制限措置をとった時期を示しています。各国にレーンがあり、色付きの線は、地理的に異なる地域を対象とした規制を示しています。湖北省、中国、韓国、北イタリア、ヨーロッパ、および世界をターゲットとする制限を示しています。検温から健康宣言、地域の移動制限、特定の観光客の検疫、他の人への例外など、実行できる対策は無数にあるため、これを実際にグラフ化することは困難です。外交官などの頻繁な免除にもかかわらず、特定の地域からのすべての観光客に対する強制検疫、または全面禁止のいずれかに最も近いものを取って、できるだけシンプルにしようとしました。

このグラフでは、東アジアのさまざまな国がさまざまな渡航対策をとった時期を確認できます。各線は、湖北省から世界まで、さまざまな地域からの制限を表しています。1,000件未満のケースを持つ台湾とベトナムは、他のほとんどの国からの渡航をより速く制限する傾向があることがわかります。

図38: 新規感染者数の日毎推移

シンガポールはそれなりに速かったが、主にバングラデシュとインドネシアからの侵入を止めるほど速くはありませんでした。幸運にも恵まれました。シンガポールが国際的でなかったら、この大規模感染はなかったかもしれません。ありがたいことに、国の驚くべき管理によりすでに大規模感染を減らしました。

韓国は特別なケースです。渡航を制限するのは必ずしも非常に速いわけではありませんでしたが、中国からの渡航はすぐに制限されました。2月末までに、数十の国が韓国からの渡航すでに禁止しており、これにより渡航者が韓国へ行くこともさらに困難になりました。この「逆禁止」はむしろ同国を助けました。

タイではそれらの対応はより遅かったのですが、検温と健康状態申告のようないくつかの対策を持っていました。それ以上のウィルスの侵入を防ぐことができたのも幸運だったのかもしれません。

日本は全体的に最も遅く、その事実が2月から3月にかけての症例数の増加が遅く、3月末に最終的な大規模感染があったことを説明していると思われます。ありがたいことに、国はよく対応しており、現在、大規模感染を制御しているようです。

以上のことから、渡航を最も早く制限した東アジア諸国は、一般的にウィルス侵入が少なく、それゆえに感染が拡大しにくい国であることがわかります。

問題は、明らかに、渡航禁止は非常に経済的ダメージが大きいことです。一部の国では、観光に大きく依存しており、それは不可欠です。

渡航禁止と検疫

観光業は世界のGDPの約10%を占めています。スペインのような国では15%です。 スペインには年間8300万人の観光客が訪れます。3月と4月のロックダウンは、わずか2ヶ月でGDPの2%を犠牲にしていると思われます。今すぐにでも開放したいと必死です。GDP全体の6%は6月から9月の観光業からきています。果たしてスペインはそれに間に合うように開国できるでしょうか?国は渡航制限についてどのように考えるべきなのでしょうか?

検温、健康状態申告、検査など、さまざまな種類の渡航制限がありますが、侵入に大きな影響を与えるのは「検疫」と「全面禁止」の2つです。検疫では、観光客を2週間隔離する必要があります。全面禁止は単に入国を禁止するものです。

検疫が台湾ほど徹底的に行われている場合、渡航者からの感染はほとんどないと想定するのが妥当です。

残念ながら、これはほとんどの観光客にとって手の届かないものであり、非現実的です。せっかくの休暇の2週間を部屋に閉じ込められ、家に帰ってからの2週間も検疫に費やすことに終始することなど誰が希望するでしょう。

スペインのような観光立国がダンス期に突入している場合、国外からのウィルス侵入を制限する必要があります。たとえば、イギリスからの渡航者を見てみましょう。2019年には、1,800万人がスペインに行きました。イギリス人の1.2%が感染していて、病気の人は渡航する可能性が50%少ないと仮定しましょう。つまり、つまり、スペインは1年間で10万8000人のコロナウイルス感染者をイギリスから輸入することになり、1日平均約300人の感染者が出てくることになります。これは一国だけの話です。国を観光客に開放することはどれほどの災害になるか想像がつくでしょう。

では、スペインのような国はこれについてどのように考えるべきでしょうか?

重要なのは、費用対効果の観点から考えることです。ここでの費用は、あなたの国の新しい感染の侵入です。それを最小化したいのです。したがって、外国からの渡航者が輸入する感染症の数を理解しようとします。利益は彼らが経済にもたらすお金です。

おそらく2つのタイプの渡航者が存在します。検疫を通過する意思がある人とそうでない人々です。検疫を通過する意思のある人は、国に住んでいて、経済活動に深く参加する傾向があります。検疫のおかげで、彼らはまたあなたの国に新規発症例を増やす可能性がはるかに低くなります。したがって、感染症に関しては費用がかからず、経済活動に関してはより価値があります。

したがって、経験則として、外国人渡航者に伴うウィルス侵入を受け入れる余地のある国では、出身国に関係なく、最初にすべての観光客に対して渡航禁止から渡航検疫に切り替える必要があります。スペインはついにこれを実現しました

長期滞在者を隔離することで成功を収めている国は、彼らが国内住居を持っていることを確認します。それ以外の場合は、政府の認可を受けたホテルに滞在する必要があります。そのための費用を負担してくれる国もあります

また、空港(または国境)から居住地への交通手段では、現地での感染を最小限に抑えるようにしています。台湾または中国では、自家用車または公共交通機関を使用します。その他の交通手段(路上を歩くことも含む)は禁止されています。

この作戦がうまくいったら、国家は状況を監視して、感染がほとんど輸入されないようにし、感染を常に封じ込めなければなりません。彼らは輸入している症例とそれらを封じ込める能力に応じて、渡航禁止を国ごとに検疫に変えていくかもしれません。

このような状況を想定してみましょう:

図39a: 渡航制限のモデル

モデルのソース:Thomas Pueyo氏による分析

●テーブル縦項目、上からそれぞれ:
年間入国者数、おおよそのコロナウィルス有病率、病気中に旅行に出る可能性補正、おおよその年間感染者渡航数見込み
●テーブル横項目、左からそれぞれ:
H国・群衆免疫中、D国・ダンスに成功中、O国・感染拡大中、W国・労働者供給国

スペインのような国が、国境を開く国を選択しなければならなかったと想像してみてください。通常、H国は観光客の素晴らしい供給源です(1,000万!)。しかし感染拡大は抑制されておらず、現在、人口の約5%が感染している可能性があります。感染者は他の人よりも気分が悪い分だけ渡航は30%少なくなる傾向があると仮定すると、35万人近くの感染症が国に入る可能性があります。そんなことはありえないでしょう。

逆に、D国はうまくダンスをしており、感染した渡航者はほとんどいません。最初にその国に開放するほうが理にかなっています。しかし、最初に開くべき国は、D、O、Wのどれでしょうか。感染した渡航者一人あたりの国にもたらされる価値を計算する必要があります。

図39b: 渡航制限のモデル

ソース:Thomas Pueyo氏による分析

テーブル内新規項目訳。縦項目、上からそれぞれ:

感染訪問者(以下前出図と同様)
長期滞在者、2週間の検疫を受診するであろう人の割合、長期滞在渡航者、長期滞在渡航者内感染者数、長期滞在渡航者内感染者の内現地コミュニティに流れている人数、検疫可能渡航者当たりの経済価値、検疫を受けた渡航者全体から推定される経済価値、感染長期滞在者による経済価値

図右部文章
感染による渡航減少率
長期滞在者中の検疫を無事に受けた割合

ここでは、スペインはすべての長期滞在者に検疫を適用しています。これにより、侵入の数が75%減少すると想定します。 H国からの旅行者に国境を開放すると、感染者1人あたり約170万ドルの経済効果があるのに対し、D国からの旅行者にスペインを開放すると7億ドルの経済効果があることがわかります。また、もしもスペインが長期滞在者をどこから受け入れるかを選択する必要がある場合、最初にD国、次にO国(感染者一人あたり約1100万ドル)、次にW国、そして最後にH国を優先すべきであることも明らかになります。

スペインは、許容できる症例の数に基づいて、これらの国のうち何カ国から侵入を受け入れるかを決定するでしょう。ここでは、D、O、Wの3カ国を開放すると、年間約1,250件、つまり1日に4件の感染者が出てくることになります。

これがうまくいけば、「特定の国からの旅行者の検疫を解除できるのか?」という問がどの国にも出てきます。これは観光産業にとっての究極の目標です。それができなければ、観光産業は大変なことになります。

計算は本当に同じです:あなたが連れてくる観光客一人当たりの価値はいくらで、感染症一人当たりのコストはいくらか?あなたの医療システムが処理できる最大数まで、そして利益がコストを上回る限り、感染症あたりの価値が最も高い国に対して、国境を開いていきます。

図39c: 渡航制限のモデル

ソース:Thomas Pueyo氏による分析
テーブル内新規項目訳。縦項目、上からそれぞれ:
観光者、観光者割合(すなわち、渡航者中の検疫を拒否するであろう人の割合)、観光者数、観光者内感染者数、観光者当たり経済価値、観光者全体の経済価値、感染観光者によりもたらされる経済価値

これは、たとえば、D国、O国がダンスを上手に行っているという理由だけで、国Hからの長期滞在者を許可する前に、検疫なしでさえ、D国、O国からの観光客を許可することが理にかなっていることを示しています:D国、O国の観光客は地元の経済に2,500万ドルと200万ドルをもたらしますが、H国からの長期滞在者はわずか1.7ドルです。

これにより、どの国から観光客を獲得するか、どのような種類の観光客を獲得するかの優先順位をつけることができます。

図39d: 渡航制限のモデル

ソース:Thomas Pueyo氏による分析
テーブル内新規項目訳。縦項目、上からそれぞれ:
優先順位、1 D国・検疫可能者、3 O国・検疫可能者、2 W国・検疫可能者、5 D国・観光者、4 H国・検疫可能者、6 O国・観光者、8 W国・観光者、7 H国・観光者

スペインが1日に10件の新しい症例を受け入れる余裕がある場合、D、O、Wの国からの長期滞在者とDの国からの観光客を獲得できます。

ここで重要なことがいくつかあります。たとえば、出身国だけでなく、移動経路も考慮する必要があります。検疫によって防ぐことができる感染症の割合について確証を持って対応できる必要があります。国ごとの有病率を推測し、観光客または居住者ごとの値を知る必要があります。

さらに重要なのは、最も重要な数値が何かを把握しておくことと、その数値にどのように影響を与えることができるかを理解することです。このモデルの主要な数値は、出身国における感染者の有病率と、捕捉または隔離できる感染の割合です。たとえば、空港で検温とPCR検査を有効にして、感染者を特定すると、国を突然劇的に開放することができます。これは、感染の可能性のあるものの75%を捕捉した場合の結果です。

図39e: 渡航制限のモデル

出典:Thomas Pueyo氏による分析

唐突ですが、ほとんどの国からの長期滞在者や観光客が歓迎されています!これが韓国が非常に長い間国境を開いたままにしておくことができた理由の1つかもしれません。これが彼らのプロセスです:

オーストリアはすでに、入国者と出国者のためのPCR検査を提供しています

これらの重要な詳細は、次の数週間(および数か月)の作業で解決すべき問題です。これらの数字はすべて仮の数字ですが、規模が概して妥当であれば、この種のモデルは、さまざまな異なる洞察を私たちに与えてくれます。例えば:

  • ここでの2つの重要な要素は、出身国でのコロナウイルスの有病率(感染している人口の割合)と、感染者の特定と隔離の成功です。その後、それは観光客あたりの価値です。
  • 世界中で多くの症例がある場合、すべての渡航者を検疫しても、システムを凌駕する可能性があり、どの国の観光客を許可するか選択する必要があります。世界の大部分がコロナウイルスをうまく制御できれば、伝播速度は非常に遅くなるため、多くの他の国々からの長期滞在者を受け入れることができます。
  • 集団免疫を追求する国々は非常に多くの感染者を抱えているかもしれず、それゆえに長期滞在者の検疫さえ彼らの入国を許可するのに十分ではありません。
  • 観光客よりも1人あたりの価値をもたらす可能性が高く、検疫の対象となる可能性のある長期滞在者は、観光客よりも優先度が高いと考えられます。これが本当であれば、渡航者の検疫を通して最初に国を開放する可能性が高く、システムがそれに対処できれば、検疫なしで他の国が渡航者を送ることを許可できるようになります。
  • 渡航者の感染者を特定し、検疫することに優れており、100%の検疫成功を誇る国は、世界中から長期滞在者を受け入れることができます。
  • 旅行者は一般的に居住者の後に許可されるかもしれません。しかし、有病率が非常に低い国の市民は、どこにでも自由に出かけることができるかもしれません。観光産業の場合、これは難しいかもしれません。有病率が実際に低くない限り、国は早い段階でコロナウイルスの感染者をうまくとらえる必要があります。あるいは、観光産業は、すべての顧客が身体的な距離をとる方法を見つける必要があります。ワクチンや効果的な治療法が見つかるまではずっと、観光産業はダメージを受けるでしょう。

これはすべてこの基本的および理論的なモデルに基づいているため、上記の結論のいずれも間違っている可能性があります。重要なのはこれらの結論に到達することではなく、そのような考え方がどのように政策決定に役立つかであることを強調しておきます。

これが、香港がこの問題についてどのように考えているかということです

Covid-19の感染者数が120人に達した時点で新しい場所をターゲットとする観光制限を展開します
イタリア全土から香港への到着者には制限が適用されます。フランスのブルゴーニュフランシュコンテとグランドエスト。北…

彼らの公式計画から:

「政府は、他の国々または地域での病気の発生を考慮して、港の健康対策を実施する前に詳細なリスク評価を実施しました。感染者の数、分布、増加率を考慮する以外に、政府は、その特定の国/地域の当局によって実施された監視および管理措置、ならびに香港とその特定の国/地域間の渡航の頻度も考慮に入れています。政府は、感染がどう拡大しているかの最新の状況を考慮して、関連する措置を適切に見直し、合理化するでしょう。」香港でのヘルスサービス予防とコロナウイルス病の制御に関する立法評議会パネル2019

2つの世界の物語

これは、国がダンスをする国と感染している国の2つの種類に分かれることを示唆しています。

懸命な努力により、ダンスをしている国々は、ほとんどの国内のコロナウイルス症例を排除するでしょう。彼らは、ほとんど制限することなく、それらの国同士の渡航を歓迎するでしょう。しかしながら、彼らは新たな大規模感染を引き起こすのを恐れて、集団免疫を目指している国々を遠ざけるでしょう。感染している国は、一方で失うものがないので、すべての国からの観光客を歓迎するかもしれません。残念なことに、ダンスをする国からの観光客はウイルスに感染したくないし、ダンスをする国は検疫なしに観光から戻ってくることを許可しないので、感染している国の観光客は、ほとんど他の感染している国からの観光客となるかもしれません。

これは、集団免疫に従う国が注意するもう1つの理由です。彼らは市民の海外渡航を可能にするのに苦労するかもしれません。そして自国を対象とした、また自国からの広範な渡航制限があるために、自国の観光産業が停滞し苦労するでしょう。

これまでは国についてのみ話しましたが、まったく同じロジックが地域に対しても有効です。

図40a:アメリカの州別有病率(2020年5月10日時点)

出典:Tomas Pueyoの分析データ。有病率は、直近20日間の感染者数に診断バイアスとして2を乗じ、州ごとの人口で除している。有病率はNew York Timesより、人口はWorld Population Reviewより。

米国内では、アラスカ州、オレゴン州、モンタナ州、アイダホ州、ハワイ州、メーン州など、一部のダンスをしている州では感染者がほとんどありません。大規模感染が起きている州は、イリノイ州、アイオワ州、ニューヨーク州、ニュージャージー州、メリーランド州があります。

ハワイ州アラスカ州がすでに行っているように、ダンスをしている州は相互移動を開放する一方、感染が多い州の観光客を受け入れなかったり検疫を強制したりすることは想像できます。カリフォルニア州、ネバダ州、ワシントン州などは、(ダンスをしている)クラブに受け入れられるのに十分低い有病率のレベルに到達するために一生懸命努めるかもしれません。

逆に、アイオワ州、ネブラスカ州、またはイリノイ州のような一部の州では、集団免疫を目指すことを決めたがゆえに、大規模感染が起こるかもしれません。これらには、ジョージア州、テネシー州、ミシシッピ州などの南部の州が加わるかもしれません。中部の州は、彼らがダンスクラブに所属したいのか感染クラブに所属したいのかを決定するかもしれません。

図40b: アメリカの州別有病率(2020年5月10日時点)

出典:Tomas Pueyoの分析データ。有病率は、直近20日間の感染者数に診断バイアスとして2を乗じ、州ごとの人口で除している。有病率はNew York Timesより、人口はWorld Population Reviewより。

同様のことが多くの国で検討されています。

オーストラリアの地域は、ステップ1(一部はすでに行われている)として、ローカルおよび地域の移動が許可されます。ステップ2では州間移動が許可され、ステップ3では海外渡航が含まれます。

スペインでは、有病率のレベルに応じて、各々が異なる権利を有します。ダンスをしている州からの、もしくはその州への移動は許可される一方、感染している州では感染拡大を止めるために懸命に努力しなくてはいけないでしょう。中央政府は集団免疫の獲得を州に許可していません。

このセクションでは、Jorge Peñalva(ホルヘ・ペニャルバ)の研究を利用しています。

結論

うまくダンスをしたい国は、検査、接触者追跡、隔離、検疫、マスク、衛生、物理的距離の確保、および一般市民への教育だけでそれを実現できるかもしれません。それらに加え、コロナウイルスの有病率が低くなり、集会での伝染を制限する方法が見つかるまで、そのようなイベントを制限する必要があるかもしれません。ダンス全体を通して、検疫、水際対策、または入国の全面禁止によって海外からの感染を制限する必要があります。

そのすべてをうまくやっている国々は、経済を開き、お互いの間を渡航することができるようになるでしょう。

それらの対策を取らずに集団免疫の獲得を追求してしまっている国々の苦しみは、ダンスを行っている地域からの渡航者を失うことに限定されないでしょう。多くの死亡者、慢性疾患、継続的な大規模感染、および経済的影響のコストを思い起こす必要があります。

基本再生産数Rが2.7の場合、人口の約65%が感染する可能性があります。感染者致死率(IFR)が0.5%から1.5%の間である場合(信頼性の高い血清有病率調査に基づいてこの範囲に入ると考えられます)、米国全体での死亡者数は100万から300万人の間になるでしょう。

その上、肺、腎臓、血液、脳、その他へのウイルスの影響によって慢性的な疾患が現れるかもしれません。集団免疫の獲得には数か月かかり、その間、経済は落ち込むでしょう。なぜなら、人々は外出してコロナウイルスに感染し、愛する人たちにウイルスを伝播したいとは思わないからです。アメリカ人の約45%は、糖尿病、肥満、または単に高齢であるといったコロナウイルスへの感染を重症化させる恐れのある条件を備えています。

いずれにせよ集団免疫を獲得するための努力はすべて無駄になるでしょう。コロナウイルスに罹患することを通して集団免疫を獲得したからといって国民が感染しなくなるわけではなく、将来の大規模感染を防ぐことはできないからです。特にコロナウイルスが他のインフルエンザウイルスのように振る舞い、1〜2年後に免疫がなくなる場合、大規模感染は頻繁に再発します。

そのため集団免疫戦略は健康と経済にとって有害です。代わりに、侵入と蔓延を避けましょう。

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これは私たちの記事ハンマーとダンス」(英/)の続編「ダンスを学ぶ」のパート5です。パート1(英/日)では、我々は台湾、シンガポール、中国、韓国でのベストプラクティスについて議論しています。パート2(英/日)では、我々は、マスク、衛生、物理的な距離の確保について議論しています。パート3(英/日)では、我々は検査と接触者追跡をカバーしています。パート4では、隔離と検疫について説明する予定です。パート6では、すべてをまとめます。警告を含め、それぞれに具体的な推奨事項を示します。ほとんどの国がダンスにうまく取り組んでいません。彼らが現在のやり方を続けるなら、彼らはシンガポールのようになってしまうでしょう。

この記事は、リサーチ、情報ソース、議論、文章表現に関するフィードバックなどを提供し、私の主張と前提に異議を唱え、私に反対してくれた何十人もの人々の助けを借りた大規模なチーム作業により出来たものです。Barthold Albrecht、JorgePeñalva、Genevieve Gee、Matt Bell、Carl Juneau、Mike Mitzel、Christina Mueller、Elena Baillie、Pierre Djian、Yasemin Denari、Claire Marshallなどに感謝します。皆さんなしではこれは不可能だったでしょう。

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Tomohisa Kato
Tomas Pueyo

CEO of Zuitt, No.1 coding bootcamp in Ph & AI developer. Serial entrepreneur. Founder of RareJob, that is listed in Tokyo stock exchange market (TSE6096)