YC S16のdemoday報告と関連イベント紹介

Tadaaki Kimura
trend note
Published in
5 min readAug 25, 2016

こんにちは。2016年8月22日・23日(PT)にシリコンバレーにてアメリカのTOPシードアクセラレーターであるY Combinator(以下YC)の直近batchであるYC S16のdemo dayが開催され、2日間で計100社近くのチームからのpitchがありました。最近のYCの特徴については前回のmediumでも書きましたので以下ご参考まで。

今回も招待頂き、弾丸ですが参加してきました。時間がなくて今回から始まった1on1の面談セッションinvestor dayには参加できなかったのですが、感想としては、

・全体としてSaaS型ビジネスモデルへの移行。従来にくらべprofitableであることが強調される。

・機械(AIやchat bot、画像認識など)と人力を組み合わせたサービスが増加

・新興国の中では、インドやアフリカ出身でその市場をターゲットにしたチームが増加

・女性ファウンダーや女性メンバーを含むチームが増加

各チームの紹介については、以下もご参考まで。

・YCの公式blogであるthe macro(従来から移転しておりますので、メールマガジンの再登録と合わせて確認をお勧めします。私も途中までこちらでチーム紹介が進んでいることに気が付きませんでした。。)

・Tech Crunchの現地カバー記事(下記)

最後に、今回batchの中から、個人的なお気に入りの5チームを紹介しておきます。

Simbi:バーター取引によるサービスのマーケットプレイス。独自のポイント(仮想通貨)や信用評価(レーティング)の機能もある。ファウンダーである女性はヨガのインストラクターとして同サービス上で月に10Kも稼いだことがあるそうで、そのインストラクター代として稼いだポイントを使ってかなり贅沢なサービスを受けての生活が送れたとのこと。

Raptor Maps:農業のA/Bテストを行うことができるサービス。space Xとnasaのメンバーがはじめたサービスで、もともとはドローンのサービスであったが、地図情報や作地の画像情報などによる現在のサービスにピボットしたとのこと。面積単位で課金する。

CrowdAI:機械と人力による画像認識によるサービスをBtoBで提供。画像の枚数単位で課金する。機械については独自の画像認識アルゴリズムを持つソフトウェアをもっており、合わせて人力については自社リソースと合わせてクラウドソーシングも活用する。衛星情報や医療などの分野での適用を想定しているとのこと。

LookLive:メンズファッション向けのマーケットを提供。有名人が着ている服やそのレプリカなどを紹介し販売している。メ

Apollo Shield:ドローンを発見し捕獲するサービス。77%のドローンの捕獲ができるとのことで、防犯目的や事故防止目的で使われる。

他にも面白そうなチームがたくさんありました。機会があれば、またどこかで紹介などできればと思います。個別にご関心のある方いらっしゃいましたらお声がけくださいませ。

さて、関連して、前回batchまでを対象に、fintechという観点でのアメリカのスタートアップトレンドやビジネスモデルを紹介するイベントを、2016年8月30日(火)の夜に、東京・大手町にあるfintechの集積地FINOLABと共催で開催します。僅かですが残席もありますので、ご興味ある方は是非。

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