GLAMデータを使い尽くそうハッカソン at 国立国会図書館

【イベント情報 9月14日・15日 申込締切8月25日】

アーバンデータチャレンジ
UDC Lab
5 min readJul 23, 2019

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皆さんはGLAM(グラム)という言葉をご存知でしょうか?GLAMとはGalleries, Libraries, Archives & Museums、すなわち美術館、図書館、文書館、博物館を意味する単語の頭文字を組み合わせたものです。その他、動物園、植物園、放送機関などもふくむ人類の持つ文化資源を象徴する言葉になります。また、GLAMが持つコンテンツ(収蔵品や資料)をデジタルデータ化したものをGLAMデータと言い、さらにオープンデータとして扱えるGLAMデータやムーブメントはOpenGLAMと呼ばれます。

ジャパンサーチBETAトップページ、スクリーンショット
ジャパンサーチ BETA

人類の進歩と文化の発展に役立てるため、近年は世界中でデジタルデータを保存するデジタルアーカイブも着実に整備されてきており、我が国においても2019年2月にジャパンサーチが公開されました。ジャパンサーチは、国立国会図書館(NDL)が開発を担当しているポータルサイトで、日本国内の図書館・博物館・美術館分野のコンテンツ及びメタデータ、すなわちGLAMデータを集約し、横断検索やAPIを提供しています。これまでは各機関ごとのホームページなどからいちいち検索しなければデータが探せなかったのが、ジャパンサーチにより一気に調べることが可能になったのです。今回、これらのGLAMデータの利活用をテーマとして国立国会図書館ではハッカソンを実施するそうです。ハッカソンとは課題解決や新技術習得のためにグループでアイデアを出し集中して開発を進めるイベントになります。

国立国会図書館、館内イメージ
国立国会図書館

文化資源のデジタルデータ化

各地域が持つ文化資源のデジタルデータ化は地域の誇り(シビックプライド)を育て地域コミュニティ形成の核となるだけではなく、インバウンド観光促進など商業面での活用、地元での郷土教育・郷土史の再認識、アカデミアにおける文化研究の資料としてなど、多方面への応用が考えられます。また、UDCの取組としてすでにみなさんが取り組まれているウィキペディアタウンローカルウィキ、地域マップ作成など住民参加型の地域デジタルアーカイブとの相性もよく、地域デジタルアーカイブとジャパンサーチは相互補完しながら育っていくネットワークコミュニティになるのではないでしょうか。
ジャパンサーチやGLAMという言葉は初見の方でも、地域の文化に誇りを持ち、資料などをまとめたいと考えている方は参加を検討してみてください。もちろん、ジャパンサーチのAPIや広まりつつあるデジタルアーカイブの国際規格IIIFの活用に興味があるエンジニアの方々の参加も大歓迎です。

ジャパンサーチ試験版公開記念、GLAMデータを使い尽くそうハッカソンお知らせイメージ

開催要項

GLAMデータを使い尽くそうハッカソン
■日時:9月14日(土)15日(日)10時~17時
■会場:国立国会図書館 東京本館 新館3階大会議室
■内容:国立国会図書館が開発を担当し、2月に試験版を公開したジャパンサーチでは、日本国内の美術館・図書館・文書館・博物館分野のコンテンツおよびメタデータ、すなわちGLAMデータを集約し、横断検索やAPIを提供しています。これらのデータの利活用をテーマとしてハッカソンを実施します。
ハッカソンでは、2日間かけて参加者がチームに分かれてGLAMデータの活用法についてアイデアを練り、アプリケーションやツールを試作します。GLAMデータの利活用に関心のあるすべての方のご参加をお待ちしています。
※イベント中、希望する方を対象に、国立国会図書館の書庫見学を行います。
■参加費:無料
■申込締切:8月25日(日)
■詳細・申込み:ハッカソンのページからhttps://lab.ndl.go.jp/cms/hack2019

7月1日のアーバンデータチャレンジ2019キックオフイベントでは国立国会図書館の奥田倫子さんから、基調講演としてNDLのあらまし、データ提供の取組、そして最近公開されたジャパンサーチについて、デモを含めご紹介いただいています。この講演でジャパンサーチに興味を持たれた参加者の方も多かったのではないのでしょうか。皆さん、是非チェックしてみてください!

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