僕は東大の理科2類から理学部化学科(通称りばけ)に進学しました。そのりばけの学生実験とそこから学んだことを振り返ってみます。
世の中には単純に白黒つけられないことが少なくありません。そしてそのような事象で無理に白黒つけようとすると、誤った判断に陥ることもあります。今回はそんな二元論で考える事の危険性について1つ具体例を出して説明します。
2016/06/17 ~ 2o16/06/25 まで New York に滞在しました。滞在目的は ICML という機械学習のカンファレンスに参加することでした。
ICML は、NIPS と並び、機械学習のコミュニティで最も有名なカンファレンスです。2015 年 フランスの Lille で開催された ICML は、2016 年はアメリカの New York で開催されました。参加者は、主催者発表の数値で、ICML の歴史で最も参加者が多い、3,000 人となりました。
前回(第2話)の続きになります。前回は「サイコロを振って出る目を当てる」とはどういうことかを説明しました。
今、目の前に100円ショップで買ってきたサイコロがあります。サイコロはサイコロなのですが、所詮は100円ショップで売られていたサイコロです。どのくらい正確なサイコロなのかは分かりません。
「信頼区間」という単語を聞いたことがあるでしょうか。英語だと Confidence Interval と言います。
「推定しているパラメータが95% くらいの確率で含まれていそうな区間が信頼区間でしょ?」という声が聞こえきそうですが・・・本当にそうなのでしょうか。
95% 信頼区間の本当の意味を理解しましょう。そのためには「統計量とは何か」から説明していかなければなりません。
シデムシという昆虫がいます。シデムシの中には社会性を持つ属があります。つまり、該当するシデムシは家族で暮らし、子育てをするのです。ハチのような大家族ではありません。人間と似たような家族構成です。
僕は依然として東大の学生のままであり、たかだかそこらへんにいる大学院生の一人なので、東大生向けのメッセージはすでに卒業している小田に託しました。というわけで僕は中高生向けメッセージをここに記します。
私が日本を出て San Francisco で生活をしていて困ったことの1つに砂糖があります。なぜ砂糖で困ることになるのか説明したいと思います。
San Francisco では基本的には自炊をしました。日本食をどうしても食べたいという気持ちは全くなく、おいしいものが食べられらた良いというスタンスでした。
前回(第3話)の続きになります。今回で、サイコロ統計学は一旦終わりにしようと思います。
前回は、「限られた領域にしか適用できない知識や経験は、場合によっては害になり得る」という話をしました。今回は、「自身が経験した限られた知識をどの程度までなら信用して良いのか」という議題です。前回は、「経験を 100% 信用するのは良くなさそうだ」という結論を得ました。今回は、「経験を一切信用しないのも良くない」という話をしましょう。
こんにちは。今日から何話かに分けて統計学の話をしていこうと思います。基本的にはサイコロの話しかしません。今回は Excel を用いてサイコロの平均と分散を求めましょう。
次回は「推定」の話をしましょう。