Uniqysプロジェクトでプロダクトマネージャをしています。@htk291です。
私達は「DAppsを身近にする」ことを目指しており、2018年7月25日にはプロジェクトでつくりあげる「Uniqys Network」についての構想を公開させていただきました。
本記事では、Uniqys Networkの全体像と、これからの展望についてお話させていただきます。
Uniqys Network = Uniqys Kit + Quragé
Uniqys Kit (ユニキス キット): DAppsを「作る」
Uniqys KitはDApps作成を簡単にするためのツールキットです。
従来のブロックチェーンでは、スマートコントラクトのプログラムを記述するのに、新しいプログラム言語の学習が必要でした。しかし、Uniqys Kitを使うことで、これまでのウェブアプリ制作と同じ言語で、同じ感覚でDAppsを構築することが可能となります。
これにより、アプリ開発者は、実現したいアプリのロジック自体に注力することができるようになり、学習コストや検証のコストなど、様々なリソースの削減も見込むことができます。
さらに、DApps毎にチェーンを作ることで、他のDAppsの影響を受けずにスケーラブルに展開できることを目指しています。
Quragé (クラゲ) : DAppsを「使う」
DAppsが普及するには遊びやすくしなければなりません。
そのため、Quragé (クラゲ) を提供して遊びやすさの実現を目指しています。
これまでのモバイルウォレット系アプリでは、ウォレット機能が主流でしたが、Quragéではブラウザ機能に注力して開発しました。なぜならDAppsが遊びやすい環境には、使いやすいブラウザ機能が不可欠だと考えているからです。
執筆現在、Uniqys Kitで作られたアプリはまだ公開されていません。
そのためQuragéでは、現状、Ethereum上のDAppsが利用できるよう開発しました。
また、DAppsを探しやすくするメディア、『Quragé Magazine』もどんどん更新していきますので、チェックしてみてください。
Uniqys Network: プロジェクトが作る生態系
このように、様々なプロダクトを通じて出来上がるのが『Uniqys Network』の世界です。Uniqys Kitによって作られた数々のDAppsが生息する海へ、Quragéになって漂ってみては?
今後の展望について
各プロダクトのリリース時期についてはロードマップを御覧ください。
近く予定されているのはUniqys Kitのβ版公開と、それに合わせたUniqys上で稼働するDApps作成です。
現在、チームが最も注力しているのは、Uniqys Kitの開発を進めることです。そのためには、開発者の皆さんのご意見を集めています。
GitHubにプレビュー版とサンプルアプリを公開してあります。是非ご確認いただきフィードバックをいただきたいと思っています。
近い将来、分散型アプリケーションが徐々に増えてくると思いますが、今後のアプリ開発が全て分散型アプリになるとは考えていません。ですが、サーバーをオンプレに配置するか、クラウドに配置するかという議論と同じように、中央集権型の構成にするか分散型の構成にするかという議論がされる未来がくることを、Uniqysプロジェクトは信じています。
今後もUniqys Networkに関する情報を随時更新していきますので、楽しみにお待ちください!