永く愛されるものに寄り添い続ける

wariemon
Unthem
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8 min readApr 2, 2019

初めまして。アートディレクター・デザイナーの わりえもん (@wariemon) こと 割石 と申します。

一年前の今日、OH という屋号で独立し、ありがたいことに素晴らしいクライアントのみなさんと、優しい方々に支えられ、二年目を迎えることができました。

そして、この二年目のタイミングで、尊敬する優秀な方々と共に、「Unthem(アンセム)」というブランドの成長に寄り添うチームをつくりました。

わたし自身は、屋号は OH のまま、ひとりのメンバーとして Unthem に関わります。

この記事では、そこに至るまでの心境の変化、これからのお話をさせていただければと思います。

ひとりでつくり続けた一年

この一年で、Apricot Ventures / SAKE100 をはじめとして、多くの方々とお仕事をさせていただきました。そして、ブランドの立ち上げ・リニューアルに関わる中で感じた大きな壁として「関わり続けられない」というものがありました。

ブランドとは一日にして成立するものではありません。リリースという陽の目を浴びた瞬間に終わるものではなく、むしろこの日が始まりなのです。

しかし、わたしひとりがもつ人的リソースは限られています。ブランドがこれからという瞬間には立ち会えても、その後の育てていくフェーズにおいて関わりきれないことや、また自分の領域外のスキルが必要なことが多くありました。

そこで、専門領域の異なる優秀なクリエイターの方々と一緒にブランドに関わることで、自分はより今の領域にフォーカスしつつ、フェーズが変わっても必要な支えをすることができるのではと考えました。

つくって終わりではなく、必要なときに支えられる。ブランドの成長に関わり続けられる。一年を通して感じた課題に対しての課題解決であり、より深く関われるように進化・深化するアプローチとして、チームをつくるというかたちに至りました。

永く愛されるものに寄り添い続ける

綴りは Unthem 。読みは “Anthem” と同じく “アンセム” と読みます。

永く愛されるブランドを、その時代・ジャンル・ひとを代表するような永く愛される曲 「アンセム」と例え、「永く愛されるものに寄り添い続ける / Unhold for the anthem」というコンセプトを立てました。

「ブランドに対して貢献する」こと以外は「こだわらない」という意味を “Unhold” という単語に込め、独自性をつくるための縛りや、個人のこだわりをチーム自体に持たせるのではなく、ブレない芯の部分だけを明確にすることで、より個々人のこだわり・強みを活かせるチームを意識しています。

シンボルは 小文字の “un” を簡略化した図形を組み合わせたシンプルな図形で、あくまで主役は関わらせていただくブランドであり、わたしたちは寄り添う存在であることを、横に並べた際に主張しすぎない細いラインで表現しました。

2年ほど前からあたためてきた名前

ひとりひとりの時間は限られている以上、その人がよりフォーカスしたい領域に対して時間を使える環境が望ましいと考えています。わたしは、ブランディング・アイデンティティデザインの実績を積み、より注力するため、UIデザインの実作業からは離れることを決めました。

ですが、できる範囲内で UIレビュー・設計の練り直し・事業相談に乗ったりなど、領域外のことも行って来ました。それもこれも、ブランドを育てる、大きく実らせるための小さくても必要な1歩だからです。

そこで、より最適なメンバーに最高のパスをすることで、最適なかたちでブランドに関わることができるという、クリエイターにとっても、ブランドにとっても、お互いにとって最適解だといえるような環境がつくれたら、関わる全員が幸せになるのではと思い至りました。

ひとりではない場所

また、チームをつくるきっかけとして、Apricot Ventures が運営に携わるスタートアップビルディング “Guild Shibuya” の存在がありました。

Guild Shibuya は、5Fがコワーキングスペースとなっており、このスペースを「スタートアップに貢献するためにはどう有効活用できるか」という白川さんとの思いと、「ブランドに寄り添い続けるにはどうしたらいいか」というわたしの思いが合致し、ブランドに貢献するひとたちでチームをつくり、このスペースで集まれるようになり、白川さんにもコミュニティマネージャーとして関わっていただけるようになりました。

Apricot Ventures 白川さん 【手前】

現在、チームメンバーの大半がフリーランスなのですが、フリーランスにとって、信頼できるひとがいる場所があることはとても大きな支えになると考えています。

独立直後に、Apricot Ventures の白川さんからオフィスにお誘いいただいたことにより、MTGスペース兼作業場所ができた以上に、孤独を感じずに過ごすことができたことがとても救いとなりました。

オフィスに入居するスタートアップの方々と、コーヒーを飲みながら雑談したり、仕事の相談に乗ったり。場所も働き方も自由なフリーランスだからこそ、ひとりになれる場所はあっても、孤独ではないことを実感できる場所というのは求めても手に入るとは限らない貴重な存在です。

ひとりのクリエイターとしての側面と、ひとりの人間としての側面。リアルな場を共有することで、どちらの面においてもメリットのある存在に目指して運営していきます。

6F カフェスペースでコーヒーをお淹れします

今回、Unthem のコンセプトに共感してくださり、お誘いを快諾してくださった、エンジニアの塚口さん(@regret_raym)、THE GUILDにも所属するUI/UXデザイナーでもあり友人の三古くん(@t_mifuru)、ディレクターの長村さん、ベンチャーキャピタリストの白川さん(@shirakawa_t)の4名に、心から感謝します。

全員非常に優秀かつ、領域も異なるメンバーですので、わたしたちにお手伝いできることがあれば、ぜひ各メンバー、もしくはわたしにお声がけいただけますと幸いです。

また、わたしは変わらず、ブランディング・アイデンティティデザインの領域にフォーカスして参りますので、お手伝いできることがあれば、Twitter や、Messenger、メール( wariemon @ unthem.jp )など、どのような形でも気軽にご相談ください。

今年はコーヒー活動にもより一層力を入れていきますので、オフィスにいらっしゃったみなさんには、心をこめて一杯お淹れさせていただきます。

記事内の写真は、以前に屋号・ロゴを担当させていただきましたフォトグラファーの Chaime 兵頭理奈さん に撮影していただきました。

また、 誕生日を兼ねたウィッシュリストを公開しております。仕事・生きる上での活力になりますので、お贈りいただけますと幸いです!

Engineer : 塚口/ Director : 長村 / Art Director : 割石 / Community Manager : 白川 / Designer : 三古 【L to R】

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