誰のためのデザイン?#4

第4章 何をするかを知る

Maho Hisatsugu
UXKYOTO STUDY

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抄読会:UXKYOTOSTUDYで取り上げている書籍「誰のためのデザイン」の第4章をまとめました。

何をするのかを知る

ビデオテープレコーダーは使い慣れていない人には恐怖を感じる

まったく新しいものに出会ったときどうすればいい?

  1. 過去に扱っていれば、過去の知識を転用
  2. 使い方を教えてもらう
  3. 外界にある情報を使う

デザインが適切な行為の手がかりになるには?

・アフォーダンスと自然な制約がされていれば、新しいものでもユーザーは適切な行為を行える

日常場面に存在する制約の分類

レゴのオートバイ

レゴのオートバイには、物理的・意味的・文化的・論理的 制約が存在している

物理的制約

オートバイの風よけは、1つのところに、一定の向きにしか差し込めないという物理的制約。

昔の車のドアの鍵などと同じ。しかし風よけも鍵も、二通りの入れ方がある。

意味的な制約

オートバイの乗り手として意味ある向きに風よけを取り付けると言う意味的な制約。

状況や外界に関する知識に依存してる。

文化的な制約

文字を正しく読めるように取り付けると言う文化的制約。

赤いライトは停止、白や黄色はヘッドライト。

(?)文化におけるフレームをわざと無視する人の前には危険が転がっている

→ (!)文化的な制約を破って奇想天外な行動をとると、人を戸惑わせたりいらつかせたりするということ

論理的な制約

すべての部品を使わなくてはいけない&完成品の部品の間に隙間を作ってい行けない

青いライトは論理的に制約されていた。

日常場面の物事にアフォーダンスと制約を適応してみる

ドアの問題点

・第1章のガラスのドアは、何をするかということを考えさせてしまう

・パリの電車のドアは、自分でボタンを押すかレバーを下げなければ開かない。

・車の外側のドアは良いデザインの例だが、内側は良い解を見いだせていない。

・内側に押すと外にあく扉は最悪…テレビ台のガラスのドアとか

スイッチの問題点

・会社や工場などのスイッチには深刻な問題があることが多い

難しい部分は2点。グループ分け問題(どのスイッチにどのような機能を割り振るか)と、対応づけ問題(たくさんの電灯とスイッチが、どの電球がどれにひもづいているのかわからないという問題)

グループ分け問題の解

・一郡の機能に対するスイッチは他の機能に対するスイッチと離れたところにおく

・異なったタイプのスイッチを使う

対応付け問題の解

一次元のスイッチを二次元の電灯のならびに対応づけるには…

・スイッチの板を床と水平にして、そこに間取りを書いて電球の場所を対応づける

可視性とフィードバック

  1. 可視性 ― 関係する部分を見えるようにすること
  2. フィードバック― ある行為の結果を直ちに明らかにすること

見えないものを見えるようにする

・オンスクリーンプログラミング

TVの画面に表示されるコマンドの手助けをかりながら、録画しようと思っている番組の時間を設定できる

視覚的なフィードバック以上にうまく働くものはない

可視性のかわりに音を利用する

ものごとがうまく機能しているかどうか、保守作業や修理が必要か

事故がおきないよう知らせてくれる役割

可視性では気づかないようなときに役に立つ

しかし、他人に迷惑をかけてしまうような場面もあるので気をつけなければいけない

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