GWに読んでおきたい、デザイナーにおすすめな本4選
GWがはじまりましたが、デザイナーのみなさんの予定はもうお決まりでしょうか。
このままだと寝て過ごして終わりそうだ、だらだらテレビを見て終わりそうだ、と思っている方、長い休みを有効活用して本を読んでみてはいかがでしょう。
GWに読みたい、デザインのことをあらためて考えさせられるようなおすすめ本を4冊選んでみました。
『インタフェースデザインの心理学』
Susan Weinschenk
UIデザインのTIPSを集めた本かと思いきや、実はそうではありません。
むしろ、デザインに取り組む前に知っておきたい人間の思考・行動パターンについて紹介しているため、デザイナーに限らずディレクターやエンジニアの方が読んでおいても損のない(むしろ読んでおくべき)内容かと思います。
概念的な説明に偏っていないため、すぐに実践へ活かせる知識がたくさん詰まっている点や、ひとつひとつの項目が短めで気軽に読める点もおすすめです。
『誰のためのデザイン?』
D. A. ノーマン
言わずと知れた、「デザインをする人なら必ず読んでおかねばならない本」のひとつ。
この本で紹介されている有名な概念は「アフォーダンス」でしょうか。ユーザビリティの根底をあらためて考えさせられる名著です。
知ってはいるが、実は読んだことがない…。というデザイナーは、つい先日増補・改訂版が出たので、この連休にがっつり読んでみてはいかがでしょうか。
『予想どおりに不合理』
ダン・アリエリー
行動経済学ブームの走りとなった、ベルトセラー本です。
「行動経済学」と聞くとデザインとはあまり関係ないように思われる方もいるかもしれませんが、複数の実験を通して「人がなぜその選択をするのか」について追求している部分は、ユーザビリティやCTA(Call To Action)の概念にもつながるのではないかと思います。
また、ジョークを交えた文章も読みやすく、わりと簡単に読み終えることができる点も魅力です。
『ロジカル・シンキング』
照屋華子, 岡田恵子
実は、デザイナーこそ論理的な思考を持っていなければなりません。
なぜこのデザインがよいのか、このデザインで何を解決しようとしているのか、そもそも何が解決すべき課題であったのか…etc
デザインを実際に制作するだけでなく、その意図が何なのかを第三者に説明することができなければ、そのデザインは一個人の好みによってつくられた“アート”になってしまいます。デザインをする上で、整理された思考はとても重要なのです。
もし、自分の考えをうまくまとめられない、人にうまく説明できない、と感じているデザイナーは、この本を読んで論理的な思考に挑戦してみてはどうでしょう。
以上、GWに読んでおきたいデザイナーにおすすめな本4選でした。
直接役立つTIPS本もよいですが、“デザイン”について改めて考えてみたり、もっと広く考えてみたりしてはいかがでしょう。連休こそ絶好の機会。まだ、間に合います。