旅をより面白くするちょっとした裏技~寄り道編~

Ayako
VELTRA Engineering
Published in
5 min readAug 30, 2018

旅行するときに、目的地までの直行便がない場合、もしくは直行便があるけどものすごく高いなど障害がある場合、どこか別の都市で飛行機を乗り継いで目的地へ向かうことになると思います。

そして中継地空港での乗り継ぎ時間が長いと、イコール移動時間が長く旅先での時間が十分に取れないなど弊害になることもしばしば。空港内を散策して免税店でお買いものしたり、ご飯を食べたり、楽しめることも多いですが、やっぱりあまりポジティブなイメージではないもの。

でも、もしその中継地での乗り継ぎ時間が3~4時間程度ではなく、6時間以上あったら?10時間もあったら?それでも空港でひたすら待ちますか?「街に出て観光したい」と思うのではないでしょうか。

今回はその乗り継ぎ時間を活かして弾丸観光を楽しんでみようというお話です。「でもそんな都合よく10時間も間空かないよ」という方。航空券サイト等で自分で航空券を手配するのであれば、自ら乗り継ぎ時間を長く作れば良いのです。具体的に例を出して説明しましょう。

下記のような日程でローマに旅行に行くことにします。(xは乗り継ぎを表す)ただローマ行きは直行便がないので、パリ経由で行くことにしました。

東京- パリx - ローマ(5泊)- パリx - 東京

この行程でパリ-東京の帰国便は下記のようなスケジュールだったとします。(行きは割愛)

ローマ(15:00発)- パリ(17:00着) xパリ(20:00発) -東京行

乗り継ぎ時間は3時間です。ここで、ローマは5日間の滞在で十分観光したし、お昼には空港に向かわないと行けないので移動日はホテルでゆっくりするだけ…それならとローマ→パリの移動を同日午前にすることにしました。

ローマ(08:00)- パリ(10:00) xパリ(20:00) 発-東京行

そうすると、パリでの乗継ぎ時間は10時間になります。ちょっと朝は早いけど。10時間あったら、空港にいるだけではもったいないので市内観光に出かけられますね。しかも大きなスーツケースはローマから東京までスルーで預けたまま観光に出かけられます!

乗り継ぎのルールとは

それなら休みを長くとってパリに2日居たいよ!と思った方。それはNGです。乗り継ぎ時間は規定で24時間未満と決まっています。24時間を超える場合、それは乗り継ぎではなくストップオーバー(途中降機)となりその都市に滞在したと見なされるのです。航空券によっては周遊型(2都市以上に滞在可能)や追加料金を払ってのストップオーバーが可能な航空券があるので、じっくり滞在したい場合はそのような航空券を調べてみてください。

逆を言えば24時間未満であれば、「乗り継ぎ」なので追加料金はかからないのです。

なお、トランジットは24時間未満であれば同日内だけではなく、日を跨いでも適用可能です。例えばこんな:

8/30 ローマ(11:00)- パリ(13:00) x 8/31 パリ(12:00) 発-東京行

この場合でも乗り継ぎ便として適用されます。

注※トランジットでの出入国やバゲージスルーに関してはそれぞれ国や航空会社、空港によりルールが異なる場合がありますので、自身で事前に確認することをおすすめします。

空港アクセスも考慮しよう

ちなみに例としてパリを出してしまいましたが、実際はパリの空港は市内まで1~1.5時間ほど(往復で3時間)ほどかかりますので上記例のようによほど長時間のトランジットでない限りあまりおすすめはしません。

トランジットを利用して短時間滞在を楽しみたい場合、空港が都市部に近いこと、電車など公共交通機関が発達していることがポイントにもなります。

過去の経験ですと、タイ・バンコクやデンマーク・コペンハーゲンは空港から市内までが電車で30分もかからないので、7時間ほどの乗継ぎでも十分市内観光を楽しむことができました。空港から市内のアクセスはネットですぐ検索できますので、トランジット中の弾丸観光を検討する際は航空券購入前に調べておくと良いでしょう。

旅の目的地へのルートが複数ある場合、料金や時間はもちろんですが、「立ち寄り都市の滞在」を選定の条件に入れてみるのも面白いかもしれません。「24時間ルール」で旅の+α を楽しんでみてください。

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