iOSのSafariでWebRTC
iOS11より、iOSやmacOSのSafari 11 に WebRTCが使えるようになるとのこと。
※一部、抜粋
>Web conferencing. Implements peer to peer conferencing with the WebRTC standard.
現状、iOSの各ブラウザでWebRTCは使用出来ません。
そのため、iOSでWebRTCを使用するにはネイティブでの開発が必要でした。
ネイティブ開発しても、提供されている機能がWeb版と対応ではなく、機能落ちしているのでちょっと見劣りします。
(もちろん、PCやAndroidでは、ブラウザでWebRTCの使用が可能ですので、WebViewもしくはブラウザを用いることで開発コストが下げられます。)
今回の発表により、iOSネイティブでの開発が不要になり(もちろんネイティブ開発のメリットもありますが)、WebベースのWebRTCをPC/iOS/Android全てで共有出来るようになります。
システムにWebRTCを導入するハードル(技術面・開発コスト面)が少し下がるので、これを機にWebRTCを利用したスマホアプリが増加するのではないかと思います。
(ネイティブとは違って、Web版はサンプルコードも豊富です。)
そもそもWebRTCって何?
WebRTC(Web Real-Time Communication)とは、その名の通りリアルタイムコミュニケーションを可能にするAPIです。
具体的には、ブラウザ上でビデオ通話・チャット・ファイル共有などが出来るようになります。
もちろん会議を目的に使用することも可能ですが、会議であればビデオ会議が可能な既存のシステムを利用すれば良いですよね。
既存のシステムでは出来ないようなサービスを構築・提供したい場合にWebRTCは非常に有効です。
例えば、連絡先等、互いに知らない人達を一時的にシステムで繋ぎ、ビデオ通話が成立。
終始、IDやメールアドレス、電話番号といった互いの連絡先を教えあう必要はありません。
WebRTCを試してみたい方は、まずはGoogleが公開しているWebRTC Reference Appを触ってみるのが良いです。
上記サイトを2台の端末で接続し、入力欄に同一の値をセットしJOINボタンを押下するだけです。
スマートフォンでWebRTCを用いた、色々なシチュエーションが考えられますので、今後に期待したいところですね。