世界遺産検定2級に合格しました!

World Heritage Examination: Grade 2

Takuo
VELTRA Engineering
4 min readOct 8, 2019

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正式な合否発表の日付をすっかり忘れていたのですが、先月開催された第37回世界遺産検定2級に、無事合格しました。振り返りも兼ねて、簡単に書いておこうと思います。

世界遺産検定ってなに?

そのままですが、世界遺産に関する知識を測る検定で、NPO法人世界遺産アカデミーによって運営されています。世界遺産検定という名前ですが、世界共通のものではなく、日本国内に限った検定です。そのため、日本の世界遺産についての比重が大きくなっています。

検定は簡単なものから順に、4級、3級、2級、1級、マイスターの5段階で、1級まではマークシート、マイスターは論述形式の試験になります。基本的に2〜4級は年に4回、1級とマイスターは年に2回試験があります。試験時間や範囲は級によって異なりますが、2級の場合は、試験時間が60分、範囲は日本の全遺産と、世界の代表的な遺産300件となります。

なお、1級とマイスターは受験資格として、ひとつ上の級を取得している必要があります。筆者も、本当は1級くらいから受験したかったのですが、この制限があるため、2級を受験することにしました。

どうして受験しようと思ったの?

世界遺産検定は国家資格ではないので、合格するメリットは国家資格ほど大きくはありません。また、確かに筆者が所属しているVELTRAは旅行業を生業とする関連する会社ですが、私自身はエンジニアなので、仕事に活用できることも限られています。

ただ、これまで国内外を問わず、旅行中にいくつかの世界遺産を観る中で、「おー、これが世界遺産か」と感動はするものの、その「世界遺産」がなんなのか、正しく理解せずに観ていました。「日本の世界遺産を挙げてみて」と言われたら、なんとなく日本の有名な観光名所を挙げるだけで、「きっと伊勢神宮も世界遺産だろう」なんて、適当なことを考えていました。さすがにそれは恥ずかしいので、旅行好きエンジニアとしてはやはり、最低限の一般教養として「世界遺産」を学ぶべきだと思い、受験に至ったわけです。

ちなみに、日本のいくつかの施設では、検定の認定証を提示すると優遇を受けられるようです(詳細はこちら)。まだまだ数は少ないですが、これからもっと増えると嬉しいですね。

どれくらい勉強したの?

本格的に勉強をしたのは2ヶ月程度。最初に公式テキストをざっと読んでから、過去問を2年分(8回分)解きました。合格ラインが100点満点中60点(調整が入ることがあります)なのに対し、筆者は本番で96点とれたので、合格だけが目標であれば、そこまで勉強しなくても大丈夫かなと思います。

ただ、日本史や世界史、地理に関する基礎知識がある場合とない場合では、勉強の効率が大きく異なることが予想されます。筆者の場合、日本史は問題ないのですが、世界史はさっぱりなので、とても苦労しました。一方で、大学時代に建築を学んでいたおかげで、「ヨーロッパの建築様式」についてはあまり勉強しなくても大丈夫でした。

また、現地に一度でも行ったことがあるかないかというのも、理解の深さに大きく影響を与えるだろうなと思われます。たまたま7月に奈良に行く予定があったので、奈良の世界遺産巡りをした結果、多少深いレベルで出題されても自信を持って解答できるようになりました。

試験はどんな感じだった?

試験時間は60分で、問題数は60問。ほとんど暗記ものの問題なので、時間はそんなにかかりません。実際、途中退出可能となる30分を過ぎると、ぞろぞろと受験者は帰っていきます。

問題自体は、大方傾向は変わらず、過去問を解いていれば問題ない範囲。恒例の今年の世界遺産委員会の開催地や、時事問題として今年火災が発生したノートルダムの大聖堂について出題がありました。ひとつ気になったのは、毎回ひとつ出題される英語の問題が、説明文を読んで世界遺産名を答える形式ではなく、正誤を問う形式だった点。うーん、しっかり落としてしまった。

社会人になってから、仕事にあまり関係のない試験を受けるのは初めてでしたが、学生時代を思い出してなかなか新鮮でした。興味が湧いた方は、ぜひ受験してみてはどうでしょうか。

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Takuo
VELTRA Engineering

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