MonaPartyの開発環境まとめ

Kazuki Kyakuno
Axell Corporation
Published in
9 min readJan 15, 2021

MonaPartyの開発環境について紹介します。MonaPartyを使用することで、Monaのブロックチェーンを使用してトークンを発行することが可能です。

MonaPartyについて

MonaPartyの概要

MonaPartyはMonaCoinのブロックチェーン上に作られているトークンを発行できるプラットフォームです。Bitcoin向けに開発されたCounterPartyをMonaCoinに移植したものをベースに、機能拡張が行われています。

MonaPartyのアーキテクチャ

XMPという通貨を使用してトークンを発行します。ウォレットアドレスはMONAと共通です。ウォレットはMpurseが対応済み、JavaScript APIも使用可能です。DEXでトークンの売買も可能です。

MonaPartyのアーキテクチャ

また、2020年の秋には、秋のMonaParty祭りでDispenserが実装され、MONAで直接トークンを購入できるようになりました。

MonaPartyのバックエンド

Counterparty プロトコルにおけるデータ保存方法は下記に記載されています。

イーサリアムのようなアドレスベースの管理を行っており、ウォレットアドレスと署名をMonaCoinと紐づけることで簡略に実装しています。データ自体はマルチシグの公開鍵領域に書き込んでいます。

MonaPartyの周辺ツール

ブラウザウォレット

MonaPartyに対応したウォレットとしては、ブラウザ拡張のMpurseと、ブラウザウォレットのモナパレットがあります。

MpurseはEthereumのMetaMaskに相当します。

モナパレットはDEX機能も持つ高機能なウォレットです。

ブロックエクスプローラ

MonaPartyに対応したブロックエクスプローラとしてはMpchainとInsightが使用可能です。

Mpchain

Insight

MpurseのバックエンドもMpchainとなっています。

Dapps

MonaCardはMonaPartyのトークンにimgurlの画像を紐付けることで、トークンをトレーディングカードとして扱うサービスです。

モナーアイランドはMonaCardを使用して陣取りゲームをするDappsです。

MonaPartyでトークンを発行する

ウォレットによる発行

カウンターウォレット、もしくはモナパレットでトークンを発行可能です。Mpurseではトークンは管理と送金はできますが、発行はできません。

トークンの発行に必要な手数料

トークンは、0.5XMPと少量のMONAで発行可能です。ランダムな名前のトークンでよければ、MONAだけで発行可能です。

XMPの入手

XMPはICOでMONAをBurnして発行されており、現在はDexでの購入か、モナパちゃんポータルから入手する必要があります。モナパちゃんポータルは、モナパちゃんのTwitterにアドレスを記載することでトークンをもらうことができます。

トークンの発行

モナパレットでXMPの+ボタンを押すことで新しいトークンを発行可能です。

トークンの発行

トークンには発行数量と、DEXでの売買可能フラグ、再移転可能フラグを設定可能です。

発行したトークン

MonaPartyの開発環境

JavaScript API

Mpurseを使用することで各種のJavaScript APIを使用可能です。

Mpurse経由でmpchainのAPIを呼ぶこともできます。トランザクションの取得など、より詳細な制御をしたい場合はこちらを使用します。

MonaPartyのテストネット

テストネットについて

本番用のメインネットとは別に、テスト用にテストネットが公開されており、アプリケーションの開発に利用可能です。

テストネットに対応したサービス

下記のサービスはテストネットに対応しています。

モナパレット (testnet)

Mpchain (testnet)

Insight (testnet)

Faucet(テスト用のMona をもらうことができる)

テストネットでXMPを入手する

テストネット用のXMPをもらうためのburnアドレスは下記です。下記のアドレスに1MONAを送ると、1494XMPが手に入ります。

msVB7uMdzAwgQuph5pL8Zb7aiYgjYoFH1q

burnとxmp

テストネットに対応したMpurse

VIPPOOLではMpurseのtestnet版を提供しています。

テストネットのウォレットアドレスはアドレスの先頭が小文字のmになります。メインネットの場合は大文字のMになります。

Mpurseで生成したアドレスを使用してトークンを作成する場合、Mpurseの秘密鍵をMonaPaletteで読み込ませます。

秘密鍵の生成は、Mpurseの「アカウント詳細 -> 秘密鍵を表示」です。秘密鍵は、モナパレットのアドレス操作ツールで読み込みが可能です。

モナパレットにインポート後、テストネットでトークンを発行することが可能です。

--

--