Wata をリアルタイム映像配信に対応した
Wata はバーチャルライバー特化型の配信ミドルウェアです。
Wata についての詳細はこちら: Wata プロジェクトについて
今回は、Wata をリアルタイム映像の配信に対応しました。
リアルタイムで配信した映像が、Wata を経由してブラウザーで閲覧できるようになります。
RTMP で受けれるようにしたので、RTMP での配信に対応したアプリケーションを使えば配信できて、それをブラウザーで閲覧できます。
左側が配信側、右側が視聴者になりますが、ほぼ遅延無くリアルタイムで配信できていることが分かります。
Wata サーバは AWS の t2.micro インスタンスなので、ちゃんとインターネットを通ってこの速度になっています。
具体的には、OBS で左側の動画をスクリーンキャプチャして RTMP 形式で Wata サーバに送信し、それを WebSocket 経由で右側のブラウザで受けて表示しています。
つまり以下のような構成になっています。
通常、ブラウザで映像をリアルタイムで表示するときには HLS にして配信しますが、それを行わずに WebSocket で直接投げることで遅延を可能な限り抑えています。
Wata を経由するので、当然ながら複数ブラウザへの配信もできます。
これは以下の構成になっています。
この時の Wata サーバの CPU 使用率は 1% いかない程度でした。なのでほとんどの場合はネットワークが先に詰まるかと思います。
映像は現在 WebSocket で受けていますが、これは gRPC-Web にする予定です。また、映像の受け口を RTMP 以外のフォーマットにも対応していけたらと思います。