マジックとAppleと一夜城

山内 奏人
Nov 27, 2017 · 3 min read

この文章は、僕がウォルト(現ONE FINANCIAL)を創業する4ヶ月前に書いてそのままになっていたものをONE FINANCIAL blog用に少々アップデートしたものです。


先日、WWDC2016のストリーミング配信を待っていた時間に「グランド・イリュージョン」という映画をNetflixで見た。ご存知の方も多いかと思うが、4人の天才マジシャンが汚れたお金をマジックで盗んでいく話だ。

作中では、3つのアクトがあるのだが、最初の一番大きな(僕にはそう見えた)アクトでは、ランダムに選んだ観客をその観客の普段使っている口座のある銀行の金庫にワープさせ、金を会場に送り、空から降らせるというものだ。その後タネ明かしをされてしまうのだが、実際はタネも仕掛けもあって実際はワープしていない(当然か笑)。彼らはこのトリックのために1年間かけて準備をしている。当時は4人はバラバラでストリートマジシャンをしていたので、誰にもその準備をしていることはばれない上に、その先のトリックまで準備しているので、FBIやインターポールでさえ追いつけないというストーリーに何故か僕は強い印象を覚えた。

WWDCの時間になったので、WWDCのストリーミングに切り替えて見始めた。そこで発表されたのは、僕やほとんどのメディアが予想していた物の一歩も二歩も先を行っていた内容だった。また、それらはAppleだけでできるものだけでない、サードパーティ製のサービスとの連携も多く紹介されていた。

その日が終わって気がついたのは、グランド・イリュージョンにもWWDCにも共通していることは観客をあっと驚かせることだった。

では、観客をあっと驚かせるにはどうすればいいのだろうか。それは、グランド・イリュージョンから学べるのではないかと思う。「観客に一切知られずに入念に準備をする」ということではないだろうか。そうすることで、観客は「今まで全く兆しが見えなかったものが急に現れる」ということが起こる。これを僕は「一夜城の法則」と呼ぶことにした(笑)。それによって、大きなインパクトを観客のみならず業界や、その発表に関連するすべての人ににあたえられると考える。

ちなみに一夜城という手法はWikipediaによると、歴史上で確認されているだけで3回あり、墨俣城、石垣山城、益富城である。いずれも一夜で出来たわけではなく、時間をかけ念入りにこっそり作り上げ、その城から敵に攻撃することで相手には「気が付いたら城ができてる!昨日まではなかったのに!」ということになり、「一夜で出来た」ように見せるのである。これはWWDCでも言える。Appleは1シーズン(Appleは毎シーズンイベントを行う)で何十社と契約を結び、サービスをあのレベルまで完成度を上げるとは考えにくい。

ということに僕は気付いてしまったので、これから一夜城をゆっくり築き上げていきたいと思う(笑)。

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