“これからの世界をつくる仲間たちへ”

学生パパママの就活日記#5 話題の新書

就活をしている中で悩み、本にすがる最近。
今日は落合陽一著「これからの世界をつくる仲間たちへ」を読んだ。
これも僕に大きな影響を与えた。

内容は読めばわかるし、amazonでも説明しているので触れずに、読了したての感想だけ、忘れないうちに。

まず、就職する前に読めて本当に良かったと思う。

思ったこと
1, 時間を切り売りして余暇を楽しむタイプ。すなわち「ワークライフバランス」を大切にするタイプにはなりたくない。
人生において仕事が占める時間は少なくない。
家庭を持つ私はワークライフバランスということを考えずにはいられなかったが、そこが軸になって待遇の良いホワイト大企業を目指すとか、そんなことはやめようと決意した。(もともとそんなに受けていないが。)
僕は文系で、器用で適応能力が高く、作業も楽しめる人だと自負しているので、大企業の一般総合職なら苦労少なく、幸せな人生を送れるだろうなと思うことは多々あったが、やはり本心に問いかけるとそれは違う。

一度きりの人生だ。楽しそう、ワクワクする、やってみたい!好奇心を阻害せず、自分の気持ちに正直に生きていきたい。

2, クラウドソーシングって画期的!
聞いたことはあった言葉だけれど、恥ずかしながら意味は知らなかった・・・

試しにLancersに登録してみて仕事を見てみると、まあできそうなもので、30000字のリライトで6000円とか。ドイツ語700字で360円とか・・・
30000字だと1日かかりそうなので、現状僕のスキルだと全然稼げず、バイトのほうがマシだ。
しかし、なんらかの専門性を持っていれば、それだけ高額な仕事を受注できる。自分の市場価値を知れる良い場かと思った。

3, 自分は一体何の専門家になりうるなのだろうか。
これは僕の抱えてきた悩みでもある。
僕は幼少期から一貫して好きなこと、やりたいことが見当たらない。
深くはまったもの、すなわち変態性がない・・・

そんな人でも、やりたいこと、今現在解決したいと思っている問題を、「文脈」の確認をした上でやってみたら良い!

大学教員でありエンジニアでメディアアーティストの著者。
著者は複数の職についており、芸術と技術と科学、これらが揃ったからこそ、今の唯一無二の価値を持つ現在の彼となれた。(加えて、並ならぬ思考体力と好奇心)。
何事もそうであろう。他分野の知識や何気ない経験が、専門に生きてくる。人は皆それぞれ異なるいろいろなことに興味をもち、生きている。
それを生かすか殺すかはその人次第。
生かしたければ、思考体力とコミュニケーション能力と論理力を鍛えておくこと!

4,思考体力をつけたい
思考体力が自分には全然ないと最近痛感する。
高校、大学時代に考えることを全然しなかったからに思えるが、
「まあ、いいや」と思うことが多くなってしまった。

例えば、「ピカソが高く評価される理由」。
何度も気になったことはあるが、一度も答えまで考えたことはない。
語源やうんちくの類も、気になることは多いが、調べることは少ない。
電化製品だってほとんどすべての仕組みをしらない。疑問は尽きないが考えていたらきりがない。
実際にすべてを調べる余裕はないが、子供の疑問くらいには細かく調べて答えてあげようと思った。
自分の子供のためにも、思考体力をつけたい。自分も激しく変化する社会でも生きていける力をつけたいし、子供にも与えたい。この力はこれからつけていこうと思った。

5, 21世紀「魔法の世紀」が非常に楽しみである。
この本を読んで、今の世の中が自分の想像以上に変化していることを知った。
買い物のレジ、駅の改札がなくなったらどんなに生活が楽になるだろう。

寿命がのびる、視力2.0になり落ちなくなる、電気で味覚を操作できる。
そんな記事を見つけては、テンションが上がっている僕。
今日この本を読み終わったあとはものすごいハイテンションであった。

僕はこの本を全ての大学生にお勧めする。

大企業の説明会や選考にいくと、スーツを着てきれいに髪をセットし、姿勢を伸ばして椅子に座り、真面目にメモをとり続ける、そんな就活生がたくさんいる。そういう人たちを見るたびに、僕は「この人たちは大丈夫なのだろうか。」と思ってしまう。
実際には僕よりも多くのことを考えて、本当にこの会社に行きたいと思っている人のかもしれない。ちょっと聞きに来ただけかもしれないし、社会の勉強にきているのかもしれない。
でも、とりあえず大きいところ、親を安心させたい、みんなにすごいと思われたい。といった思いが絶対に多かれ少なかれ入っているように思ってならない。それ自体が悪いわけではなく、それがまさに正解という人もいる。
しかし、そうではない人は・・・

いつか「違う」と思うのではないだろうか。
死の間際に「良い人生だった」と心から思えるのだろうか。
ホワイトカラーの価値がもし下がった時に、会社が潰れた時に、予期せぬ事故、現象が起こった時に「後悔」「絶望」しないだろうか。

例えば高学歴文系だと、とりあえず総合商社は出しておくとか。そういう風潮、圧力は未だにある。家庭のある僕は転勤がだめで、別に総合商社でやりたいことがあったわけではない。まったく総合商社にいく理由がない。それでも総合商社プレエントリーしないだけでなぜか不安な気持ちになったのだから。
なぜかと書いたが、それは自分の幸せの定義が曖昧だったからだと今ならわかる。大学生も終わりが近い今、人生について一度思考体力の限界まで考えてみるのも悪くないだろう。

p.s. 思いついたものを書いてみたが、読み直したい気持ちでいっぱい。
カバンが重くなるが、就活中はバイブルとして持ち歩こうかも検討中。
4月16日の著者のトークイベントにも参加予定。
(僕はとても影響を受けやすい人なのかもしれません。)

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Takuya Yagishita
What happens, happens -学生夫婦の子連れ日誌-

慶應大学に通う現役大学生であり、夫であり、1児の父。只今就職活動中。