ひがし北海道リモートワーク戦記
オフィスから遠く離れた場所で仕事をするときに気をつけた注意点
こちらは、ウイングアークAgile and DevOps Stories のAdvent Calendar 2020、第11弾(12月15日)の投稿となります。
今日の内容は働き方改革をテーマとしてお話します。
オフィスから離れた地でリモートワークをする上で考えたうえで気をつけた点、実際にリモートワークをして気がついたメリットを書いていきます。
ウイングアークでは全面的にリモートワークでの業務がメインになり、2020年2月後半からソフトウェアプロセス&品質改善部では基本的にリモートワークでの業務を行っています。
その当時は「新型コロナウイルスも3ヶ月ぐらいで落ち着いて、またオフィスに出社するようになるのかな」と甘い考えを持っていましたが、現実はそうはいかなく、今現在でも猛威を奮っております。
ウイングアークは私達が業務していた執務室のフロアを解約するなど、今後はずっとリモートワークでの業務が続いていくようになったのです。
そこで、ふと私は思いました。
「ずっと家で仕事をするのであれば、わざわざ都内の家賃の高いアパートでなくてもいいのではないか?」
私がウイングアークに転職したときに引っ越しをしたのですが、オフィスのある六本木に出社しやすいところに住んでいました。通勤地獄をなるべく避けたかったからで、その代わり家賃はちょっと高めでした。
ちょうど数カ月後にはアパートの更新の月となっていたので、思い切って今の家賃よりは安いところに引っ越しをしようと決心し、埼玉県や神奈川県などの関東圏で賃貸を探していたのですが、いつの間にか私はこのような考えに変わっていきました。
「地元に帰ろう」
私の生まれ育った街、北海道釧路市でリモートワークをしたいなと考えたのです。
釧路市は北海道の東側にある港町です。
釧路市には「釧路湿原国立公園」「阿寒摩周国立公園」と2つの国立公園があり、自然が近い街になります。
港町であるため、海産物も有名でとても美味しいです。
夏は涼しく、冬は北海道の他の地域と比較すると雪が少ない地域であり、とても住みやすい街だと思います(私の感覚)。
ちなみに、ウイングアークのオフィスと釧路市の距離感は以下になります。
東京オフィス(六本木)
札幌オフィス
移動時間はほぼ変わらないのです・・・北海道は大きい・・・
まずはプレ検証から
まずは上司と相談し、本当に地元に戻っても大丈夫なのかを話し合い、その結果「業務的に懸念がなければ問題ない」となったため、本格的に準備をはじめました。
まず実家で10日間のプレ検証を実施し、問題の洗い出しです。
業務ではVPN接続で社内のネットワークに接続します。東京のサーバーにアクセスするため、釧路と東京間の距離を考えるとかなり遅くなってしまうのではないか、事前に調べておく必要があり、ネットワーク回線に問題が無いか確認する必要がありました。
実際に釧路の実家で業務をしてみたところ、社内のファイルにアクセスする際に若干の遅さを感じましたが、業務には支障のなさそうと判断しました。
実際に1週間釧路市で業務をして、東京のアパートで行っていた業務となんの違いもなかったです。
他にも以下のような課題はありましたが無事に解決できました。
◆PC故障したら・・・?
→必ずサブマシンの準備をしておく
東京でのリモートワークでも同じですが、距離があるため別マシンをすぐにオフィスに取りに行くのは難しいです。
◆インストーラーなどの巨大なファイルの転送時間の懸念
→社内に仮想マシン準備して、巨大なファイルをローカルに移動するのではなく、社内の仮想マシン上で実施する
そんなわけで、1週間のプレ検証で不安な点は解消できました。
実際に釧路で仕事したところ・・・
食生活の改善
東京での一人暮らしでは偏った食生活になってしまっていたのですが、実家では母親のご飯がありますので、健康面では改善された気がします。
そして最近、釧路でも一人暮らしをはじめましたが、自炊はしっかりしようと意識しています。
ご飯美味しいです。
家賃の問題
東京での家賃と釧路市内の家賃ではかなりの差があります(私が住んでいたところだと、東京の1Kで8万ちょっと、釧路の2LDKで5万ちょっと)。
釧路に帰った最初の1ヶ月程度は実家で過ごしていたのですが、現在は釧路市内のアパートを借りています。
家賃が安くなるため、業務する部屋の環境改善にお金を使えます。その結果よりよい仕事環境になり、効率も良くなります(モチベーションも上がる!)。
あくまで私の業務内容によった話にはなりますが、東京近郊に住まなくても業務ができました。
リモートワークの環境が充実してきたため、快適に仕事ができています。
実際にリモートワークがメインになってからでも、製品のリリースは問題なくできているので、私達のチームはリモートワークでも成果を出せるチームだと感じています。
また、このような離れた地域でも業務ができるのは、会社の制度やサポートのおかげでもあると思います。
最近では新型コロナウイルスの影響で、セミナーとかカンファレンスはオンラインで行うイベントが増えています。
釧路からでも参加できるため、イベントに関する距離感はなくなり、実際に登壇もできました。
ですが、ずっとリモートワークですとたまにはメンバーとリアルな場所で顔を合わせてお話とかしたくなってきますね・・・
新型コロナウイルスが落ち着くのはいつになるかはわかりませんが、感染しないよう手洗いうがいはしっかりと行いたいと思います!