エンジニアであるということ

「うっ」と感じたらチャンスかも

Sakaguchi Y
WingArc1st Inc.
Dec 22, 2020

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これはウイングアーク Agile and DevOps Stories のAdvent Calendar 2020、第16弾(2020年12月22日)の投稿です!

1年ぶりの投稿となりますが、今回はエンジニアであることに対して私なりに気をつけていることや、意識していることを書いてみようと思います。

気をつけていること

私が気をつけていること、意識していることは、うまくいっている時ほど、より良くする方法がないかを考えるようにしています。

逆に考えることを意識していないと以下のような状態に陥りやすいです。

  1. これまでのやり方に疑いなく作業している状態
  2. 今の作業が今後も継続して発生すると思っている状態
  3. これまでの経験の範囲の中だけで作業している状態

このような状態は、大きな問題が起きていないときや、これまでの経験で自分なりのやり方が確立している時になりやすいです。
うまくやれている気もするし、大きなプレッシャーやストレスもないので、居心地が良いと感じますが、このような状態が継続できるように考え続けることを意識するようにしています。

たまにはこんな感じで考えない時間を作ることも大事ですね。これがダラダラ続かないように気をつけています。 Photo by Milada Vigerova on Unsplash

エンジニアの宿命

エンジニアは今ないモノを生み出すことで価値を提供する職業なので、新たな技術を学び続ける宿命を背負っています。自分が今まで通りであっても、周りがどんどん成長していくので、相対的には衰退していることになります。私はチームをマネジメントする立場ではありますが、エンジニアでもありたいので学び続けなければならない立場です。

Photo by Austin Distel on Unsplash

学ぶ機会

新たなプロダクトやサービスを開発する場合、業務上、強制的に新たな技術やプロダクトを学ばなければならないことがあると思います。これはこれで良い経験になるし、新たなことを学ぶ1つの機会となります。

他に学ぶ機会として、「うっ」と感じるけど、新たなプロダクトや技術、経験を得る機会があったら、できるだけ飛び込むようにしています。

この「うっ」と感じることについてはScrum Fest Osaka 2020の基調講演で株式会社アトラクタの永瀬さんが、

「うっ」となるのは成長のチャンス

とお話しされていました。とっても共感できました。基調講演の内容に興味がある方はこちらのブログを見てみてください。

そのお話を聞いて、これまで「うっ」と感じたけど飛び込んだ学ぶ機会をふりかえってみました。

  1. これまで開発に携わってきたプロダクトを利用した、コンサルティングサービスを担当する
  2. これまで携わっていたプロダクトとは別のプロダクトのチームを担当する
  3. これまで全く開発に携わっていなかったプロダクトのテスト自動化をイチから考える

パッと思いついたものを3つ挙げてみましたが、どれも学ぶ機会として未知の領域に飛び込んだものです。

例えば、1.ですが、これまで開発だけ携わっていたので、開発したプロダクトがどのような形で顧客のもとに納品され、どのように利用されているかを知りたくて、SIに飛び込んでみましたが、それは想像以上に強烈な経験となりました。

作ったこともない顧客へ提案するシステム構成図を作成したり、全く知らない金融業界のデータを扱ったり、納期や納品物に対する顧客とSIerのシビれるやり取りであったり。

開発だけしていては知りえない貴重な経験が盛りだくさんでした。ここでの経験はその後の製品開発に大きなフィードバックができています。具体的にDr.SumのDSScriptの開発にとても活かされました。

2.については前回のアドベントカレンダーで投稿した内容となるので、興味があれば下記のブログを参照してください。

3.は、ほとんど一緒に作業したことがない開発の方々と、テスト自動化をイチから作るには何から行えば良いかを、ほとんど製品知識もない状態で議論するというチャレンジングな場でした。

どのような自動テストがあれば嬉しいのか。それを作るとするとどのような方法があるのか。もっと効果的な方法はないか。などをその場でダイナミックにディスカッションして、1回の打ち合わせで1つのやり方を皆で導き出せました。

どのようなテスト自動化が実現できたかは佐藤亮さんがテスト自動化カンファレンス2020で発表してくれているのでそちらも見て頂ければと思います。

飛び込んで得たもの

未知の領域に飛び込むことは勇気がいりますし、プレッシャーやストレスがあったのは間違いないです。ただそれ以上に、飛び込んで経験したことが、今も私のエンジニアとしての礎になっています。

新たな技術やプロダクト、プロセスを学べたことはもちろんのこと、顧客やSIの立場の目線や、一緒に作業を行った方との関係構築なども得ることができました。

飛び込んで一緒に作業した方々とは、その時限りの関係かなと思いましたが、その後巡り巡って、また一緒に作業するということもありましたし、今後もまたそのような機会があるかもしれません。

一緒に汗水たらして作業した方との関係はとても貴重ですし、なかなか途切れるものではないので大切にしていきたいですね。

Photo by Victor Rodriguez on Unsplash

まとめ

だいぶ話がとっちらかっちゃいましたが、言いたかったことはエンジニアである限り学ぶことはやめれないし、やめたら衰退していくということです。

小さなことでも良いので、少しずつ学んでいきたいと思います。その時は小さな学びであっても、それを続けていくと、やがて1つ1つがつながって大きな学びになっていきます。そうすると目の前の事象を多角的にとらえることができるようになり、解決方法の引き出しが増えて、エンジニアとして成長することができます。

今後も「うっ」と感じるような学べる機会が巡ってきたときは、「うっ」と感じながらも飛び込んでいきたいと思います。

皆さんも「うっ」と感じたものは成長するチャンスなので、勇気を出してトライしてみてください。きっと良い学びにつながると思います。

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