オンラインものづくり教室 始動!
こちらは、ウイングアークAgile and DevOps Stories のAdvent Calendar 2020、第12弾(12月16日)の投稿です。
こんにちは。ウイングアーク1stのエンジニアをやっている kicchanです。そろそろサンタへのプレゼントのお願いをしないといけない時期ですね。間に合うかな。
私たちは「LITE1」という、こども向けの ものづくり教室をやっています。3Dプリンタやロボットを使って、ものづくりの楽しさを伝える活動です。以前 satoh.ke さんが「子供教室(LITE1)に学ぶQA」というタイトルで紹介しています。よろしければ御覧ください。
今回はこの「LITE1」をオンラインで企画・開催した話をします。ものづくり教室をどのようにしてオンラインで実現したか、また、私自身がどのような経験がえられたのかお話します。
新たな試み。オンラインでの開催
私が参加するきっかけは、追加メンバーの募集があり、そのときに「なにか新しいことをやりたい!」とおもって手を上げたことです。でも人前で話をするのは得意ではないので裏方をするつもりでいました。だって人前で話をするのは上手でないですし、気恥ずかしいですからね。
6月から活動を始めたのですが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響があり、ものづくり教室はオンライン開催とすることに決まりました。オンライン開催となったことで、今までの3Dプリンタや ロボットといったコンテンツはつかえなくなり、あたらなコンテンツを考える必要がでてきました。形のないソフトウェアだけで、どうしたら「ものづくりは楽しい!」と思ってもらえるかを考えなくてはいけません。
メンバーで話し合ってできあがったのは、チャットボットを使って「必ず勝つじゃんけんbot」や「おみくじbot」といったブロックプログラミングでした。
「必ず勝つじゃんけんbot」は必ず勝つので”最強”なわけです。みなさんも最強は好きですよね。
「おみくじ」は、良い結果がでるといいな、悪い結果がでないといいな、とハラハラ・ドキドキします。単純だけど楽しいですよね。
こどもも私も好きなゲームのようにワクワク・熱中できそうなところを狙ったわけです。
オンラインに使用するツールはZoomを使うことにしました。これは私たちが慣れているという理由からです。
しかし、初めて使うこどもたちも多いでしょうから、Zoomを学ぶコンテンツも合わせて作成しました。
Let’s チャレンジ!
今回、私はメインの先生をやらせていただきました。初めは裏方をするつもりでしたが、どうせ新しいことをするならばと、清水の舞台から飛び降りてみました。
普段は人前に出ることが少ないので、先生をやることにとてもドキドキします。このドキドキをなくすためには練習が必要ということは知識や経験で知っています。というわけで、このような練習をしました。
- 想定外が起きたときの練習をする
- 上手い人を真似する。
- フィードバックをもらう
私は思いもしていなかったのですが、練習中にメンバーが「先生、プログラムを消しちゃいました」と想定外の事象を(狙って)だしてくれました。オンラインはどうしても会話をメインに事象を切り分ける必要があります。ですので、このような練習ができたことは自信に繋がりました。
練習のスタートは上手い人のマネからはじめました。こどもも私も好きなのは youtube です。おもしろくてついつい見てしまいますよね。
とくに説明が上手な動画を選んで注意深く聞いていくと、声の抑揚、言葉の選び方がとても考えられているように感じました。やはりプロは違いますね。
動画を参考に1日1~2時間の自己練習を続けましたが、なかなか思い通りの説明にならずに苦労しました。一人でやるのは限界が早いように思います。
一番よい練習となったのはメンバーからのフィードバックをもらえたということです。フィードバックというとネガティブな内容のイメージがあったのですが、そのようなことはなく、メンバーからはポジティブなフィードバックを多くもらえました。
多くの客観的な意見をもらえたことで、次の練習に活かすことができ、とても成長を感じられました。
適切な質と量とベクトルをもったフィードバックがあると、一人で練習するよりも何倍も価値があることを実感しました。良質なフィードバックをしてくれたメンバーに感謝です!
当日を迎えて
企画開始からおよそ2ヶ月半を経て、オンライン教室を夏に開催しました。
当日は時間が足りなくなる、ネットワークが繋がらなくなる、私の頭の中が真っ白になる✕2回、などのトラブルをなんとか乗り越え、無事に終わることができました。
参加したみなさんからは喜びの声をいただき、成功したのかなと思います。頂いたコメントを紹介します。
- 「苦戦したところもあったけど、うまくできました!」
- 「次はもっとちがうブロックを使ってみたい」
- 「プログラミングの面白さがよく分かり、システムエンジニアは楽しそうだと思いました」
楽しんでいただけたようで、とても嬉しかったです!
継続した開催へ
教室が終わって費用を聞いておどろいたのですが、かかった費用はなんと¥0でした!これはリモートワークの環境が整っていた、チャットボットが無料で使えた、など前提はあるのですが。従来必要だったロボットやタブレット、食事、保険などが不要となったからのようです。
当日はこんな環境で先生をやりました。シンプルですね。いつも仕事で使っているノートPCとディスプレイだけで完結しました。カメラはノートPC内臓のものを使用しました。
費用が安くすむということは回数を増やしやすいですし、なにより継続しやすいということです。
この先も継続して、多くのこどもたちが「エンジニアは楽しい!」と思えるようなものづくり教室を企画していきたいと思います。
当日の様子は、note で古荘さんが紹介しています。よろしければあわせて御覧ください。