チーム開発、その後
これはウイングアーク1st Agile and DevOps Transformation Stories のAdvent Calendar 2023、2023年12月20日の投稿です。
はじめに
Advent Calendarへの参加はなんと3年ぶり!そしてMediumへの投稿も3年ぶり!ご無沙汰しております。
昔からOutput にかなりの苦手意識を持っており、前回Advent Calendarの話を聞いたときには苦手克服のために!という思いで参加したのですが、その後が全く続きませんでした。反省。。。
今回は勢いでエイヤ!と参加を決めたものの、なかなかネタが思いつかない・・・と思いましたが、よい機会なので、前回の続きとしてSVF開発部のチーム開発の今をお届けします。
3年前の状況
まず、3年前を改めてふりかえってみました。
当時は以下の課題を解決するために、それまで長い間個人開発をしていたところから一転、部内全員でのチーム開発にチャレンジしていました。
- 製品毎に担当者が決まっていることによる属人化
- 特定のメンバーへの負荷集中
- 開発と保守同時進行によるスケジュールへの悪影響
チーム開発を始めた3年前は以下の取り組みを行っていました。
- 機能単位でチーム編成を変える(開発したい機能を各自が選択し、集まったメンバーがチームとなり開発を進める)
- すべての工程をチーム単位で行う
- 仕様検討からすべてチームで考えチームで決める
- 毎週ふりかえりを行う
変わったこと
3年も経てば当然変化もたくさんあり細かいことを言いだせばキリがないので、今回は以下について話します。
- 機能ありきではなくチームありき
- 若手メンバーの増加
- 開発規模の変化による開発スタイルの変化
機能ありきではなくチームありき
3年前の投稿の「やってみてわかったこと」でも触れたとおり、チームはある程度の期間同じメンバーの方がよいということで、現在は開発の区切りなどのタイミングまでは基本同じチーム(メンバー)で開発をするようにしています。
途中で微調整が入る場合もありますが、半年~1年程度同じメンバー構成のチームで開発をすることにより、チームとして成熟し相談もしやすくなり開発がうまく回るようになりました。
若手メンバーの増加
環境にも変化があり、この3年で若手メンバーが3名→5名に増えました。
一見大したことない数字に見えるかもしれませんが、現在1チーム5~6名程度で開発しているため、チームに若手が1名増えるだけでもチーム内のバランスには割と影響があります。
ベテランと若手でタッグを組んで開発することでベテランから若手へのスキルトランスファーが進められることはもちろん、若手のフレッシュな意見がベテランに刺激を与える様子も見受けられ、より活気のあるよいチーム作りができてきていると思います。
開発規模の変化による開発スタイルの変化
3年前はSVF10.1向けの大きめの新機能開発を行っていましたが、その後は細かいエンハンス開発が多く、1つ1つのタスクのサイズが小さいことが多くなっています。
そのため、すべての開発をチーム全員で実施というスタイルではなく、1人1つ(規模によっては2人で1つ)のタスクを担当し、常にチーム内で複数タスクが進行しているスタイルが主流になりました。
以前よりチーム感が薄れたように思う部分もありますが、昔の個人開発に戻った訳ではなく、必要に応じてチーム内で相談はしたりレビューは必ずチームで実施するなど、新しいチーム開発の形になっていると思います。
現在の状況
3年前に課題となっていた3点については、3年間のチーム開発を経て少しずつ改善しています。
前述のとおり開発と同時に若手メンバーへのスキルトランスファーも進んでいますし、最近の開発では属人性の高い製品の開発~ビルドを有識者のいないチームで行うことにも取り組み(有識者はアドバイザーとして参加)属人化軽減は少しずつ進んでいます。
ただし、負荷分散はもう少しスキルトランスファーが進まないと難しい場合も多いため、今後も継続して属人化軽減を進めていくことで改善していくと感じています。
スケジュールへの悪影響の課題についてはチーム構成の工夫により改善していますが、長くなるので今回は割愛します。
おわりに
改めてふりかえってみて、当時はチーム開発にチャレンジしている状態でしたが、3年経った現在、チーム開発自体は根付いていると感じました。
一方で、3年前は週1で実施していたふりかえりを現在では実施してしていないチームもあり、うまく推進できていないという新しい課題が出てきていたり、属人化軽減についてはさらに促進していきたいという思いもあります。(具体的な施策は要検討・・・)
チーム開発自体はフィットしていると思うので、今後も試行錯誤や改善を繰り返しながら続けていきたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました^^
来年はクリスマスより前に何かしら投稿したいと思います!