テスト設計コンテストに参加しました #テスコン

テスト設計コンテスト’20 に参加してみた! Vol.2

Imashiku Tomohito
WingArc1st Inc.
8 min readAug 19, 2020

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今回は、NPO法人ソフトウェアテスト技術振興協会(ASTER:Association of Software Test EngineeRing)が主催している、テスト設計コンテストに参加しました。実際どうだったのかを共有したいと思います。

photo by Imashiku Tomohito

Test design contest

テスト設計コンテスト(以降はテスコン)とは?について軽く触れておきたいと思います。詳細については下記ページを参照ください。

テスコンはソフトウエアテストに関する技術の向上とテストへの興味を促進することを目的にしているコンテストになります。

コンテストにはオープンクラスU-30クラス(30歳以下)があります。それぞれ、下記のような流れで進んでいきます。

  1. チュートリアル
  2. 参加申し込み
  3. 予選 → ここ通過!
  4. 決勝 →今ここの準備中!

Tutorial

ウイングアークでは今回がテスコンに初参加ということもあり、チュートリアルから参加していきました。

チュートリアルではテストケースを開発成果物と捉え、ソフトウエア開発におけるプロセスとソフトウエアテスト開発プロセスを対応させて考えるという説明がありました。

http://www.aster.or.jp/business/contest/doc/2020_OPEN_V1.0.0.pdf の抜粋

テスコンではこの考え方をベースに取り組むことでよりよいテスト設計ができるという、まさにテスト設計のチュートリアルでした。

このチュートリアルについてはtwitter#テスコンでもたくさんのつぶやきがあります。テスト設計の奥深さや、やり方のヒントが多数入っていてテスコンに参加する方だけでなく、ソフトウエアテストに関わる方にはとても勉強になる内容になっていました。

興味がある方はぜひチュートリアルに参加することをお勧めします!

Entry

テスコンへの参加申し込みですが、

ウイングアークとして参加することを前提に考えていましたので、社内でメンバーを募りました。私が所属している部以外にも声をかけ、なんと!6名のメンバーが集まりました。

構成は新潟ラボから4名、東京本社から2名になり、ロケーションも離れているなか気合が入ったメンバーになりました。

実は申し込む前にメンバーを確定する必要があるために、申し込み期限ギリギリまで社内の募集を行っていました。このことが、実際のコンテストに取り組むまでの時間ロスになってしまいました。

申し込みにはエントリーシートの提出が必要であり、メンバーの名前や年齢を記載します。また、正式な申し込み完了までは、誓約書の記載と料金の振り込みまでのため、法人として参加するには振り込みのための社内ワークフローなどの手続きが必要になりました。

  • エントリーシート
  • 誓約書
  • 申し込み料金の振り込み

Start

無事に申し込みまで完了したので、テスト設計に取り掛かることになりました。ここからが本番です!

そもそも、私がテスコンに参加しようと思った目的はソフトウエアテストのスキル向上が大きな目的でした。また、ウイングアークとして参加する目的では、今の自分達のちからを試したい、そのために外部の方に日頃の品質保証の取り組みをみてもらいフィードバックをもらいたいというのがありました。

ウイングアークではアジャイルに積極的に取り組んでいることから、自然とアジャイルで進めていく方向になりました。また、メンバーの中には、下記のブログを投稿している社内で最先端をはしっている伊藤も参加しています。

ウイングアーク1stが取り組んでいるアジャイル開発のQA by Jumpei Ito https://link.medium.com/YX0GIfZ8g8

さあ、どうやっていこうかと考えている中、1つのアイデアが出てきました。ユーザーストーリーマッピングを利用して、今回のテスコンのお題になる対象を分析・分解していく案でした。

http://www.aster.or.jp/business/contest/contest2020/pdf/exhibition_WingArc1st.pdf

今回、予選で提出できた成果物ができるまでの詳細は別の機会か他のメンバーに託すことにしたいと思います。

ざっくり説明ですが、ユーザーストーリーマッピングによるストーリーを考えていくと、おのずと段階的なリリースによる品質の積み上げ(フェーズという区切り)を考えることができました。また、各フェーズではそれぞれリリースできる状態にするという戦略を立て、テスト計画を作りました。

テスト詳細設計や実装では資料のトレーサビリティや統一感を意識して取り組みました。

私はユーザーストーリーマッピングを実際に利用するのが初めてでしたので、良い経験になりました。また、ソフトウエアやサービスを利用者の視点で分析するためには有効な方法であると感じました。

テスコンではメンバー集めから申し込みまでをできるだけ早くクリアーすることで、実際のコンテストに向けた取り組みに早く時間をかけることができます。

予選に向けた成果物を期日までに提出することが必要になるわけなのですが、初めての参加であったので提出する資料のイメージをメンバー全員で認識合わせするところが意外に大変でした。最終的に提出する資料をイメージすると取り組みやすいのではないかなあと思います。今回は下記のような成果物のイメージをしていました。

  • テスト計画書
  • テスト設計書
  • テスト項目書(試験表)
  • その他、テスト設計で作成した資料など
  • プレゼン資料
  • 掲示板資料

掲示板資料はプレゼン資料を作成した後に、重要な部分を抜粋したり編集することで作成できるかと思います。

Qualifying

期日までに提出した資料の中にプレゼン資料がありますが、予選会当日までにプレゼン資料の手直しが可能で、発表の準備をおこないました。

2020年の予選会ではCovid-19の影響もありリモートでの一斉開催になりました。リモートでの開催になり現地に集まる必要がなくなったため、住んでいる場所による問題が軽減されたのですが、リハーサルやツールの利用方法、マイクやカメラなどの準備も必要になり大変な部分もありました。

今回、発表は快く引き受けてくれた小原に託すことにしました。

社外のコンテストでオンラインプレゼンをやってみた! #テスコン by Yuki Ohara https://link.medium.com/7pwqLMDT08

根気強く当日まで練習を重ね、リハーサルや環境面をクリアーして、とても聞き取りやすい発表をやり遂げてくれました。託してよかったと思いと、その結果、予選通過に至ったのでとても感謝しています。

予選では、事前に提出している成果物と発表した内容を踏まえ、審査委員の方々から評価のコメントをいくつかいただきました。

  • アジャイル開発での新しいテストのやり方の一つの方法になりそう
  • 全体のストーリーがまとまっている
  • チームがまとまっている

予選に向けたアクティビティを議事録や付箋を貼ったWhite boardなどを記録として残し、成果物として提出しました。このことが、チームがまとまっていると評価されたことにつながったと思います。

このチームがまとまっているという評価を受けてとてもうれしかったです!

Finally

最後に、テスコンに参加したことについて、チームメンバーの感想を聞くことができる動画があるので興味のある方は見てみてください。

テスコンに参加される方の参考になれば幸いです!

それでは、テスコンの決勝戦に向けて頑張ります!アディオス!

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Imashiku Tomohito
WingArc1st Inc.

ウイングアーク1st株式会社でBI製品のサポートを2年経験。その後、同社BI製品のQAを1年半、帳票のクラウドサービスのQAになり約7年経過