リモートワーク時代だからこそ改めて向き合いたい「幸せに働く」というコト『12 STEP TO HAPPINESS』

Agileにまつわるエトセトラ#7

あらかー
WingArc1st Inc.
10 min readNov 30, 2020

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アドベントカレンダーブログ、スタートです!

今年も始まりました「Wingarcエンジニアによるアドベントカレンダーブログ」。初回は、言い出しっぺの私がトップバッターを務めさせていただきます。
明日以降もウイングアークのイケてるエンジニア達による記事が毎日更新(平日限定)されていきますので、クリスマスまでどうぞお付きあいください。

毎年実家から息子宛に贈られてくるアドベントカレンダーが今年も届きました Photo by arakawa.ke

フルリモートワーク下で生産性は出せてるのか?

これをお読み頂いている人の中にもフルリモートワークをしているという方が少なくないと思いますが、私自身も今年の2月からずっと自宅で仕事をしています。
最初の頃の戸惑いもだんだんと解消されて、今ではそれなりにうまくやっているつもりではいるものの、たまにこんな事を思ったりもします。

「俺、ちゃんと生産性出せてるかな?」

新型コロナ以前と変わらず、リモートワーク下においても自分はベストパフォーマンスを発揮できているのだろうかと思ったりするわけです。
ただ、これを判断、説明するのは非常に難しい。1ブログにおさまる話でもないような気がします。

幸福度と生産性

一方、生産性といえばこちらの書籍紹介(https://www.shogakukan.co.jp/books/09388690)に興味深いことが書かれています。

アメリカの研究では、「幸福度の高い従業員の創造性は3倍、生産性は31%、売上げは37%高い」というデータもあり、世界で「幸福度」は科学的に分析され、ビジネスに取り入れられている。

幸せだと良い仕事ができるのかなるほど。
となると、さらなる疑問が湧いてきます。

「フルリモートワークの状況下、自分は果たして幸せに仕事ができているのだろうか?」

これに答えることができれば「生産性を出せているか」の説明まではできないまでも「ベストの生産性を発揮できる状況か否か」についてはある程度判断はできるのではないかと思いました。

12 STEP TO HAPPINESS(幸せへの12のステップ)

そしてその問いのヒントとなるようなことが、@yasuko7110さんが書いたブログ「Management 3.0 Japan Conference」の参加レポートの中に書かれていました。

リモートワークがうまくいっているかどうかのKPIは難しいが、従業員がどれだけハッピーかは指標になる。

私もこのセッションを聴いていたのですが、Management3.0のプラクティスで従業員のエンゲージメントと向き合う際のツールに「 12 STEP TO HAPPINESS」というものがあり、登壇者のリセットさん曰く、これがリモートワーク下における従業員の幸福度のKPIとしても活用できそうだという内容でした。

こちらが公式のサイトです。
https://management30.com/practice/happiness-steps/

私の仕事部屋にも貼ってあります(貼って満足していたことは内緒です)Photo by arakawa.ke

ここからはその「幸せへの12のステップ」の内容についてご紹介したいと思います。
皆さんも今の自分に照らし合わせながら読み進めると何かしら気づきやヒントがあるかもしれません。

一つ留意しておきたいのは、このプラクティスはマネジメント層向けの内容であるため、それぞれのステップの書き方が「(部下や同僚などが)〜できるようにする」といったニュアンスになっている箇所がいくつかあります。
私のようにマネージャー職ではない方は、あまり文の語尾は気にせず、「自分や仕事仲間が」といった感で適宜主語を読み替えるとすんなりと理解しやすくなると思います。

ちなみにこの12のステップは、人が幸福を感じる状況について科学的に裏付けされた事を基につくられているそうです。
それでは参りましょう。

■Thank(感謝する)

Thank someone and be appreciative toward your colleagues, every single day.
毎日だれかに感謝し、同僚に感謝する

そうですね。
月並ですが、私も公私ともにいろいろな人に助けられて何とかここまで生きてこられました。家族や職場の方々に感謝感謝の毎日です。

■Give(与える)

Give something to another person or make it possible for others to offer gifts.
他の人に何かを与えたり、他の人が贈り物を提供できるようにする

私の場合、力を貸してしてもらったり信じもらったり許してもらったり、いわゆる「与えてもらう」ことの方が多い人生(プライベートにおいても仕事においても)だったように思います。
数年前からできる限り「与える」側の存在になりたいと意識して行動はしています。

■Help(手助け)

Help someone who is in need of assistance, or enable colleagues to help each other.
困っている人を助けたり、 同僚が助け合える環境をつくる

「与える」に似たような感じですが、何かを手伝って人の力になれるとダイレクトに嬉しいですからね。
微力ながら自分に手伝えることあればどんどん行動していきたいなと思っています。

■Eat Well(体にいい食事)

Eat well, and make good, healthy foods easily available for everyone.
よく食べ、体にとって健康的で良いものを みんなが摂れるようにする

去年までは揚げ物、スイーツ、その他炭水化物を摂取しまくりの人生でしたが、リモートワーク状況下&健康診断でコレステロールを指摘されてからはかなり意識してます。野菜とタンパク質多めで。
実際、そういった食事を中心にすると体も軽くて気持ちが良いんですよね。
とはいえ無性に脂と糖を摂取したいときは我慢せずに食べちゃってます。その時間もまた幸せなんです。

■Exercise(運動)

Exercise and work out regularly and make it easy for people to take care of their bodies.
定期的に運動し、みんなが自分の身体をケアできるようにする

さいわい体育が大好きな8歳の息子がいるので、公園で逃走中ごっこをするだけでも強制的に運動できている状態です。
適度に息があがる運動は気持ちがいいですよね。

■Rest(休息)

Rest well, sleep sufficiently, and enable colleagues to refresh their minds.
よく休んで、よく寝て、同僚が心をリフレッシュできるようにする

気分転換て重要ですね。
このブログを書いている時もそうでしたが、作業にいき詰まった時は一旦そのことを忘れてがっつり休憩をとるようにしています。
週末なんかも仕事のことを忘れて思い切り遊んだ方が、翌週からの仕事も調子よかったりします。
あと、自分が納得いく仕事ができたぞ、やりきったぞと言える週の休日は頭を空っぽにして休めますね。
メリハリの繰り返しが重要なんだと思います。

■Experience(体験)

Experience new things, try stuff out, and let people run all kinds of experiments.
新しいものを体験したり、試してみたり、みんながあらゆる実験ができるようにする

先日「認定スクラムデベロッパー研修」を修了しました。とても刺激的で、また受けたいと思うくらい楽しい研修でした。
プライベートでは先日はじめてボルダリングをしました。めちゃめちゃ気持ちよかったです。
知らなかったことを知ったり、やったことないことやったり、ずっと続けていきたいと思います。

■Hike(ハイキング)

Hike outdoors, enjoy nature, and allow people an escape from the office and the city.
屋外でハイキングし、自然を楽しんで、みんながオフィスや街から脱出できるようにする

これもまた息子がらみで定期的に「こども国」や「つくし野フィールドアスレチック」で強制ハイキングしているので(神奈川県民丸出し)、脱出できてるんじゃないかと思います。
数年後、息子が親と遊んでくれなくなってからは自らの工夫が必要になってくると思うので油断は大敵です。

■Mediate(瞑想)

Meditate and get people to learn and adopt mindfulness practices.
瞑想し、心を満たす習慣をとりいれる

ぶっちゃけよくわかりません(笑)
瞑想のスマホアプリとかたくさんあるのでやってみましょうかね。
日本だったら「筋トレ」とかの方がひょっとしたら受け入れられるかもしれません。

■Socialize(交流)

Socialize, relate to other people, and make it easy for colleagues to develop connections.
社交し、他の人と関係を深め、同僚同士がつながりを作りやすくする

これは確実にリモートワーク最大の課題のひとつかと。
いろいろな方が頭を悩ませているところかと思います。
特に私の方からも提案できる妙案はございません。

■Aim(目標)

Aim for a goal and get people to understand and realize their own purpose.
ゴールを目指し、みんなが自分の目的を持ち、それを実現できるようにする

重要です。
当たり前ですがゴールやビジョンがなければ良い仕事なんてできません。
目標もなく、ただただ受け身で仕事しなければいけない状況は本当につらいと思います。

■Smile(笑顔)

Smile whenever you can, appreciate humor, and get colleagues to engage in fun activities.
できるだけ笑顔で、ユーモアを忘れず、 楽しい活動を通して同僚を励ます

キャラ的にそんなことできないよっていう方もいらっしゃると思うので程度の差はあれど、やはり笑顔やユーモアやポジティブな態度というのは、それだけで物事を前に進めるパワーがあると思います。

自分も同僚もハッピーに

いかがでしたでしょうか。

各ステップ毎にコメントをつらつら書かせていただきましたが、概ね私は「幸福に働けている」といえるのかなと思いました。
自分が優れた生産性を発揮しているかはわかりませんが、現状の自分にそれを実現できる条件は揃っていると感じることができました。

これからも今の自分のパフォーマンスに満足することなく「昨日よりもちょっと良い仕事」を目指して、幸福を意識しながら働き続けていきたいなと思います。

それでは。

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あらかー
WingArc1st Inc.

ウイングアーク1stでプロセス改善とソフトウェアテストの自動化に取り組んでます / Certified ScrumMaster® /Certified ScrumDeveloper®/Certified Scrum Product Owner® / JBA公認E級審判