共感と行動 #RSGT2021

Regional Scrum Gathering Tokyo 2021 Day3 参加レポート

Yasuko NAITO
WingArc1st Inc.
Jan 8, 2021

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Day2(1/7)の夕方に1都3県に緊急事態宣言が発令がされたため、Day3は急遽オンライン参加に切り替えました。

こういった見通せない状況になることを想定して、オンサイト・オンラインのハイブリッド開催で準備を進めてくださり、緊急事態宣言の中でも現地で運営してくださっている関係者の皆さんには感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございます。

来年も参加できますように photo by Yasuko NAITO0

さて、Day3は野中郁次郎先生のkeynoteです。

§ 【keynote】ヒューマナイジング・ストラテジー共感経営 by Ikujiro Nonaka

資料は公開されたらここでも共有します。

こちらのセッションのまとめがとてもわかりやすかったです。

3つの過剰

日本の経営は3つの過剰(過剰分析、過剰計画、過剰規則)で危機的な状況である。

日々ダイナミックに変化する環境に合わない。

変化の激しい環境では人間臭い、創造的なマネジメントへ。

人間臭いっていうのは経験、主観、思い。

会社経営だけでなくってプロダクト開発や改善活動も同じことで、プロセス改善提案やいろんな資料で伝わらないときって考えすぎてて、気持ちがついていってないことが多いです。私は何をもやもやしているんだろう、どうしたいんだっけ?と自分の気持ちから考えることが大切だなと思う場面結構あります。

知識創造理論

知識を組織で持続的についくっていく。

イノベーションをつきつめると新しい知識をつくること。

最初にあるのは思いで、理論ではない。

知識は主体的につくるものだけど客観化しないといけない。

書くということは言葉の意味を知り、自らの暗黙知が豊かにする。

私たちはGROWというナレッジベース・サイトを作っていて、暗黙知を形式知化する活動をしています。そこにあるのはやはり、自分たちが経験してよかったこと、うまくいったことを伝えたいという思いです。GROWを通じて共感してくださる方がいれば何か変化が生まれるだろうと思って取り組んでいます。ただ自分本位に伝えたいことを書き進めていくとうまく伝わらなくて、日々読み手に伝えるために客観的になる訓練中です。

SECIモデルを持続的にまわしていくと組織の機動力が増幅される。これを知的機動力という

アジャイルに、ダイナミックにやり抜くことによって、組織の機動力(知的機動力)を磨いていくのがリーダーの仕事

知的機動力ってよい言葉です。いまやっていることは間違っていないんだー!と嬉しくなりました。

存在目的と相互主観性

ワイズカンパニーの3つの基盤

1. 存在目的

2. 相互主観性

3. 自律分散

「なぜ私たちはここにいるのか?」これは組織力、チーム力、個人のモチベーションの源泉になるところです。

ひとを動かすことができる人は他人の気持ちになることができる。

共感して、直感をぶつけあい、コンテクスをあわせる。

人々の主観に訴えて共感して行動を変えていく。

ワクワクするとか、ガツンと腹落ちするみたいな感覚になる

プロセス改善でうまくいかないときは私の相手への共感が足りないときだなと再認識しました。相互に共感できないと何かを変えるって難しいです。逆に自身の経験をふりかえってもワクワクしていたり、ハッとしり、腹落ちしたときには行動に直結しているとおもいます。

野中先生のセッションでは自分の仕事に対する姿勢や進め方に参考になること、自分自身で言語化できていなかったもやもやはこれか!と気づくことがたくさんありました。録画が共有されたら再度見てみようとおもいます。

来年のRSGTも参加したいです。チケットとれますように!

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