製品が目指すべきUXとは
未完の持論!
ウイングアークAgile and DevOps Stories のAdvent Calendar 2020、第6弾(12月08日)の投稿となります!!
はじめに
ここのところ、フロントエンドの仕事に関わりはじめて半年近くが経過しました。本当にユーザーにとってわかりやすく親切なUXになっているかを深く考えて作業してきたつもりです。そして、同じ開発者の方や、それ以外の製品関係者の方々からたくさんの指摘や要望等を 受け止める日々が続いています。
その生活の中で、ある持論が私の中で育ちました。今回はそれを赤裸々にアウトプットします。少し恥ずかしいですが思い切って打ち上げます。個人的なことですが、5年後10年後の自分がこの記事を読み返した時にどんな反論をするかちょっと楽しみです。
一応、結論を端的に述べておきますが、どちらかというとそこに至るまでの過程が楽しかったです。
- 誰にでも良好なUX体験を提供できる製品を求めてはいけない。
- 「どんなユーザーストーリーに答えたいのか」という軸を決めて、一貫したUXを目指すべき。
製品開発におけるUXとは人格や人間性に喩えることができる
発想に至るきっかけ
この発想が生まれたきっかけは、開発部の方々とUXやそのデザインについて雑談していた時です。話の種として下記のサイトを紹介してくださった方がいました。内容はUI/UXの実装でよく使われる小技やガイドラインの集合です。
読んでいて「うんうん、本当それ。」ってリアクションばかりの良サイトです。やっぱりUI/UXって人に対する配慮や思いやりの連続なんだなーっていうところから、普段、友達や同僚の方と接していて起こるコミュニケーションと通ずるものがある!という思考に至りました。
対人コミュニケーションとUXは似ている
元来、UI/UXは先人たちによって人間工学や心理学などの体型理論を用いたノウハウが積み上がっています。何気なく実装するOKボタンの色でさえも、元を辿ればそれらの分野に行き着くはずです。なので、よくよく考えてみたら人(製品)が直面する対人への振る舞い方(UX)において共通する部分がたくさんあると感じるのは当然といえば当然です。
一番重要な共通点は、どんな相手にも最良の体験を与える振る舞いは存在しないという説です。
それでも製品への要求は永久無限
皆さんは、身近な製品のUXに対してどれだけ要求しますか?
製品開発の世界では、作る側、検証する側、売る側、利用する側等々どんな立場でも、その道で長く仕事をしている人ほど「もっとこうしたら良い」とか「ここはこうするべき」という指摘や要望が湧き上がってきます。そしてそのような声の集まりは良い意味で容赦がありません。
開発者自身も自分の作るものを可能な限り良くしたいと願って仕事をするので、できるだけ多くの声を吸い上げて還元しようとします。まるで誰にでも使いやすいUXを目指しているかのようにです。聞こえはいいですが、結果は誰からも使いにくい製品になってしまうのではないでしょうか。
人間関係に置き換えても、その愚かさはわかりやすいです。
少なくとも私は、可能な限り多くの人から好かれて仲良くできるような人格にはなりたくないです。心に決めた家族や友人、同僚の方々と自分らしく接するだけで私の人生は精一杯です。
開発者がやるべきこと
大体想像できるかと思いますが、一貫させることです。誰のどんなユーザーストーリーに答えるかという軸をはっきりさせて貫くUXを目指す他ありません。
軸を一貫させるということは、答えたいユーザーストーリーに沿わない要求には答えないということです。この勇気を持ち合わせていないと、軸の通ったUXを守ることができません。
ここまでで終点です
実装者が複数人いる開発現場において、一貫したUXを製品に吹き込むにはどうすれば良いか?のような展開に話を進めたいところですが、残念ながら今の私ではここまでが限界です。
方法論として、デザインシステムやアトミックデザインなどの枠組みは存在しますが、それを題材として私が記事に起こす時は、理想と現場とのギャップの埋め方に価値を出したいと思うので、もし自分がそういった仕事に携わる機会があれば、挑戦してみたいと思います。
最後に、ここまで読んでくれてありがとうございました。本当に私の頭の中を書き起こしたものになったので、抽象的な言い方ばかりで伝わらない部分が多かったと思います笑
それでも、製品におけるUXについての話の種になれば幸いです。