Agile Testing Night #3 ATD2020で得たこと・感じたことを語りつくす夜! #WaAgileTesting
毎年やりたいイベントです!
はじめに
こんばんは。伊藤です。皆さんクリスマスイブ、いかがお過ごしですか?
こちらは、ウイングアークAgile and DevOps Stories のAdvent Calendar 2020、第18弾(12月24日)の投稿となります。
今日はまだ記憶に新しい12/4に行われました、弊社開催のAgile Testing Night #3のイベントについてサマってみたいと思います。
Agile Testing Night #3とは?
去る11月10~12日にドイツ・ポツダムにてオンライン開催したAgile Testing Days 2020に参加した日本人が、雑談ベースで語り合うMeetupです。
実はこれ、去年も企画&開催して大盛況で終えることが出来ました。去年とっても楽しく盛り上がれたので、今年もやりたい!という私の熱望を周りの人たちに快く聞いていただき、開催することが出来ました。関係者の方、また、参加していただいた皆様、本当にありがとうございました。
去年と違い、今年はさすがにオンサイトで参加者を集めることは出来ませんでしたが、登壇者だけ弊社に集まって、その映像をオンラインでリアルタイム配信しました。以下はその時のYouTubeです。
ということで、動画を見れば全てがわかるのですが、見る時間がない人向けにさらっとここで内容を紹介します。
先ずは紹介から
ご登壇頂いたのは川口恭伸さん、永田敦さん、山口鉄平さん、ブロッコリーさん、かおりさん、そして弊社からは渡邊さん、小原さん、私の、全員で8名が公開雑談するものでした。ご登壇者の方はこの場を借りて御礼申し上げます。ありがとうございました!
この中でも川口さん、山口さん、ブロッコリーさん、かおりさんは弊社に来ていただき、オンサイトで盛り上がりました。(永田さん、渡邊さん、小原さんはリモートからの参加です。)
イントロ
イントロとして、渡邊さんと、小原さん、私によるAgile Testing Daysってどんなだったかのプレゼンです。
特に渡邊さんと小原さんは初めてのATD参加で、とっても刺激を受けたようです。どんどん日本人参加者が増えるといいですね。
Lean Coffee(リーンコーヒー)形式で議論してみる
リーンコーヒーってアジェンダの無い議論には本当に良いツールだと思います。登壇者は皆さん知識人ですので、(良い意味で)放っておいてもずっとしゃべってくれます。リーンコーヒーはその場でアジェンダを決めた上で、タイムボックスをしっかりと設定して議論を進めていくので、無駄のない会話ができます。
今回このMeetupではConnpassで募集する際にアンケートを取っていて、登壇者へ聞いてみたいAgile Testingについての質問を書いてもらいました。そして用意していたMiro(オンラインホワイトボードのツール)にアンケートからの質問もアジェンダの一部としてバックログとして積みました。
これによりMeetupでは登壇者の雑談だけではなく、参加者の質問に対して議論するので、とっても見ごたえのあるものになったと思います。
それではリーンコーヒー形式でどんな会話があったのかいってみましょう!
Agile Testing Days 2020で流していたビデオ
最初のアジェンダはとりあえず、ビデオ見てもらってATDのフェス感を、参加者に伝えたいということで、YouTubeにアップされたビデオを放映しました。
ビデオが流れてる間は山口さんが2016年からATDに行っていることや、昔のATDってゴイコがいたり、リサが白馬に乗ってきてゴイコと何かやっている映像があったりで盛り上がりました。
ATD Onlineのフェス感について語る
議論の内容:
- オフサイトと比べると、オンラインになってフェス感は劣ったけど、参加者はみんなオンラインでもフェス感出そうと頑張ってたことを感じた。
- オンラインでも日本ではみんなDiscordに集まってワイワイやってたし、 Twitterで呟いたら主催者から反応があってたりで、オンラインならではの楽しみはあった。
ATDを日本でやるには?
議論の内容:
- 去年のATDではみんなでこの話して、ポツダムでやることが地域性あって面白い。日本の場合は新潟だったら東京から新幹線で2時間だしちょうどよい?という話で盛り上がった。
- コミュニティになっていることが大事。一気に何でもやろうとせずに徐々に高めていけばよい。ATDも最初は参加者150人ぐらいだったはず。
アンケートの議論 1発目
議論の内容:
- 会社の体制を変えましょう!必要に応じて外注ではなく、開発を良くしないとQAは同じ問題を抱え続ける。QAはバグが多いソフトウェアを渡されたら一番ひっ迫する。QAがひっ迫する要因は仕様のバグであり、バグを遡っていける状態を作るのが良いと思う。
- この質問は前半と後半があって、質問者は後半を知りたがっているが、根本は前半にある。後半の部分に関しては、おすすめはたくさんあるが、我々が答えてしまうと、現場と乖離がでる可能性がある。本質は現場に入って自分で考えないと解決はできない。
- 書籍『実践アジャイルテスト』は良い。ただ、世界的な名著が全然訳されていないのが現実で、コミュニティができて翻訳活動をしないと広まらない。
- たぶん質問者はどういう風に取り組んでいいのか漠然としている状態。とっかかりの部分が見えてないと思うので、30%でも教えてもらえると良いと思う。
- ソフトウェアの深刻な現実はテストが一番大変。バグが出て、ビジネスサイドがお怒りになっていて、抑えられないからQAを外注する。でも現実は小さなコードのバグが大きく影響している状態。これは広い平面からコショウを振りかけているようなもの。一か所だけにコショウが落ちれば何とかなるが、そんなことはない。これはQAだけではどうしようもない。
- そもそも矛盾しているかもしれない。外注することは現場から離れることになる。結果、壁を作ってしまう。バグを埋め込まない状態にしたい要望に矛盾している。まずは外注を止めることが解決の第1歩かもしれない。
アンケートの議論 2発目
議論の内容:
- モブをやるしかない。若い開発者が多くて単純バグが出ている状態は教えてあげる必要がある。だからモブが効果的ですね。
- ドライバーをやる人は言われたことを書きますが、逆に言うと残りの人はずっと話している状態。つまりコミュニケーションしている。これは情報共有がすごくされているので、これこそがモブのコアである。可読性が高くなる方法や、テスト容易性が上がる書き方とか、いろいろな裏技をその場で共有できるので単純バグは減らすことができる。
- 違う見方をするとドライバーは普通に開発している。周りの人はリアルタイムにコードレビューしている。多数の人が違う観点からコードを見ているので単純ミスが見つかりやすい。スキル、経験、理解度が違うので、バグがリアルタイムで見つかる。もちろんプルリクして一晩考えて見つかるバグもあるけど、単純バグはリアルタイムで見つかる。
- 「あん時あれあったよね?」「あーあれか」がすごく大事!
アンケートの議論 3発目
議論の内容:
- 倍早くすればよい。
- 遅れていると思っていない。ATD見たけど、日本で話されてないといったようなセッションはなかった。ただ、アジャイルテストを導入している企業が少ないかどうかはわからないが、導入済みの企業の人と話すと遅れている気がしない。
- どこも同だと思うが、一次グループに属している人は遅れてはいない、問題はそこに来ない人達で、もっと遅れてるのは経営層になっている。去年のATDで、隣の人に聞いた話は、「経営層から行けと言われて来た」と言っていた。日本では経営層の判断が「Agile Testingだろう」と考えられる人がそんなにいない。
- それに関しては高橋さんのブログが面白かったのでみんな読むと良い。
- テスト自動化とか技術レベルの話するとそこまで遅れているとは思わないが、メンタリティのところは遅れていると思う。Whole Teamの概念からすると、開発とQAが一体となっているかどうかがわからない。
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WACATE2020冬
申し込みは閉め切ってますが、初のオンラインでワークショップ中心で行います。絶対楽しいです!
Regional Scrum Gathering Tokyo 2021
オンラインとオフサイトのハイブリットで開催。
ソフトウェアテスト自動化カンファレンス
もう終了しましたが、公開NG以外の講演は後日公開予定。
海外カンファレンスのための英語を考えるVol.1
英語嫌いだったけど、海外カンファレンスに参加していつかカンファレンスで会話したいという思いでやります。
最後に
いやー本当に楽しかったです。あっという間の2時間でした。
ここではさらっと記憶に残る議論を紹介しましたが、動画を見れば、もっと深くて楽しい議論が繰り広げられていたことがわかりますので、是非お時間のある時に見ていただければと思います。
そしてライブ形式にこだわって、トラブルとか普通にある中、配信しきったことにすごく感謝しています。登壇者やスタッフには本当に御礼申し上げます。
弊社ではこのようなオンラインイベントを4半期に1回は開催することを目標にしています。是非、また遊びに来てください。また、フィードバック等頂くとさらに洗練されたイベントが開催できますので、是非是非、気づいたことがあればアドバイスを頂ければと思います。
では、また!