JSTQB ALTM試験を通して気づけたこと

takahashi.hd
WingArc1st Inc.
Published in
Dec 5, 2021

これはウイングアーク Agile and DevOps Stories のAdvent Calendar 2021、第4弾(2021年12月6日)の投稿です!

はじめに

ウイングアーク1st SPQI部にてSVF製品のQAを担当しています高橋です。
今回は3回目の挑戦で「やっと」JSTQB Advanced Level テストマネージャ試験に合格できた経緯と、4年越しの試験対策で得られたものについて書かせていただきます。
今後受験される方にとって、少しでもご参考になれば幸いです。

明治神宮 清正井 photo by takahashi.hd

1回目の挑戦(2018年)

まずは、JSTQBによるAdvanced Level過去出題問題の解説セミナー(JSTQB認定テスト技術者資格-イベント-)に参加して情報収集するところから始めました。セミナーでは日本には公式の試験参考書が存在しない(英語書籍はある)ため、シラバスのどこに着目して読み解くべきかや過去問の解説についての説明がありました。

シラバスの内容を計3回ほど読んで、後はこれまでのQA実務経験(8年)でなんとかなるだろうと試験に臨みましたが、65問/3時間の初試験は長文の問題が多くかなりハードで途中で心が折れかけました。結果、手ごたえもほとんど感じられずに不合格の結果でした。

ちなみに、採点結果は非公表なので自分がどの程度合格ラインに近づいていたのかはわかりません。(合格ラインは120点中78点以上)

2回目の挑戦(2019年)

前回の失敗を反省し、今度はちゃんと試験勉強をして臨もうとイーラーニングサイトの「スクエアリング・サービス」の有料コースを受講しました。
330問を計3回繰り返し解いて、最終的にはほぼ完ぺきに理解した状態で試験に臨みました。

1回目で試験のボリュームは把握できており時間配分もうまくできた(つもり)ので、前回よりはかなり手ごたえを感じられて正直これは受かったなーと思っていたのですが、結果はまたも不合格・・・
※後に、この時感じていた「手ごたえ」は思い込みによる勘違いだったと反省

3回目の挑戦(2021年)

2020年の試験はコロナ禍で中止となり、2021年に3度目の正直で臨むことになりました。
1,2回目の不合格を受けて、新たな試験対策を模索していたところ受験予定の社員が集まって週1で勉強会をしようという話が持ち上がり、試験の半年ほど前から有志が集まって開始されました。

第1回の勉強会で「非公式問題集」(【PDF】JSTQB Advanced Level テストマネージャ問題集 — JSTQB Advanced Level 非公式問題集 — BOOTH)を各自購入して、毎週1時間をかけて実際に問題を解いていくという方針となりました。勉強会前の予習として出題箇所に該当する部分のシラバスを確認していました。また、試験前に全ての問題を再度解いて復習することで理解が定着したと思います。

勉強会は以下のような流れで実施しました。
1.時間を決めて(10分程度)、各自問題を解く
2.各自の答えと「そう考えた理由」を発表
3.正解と解説を読んで、正しかった理由と間違った理由について議論

ここで重要なのは2.の各自で考えた理由を聞くことで自分自身に欠けていた視点について気が付くことができたことです。
また、自分がこれまでの経験則から正しいと思い込んでいたことが、実は間違っていたことも多々ありました。1回目はあきらかに準備不足でしたが、2回目のイーラーニングと比べて3回目の問題集は解説が充実しており、「何故この選択肢が正解なのか、何故この選択肢は間違いなのか」の説明が非常に分かりやすく、経験則の見直しにも役立ちました。

そして3回目の試験に臨んだ結果、やっと合格することができました!

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最後に

振り返って考えてみると、「これまでの自分の経験則から、こうするのが正解だ」という思い込みがあったため、試験の手ごたえはあるのに不合格が続いていたのかと。
社内勉強会を通して、自分の経験則のみで狭くなっていた視野が改善されたように思います。
また、勉強会での問題演習を通して様々な条件下のテストプロジェクトにおいて何を優先事項として方針決定すべきかの考え方が鍛えられ、テストマネージャ試験はテストマネージャとしての実務に直結する知識の習得ができる、非常に実践的な試験だと感じました。

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