QAファンネル振り返り術 #jassttokyo

JaSST Tokyo2021で事例発表します!

Jumpei Ito
WingArc1st Inc.
Mar 1, 2021

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「QAファンネル」ってご存じでしょうか?

おそらくオープンになったのは、JaSST 東海 2020で西さんが発表したこちらのスライドだと思います。

一説によると、この発表のあとQA業界がざわついたとか

実は「QAファネル」とはSigSQAというコミュニティから作られております。私も最近このSigSQAコミュニティに参加させていただきました。SigSQAは2018年から開始し、「イマドキ」の品質保証を考えることをテーマに活動しています。

私が参加したのは2020年の10月でした。まだ4か月しか経っていませんが、このコミュニティの一員として今回JaSST Tokyo’21でパネラーとし事例発表できることを大変喜ばしく思います。

このブログでは宣伝も兼ねて、QAファンネルを少し紹介させていただきます。

QAファンネルのイメージ

QAファンネルとは、要はQAのロールのバランスを可視化するツールです。「ファンネル」は日本語で漏斗(ろうと、じょうご)と言う意味で流れを表しています。よくセールス分析等で使われているのを目にします。

上図のように上から、「フェーズゲートQA・QAサービス」、「インプロセスQA」、「QAコーチ」、「QAコンサルタント」、「QAプロモーター」とQAロールを流れるようにファンネルで表現しています。

でもこれ、実際の現場ではどうでしょうか?

少しだけウイングアーク1stの例で見てみましょう。

ウイングアーク1st内のQAファンネル

ウイングアーク1stの開発組織をざっくりと図にするとこんな感じで、各プロダクト開発において、開発部はプロダクト毎に分かれていますが、QA部は1つで、QA部に所属するメンバーが各プロダクト開発チームに入っています。尚、QA部にはテスト自動化チームやSPIチームが各プロダクトのチームを支援しています。

※実際はQA部ではなくSPQI部と言う名称です。

これをQAファンネルでQAロールを位置づけると以下のような2つのパターンになることがわかりました。

プロダクトAとBのパターン
プロダクトCとDのパターン

プロダクトAとBは開発部の中に、実装者はもちろん、テスト会社や、テスターが所属しています。QA部からは1,2名のメンバーがチームに入ています。

プロダクトCとDに関しては開発部には実装者のみで、QA部にテスト会社や、テスターや、QAメンバーが所属しています。

このロールをQAファネルにマッピングしてみると以下のようになります。

  • テスト会社・・・フェーズゲートQA・QAサービス
  • テスター・・・インプロセスQA
  • QAメンバー・・・QAコーチ
  • 他QAメンバー・・・QAコンサルタント
  • QAマネージャーもしくはQA組織全体・・・QAプロモーター

ざっくりとこんな感じです。

JaSST Tokyo’21で発表する事例

さて、JaSST Tokyo’21で発表する私の事例は、もちろんここで終わりではありません。私がここ半年でウイングアーク1stに関連する別組織に対してQA活動を行っており、振り返ってみるとQAファネルで色々と説明できることがあるので、その活用術を発表させていただきます。

内容は、ある時、「お客様が怒っているから謝ってきて」と言われた時から、開発プロジェクトにどっぷりと入り、その組織内でQAを推進していく物語をQAファネルを使って説明しています。

事例発表の後は西さんも入りパネルディスカッション形式で色々話す予定ですし、SigSQAコミュニティについてより詳しく説明させて頂く予定となっていますので、是非お見逃しなく!

と言うことでJaSST Tokyo'21の宣伝でしたー!

追記:JaSST Tokyo’21が無事終了したため、スライドを貼りつけます。

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Jumpei Ito
WingArc1st Inc.

WingArc1st Inc. — Software Quality Assurance Manager