Regional Scrum Gathering Tokyo 2020 参加レポート Day1

Yasuko NAITO
WingArc1st Inc.
Published in
11 min readJan 10, 2020

1/8~1/10でRegional Scrum Gathering Tokyo 2020(RSGT2020)に Hiroyuki TAKAHASHIK12Aと3人で参加しています。

Day1に私が参加したセッション、ワークショップのレポートです。

RSGTは今年で3回目の参加になります。

去年までは会場が大崎でしたが、今年は御茶ノ水での開催になりました。

今年の会場、御茶ノ水ソラシティ photo by Yasuko NAITO

自宅から行きやすくて、会場もキレイで電源も確保されていてありがたいです。

Keynote

The Ten Bulls of the Scrum Patterns by James Coplien

川口さんの「Copeさんが急遽こられなくなりましたので、私が話します…」から始まったかと思ったら後方から「Do you know sake?」っていいながらのご登場…。寸劇で始まるKeynote!!

どうやってスクラムを学ぶのかを「十牛図」に例えながらお話。

印象が強かったところを中心にレポートします。

スクラムを学んで実践しているうちに「なぜバックログが必要?」「なぜデイリースクラムをやる?」プラクティスをやることよりも、「なぜ?」が重要だということに気づき始める。

「なぜ?」がわかり始めると、ふりかえりをしてプロセスを変えるようになる。スクラムはコントロールされている中で失敗できる。失敗するからこそもっと良くしたいと思うようになる。

そうしているうちに常にカイゼンして変化していくチームになり、チームに、場にエネルギーが生まれる。

自分たちが腹落ちすると真実になる。

チームが調和するためには個を大切に。

さらに進むと、スクラムなんてわすれていい。

自然こそが私達をコントロールしている。私達ができることはそれと調和することそのためにはまずは人を理解すること。人を理解するためには自分を理解すること。真の自分にはユニークさがある。本やガイドに従うのではなく、自分たちで考えていく。

スクラムが日常生活になれば、「私がスクラムになる」のかな…。まだまだそこに到達できるように日々頑張るぞ。

アジャイルコーチ活用術 by Ryutaro YOSHIBA (Ryuzee)(CTO / Agile Coach, Attractor Inc)

私が密かに信仰している吉羽さんのセッションです。

シャッター音に注意してね、からの

こういう細かいルールが守れないチームはいつまでもパフォーマンスでないんです。

ワーキングアグリーメントは重要です。

アジャイルコーチの仕事はチームを自走できるように育てる。まったくベースがない場合はティーチングしてからのコーチングになるし、ティーチングとコーチング以外にもチームの成熟度に合わせて色々提供する。

一番大事なのが期待値を設定する。これやらないと意味ない。期待値を明らかにして優先順位付けする。

チームがやるべき仕事をコーチに依頼してはいけない。コーチはチームのキャパシティではなくケイパビリティを増やす。

コーチにも得意分野があるし、合う合わないもある。

3ヶ月くらいで変わらないとだめ。コーチがイケてない場合もあるし、プラクティスをやりたいチームだとこうなりがち。

何事も期待値の設定とすり合わせは大切ですね。これをしないと必ず揉め事が起きます。

私たちは社内でコーチをすることもありますが、もしもチームが変われない場合には私たちが悪いってことを肝に銘じます。

みなさんのプロダクトバックログアイテムはOutcomeを生み出していますか? by Yoh Nakamura(現場コーチ, ギルドワークス)

中村さんのセッションはいつもわかりやすくて、身近に感じられる内容で好きです。

ストーリーポイントのようにOutcomeを見積もるダイヤ。

この発想いいですね。ダイヤとストーリーポイントでROIがわかる。ダイヤのプランニングポーカーしたら盛り上がってプロダクトの目指すところがクリアになりそう。

実際、このPBIやる意味あるの?って思っていたチームが納得感もって取り組めるようになった。

このチームはOutcomeのないPBIには着手しない。

PBIにOutcomeが書かれているのが当たり前ってすごい…。Outcomeがしっかりしているとブレないということは私も最近感じています。

OutputとOutcomeどっちかだけではなく、バランスが大事

プロダクト生存戦略 : 大企業で新規事業を始めて成功させるには by Yasunobu Kawaguchi(Agile Coach, Agilergo Consulting)/Mori Masaya(ファウンダー, 楽天技術研究所)/Atsushi Ohta(Hyper media creator, NIPPON TELEGRAPH AND TELEPHONE WEST)/Tatsuya Kinugawa(General Manager, Rakuten)

新規事業を成功させるにはというテーマで別々の切り口から絹川さん、森さん、太田さんそれぞれが語るパネルディスカッションでした。

今年も太田さんの「カネと政治」の話は大爆笑でした。でもこれって大事。お金がなければやりたいことできないし、関係者とにぎること、合意しながら進めないと何事もうまくいかない。

太田さんの迷言「セクハラ・パワハラ両方やる人をセパ両リーグ」

お三方のお話総合すると、コミュニケーションして、いろんな人巻き込みながら進めていくのが大事ってことでした。

あとは網羅的に課題だして解決していくこと。確かに、見てるところ偏ってると判断間違える場合あります…。

Coffee Break

おいしいおやつとコーヒーありがとうございます。

photo by Yasuko NAITO

リーン・チェンジマネジメント — チーム・組織に変化を起こす!オリジナルのチェンジ・フレームワークを構築する方法 by Stefan Nüsperling (Management 3.0 ファシリテーター、Founder & CEO, NüWorks)/ Yasuyuki Kashima(IT Senior ManagerJapan Tobacco Inc.)

6人-7人1チームでChange Canvasを作るワークショップに参加しました。

最初にチームで変化して成し遂げたいビジョン(チェンジ・ビジョン)を決めてすぐキャンバスづくりスタートです。

Change Canvasのテンプレート photo by Yasuko NAITO
photo by Yasuko NAITO

変化をサポートする要因、変化に抵抗する要因を洗い出してからInsightを考えました。

私たちのチームはInsightがそのままオプションに移動してしまったので、Insightがほとんど空っぽ…(下の画像参照)

私たちのチームのチェンジ・ビジョンは「組織のサイロを壊す」photo by Yasuko NAITO
Hiroyuki TAKAHASHIのチームのチェンジビジョンは「毎週サービスをリリースする」 photo by Hiroyuki TAKAHASHI

サポート要因、抵抗要因とその重み付けを可視化することでInsightやオプションについても深堀しやすくなりました。また複数人でキャンバスを作ることすごく早く進みました。このフレームワークは普段のしごとでも色んな場面で使えそうです。今度は会社でやるぞ。変えたいこと、変わりたいことたくさんある。

Happiness doorでいまのキモチやフィードバックを書いて解散 photo by Yasuko NAITO

Networking

テンション上がるケータリング photo by Yasuko NAITO

今年はほんの少しの時間でしたがが、ネットワーキングに参加して参加者の方々とお話できて嬉しかったです。私は去年も一昨年も子どもの保育園のお迎えがあるのでネットワーキングは泣く泣く断念しておりました。会場が御茶ノ水になり、自宅から近くなったため、お迎えまで少し時間に余裕ができたので初参加!!

Day1全体の様子はこちらから

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