Don’t push #RSGT2021
Regional Scrum Gathering Tokyo 2021 Day1参加レポート
皆様、新年いかがお過ごしでしょうか。今年も楽しい一年になるようにがんばるぞー。
さて、私の2021年のお仕事初めはRSGT2021となりました。COVID-19の影響でどうなるかわからない中、オンサイト・オンラインのハイブリッド開催していただき、運営の皆様には感謝です!ありがとうございます。去年はほとんどすべてのカンファレンスや研修がオンラインで開催されていましたので久々のオンサイトイベントでギャザれるのを楽しみにしていました!
ここからはDay1で私が参加したセッションで印象にのこった事や感想を中心にお送りいたします。
§ ふりかえり手法のおもちゃばこby Kazuki Mori / Takahiro Kaneyama
参加者にアンケートしながらみんなが興味ある手法についてどんどん紹介していくスタイル楽しくて、オンラインでも会場巻き込んでいる感がスゴくて勉強になります。
ふりかえりの効果を実感しやすいのは「感謝」、コツは具体的に感謝すること。誰か・何かに貢献しているって感じられると次へのモチベーションになるので感謝を表現するって大切だと思います。日本人は感謝を表現するのが下手ですが、私たちのふりかえりでもうまく組み込んでいきたいとおもいます。
「ポジティブふりかえりマッピング」は試したことないのでやってみたい手法です。私たちのふりかえりは問題に向き合いすぎて辛くなることがあるのでポジティブなふりかえりは広めていきたいです。
未来を考える「ありたい姿」は、vivaさんの書籍を読んで1度実践してみてチームでこの先何するのか方向が揃ってとっても良かった手法でウイングアークの中に広げていきたい手法の1つです。
§ 「変わりたいのに変われない」チームがアジャイルで変わった話 by Takashi Kunimoto / Tomoko Emi
私たちSPI Gと近い活動、役割で参考になりました。チームは自分たちの課題に気づいて一生懸命に取り組んでてもなんだかうまく行っていないことはどのチームにもあります。そういうときには事実を並べて、分析して根本原因を探ることが重要です。そのために、客観的な視点が入るとチームでは気づけない原因が見えてきます。
§ 2つのモードで学ぶ辛くないスクラム by Tomoharu Nagasawa
あるモードは〜したい、〜になりたい。自己の中から湧き上がるもので、モチベーションになる。
するモードは〜するべき、〜しなければならない。といった自分や外部からの意思。
するモードだけだと辛くなる。あるモードをどこかに用意すること。
目的思考になれば自然と悩みは解決されるし、抵抗を受け入れて柔軟に対応すると辛さが和らぐ。
この話きいてて、CAL1トレーニングでサホタさんがいっていたRed List とGreen List思い出しました。
セッションを聞いていると思い当たる数々の「するモード」の自分…。わかっていて直す努力をしている事でも、時間の経過とともに少しずつ戻ってしまうので、こういう話は定期的にきくと自分のマインドセットになります。
§ 組織がアジャイルになっていく道を歩んだ時、「少しだけうまくやれたこと」と「うまくやれなかったこと」by Yoh Nakamura
「まずやってみよう」という組織文化をつくるためには方向性がわかっていることが大切。方向性がわかっていれば自分に何ができるか考えるようになる。
私たちも方向性をわかりやすい言葉で明文化することに取り組んでいる最中です。これができている部門とできていない部門ではメンバーの主体性に差がでているように感じていて、組織レベルで方向性を明確にしていくことがチームや個人の具体的な目標や行動につながるとおもいます。
対話を続けること。今刺さらなくても次の機会があるかもしれない。
これは本当にそうですね。数年前は理解してもらえないなぁ。と思っていたことがここ1-2年で風向きかわってきたな、今かな?!と思うことが多い気がします。ビジネスや社会の変化によって人の考え方も変わっていくものです。そのために、いつ機会が来てもすぐに提案できるように準備しておこうと思います。
現場が立ち止まることの大切さを理解してくれた。
立ち止まることを理解しくれないチームやリーダーに立ち止まることの大切さを理解してもらう方法に苦しんでいます…。どうやったら理解してもらえるのか。ここはもうちょっと話きいてみたかったです。
§ コロナ禍でのオンライン研修とハイブリッドカンファレンスを支える技術by Yasunobu Kawaguchi
何かを変えるときに他のことは変えない
できることを組み合わせて一歩積み上げる
やらない人の意見はそこそこに聞く
私たちもMeetUpや研修の企画、運営することあるのですがこれは参考にさせていただこうと思います。
§ スクラムをスケールするとはどういうことか?by Harada Kiro
「スケール」というワードで大規模プロダクトの話?と思っていましたが、全然違いました。チームのあり方を再認識することができました。
良いチームを1つでも育てること
良いチームが、チームの学びを組織に伝えやすくする環境を用意すること
時間はかかるが粘り強く続けること
ウイングアークの各プロダクトも複数チームで形成されていることが多く、チームごとに特色も様々です。良いチームの文化を広げて影響を与えていけるようにがんばります。
§ 【Keynote】Great ScrumMaster by Zuzi
SCRUM MASTER THE BOOKの著者であるZuziさんのkeynoteです。
keynoteのあとに再度この本を開くともう一回楽しめました。
90分のセッションですごく盛りだくさんな内容でしたが、印象に残ったところをコンパクトにお送りします。
スクラムマスターが持つべきメタスキル
好奇心…チームの取り組みや行動について、なぜ?どうして?と考える
尊重…正しい、正しくないではない。色々な視点があるだけと受け入れる
忍耐…聞く。待つ。
遊び心…スクラムマスターは戦略的なゲームをしている
この中で私が一番苦手なのは忍耐…。今日何回もきいているPushしない。をここでも聞きました。
Change Management
危機感を作っていく。危機感がなければ変えようとは思わない。なぜ変化する必要があるのかを理解してもらう。
ウイングアークにもいろんなチームがありますが、変わっていくチームは「なぜ」が明確で、チームがそれに共感して行動できているチームで、変われないチームは「なぜ」を考えるために立ち止まれていないチームだと感じています。
Don't Push
Pushしない。助ける。でも後ろにいてもだめ。一歩だけ先に進んでいる立ち位置にいることが重要。
やってみよう。それいいねとおもってもらえるような手助けをするその距離感が難しいと感じている今日このごろですが、その距離を知るためにも観察が大切なんだろうな…。
今日一日でもたくさんの気づき、学びを得られました。明日も楽しみです。