今年のインプットをふりかえる
podcast、勉強会、本、ニュースレター、そして辞書
こんにちは!こんばんは!おはようございます!ウイングアーク1stの採用担当けんさんです。
これはウイングアーク1st Agile and DevOps Transformation Stories のAdvent Calendar 2023、2023年12月23日の投稿です。
先日、アドベントカレンダーで「今年のアウトプットをふり返る」という記事を書きました。書き終えたときにすごく満足感を覚えるとともに、ふと、「インプットもふり返っておくといいのでは?」と思い至りました。
今年の私はパパ1年生。子育てという大きなミッションが日常の中にしっかりと入ってきた年でした。それもあって、インプットの仕方が少し変わりました。
とにかくゆっくり本を読む時間はなかなかないので、Voicyをたくさん聞いた1年でした。
アメリカでは車通勤が主流であることから、日本よりもPodcastなど音声コンテンツが盛んだと聞いたことがあるような気がしますが、耳からのインプットは、何かと並行できるので便利です。
私がVoicyを聞くタイミングは、主に朝早起きしてランニングしながらと、夜洗い物をしながらの2シーン。たまに子供をあやしながら聞くときもあります。(だっこに集中しろと子供におこられそうですが)
ちなみにどうでもいい話ですが、子供をだっこしながらの耳インプットには、ワイヤレスイヤフォンが必須となります。コード付きですと子供に引っ張られタスクの並列処理が実行できません。私はAnkerのSoundcore Life P2 Miniが好きで使ってます。
Voicy編
イチバン聞いたのは山口周さんのチャンネルだと思います。たぶん全部を5周くらいしており、もはや暗唱しているのではないかというレベルです。
特に好きな回トップ3は以下ですかね。
なかでも「待つ」ということの持つ可能性で知った「ネガティヴ・ケイパビリティ」という概念については、メンバーと1on1の際に一緒に議論し、深めたのも印象に残っています。
次に聞いたのが朝倉 祐介さんの「論語と算盤と私とボイシー」。「シニフィ談」の時からずっと聞いているコンテンツです。スタートアップという「現象」に個人的にすごく興味があるのですが、界隈に関する情報はここから吸収しています。
また、たまにゲストとの対談形式になるのですが、『CFO思考』の徳成さんやFoundXの馬田さん、『人を選ぶ技術』の小野壮彦さんなど豪華な方が多いです。
会社の先輩人事に教えてもらった「職場の治療室」も、めちゃくちゃ好きで聞いてました。
職場でよくある人や組織にまつわる問題を「~という病」として毎回取り上げ、産業医の大室さんと組織人事コンサルの麻野さんが議論し最終的に「どう対処するのか」という処方箋を出していく番組。
人事としてとても勉強になるコンテンツが多いですし、麻野さんと大室さんの掛け合いが面白すぎて、「エアポート投稿オジサン」の回はランニング中に一人で笑ってしまいました。
あと、「伊藤洋一のRound Up World Now!」は、数年前から毎週欠かさず聞いているpodcastです。世界情勢やマーケットトレンドをさくっと抑えられるので、個人的にとてもおススメです。
勉強会編
オンラインの勉強会もいくつか参加しました。なかでも、中島さん(@nakashimayugo)の「採用担当者のための「事業計画の作り方・読み方・働きかけ方」講座」がとても勉強になりました。
採用は、「リクルーターの手腕でなんとかなる問題」と、「そもそもの採用ポテンシャルから見直さないといけない問題」とが曖昧にされたままスタートすることが多いという問題があります。
「採用に影響するが採用部門がコントロールできない要素」に働きかけるために、人にお願いするのではなく計画に働きかけ、そこから人に落とすというアプローチをとらないといけない
というのが最大の学びでした。
イベントの後日、中島さんと1on1させていただく機会もいただきました。来年1月にも同内容で開催予定とのことで、自分のメンバーにも勧めたところ早速申し込みをしていました。
中島さんのアウトプットはどれも素晴らしく学びの宝庫なのですが、なかでもこちらの記事は採用担当なら必ず目を通すべき内容です。
書籍編
冒頭述べた通り、じっくり本を読む時間がとりづらくなったものの、とはいえ60冊くらいは読んだ(流し読みや部分的参照も含む)と思います。
今年いちばん刺さった本といえばやはり、中原淳先生の「駆け出しマネジャーの成長論」でしょうか。今年は自分がメンバーをもたせていただく立場になったタイミングでもあったため、自分事化して読みながら考え、実践することができた本であったなと感じます。
マネージャーになるプロセスとは、「”仕事のスター”から”管理の初心者”に”生まれ変わること”」
この一節を読んだときは、どこか肩の荷が下りた心地がするとともに、作業者として一定熟達した自分からのアンラーニングへの覚悟を持つことができました。今でもマネジメントの立場で何かに迷ったときは、救いを求めるようにこの本を手に取るようにしています。
今年は、雇用の歴史にすごく興味をもって色々調べた年でもありました。きっかけになったのは『拝啓 人事部長殿』。この本自体から多くを学んだというよりは、この著者が読んだ本から多くを学びました。①興味関心が拡張された、②ネクストアクションにつながったという点で良かったので挙げておきます。
日本を代表する超大企業に新卒で入社し、そこで感じた違和感や葛藤から、その根本を解き明かすために書物にあたり、有識者に質問し、すぐれた実践家にインタビューに行く、そしてそれを一貫した誠実なスタンスで本にまとめあげる。著者の執筆の動機と知的態度に、個人的にものすごく共感するものがありました。
この本は、私の仕事上の関心を採用から人事→雇用の歴史へと拡張してくれました。この本から派生して、濱口桂一郎さんの一連の書籍や、海老原 嗣生さんの『人事の成り立ち』、小熊 英二さんの『日本社会のしくみ』などを読むきっかけとなり、HRとしてまだまだ見識が浅い自分に気づくことができました。
いま一つの気づきとしては、私はおそらく、物事の今の姿だけではなく、なぜそうなるに至ったのかという経緯や背景を知ることにワクワクするんだと改めて気づきました。
おまけ
ちょっと変わったインプットソースとして、Lobsterr Letterという、毎週月曜の朝7時に届くニュースレターも読んでいます。
Lobsterr Letterは私にとっては月曜朝のマインドフルネスみたいなもので、ゆっくりといい文章を読む時間というのは、頭に栄養を補給するようなものだと思って大事にしています。キュレーションメディアでもあるので、海外のトレンドも学べます。
2つ目のおまけとして辞書を紹介したいと思います。私が無類の辞書好きである(誰にも言ってない)という話を始めてしまうと、ここからさらに1万字書くことになるのでやめておきますが、かの『独学大全』でも紹介されていた『MD現代文・小論文』は社会人必携だと思います。
一言でいうと、すごく”リーンな辞書”という感じでしょうか。無駄がなく、コンパクトな現代用語辞典です。そしてここが重要なのですが、普通の辞書よりも用例が充実しており、例文は過去の入試問題から掲出されているので、読むことの興味を喚起してきます。
私は、特に何も本を読む気がしない時は、辞書の適当なページを開いて読みます。辞書は本当に優れたコンテンツで、1見出し語あたりどれだけゆっくり読んでも、あるいは語義が長文のものでも10~15秒あれば読めます。
読めば確実に新しい何かを知れるという、素晴らしい体験を辞書は提供してくれます。
マニアックな内容も含めてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。本記事を書くにあたり、Amazonで今年買った本を見返してみたり、あるいはXの自分の投稿をふり返ってみました。そうすると買った当時、書いた当時の記憶がよみがえってきて、学びの棚卸しができた気がしました。
アウトプットに続き、インプットも振り返ってみましたが、やってみて良かったなと感じています。
みなさんは今年、どんな素敵な学びを積み上げられましたか?
ウイングアーク1st Agile and DevOps Transformation Stories のAdvent Calendar 2023も残すところあと2日!クリスマスの足音もすぐそこまで来ていますね!引き続きおたのしみに。
おしらせ
noteで、採用広報ブログをやっています。毎週月曜に更新していますので、よかったら見てみてください!