log: COPY CONT ROLL 04

Wishkah Editor
WISHKAH WEB
Published in
5 min readNov 15, 2019

2019.01.30 @ Bar Bassic

SCREAMING CAR SHOW・建築写真・WISHKAH主催の隔月シリーズ企画「COPY CONT ROLL」第4回。2019年の初場所はBar Bassicにて、クラシック・ギタリストのKAWAKAMIと大牟田の轟音トリオ 2007831によるアコースティックvsエレクトリックなギターの響宴をメインに据えて開催しました。ゲストDJには第1回に続いて登場のあしらが参加。

SCREAMING CAR SHOW / 建築写真

まずはレギュラー2組から。SCREAMING CAR SHOWはイズミハルナのサンプラーさばきが出演を重ねるごとに面妖さを増し、ステージデビューから数ヶ月のあいだにも楽曲をズタズタと再構築。かたや建築写真は公演ごとに次々と新機材を投入して音と語りを脱臼させます。両アクトとも臆すことなくトライ&エラーをさらしていくスタンスです。オープニングDJ役の不肖たかはしはギターのトーンが変な曲を主にスピンしました。そしてやはりナイスなギター・ミュージックをたっぷり選曲したDJあしらにバトンタッチ。

転換DJ(あしら)
Melody’s Echo Chamber〈Dersert Horse〉
Sen Morimoto〈How It Feels〉
Whitney〈You’ve Got a Woman〉
Courtney Barnett〈City Looks Pretty〉
Yellow Days〈That Easy〉
Alfie Templeman〈Yellow flowers〉

KAWAKAMI

ゲスト1組目のKAWAKAMIは、古典と自作曲をおりまぜたレパートリーをクラシック・ギター1本で披露。マイクによる集音も最小限にとどめていたせいか、となりの観客の息づかいすらきこえるはりつめた静けさのなかでの演奏でした。フィンガリングの妙や、ボディ内で共鳴する撥弦音のやわらかさなどが、ギターのシンプルかつ根本的なポテンシャルを再考させてくれます。

転換DJ
Butterfly Child〈Lunar Eclipse〉
Raymond Listen〈Coronation Day〉
The Delgados〈Lazarwalker〉
Thurston Moore〈Cindy (Rotten tanx)〉
Pixies〈Debaser(demo)〉

2907831

そしてトリの2907831。PAがフルにつくハコとは異なり、アンプの音がほぼ近に伝わる状態で、なおかつ小口径ドラムセットを使ったステージでも、なんなく轟音の壁が出現させていました。この音量と音圧にはおそらく各パートの周波数帯域の絶妙なコントロールが不可欠で、抜群のチームワークとたしかな経験値だけがなせる業でしょう。ただツマミをフルテンにしているだけでは絶対に出せません。節分の前後にしか演奏されない〈デビルズアウェイ〉もおりまぜつつ、リーダーのチカウラ氏が東京転勤を控えたタイミングながら、しめっぽいところは一切なく徹頭徹尾ラウドかつポップに楽しませてくれました。

ゲスト2組のあとはあしらによる珠玉のギター・サウンド撰集で、古典から最新鋭までくまなく堪能。

Mitski〈Your best american girl〉
The Breeders〈So sad about us〉
Velvet Crush〈Hold me up〉
The Courtneys〈Silver velvet〉
Sauna Youth〈False jesii pt.2〉
Sunflower Bean〈I hear voices〉
The Lemon Twigs〈Foolin’around〉
Mourn〈Barcelona city tour〉
Say Sue Me〈But I like you〉
Thud〈Ado〉
Hatchie〈Sure〉
Ariel Pink〈Feels like heaven〉
Deerhunter〈Element〉
My Bloody Valentine〈Swallow〉
Revolver〈Since yesterday〉

そして第5回へ続きます。

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