log: COPY CONT ROLL 03
2018.11.29 Thu @ IAF SHOP
隔月シリーズ企画「COPY CONT ROLL」第3回は、薬院のギャラリーIAF SHOPに機材を持ち込んで開催。レギュラー陣の建築写真とSCREAMING CAR SHOWに加えて、ゲストにはRei Tsuchisaki・吉村帆生・Shuta Hirakiの3組が参加。通常のライブハウスとは異なる限られた条件下で、クラシックからテクノまで横断するパフォーマンスが繰り広げられました。
建築写真 & SCREAMING CAR SHOW
オープニングはいつもの2組から。IAFのメインフロアに建築写真が、ふだんはギャラリーとして利用されている小さなホワイトキューブのサブフロアにスクカーがスタンバイして、シームレスに演奏を繋ぐ試みです。この日、建築写真はスピーカーではなくラジカセからアウトプットする新たなサウンドシステムを披露。スクカーはギャラリーのあちこちに展示したイズミハルナの自作ヴィジュアルに囲まれてのセットです。
Rei Tsuchisaki
さらにメインフロアにもどって、Rei Tsuchisakiによるクラシックの演奏も交えたチェロの弾き語りの静謐なセットです。クラシックの演奏も交えた最低限のPAと、必ずしも音楽に特化していない場所であるがゆえに、アコースティックな音像がかえってくっきりと浮かび上がる演奏でした。
吉村帆生
続いての吉村帆生は、ボーカロイド曲として自作したドがつくほどトレンディなJ-POPを、改造した医療用の人工声帯を使って歌わせるパフォーマンスをギャラリーで展開。先鋭的なテクノロジーを駆使しながらも、ほぼフゴフゴとうなるだけでピッチもめちゃくちゃ不安定な異形の音に、困惑の爆笑が。
Shuta Hiraki
最後はメインフロアにもどって、長崎からやってきた電子音楽家・Shuta Hirakiがモジュラーシンセを使ったストイックなアンビエントでシメです。企画者側が持ち込んだミキサーも直にさわりながら巧みに響きをコントロール。ごく小さな波紋がじわじわと広まっていくさまが心地よく、会場全体が深く沈んでいくような感覚に。
……そしてCOPY CONT ROLLは年をまたいで第4回へ。
(たかはし)