リモートではたらくって会社にとっても社員にとっても想像以上によさそう

Hideaki Ishikura
Work,Live,Thinking
Published in
6 min readApr 18, 2016

先日、SMSさんとChatworkさんのリモートワーク活用事例のセミナーに行ってきたんですが、想像以上にリモートワークって効果高そうだなと思いました。これからはリモートや在宅前提で制度や業務を設計しないといけなそうですね。

ちなみに、セミナーの主催は私もお手伝いしている株式会社キャスター。社員50名くらいいるけどほとんどリモートワーカーというなんとも新しい働き方を実践している会社です。

リモートワーカーの現状は?

冒頭にキャスターの中川さんよりリモートワーカーを取り巻く現状について説明がありました。簡単にいうと

  • 男女関係なく募集しているが応募してくるのはほぼ女性
  • 年間で300とか応募くるらしい(すごい…)
  • 地方在住者が多く、スキル高いけど地方だとリモートや時短の仕事がないから、地方にいながらできる東京の仕事は魅力的
  • でも実際にリモートワークを導入したことのある会社は7%くらい。。明らかに需要と供給がミスマッチしている

という感じ。私もリモートで働くことが多くなってますが、初めましての方にそのお話すると「最近多いらしいですねー」くらいの反応で終わっちゃいますしね。どちらかというと企業側のインフラやオペレーション、リテラシーが追いついていないな、と感じます。

場所はSMSさんのオフィス。素敵でした!

リモートワークを活用してぶっちゃっけどうなのか?

SMSの岩谷さんが再三言っていたのが「本当にリモートワーカーは優秀な人が多い」ということ。実際に東京で派遣社員の方にお願いしている仕事をしてもらったが、質はリモートの方の方が高かったそう。

Chatworkの河野さんの例も非常に興味深いものがありました。

Chatworkさんのエンジニアでもともとはオフィスに出勤して業務していた人が家族の都合により1週間くらいリモートで勤務してみたら、本人は気付かないけどパフォーマンスがあがっていたらしい。それに気づいた上司の方が「リモートワークにしたら?」と提案して、今では常時リモートで働いているそう。

私もリモートで作業すること多いですが、オフィスにいるより全然パフォーマンスは高くなると思います。オフィスにいるとどうしても途中で話しかけられたり、突発的に会議が始まったりして分断されちゃいますからね。それに比べてリモートはコミュニケーションをとる時間と作業をする時間をきっちりコントロールできるし、アウトプットでしか自分のことを表現できないので、成果物に集中できるのは間違いないな、と思います。

あとSMSの岩谷さんがおっしゃっていて確かになーと思ったのが、オフィスにいるとどうしても部下やタスクをお願いしている人の一挙手一投足が気になってストレスになってしまう、と。

「もっとこうやればいいのに」とか「いつまでやってんの?」とか。マネジメント経験のある人だとわかるかもしれませんが、ちょっと気になってしまうことを我慢していたりすることありますよね…それがリモートだと見えないので適度な距離になるのが良い効果を生むそうな。

リモートワークの障壁やデメリットはないのか?

お2人ともデメリットは思いつかないけど、強いて言えば「寂しい」くらいだと。そこは雑談チャットを作って細かくコミュニケーションとることやライブカメラを通じて一緒にご飯食べることで工夫しているそうです。

導入する際の障壁としてコンプラやセキュリティの問題はあるものの、それよりも「根性論・精神論の壁」が大きい、と。

残業したらなんとかなるんじゃない?派遣社員の方にお願いしたらダメなの?と言われた時に論理的に説明するのは難しい、とのこと。確かに自分も部下に提案されたらそういうこと考えてしまいそう。。。

もちろん、アウトソーシングが全てベストではないと思いますが、採用なのか異動なのか、業務割り振りなのか、アウトソーシングなのかは状況に応じて適切にもっと使い分けられるようにならないとダメですね。いま採用のコンサルしていて思うのは、とにかく「人が足らないと採用」「忙しくなると採用」と無意識レベルで「採用」という手段を選んでしまう人が多いなと感じています。

あとは、現状だと会社側も社員側もツールのリテラシーに一定依存するところがあるのはしょうがないけど、起こり得るみたいですね。

でも本当にデメリットや障壁はそのくらい。思ったよりリスク小さいですし、個人としてもタスクマネジメントやコミュニケーションなどを考えて働かないといけない分、アウトプットにこだわるようになるし、実際に質はあがります。

まとめると・・・

企業からしても社員からしてもメリットは多かれど、デメリットは想像以上に少なそう。あと印象的だったのが、リモートokにした瞬間に場所の制約がなくなる分、採用にかなり有利になるとのこと。

地方にいるけど気になっていれている人が入社してくれたり、働きやすい会社として勝手に社員が友人に広めてくれたり、、採用効果がかなり大きそう。

いろいろな働き方を前提に、というか「決まった場所、決まった時間に出社しない」ことを前提に会社作りやオペレーション、事業作りをしていくことがしばらくは採用優位性になりそうですね。そういう会社まだほとんどないし。実際に7%しかいないようですし。

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Hideaki Ishikura
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「働き方」が関心テーマ。誰かの働き方にちょっと役に立てるような事業を考えています。平日の夜と週末は、娘とうさぎのチャーリーと戯れるのが好き